【バレーボール】4年生のラストシーズンへの思いに下級生がプレーで応える!/秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦 第1戦 vs 国際武道大

バレー戦評
1部昇格を目指し迎えた今季第1戦。選手らは口を揃えて目の前の一戦に全力で取り組み勝利を重ねていきたいと意気込む。第1セットは積極的な攻撃を繰り広げ先制すると、4年生の活躍に1・2年生がつづき序盤のリードを保ったままこのセットを勝ち取る。勢いづいた慶大はつづく第2セットでも主導権を握り、けがから復帰したメンバーのコート入りもチームを鼓舞し25ー16でセットを終える。第3セットは繰り返し同点まで迫られるも正確なスパイクで1点ずつ積み重ね、再び1年生選手の活躍も見られ25-20で初戦を白星で飾った。

 

2023年9月7日(土)

秋季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦

第1戦 慶大×国際武道大

@大東文化大学東松山キャンパス

 

得点

慶大

セット

国際武道大

25

19

25

16

25

20

 

出場選手

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

OH

渡邊大昭(商4・慶應)

MB

芳賀祐介(環4・札幌北)

S

山口快人(経2・慶應)

OH

清水悠斗(総1・習志野)
MB

22

稲井正太郎(法1・慶應)

OH

12

内田克弥(環4・松江高専)

L

今田匠海(政1・慶應)

途中出場

 

 

MB

松山鼓太郎(商2・慶應)

S

15

久保田健介(商3・慶應湘南)

OH

11

入来晃徳(環3・佐世保南)

L

緒方哲平(環1・日向学院)

 

 

試合序盤から1部昇格への闘志を見せた。積極的に攻撃する姿勢でリードに成功すると、渡邊大昭(商4・慶應)がレフトから鋭いスパイクで圧倒し4-2とする。芳賀も素早い判断でブロックポイントをもたらし追加点をあげる。相手のタイムアウトを挟んだ後には内田がジャンプ力を活かしたスパイクで10ー5とする。4年生の活躍に感化され、下級生のプレーにも磨きがかかる。セット中盤では相手に連続得点許すも、早慶戦で初出場を果たしリーグ戦の舞台は初めてとなる稲井正太郎(法1・慶應)がサービスエースを見せ、主導権を引き戻す。「最初は緊張したもののベンチからの声に励まされていった」と語った稲井は終盤にもスパイクを決めて得点を挙げた他、渡邊の軟打や山口快人(経2・慶應)のツーアタックなど冷静なプレーも目立ち見事25ー19で今季初セットを勝ち取った。

リーグ戦初出場ながら活躍を見せた稲井

 
序盤は接戦となった第2セット。芳賀祐介(環4・札幌北)のスパイクも拾われ3ー3と両者肩を並べる。ここで内田克弥(環4・松江高専)が流石の粘り強さを見せた。スパイクで得点を挙げ6-4とすると、続いて姿勢を崩しながらもアタックを放ちブロックアウトを引き出し連続得点。さらに内田のスパイクで8-6とするとその後は慶大が一歩リードする展開が続く。渡邊、芳賀のスパイクで13-9と4点リードに成功し、ここで渡邊に代わり入来がコートに入る。肘や右脚のけがから復帰した入来晃徳(環3・佐世保南)の出場にチームメートはエールを送る。慶大の勢いが会場を呑み込みタイムアウトを取らせると、芳賀のブロック、内田の鋭利なスパイクで連続得点。第1セットに活躍を見せた稲井はブロックで相手に張り付き得点に貢献。終盤は芳賀のサービスエース、山口の正確なトスから清水がスパイクを決めて22-13とする。最後まで勢い衰えず25ー16でこのセットを終えた。

勢いを保ったまま積極的に攻撃を仕掛けた

 
油断できない第3セット。春季リーグ戦に続いて出場の清水悠斗(総1・習志野)がスパイクを決め2-1とリードをつくりチームに勢いを与えると、続いて入来がスパイク・ブロックで2得点を挙げる。ここから両者は拮抗した試合展開を見せ、リードに成功しても繰り返し5ー5、7ー7と同点まで追い付かれるが、ここでも主導権を引き戻したのが入来の正確無比なスパイクだった。清水のスパイクで11ー10とすると相手の乱れたパスをすかざ芳賀がネット際でアタックし12ー10と点差を離す。清水はその後も力強いスパイクを決め、さらに同じ1年生の緒方は清水に代わりコートに入るとサーブと的確な位置どりでチームを引き締める。17ー13とさらにリードを広がると、相手の2回目のタイムアウト後には松山、内田がスパイクを決めて19ー15とする。ここでコートに戻った清水のスパイクで、松山鼓太郎(商2・慶應)の力強いスパイクでマッチポイントとする。最後は山口がブロックを決めて25-20で勝利を収めた。

第2セットに続いて清水が大きな存在感を放った

 
(取材:ウジョンハ、五関優太)
 
▼以下、コメント
 
星谷健太朗監督
ーー今日の試合を振り返っていかがですか
まずはやっぱり初戦をしっかりと完全なメンバーの状態で迎えられたことを非常に嬉しく、ありがたく思ってます。その上で勝利を収めることができたことも本当に良かったなと。
 
ーー下級生の活躍もあったと思いますが今日の活躍と今後期待することは何ですか
本当に全員でそれぞれの役割を果たしてもらわないといけないチームだと思ってるのですが、その意味で最初から出てる人はまだまだなところが多かったと思いますが、一方で代わりに途中で入った人たちについては自分のしっかりと持っているものを出そうという意識を感じましたし、実際プレーとしても結果を伴ってやれていたので、そこは非常にチーム全員でやるというのができていたんじゃないかなと思います。
 
ーー何か足りなかった点はありますか
足りなかったところはたくさんあります。ブロックで抜かしてはならないところが抜けていたり、あるいは攻撃でセッターとスパイクが合わずにミスで終わってしまうであったり、セッター自身のトス
がやっぱりミスになってしまう。今日は結果的には打たれませんでしたが、そういった基本的なプレーをもっとレベルを上げていく必要があるかなと思います。
 
ーー次戦も明日第1試合とすぐ控えてますが、明日に向けて一言お願いします
今日は今日、明日は明日だと思うので、今日についてはしっかりと喜びを感じながらも明日に向けてコンディションをしっかり整えて、作戦についても頭に入れて自分たちができる万全な準備を整えて迎えられたらと思います。
 
 
入来晃徳 選手(環3・佐世保南)
 
ーー今日の試合を振り返って
自分は正直あんまり心の準備ができてなくて、 しっかり応援しようという心持ちでやっていたんですけども、途中でキャプテンの方に逃がされたっていうことで出ることになって。勝てたこと自体はすごくよかったかなと思うんですけど、自分のパフォーマンスとしてはあんまり良くなかったというのが正直な感想なので、動画見て原因を探って次の試合につなげたいなっていう気持ちです。
 
ーーけがからの復帰となりましたが、どのような気持ちでコートに入りましたか
まだけが自体もそんな治ってないですし万全のプレーができるわけではないのでやっぱりセーブしながらのプレーになるんですけど、やっぱりその中でどうやって活躍していくかというのをやってきたので、いかに効率よくと言いますか、いかに決めきるかというのを意識しながらやってました。
 
ーー春リーグに比べて変わったこととかあれば教えてください
そうですね。セッターの山口の精度が上がったことで、自分の攻撃の幅も広まりましたし、 夏重点的に守備の練習をしてきたので、今回はエースというところで守備的ポジションではなかったんですけど、守備の練習もしてきたのでそういう守備的なところもやっぱり変わったことかなと。
 
ーー明日に向けて一言
そうですね。まだ明日は自分の怪我もあって正直出られるか分からないんですけど、やっぱりリーグ戦を繰り返していく中で、外から見てもですし中からでも気づきを得られるような試合にしていけたらなと思います。
 
 
清水悠斗 選手(総1・習志野)
ーーあらかじめコートに入ることは分かっていたとのことですが、どのような気持ちで臨まれましたか
(体が)硬いかなって思ったので、自分はできるだけ緊張しないっていう。(チームは)1部でやってたので強くて、そこでどうやれるかも分からないという中で、探り探りやるというよりかは自分のやれることをやればいいと全然もう気楽な感じでやっていました。
 
ーー次戦は明日第1試合ですが意気込みは
そこまで見えない不安というのはなくて、相手の見える数値というのを見て自分はその嘘を少なくしたいっていうことはあって。今日はちょっと全然固いとこがあったかなというのがちょっと反省点があるので明日はできるだけミスを少なくしてディフェンスも磨いていきたいと思います。
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