慶大はBグループを1勝1分1敗で3位通過し、Aグループ4位立教大との順位決定予選に臨んだ。1つでも上の順位を目指すため負けられない一戦となった。第1Q開始直後、大島樹(経4・慶應)が先制ゴールを決めると、第1Q終了間際に齋木壮之介(経3・慶應)が追加点。その後も得点を重ね、第3Q終了時点で4―1とリードを3点に広げた。しかし最終Q、立教大の猛攻に合い2点を失うも何とかリードを守り切り、5位決定戦へ駒を進めた。
令和4年関東学生ホッケー春季リーグ
5/28(土) 9:00試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 2 | 1 | 1 | 0 | 4 |
立教大 | 0 | 1 | 0 | 2 | 3 |
スタメン
GK 澁谷友耀(経3・慶應)
DF 坂巻直都(経4・慶應)、福田洸輔(政4・慶應)、小川隼弥(経3・慶應)、福島諒太(政2・慶應)
MF 池田拓未(経4・慶應)、割石翔太(法4・慶應)、安倍優志(経3・慶應)
FW 大島樹(経4・慶應)、藤代茜利(経4・慶應)、齋木壮之介(経3・慶應)
慶大は春季リーグBグループを3位通過し、Aグループ4位立教大との順位決定予選に臨んだ。この試合に勝てば5位決定戦へと駒を進めることができ、1つでも上の順位を目指す慶大にとって大事な一戦となった。
第1Q開始直後から試合が動く。慶大は1分、大島が左サイドから中央への素早いドリブルで相手ディフェンスを引きはがし、難しい体勢ながらもそのままシュートを放つ。このシュートが相手ゴールネットを揺らし、この試合のオープニングシュートが慶大の先制点となった。このゴールから試合の流れは慶大に向き3分、大島の仕掛けからこの試合1本目のPCを獲得。しかし、このPCは枠を外れ追加点とはならない。その後も慶大がボールを保持し続けチャンスの場面が何度も訪れるも得点にはつながらず、このまま第1Qが終了するかと思われたが14分、慶大は右サイドから攻撃を展開し藤代茜利(経4・慶應)からのクロスに齋木が上手く合わせ追加点。2―0と2点を先取し、第1Qを終える。
第2Qも開始早々、慶大がチャンスを作る。2分、慶大はPCを獲得し得点のチャンスもボールが上手く収まらない。すると、立教大が慶大のミスに乗じてカウンターを展開。ゴール前までボールを運ばれシュートを放たれるもGK澁谷友耀(経3・慶應)が好セーブを見せる。しかし、慶大は立教大に立て続けチャンスを作られ自陣でボールを回されると、ゴール前の混戦から得点を許してしまう。立教大に流れを渡したくない慶大は素早いパス回しとドリブルで立教大を攻め立てる。なかなかシュートまでボールを運べなかった慶大だが9分、この試合5本目のPCを獲得する。このPCを福田洸輔(政4・慶應)が冷静に流し込み3点目。再びリードを2点に広げ3―1で前半を終える。
第3Qは互いに攻守が激しく入れ替わる展開となるも、両校互いにシュートを枠にとらえることができず中盤にかけては膠着状態に。しかし11分、立教大の選手が2分間退場となり、フィールド上で慶大が数的優位に立つ。すると自然と慶大がボールを保持する時間が増え13分、新井渓太(経3・慶應志木)がサークル内で華麗なドリブルを見せるとそのまま自分でシュート。このシュートがゴール右に突き刺さり慶大は4点目を奪う。このまま第3Qは失点なく、4―1で試合は最終Qへ。
第4QはこれまでのQと打って変わり、立教大がボールを保持する時間が続き、慶大は防戦一方となる。慶大はカウンターからチャンスを作られ4分、立教大にゴールを奪われる。その後も立教大に攻められる展開となる。一方慶大は相手陣内へボールを運ぶもプレーをシュートで終えることができない。すると10分、立教大にPCを与えそのまま失点を許し1点差にまで詰められる。その後は何とか立教大の猛攻をしのぎ結果的に4―3で勝利し、5位決定戦への進出を決めた。
第1Qから第3Qまでは慶大ペースで試合を運べたものの、最終Qは疲れもあったか立教大に攻め込まれる展開が続いた。序盤のリードを何とか守り切り最後は粘り強い守備で勝利を手繰り寄せた。5位決定戦の相手は早大に決まり、早慶戦となる。Bグループで戦った際は3―2で勝利したものの、気を緩めることなく最後まで1つでも上の順位を目指し、勝利で春季リーグを終えてほしい。
(記事、撮影:金子拓登)
次戦 6/12(土) 早大戦
14:30試合開始 @早稲田大学東伏見グラウンド
以下、コメント
FW大島樹(経4・慶應)
——大島選手の先制点によって試合の主導権を握ることが出来たと思います。自身のゴールを振り返っていかがですか?
早い時間帯に先制点を挙げることができて良かったです。得意とするドリブルの形からとても落ち着いてシュートを打つことが出来ました。
——リーグ戦の最終節(早大戦)と同様、先制しながらも最後は攻められる形となりましたが、試合全体を振り返っていかがですか?
試合の入り方としては慶應のペースで運ぶことができたので良かったです。一方で後半にかけて集中力が落ちてしまった点は今後の大きな課題です。
——今回の試合での良かった点・悪かった点を教えていただきたいです。
まずは勝てて良かったです。相手のペースに合わせずに試合にいい状態で入ることが出来ました。しかし決定機を決めきれていない部分や、マークなどの様々な場面で集中力を高く保てなかった点は改善する必要があると強く感じています。
——次戦(5位決定戦)に向けての意気込みをお願いします。
決して気を抜くことなく最後まで慶應のホッケーを貫き、必ず早稲田を倒します。応援のほどよろしくお願いいたします。