慶大は今季初勝利&1部残留へ向け5-7位順位決定リーグ第1戦、上智大との試合に臨んだ。この試合、ボールを長い時間保持したのは慶大だった。第1Qから相手陣内の深い位置まで侵入し得点を狙うものの、あと一歩のところでショットミスや相手DF陣の守備に阻まれなかなか得点を奪うことができない。その後もPCを獲得するなど再三得点のチャンスを迎えるも、生かしきれず。すると第4Q5分、上智大が慶大のミスに乗じてカウンターを展開。このチャンスをしっかりと得点に結びつけ上智大が試合終盤に大きな先制点を奪った。結果的に慶大にとってこの1点が大きくのしかかり、0-1で試合終了。1部残留を目指す慶大にとって痛い敗戦となった。
令和5年関東学生ホッケー春季リーグ
5/14(日) 11:20試合開始 @早稲田東伏見キャンパス
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
上智大 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
スタメン
GK 久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)
DF 斎藤由希子(経4・慶應女子)、笹山美由希(法3・桐光学園)、坂田絢音(経3・慶應女子)、山岡怜奈(法3・Dwight School London)
MF 村岡咲音(商3・慶應女子)、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)、岩越美佳(法2・慶應女子)
FW 新井里英(政2・成城学園)、峰岸未来(経4・慶應女子)、尾関恵真(経2・慶應湘南藤沢)
慶大は春季リーグAプールを0勝2敗、第2戦ではライバル・早大に黒星を喫し、惜しくも上位進出を逃して悔し涙をのんだ。その結果、5-7位決定リーグへ進むこととなったがグループリーグ最終戦終了後、選手たちは下を向くことなくひとつでも上の順位を目指して戦う決意を示していた。主将の久保田夕雅(経4・慶應湘南藤沢)は「絶対に5位を取りたい。意義のある試合にしたいと思います」、副将の斎藤由希子(経4・慶應女子)も「全部勝って5位になる」と語っていた。この5-7位決定リーグは慶大、上智大、立教大の3校による総当たりのリーグ戦。各校ともに2試合戦い、その勝敗の結果が直接春季リーグの順位へと反映される。7位となれば2部2位との入れ替え戦が予定されているため、1部残留のためにもなんとか勝利がほしいところ。慶大は今季初勝利、1部残留へ向け上智大との試合に臨んだ。
第1Q序盤から攻守が目まぐるしく入れ替わるオープンな試合展開となる。その中で最初にチャンスを作ったのは上智大。5分、右サイドを駆け上がりサークル付近へ侵入し慶大ゴールへ迫るも得点とはならず。するとこのピンチを抑えた慶大が反撃に出る。7分、この試合初のPCを獲得。しかしここはボールがうまく収まらず先取点を奪うことができない。続く10分、楫野彩貴(法4・国際基督教大高)がサークル内へ鋭いパスを送り、山岡怜奈(法3・Dwight School London)がボールを収めるもうまくヒットせずシュートでプレーを終えることができない。さらに12分、曽我部千紗(法3・Fleetwood Park Secondary school)がゴール右からシュートを放つものの枠内を捉えることができず得点とはならず、第1Qは0-0で終える。
第1Q中盤以降の勢いそのまま、第2Qは慶大が攻め続ける試合展開となる。第2Q序盤から楫野が素早いドリブルで何度も相手陣内の深い位置まで侵入するも、あと一歩のところで上智大DF陣に阻まれゴールネットを揺らすことはできず。さらに6分、峯岸未来(経4・慶應女子)がゴール正面からシュートを放つも枠内を捉えることができない。その後も慶大が一方的に攻め続け8分、この試合2度目のPCを獲得。サークル内で細かいパス回しから得点の機会をうかがうもシュートまでつなぐことはできず、なかなかチャンスを仕留めることができない。そのまま両者無得点のまま第2Qを終え、0-0で後半戦へ向かう。
エンドが変わった第3Q、慶大は5分、PCを獲得するも得点へつながらない。さらに7分、峯岸が果敢に右サイドを駆け上がりサークル内へ正確なパスを送るも、FW陣と連携が合わず。ここまでチャンスを何度も作りながら得点を奪えない慶大。すると10分、上智大が攻めに転じる。サークル内へ侵入しシュートを放つも、ここは慶大GK・久保田が安定のセーブを披露。その後も両者共に得点は生まれることなく0-0とスコアレスのまま試合は運命の第4Qへ。
今季初勝利&1部残留へ向けてなんとか勝利したい慶大だったが5分、上智大に自陣でボールを奪われカウンターを展開される。慶大は人数をかけて攻撃を止めにかかるも、ここは相手が一枚上手。サークル内への侵入を許すと、そのままシュートを放たれ、先制点を献上する形となった。先制を許し後がない慶大は猛攻を仕掛け、笹山美由希(法3・桐光学園)、斎藤が立て続けにシュートを放つも相手GKの好セーブに阻まれ同点弾とはならず。さらに峯岸も続いてシュートを放つも枠内に収まらず、得点とはならない。試合時間が残り5分を切ると、慶大イレブンに焦りが生じたかボールをロストする場面が目立ち始め、シュートまで持ち込むことができず。慶大は5-7位決定リーグの大事な初戦を0-1で落とすこととなった。
チャンスを再三作り、シュートまで行くものの得点を奪いきれなかった慶大。一方で上智大は最終Qのワンチャンスをものにし勝負強さを見せた。春季リーグも残された試合はあと1つ。1部残留で春季リーグを終えることができるか、次戦は陸の王者・慶大の意地を見せてほしい。
(撮影:島田翼、記事:金子拓登)
次戦 春季リーグ5-7位順位決定リーグ第2戦 5/27(土) 13:10~ vs立教大 @慶應日吉
以下、コメント
MF 楫野彩貴(法4・国際基督教大高)選手
——今日の試合、どのような気持ちで望みましたか
上智戦は勝たなければならない試合だったので勝ちたいという思いが強かったですし、絶対に勝つという思いで望みましたが負けてしまったので悔しいです。
——今日の試合を振り返っていかがですか
課題点として基礎技術がまだまだだなという事を感じていて、それぞれが責任を持ってこだわったプレーをして欲しいと思います。試合を通してマイボールにできていたものの、決めきることができなかったので、得点というところも課題です。
——次の立教戦に向けて意気込みをお願いします
立教戦は上智戦よりも勝つのが難しいと思うので得点のビジョンをより明確にし、上智戦で負けた悔しさを晴らすために絶対に勝ちたいと思っています。