慶應スポーツ新聞会

【アメフト】大差はつくも課題垣間見える /対一橋大戦

QB徳島の出来が今シーズンを左右するはずだ

9月もまだ残暑厳しい中ユニコーンズの秋が、開幕した。9月11日、川崎球場で行われた関東大学1部Bブロック慶大対一橋大。昨シーズンの成績から見ると格下の一橋大に快勝しチームに弾みをつけたいところだったが、結果は28-10での勝利。点差こそついたものの、「初戦で緊張していたのか、課題が多い」(山澤監督)試合だった。

9月10日(土) 秋季リーグ戦 慶大-一橋大 @川崎球場 10:30 K.O

得点
慶大 一橋大
7 1Q 3
7 2Q 0
14 3Q 7
0 4Q 0
12 合計 27
TD=WR笠原2、RB梅田、QB徳島(慶大のみ)

この試合好調だったWR林

試合開始は一橋大のキックオフリターンから。自陣40yd地点から始まった一橋大の攻撃。このシリーズは慶大LB上杉(法4)のブロックが決まるなど、相手オフェンスにゲインを許さず3rdDownを迎える。ここを抑えて慶大の攻撃に繋げたいところだったが「自分たちの甘さ」(山澤監督)が出てしまう。慶大ディフェンスの意識がランプレーに若干偏っていたところを相手QBからWRへとパスを繋がれて、新しい攻撃権を獲得されてしまう。その後もQBドローやRBの中央突破などでゲインを許してしまい気がつけば敵陣4ydまで攻め込まれる。このピンチはLB大橋(経4)の相手QBへのロスタックルなどでTDさえ許さなかったもの、4stDownにFGを決められ6分に先制点を許してしまう。

その後の慶大の攻撃は自陣28yd地点から始まる。QB徳島(政4)のキープランで着実にゲインを重ねていくと、自慢のRB陣も奮起。RB梅田(総4)の相手OLの隙を突くランでボールを敵陣へと運んでいく。そして敵陣32ydで迎えた1stDown。勝負どころと見た慶大はQBを須藤(経4)へと代えてTDを狙っていく。ただパス失敗などで10ydを残して4stDownを迎える。ここは無難にFGを狙いに行くかと思われたがギャンブルを選択。QB徳島がスクランブルかと見せかけここはパスプレー。サイドラインぎりぎりに放たれたボールをエンドゾーンにいたWR笠原(総2)がこれを落ち着いてキャッチ。10分に見事TDを決め7-3と逆転に成功する。

こうなると慶大の流れに。一橋大の攻撃を3つで沈めると2Qに。自陣32ydで始まった慶大のシリーズ。今回はQB須藤がしっかりゲームメイク。WR齊藤伊(経4)へのパスやRB小平(商4)のランなどを状況に応じて使い分けじわじわとエンドゾーンへと迫っていく。そして3分エースRB梅田のランプレーが決まりTD。追加点を挙げ14-3とする。

その後も一橋大がホールディングの反則を犯すなど拙攻が続き慶大のオフェンスの時間が続く。ただパスのミスなどで攻撃機会を逸すると、4stDownでパントからスペシャルプレーを狙うも失敗。前半を14-3で折り返す。

CとしてOLを統率する青木

後半は慶大のキックオフリターンで始まる。そして迎えた2nd&10。WR林(商4)へのリバースプレイが決まり左サイドを独走。敵陣6ydまでボールを進めると、2分QB徳島からWR笠原へのタッチダウンパス。これが見事決まり21-3と一橋大を突き離していく。

迎えるは一橋大のシリーズ。1stDownでLB中野(政4)がQBサックを決めるものの、相手QBドローなどでじわじわと敵陣へ。残り15ydで慶大がフォルススタートの反則を犯し罰退を許すと、7分最後もやはりQBがスクランブルからエンドゾーンへ飛び込みTD。28-10となり、一橋大に反撃を許してしまう。

ただ慶大も直後の攻撃で意地を見せる。「コーチからいいプレイコールがかかった」(徳島)と1st&10でQB徳島がハンドオフフェイク。そこから一気に右サイドを駆け上がるとオフェンスチームの素晴らしいブロックが決まり、7分70ydの独走TD。追加点を挙げて28-10とする。

その後も慶大の流れが続くかと思われたが、パスプレーなどが思うように決まらず拙攻が続く。結果、4Qは得点を挙げることができず「要所で詰めの甘さが出てしまった」(青木副将)。

結果は28‐10での勝利。ただ点差からは読み取れないような課題もたくさんあった。「オフェンスはドライブがうまくいかない、ディフェンスはタックルミスが多い」(山澤監督)と課題点ははっきりしている。また、「反則が少なかった」(山澤監督)と収穫もあった。まだ緒戦。中大、法大との天王山にはまだ時間がある。練習を通じて、そして試合を通じてクラッシュボール進出への足掛かりをつかんでほしい。

By Kazuhiro Takai

山澤監督

結果的には勝ったんですが課題が多かったかなと。初戦で結構緊張していますしね、色々選手も思うどおりにできないところも多いんですが、それにしても課題が多かった。これを早急に修正して来週も試合がありますのですぐにしないといけないなと思います。(課題とは)オフェンスもディフェンスも自分たちのリズムで出来ていない。オフェンスはドライブがちゃんと出来ない、ディフェンスはタックルミスが多い。そういう部分が全て歯車が合わなかったので、自分たちのペースで試合が出来なかったと思います。(夏合宿で重点的に取り組んでいた点は)合宿はチーム力を仕上げるところですから、実践練習を極力取り入れてしっかりフットボールの個々の練習以外、チームとしての仕上げるという部分に重点を置いてやっていましたね。(試合の主導権を最初のシリーズで取り損ねたか)そうですね。あそこで止めるべきですね。あの辺が自分たちの甘さですね。そこで向こうのペースになってしまったと。先制されましたしね。(そこからは慶大のペースでしたか)いや、TDはありましたけども、ポーンと一発でいってしまうことが多かったので自分たちが着実に前に行くというプレーが今一つ出来ていなかったと思いますね。オフェンスに関してはパスもランも今一つでしたね。ディフェンスではタックルミスが多すぎた、相手のQBが走るとわかっていても止められない。タックルが甘かったですね。(慶大のQBは徳島選手と須藤選手の併用が続くのか)ずっと出ずっぱりというのも疲労が溜まりますからね。徳島だったらラン、須藤だったらパスだと相手もわかりますから、特にプレーで分けるというよりもリフレッシュさせるという意味合いが強いですね。(収穫について)課題が多かったことが収穫ですね。課題を修正していかないと勝ち上がれませんから。前半までは反則が無かったことが良かったですね。試合を通じて2つ反則があったんですが、反則は全て自滅につながる。極力反則とかミスをやめるというのが課題でしたから。(リーグ戦の展望は)中央、法政と連戦でありますからそれまでは当然黒星を付けられない。全勝で中央、法政という山場に臨む、というところが大きな方向性ですね。(次の試合に向けて)下位校との戦いなんですが、課題を一つ一つ練習でつぶしていって今日よりも確実に進歩したチームにすることが目標ですね。

末富主将

(振り返って)初戦に向けて調整していたが、実際試合に臨める態勢を作り切れなかったかなというのが試合を終えての実感ですね。(ミスも多くなってしまったが)練習でしっかり想定しきれなかったのが、いざ本番になって細かいミスとかにつながってしまったのかなという風に思う。(今日のディフェンスの出来は)最悪ですね。相手もランプレーしかしてこなかったのでやることはわかっていたが、それでもあれだけやられてしまって、あと1対1のタックルが決められなかったのが一番の反省です。(夏のトレーニングの成果は)全体的にアメフトのレベルが上がったと思う。アメフトの知識とかディフェンス全体のレベルは上がっていったと思っていたが、個人のフィジカルな面が出来上がっていなかった。(今のチームの課題は)いかにタックルするだとか、1対1の部分が足りないかなと思う。(次戦に向けて)今週こんなしょうもないゲームをしてしまったので、来週はバシッと決めて、神大を完封して勝ちたい。

青木副将

(一橋大が相手だった)今日に関しては初戦だったので相手が何をしてくるのかも分からなかったし、相手をコントロールするというより、自分たちのプレーをしようと考えていた。固くならないようにということは心掛けていたが、少し固さもあったと思う。(オフェンスはラン攻撃が中心でした)そうですね。ランプレーでゲイン出来たところはできたので良かったと思います。ただつめの甘さがいくつかあったと思います。4クォーターは得点を取れなかったので。このままでは中央や法政には勝てないと思います。(個人的な出来に関しては)プレーは良かったと思ってます。ただ最後、暑さもあって足が止まってしまったので、そこは反省点です。(夏の合宿ではどういったところに重点をおいていましたか)自分たちは他のチームのようなスポーツ推薦があるわけではないので、素の運動神経というところで法政や中央には劣っていると思います。そういったなかでまとまりの部分。結束だったり、絆をもつというところに重点をおいていました。(次節への意気込み)神奈川大学とは1年のときからやってきたが、まとまりのあるチームという印象がある。ただ自分たちはそこでは絶対に負けられないので。 全員が一丸となって完勝したいと思っています。

 

徳島オフェンスリーダー

(今日の試合を振り返って)今日は数値目標として42点取ろうというのがあって、それを達成できなかったのが残念です。その一方で1stドライブからタッチダウンを取れたということが毎年なかなかできていなかったのでそれは今日の収穫だと思います。(夏合宿で強化した点は)春に例えばゴール前の決定力とか色々な課題があってその課題を一つ一つやるのもそうですが、リーグ3位ということで法政、中央を意識することももちろん考えつつ、この一橋戦にまず勝つということをテーマに合宿では主に一橋より強いチームを作ることを考えてきました。(一橋大に対しての対策はあったか)結論から言うとないです。自分達の得意はプレーを出して、あまり春にやってこなかったプレーでも一橋相手にどれだけ出せるのかということで個々の能力のアップを尽力しました。(暑い中でのプレーだったが影響はあったか)みんなの試合中の集中力が完全に保てたとは言い難い試合で、2本タッチダウンを先に取りましたが3つ目の3rdダウンでパントに追い込まれてしまった時とかは集中力がなかったと思いました。絶対に前進できるシチュエーションを作りながら一橋相手に止められてしまったということが集中力が切れていた試合を象徴するプレーだったと思います。(QB の併用があったがどのような意図か)QB に色々な選手がいてみんな違う特徴があるのでそれぞれの強みだけを生かしていけたらいいという観点から、特に僕と須藤は最上級生ということで経験を積んでいるのでチームにプラスをもたらすために併用となっています。(独走のタッチダウンがあったが)率直に嬉しかったです。プレイコールにも当たり外れがあって、コーチがいいタイミングでプレイコールをしてくれて、僕以外の他の10人の選手がいいプレーをしてくれたので独走タッチダウンに繋がったので一つ成果が出せたかなと思います。(次戦に向けての修正点は)まだ決められるパスが決められていなかったり、判断という面でも結果には現れにくい部分ですがもっと違うプレーをすれば前進できたというプレーが自分のプレー以外にもRBのハンドオフだったりであったのでそういう細かい部分を詰めていきたいと思います。

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