慶大は第1戦では明大に4-3で勝利。その際はシングルスでは負け越してしまったが、今試合は第3セットでしっかり勝ち切るゲームも多くあり、シングルス・ダブルス共に全勝で山学大を7-0で完封した。
関東大学テニスリーグ戦 第2戦 vs山梨学院大
8月30日(水)@有明テニスの森
♢試合結果♢
慶大7{Ⅾ2-0、S5-0}0山学大
D1 | 堤華蓮(環4・四日市商業)・大川美佐(環4・法政二) | 〇2{6-2,6-0}0 | 中川原凛・長谷川美愛 |
D2 | 大橋麗美華(総2・光明学園相模原)・中島玲亜(総2・岡山学芸館) | 〇2{6-0、6-3}0 | 木塚有映・横川円香 |
主将・副将ペアが終始相手を圧倒する試合展開となった。第1セット、第1ゲームから4ゲームの連取に成功すると、その後もリードを守り切りこのセットを先取する。第2セットでも息の合ったコンビネーションを続ける。次々にポイントを重ねていくとこのセットを1ゲームも落とすことなく制し勝利した。
大橋・中島は第1セットの第1ゲームをいきなりブレーク。甘いボールは確実にスマッシュで決めて相手を突き放し6-0と先取する。第2セット序盤は互角の戦いを続けていたが、3-3から中島のストロークで押してブレークすると、そこから一気に連取して6-3で第2セットも奪い勝利を決めた。
S1 | 大橋麗美華 | 〇2{6-3、6-1}0 | 木塚有映 |
S2 | 堤華蓮 | 〇2{3-6、6-2、7-5}1 | 中川原凛 |
S3 | 西飛奈(環2・白鵬女子) | 〇2{6-3、4-6、6-1}1 | 長谷川優衣 |
S4 | 中島玲亜 | 〇2{6-0、3-6、6-4}1 | 長谷川美愛 |
S5 | 大川美佐 | 〇2{6-2、6-1}0 | 日野和佳子 |
S5は序盤から拮抗した展開が続くなか、第6ゲームでは大川がブレークに成功する。その後も精度の高いストロークに加えて前後へ揺さぶるショットを織り交ぜラリーを制していく。さらに第8ゲームでもブレークに成功しセットを先取する。第1セットの勢いそのまま第2セットでも優位な展開を作る。このセットを相手に1ゲームしか与えずに手にした大川は完勝を収めた。
中島は序盤から高い打点から強く低いショットをコースに打ち分けるなどポイントを積み重ねていく。第1セットを6-0で奪ったが第2セットはネットミス目立ちセットカウント1-1と戻されてしまう。両者譲らず4-4の第9ゲームにブレークに成功して均衡を破り2-1で勝利した
S3の西は第1セット、6-3で先取したが第2セットは第1ゲームでブレークを許してしまい、流れをつかめず落としてしまう。しかし、最終セットはしっかり修正してラリー戦を制し6-1。2-1で勝利を飾った。
S2の堤。試合序盤は相手の強烈なストロークに苦しみ、第1セットを2ブレークダウンで落としてしまう。それでも第2セットでは息を吹き返し粘りのプレーを見せる。すると相手のショットにも乱れが生まれこのセットを取ることに成功する。第3セットは互いに譲らず5-5にもつれ込む展開となった。ただ最後は勝負強さを発揮した堤がブレークに成功しこの接戦をものにした。
S1に登場した大橋。第1セット前半は2-3とリードされる展開だったが、そこから4連続ゲームを奪い逆転でこのセットを取る。第2セットも安定感のあるストロークで点を重ね、要所ではバックハンドでクロスに打ち抜くなど相手を翻弄。6-1で奪い完勝した。
慶大は全7試合で勝利を収め、山学大を完封し2連勝を収めた。今試合では第3セットまでもつれる試合も多かったが、粘り強く戦い抜いた。ゲーム内での修正力の高さも垣間見えた慶大。次は早大と対戦する。王座優勝へ負けられない戦いが続く。
(取材:堀川洸、長沢美伸)
♢選手コメント♢
大川美佐選手
ーー単複共に完勝
ダブルスは相手が筑波を倒してきて強い選手だったので、しっかり自分たちのやるべきことを決めた入った結果がいい方向にいきました。いい形で入れていい形で終わったと思います。シングルスは、序盤の方競ってなかなか思うようなプレーができてなかったのですが、自分のやるべきことを部員とも話しながら明確にしてできたので、自分のペースで試合が運べたことが結果につながったと思います。
ーーリーグ戦は1日に2試合を戦う、疲れなどは
疲れている部分もあるのですが、団体戦においてそれを見せないということが一番重要だと思います。(疲れへの)対策としては食事の面で摂取できるものは摂取するようにしています。
ーーチームは7-0で勝利
明治の時は4-0から4-3という結果になってしまいました。今日も3-0からそういうきつい流れもあったのですが、明治戦での反省を活かして7-0にできたので、チームとしては良い方向に進んでいるのかなと思います。
ーー今後早大、筑波大など強豪と対戦
いつもと変わらない準備をして、相手を大きく見すぎずに、明治も山学(大)も筑波・早稲田・亜細亜と同じくらい強いと思うので、全員で準備してチームで勝ち抜くということを意識していきたいです。