試合終了は19時ごろ。朝10時に始まった早慶戦は計9時間に及ぶ大熱戦だった。写真と共に激闘を振り返る。
2022年関東大学テニスリーグ第3戦兼女子第108回早慶対抗戦
9月4日(日)@慶大蝮谷テニスコート
○慶大4ー3早大●
(複0ー2、単4ー1)
<ダブルス>
D1
永田杏里(総4・南山)・ 佐藤南帆(環4・日出) | 1{4−6、6-2、3-6}2 | 石川琴実・吉岡希紗 |
第1セットを奪われたが第2セットに巻き返す。勝負は最終セットにもつれ、コートには多くの応援が駆け付けた。しかし実力者の相手に一歩及ばず。惜敗した。
D2
大川美佐(環3・法政第二)・ 中島玲亜(総1・岡山学芸館) | 0{0−6、0ー6}2 | 神鳥舞・齊藤優寧 |
D2は大川・中島組。早大のエース・神鳥のペアに対し1セットも取れずに敗北した。
<シングルス>
S1
佐藤南帆 | 2{6-3、6-2}0 | 吉岡希紗 |
D1は佐藤南帆。相手はダブルスで敗れた吉岡だったが、盤石の強さを見せた。
S2
永田杏里 | 2{6-3、6-7、6ー3}1 | 神鳥舞 |
ほかの試合は終わり、早慶戦の決着はS2、永田対神鳥というインカレ準決勝以来の対戦にゆだねられた。第1セットを6ー3で奪った永田。第2セットも大きくリードしマッチポイントまで奪う。勝利目前かと思われたがここから神鳥がインカレ準優勝の底力を見せ巻き返しを見せる。タイブレークまで持ち込まれ大接戦となったこのセットを落としてしまう。流れは神鳥かと思われたが、永田はここからしっかりと立て直した。第3セットを6ー3でとり、大接戦を制した。終了直後、永田は涙。この一戦の大きさを物語っていた。
S3
今田穂(環4・啓明学院) | 2{6-2、6-2}0 | 渡邉優夢 |
結果的に6ー2、6-2という快勝。しかし今田は途中メディカルタイムアウトを取るなど決して楽な試合ではなかった。早慶戦勝利のためには負けられない一戦。勝利の瞬間には安どの表情を浮かべた。
S4
大橋麗美華(総1・光明学園相模原) | 0{1-6、5-7}2 | 安藤優希 |
結果的にはストレートで敗れたが終盤、見事な粘りを見せた。手首に痛みを覚えたのか、途中メディカルタイムアウトもあった大橋。しかし集中力は途切れず、相手の左右に振るストロークについていった。この粘り強さには仲間からも歓声。敗れたものも慶大に勢いをもたらした。
S5
中島玲亜 | 2{7ー6、1ー0ret} | 宮田萌芳 |
接戦の第1セットを力強いストロークの末奪った中島。得点ごとに大きなガッツポーズ、雄叫びをあげ、勢いに乗っていった。第1セット終盤から早大・宮田は足の痛みを訴える。第2セットが始まり、1ゲームを終えたところで早大・宮田が棄権した。
シングルスの5試合、早慶のほぼ全選手が試合途中にメディカルタイムアウトを取るなど、暑さにも苦しめられた試合だった。ダブルスで連敗してからシングルスで4勝。見事な逆転劇でライバルに勝利した。関東リーグも3連勝とし、王座進出に大きく近づいた。
(取材:松田 英人)