【ラクロス(女子)】「自分たちのラクロスを貫いた」3連勝で首位浮上!攻守がかみ合い法大に勝利/第36回関東学生ラクロスリーグ第3戦 vs法政大

女子ラクロス

関東リーグ1部Bブロック2位の慶大と5位の法大(第2戦終了時点)によって行われた今試合。第1Qは法大に攻められるも慶大が藤岡杏(法3・慶應女子)のゴールを守り切り1-0。第2Qはボールを保持し主導権を握ると秋山美里(環3・日本大学)、三好香奈(政3・慶應女子)、藤岡が立て続けに3点を決め4-1。第3Qでは、法大に一時1点差まで詰められるも、中盤以降に慶大が片岡采香(経4・慶應湘南藤沢) のハットトリックと郡璃子(文4・横浜雙葉)のゴールで8-3。最終第4Qでも、攻撃の手を緩めなかった慶大が澤田彩子(文3・品川女子学院)、郡、藤岡と横手希未子(法4・慶應女子)の2ゴールで法大を突き放し、スコアは13-4。この試合に勝利した慶大は勝ち点3を獲得し、リーグ戦3連勝、ブロック暫定首位に踊り出た。 

 

8月31日(土)12:50 試合開始 

 @駒沢オリンピック公園総合運動場補助競技場 

 

♢スタメン♢

AT#3  秋山美里(環3・日本大学) 

AT#11 片岡采香(経4・慶應湘南藤沢) 

MF#4  山根里華(環4・慶應湘南藤沢) 

MF#19 澤田彩子(文3・品川女子学院) 

MF#71 三好香奈(政3・慶應女子) 

DF#8  寺岡里紗(文4・慶應女子) 

DF#14 松尾美咲(法4・慶應湘南藤沢) 

DF#64 大貫有澄(理4・洗足学園) 

DF#95 林田あさ乃(法4・白百合学園) 

G #1  古川琴音(法4・Life Preparatory Academy) 

 

♢得点♢ 

  

1Q 

2Q 

3Q 

4Q 

 

慶大 

 

 

 

 

13 

法大 

 

 

 

 

 

 

 

慶大得点者 

藤岡 

秋山、三好、藤岡 

片岡(3)、郡 

澤田、横手(2)、郡、藤岡 

 

 

リーグ戦全勝で首位と勝ち点差なく、第2戦終了時点でブロック2位につける慶大は、中大(同3位)、日体大(同1位)との2連戦が残っている。一方いまだ勝ち点0の法大(同5位)としては、この試合に勝利し上位争いに食らいつきたいところ。どちらも勝利が求められる一戦であるものの、慶大にはエース・秋山美が日本代表チームから復帰し、リーグ戦2試合連続2桁得点の攻撃陣に厚みが増した。慶大の持ち味の超攻撃力が法大相手にどこまで通用するかが勝負の鍵を握る一戦となった。 

 

試合はいきなり動く。開始1分、慶大はグラウンドボールをものにすると速攻を展開し、ゴールサークル内でパスを受けた藤岡がゴールネットを揺らし先制に成功するもその後は法大に何度もゴールに迫られ、慶大にとっては苦しい時間が続く。中盤以降、慶大も村山遥(経3・慶應湘南藤沢)のシュートなどで応戦するも、法大の粘り強い守備や自身のファールもあり追加点を奪えない。それでも、終了間際に古川琴音(法4・Life Preparatory Academy)が法大のFSを好セーブで防ぎ第1Qは1-0で終える。 

攻撃の先陣を切ったエース秋山

第1Qから一転、第2Qの主導権を握ったのは慶大。葛西里保(医2・International School Manila)や山根里華(環4・慶應湘南藤沢)らMF陣がことごとくグラウンドボールを回収し、試合の流れを引き寄せる。すると5分、ゴール裏で藤岡が片岡へボールを繋ぐと、ゴールサークル外から走り込んできた秋山美がパスを受け2点目を決める。9分にも同じような形で三好が3点目、10分には右サイドゴール裏でボールを持った藤岡が自ら回り込みシュートを放ち4点目を決める。直後に法大が1点を返すも、その後も慶大ペースは変わらず、4-1で試合を折り返す。 

地上戦で力を発揮した葛西

流れるようなパス回しに最後は三好!(71番)

3点差をつけてむかえた後半、慶大はピンチを迎える。開始早々にファールをとられ一人少なくなると、3分にFS、4分にはドローからの速攻で1点差に迫られる。ここで澤田のドローが試合の流れを大きく変える。澤田がドローを立て続けに制し攻撃の起点となると、慶大は再びボールを保持することに成功する。すると6分に片岡、9分には郡もゴールを決め、終盤には片岡が2連続得点を決め、8-3。中盤以降リードを広げ第3Qを終えた。 

ドローから攻撃の起点となった澤田

2得点をあげた郡 (48番)

最終Qでも試合を支配したのは慶大だった。1分、澤田がゴールを決めると7分、主将・横手のFSで10点目。その後も郡、藤岡、横手のゴールでこのQ計5得点をあげ、超攻撃力を具現化しただけでなく、DF陣も守備に奮闘した。寺岡里紗(文4・慶應女子)や大貫有澄(理4・洗足学園)、途中出場のG矢嶋千穂(文2・東京学芸大)を中心に堅実な守りを見せ、法大を1得点に抑えた。攻守がかみあった慶大が13ー4で法大を下し、リーグ戦3連勝を飾った。 

チームを率いる主将・横手

堅実な守備を見せた寺岡

勝利をあげ喜びを分かち合う選手たち

慶大の勝利の裏には、些細なことにも動じないチームの一体感があったように思える。ロースコアとなった第1Q、1点差に詰め寄られた第3Qなど厳しい局面を乗り越えたのは、各ポジションの選手たちが、任せられた役割を徹底し、最後までボールを追い続ける気迫を見せたからだろう。リーグ順位を決める上で重要となる得失点差も22まで伸ばし、勝ち点9。これは他チームに少なからずプレッシャーを与えることとなるだろう。慶大は次戦、中大とのFINAL4進出へ向けた重要な一戦を控える。勝利の喜びを分かち合いながらも、選手たちの視線はすでに次を見据えていた。 

FINAL4へ向けて視界は良好だ

 

次戦:第36回関東学生ラクロスリーグ第4戦 vs中央大 

/8(日)10:20 試合開始 

 @慶應義塾大学日吉陸上競技場 

 

(記事、撮影:竹腰環)

 

♢選手コメント♢ 

三好香奈(政3・慶應女子)選手 

攻守に貢献した三好

――リーグ戦3連勝となりました。率直な感想を教えてください。 

ホッとしました。 

 

――今日の試合に臨むうえでMFとしてどういったことを心がけていたのですか? 

MFは守備/攻撃においてグラウンド全体を駆け回るポジションなのですが、その際にグラウンドボールをなるべく多くマイボールにすることを心がけていました。 

 

――第2Qではチームにとって貴重な追加点を決められました。感想を教えてください! 

めっちゃ嬉しかったです(笑)。シュートをいいコースに決めることができたので。 

 

――第3Qの途中から、中盤でのボール奪取などチームとして球際の強さが光っていましたがご自身ではどう振り返りますか? 

前回の成蹊戦に比べれば、この試合ではより長い時間ボールを保持できていたと思います。 

 

――チームとして取り組んでいたことは何かありましたか? 

今までの試合では、無駄な危ないパスを相手に奪われターンオーバーされてしまうことが結構ありました。なので今日の試合では、「無駄なミスをしない」ということをチームの目標として掲げていました。そこを達成できたので良かったです。 

 

――リーグ戦も残すところあと2試合となりました。今後の試合に向けてのご自身の意気込みを聞かせてください。 

チームの中で私が求められている役割をやりきること、そして試合終了のホイッスルが鳴るまで走り切りたいと思います。 

 

片岡采香(経4・慶應湘南藤沢)選手 

第3Qだけでハットトリックを決めた片岡

――試合を終えた後の率直な感想を教えてください。 

法政大学は強いので、自分の中ではもう少し接戦になると思っていたのですが、割と自分たちのやりたいことが出来て勝てたので良かったです。 

 

――法政大学との試合に向けて、チームとしてどのような対策をされていたのですか? 

チームとしては、無駄なターンオーバーを少なくして2分間攻め続けることを目標としていました。ただまだまだ力不足だなと思います。なので、次の中央(大学)戦までにそのあたりを改善できればもっといい戦いができると思います。 

 

――試合全体を振り返ると第2Q以降得点が増えていった印象を受けました。その点についてチームとして作戦の変更などは何かありましたか? 

1Q、2Qでは自分たちの調子が上がらなかったのかなと思います。逆に3Q、4Qでは相手の守備に対して自分たちの攻めがしっかりできました。それが勝利という結果に繋がったのかなと思います。 

 

――第3Qでは相手の追い上げに合う中で5、7,8点目と3得点をあげチームの勝利に貢献されました。第3Qプレー中の心境を聞かせてください。 

1点差に追い上げられたときは特に焦りはなかったです。絶対自分たちの力を出し切れば勝てると思っていたので、できることを淡々とプレーしていました。 

 

――攻撃では、藤岡選手や秋山(美)選手などとの息の合った連携が印象的でした。チームの攻撃におけるご自身の役割についてはどう思われますか? 

AFとしてゴールを決め切ることもそうですが、このチームのAF陣はみんな他の選手へアシストしたり、自分からも仕掛けて得点する力を持っているので、その力をしっかり発揮させることも求められている役割だと思います。連携した攻撃の場面でオールマイティーにプレー出来ればなと思います。 

 

――リーグ戦3連勝で残りの2試合を迎えます。今後の試合に向けての意気込みを聞かせてください。 

どちらの試合も自分たちのやりたいことができれば必ず勝てる試合だと思うので、持ち味である超攻撃的なラクロスを貫いて大量得点で勝ちにいきたいと思います。 

 

 

 

 

 

 

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