今年初めて下田で行われることとなった今試合。序盤から積極的に攻撃を仕掛けるもなかなか相手守備を崩すことができず試合は0-0のまま後半に。すると第3Q5分、岩越美佳(政3・慶應女子)のドリブルで一気に相手サークル内に侵入すると新井里英(政3•成城学園)が押し込み待望の先制点が慶大に。その後は全員でこの1点を守り切り試合は1ー0で慶大が勝利し、1部残留を決めた。
令和6年関東学生ホッケー秋季リーグ順位決定戦
10/19(土) 15:00試合開始
@慶應義塾大学下田グラウンド
| 第1Q | 第2Q | 第3Q | 第4Q | 合計 |
慶大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
立大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
♢スタメン♢
GK 斉木はるな(経4・慶應女子)
DF 山岡怜奈(法4・Dwight School London)、笹山美由希(法4・桐光)、西潟遥(経3・International School of Düsseldorf)、金子桃子(法4・田園調布雙葉)
MF 岩越美佳(政3・慶應女子)、村岡咲音(商4・慶應女子)、 尾関恵真(経3・慶應湘南藤沢)
FW 曽我部千紗(法4・Fleetwood Park Secondary school)、久井玲香(商4・Dwight School London)、新井里英(政3・成城学園)
雨が降ったり止んだりの中、スタンドには立ち見客が詰めかけ下田グラウンドは熱気で包まれた。今試合で負けると入替戦出場となり、1部残留を確定させるには勝利が絶対となる一戦は最後の最後まで目が離せない好試合となった。
立教ボールで試合が始まると開始早々、相手に攻められピンチを迎えるも、金子桃子(法4・田園調布雙葉)や新井が粘り強い守備を見せなんとかこのピンチを無失点で切り抜けると、徐々に慶大ペースに。岩越や矢萩奈緒(経3・慶應女子)らFW陣が攻めるも相手守備を崩すことができず、0-0で最初の15分を終える。
第2Qは序盤から相手の攻撃を村岡咲音(商4・慶應女子)や久井玲香(商4・Dwight School London)がプレッシャーをかけて防ぐと、曽我部千紗(法4・Fleetwood Park Secondary school)がパスカットし一気に敵陣へ進むもまたもや守備に阻まれる。その後も慶大はボールを保持し続けるもネットを揺らすことはできず0ー0で試合は後半に突入する。
第2Q最後に相手にグリーンカードが出された影響で序盤から数的有利で始まった第3Q。3分後にもグリーンカードが出され依然として数的有利が続くと、ここで慶大に今日一のチャンスが訪れる。5分、岩越がドリブルでサークル内に侵入すると新井が押し込みゴール。先制に成功した慶大はその後なんとかこの1点を守り切り、勝負は最後の15分を迎える。
第4Qは1点を巡って両校の熾烈な争いが繰り広げられた。追加点を狙う慶大は序盤からボールを保持して相手陣地に侵入すると、7分にPCを獲得するも得点には繋がらない。するとイエローカードをもらってしまい数的不利に。ここぞとばかりの猛攻を受け時間との戦いとなる中、山岡怜奈(法4・Dwight School London)や岩越が相手カウンターを防ぎ曽我部も相手ファウルを誘うなど各々が粘り強い守りを見せ、ここでホイッスルが鳴り試合終了。慶大は1点を守り切り1-0で勝利し、5位決定戦へと駒を進めた。
相手の堅い守備を崩せない時間が続いた中、一瞬の隙をついて得た1点のリードを守り切った慶大。次戦はリーグ最終戦となる5位決定戦となる。2連勝の勢いそのまま次戦も防衛大に勝利し、5位で11月に行われる早慶戦を迎えてほしい。
次戦 秋季リーグ5位決定戦
10/27(日)11:20〜 vs防衛大
@早稲田大学東伏見グラウンド
▽以下、選手コメント
新井里英(政3・成城学園)選手
——今日の試合を振り返って
まずは無失点で勝ち切ることができて良かったです。前回の横市戦から時間も短い中で課題を修正し、試合の内容としても成長できた部分が多かったと思います。
——ゴールを決めた時の心境を教えてください
前半は得点がなく絶対にゴールを決めないと勝てない状況だったので、決めることができて嬉しかったし安心しました。
——守備でもいいプレーがたくさんありました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか?
相手の状況をみてプレスなど守備をすることができたと思います。攻めではボールを持った時に、相手を抜いてシュートまで行けるように頑張りたいです。
——次戦に向けて
必ず勝利して1部5位になれるよう頑張ります!
岩越美佳(政3・慶應女子)選手
——今日の試合を振り返って
なかなか点を取れず、終始ヒヤヒヤしました。どうにか勝つことができ嬉しいです。
——途中出場だった前節とは違い、今試合はスタメンでした。率直な感想を教えてください
正直前回はベンチから皆を見ていて、自分が出ても出なくてもあまり変わらないのかなと感じてしまった部分は大きかったです。だからこそ今日の試合への思い入れは強かったし楽しみでした。まだまだ改善点だらけですがピッチ内で自分らしいプレーができて幸せです。
——次戦に向けて
チームの中には色々な立場の人がいて、苦しい人や悩んでいる人がたくさんいると思います。その中でもみんなで高め合えていることが私たちの強みなので、私もチームに貢献できるようとにかく全力で走ります。
金子桃子(法4・田園調布雙葉)選手
——今日の試合を振り返って
まずは勝つことができて本当に良かったです。得点できない時間が続いてしまいましたが、全員で集中し続けることができました。相手のプレースタイルや試合の状況に合わせて、チームとしての攻め方と守り方を修正できたのが良かったと思います。
——攻撃面だけでなく相手パスをカットしたりと守備面でも活躍されました。ご自身のプレーを振り返っていかがですか?
攻撃の時間を長くするためにも守備が重要だと思っていたので、無失点に抑えることができて良かったです。
——次戦に向けて
チームとしても個人としても相手を圧倒して、質のいいゲームにできるように頑張ります。
山岡怜奈(法4・Dwight School London)選手
——今日の試合を振り返って
絶対に勝ちたい試合だったので、嬉しい結果で終わらせることができてひとまず安心が大きいです。前回の試合からの反省点をこの1週間でチームとして修正していたので、しっかりそれを活かすことができて良かったです。ただ、まだまだ苦しい場面も多く、改善点はあるので、来週の5-6位決定戦に向けてまたチームで調整していきたいと思います。ひとまず、今日は勝てて本当に良かったです。
——第4Qは終始相手ペースとなり苦しい時間となりました。どんな気持ちで守備についていましたか?
4Qは退場者も続いて出てしまい、人数不利という厳しい状況で守備することが多かったため、とりあえずサークル外で絶対に取り切ることを考えていました。失点だけは絶対に防ぎたいという気持ちを全員が持っていたので、全員で声を掛け合って守り切ることができたと思います。
——次戦に向けて
秋リーグ最終試合となるので、悔いが残らないよう、勝って終わりたいです。次戦まで時間がないので、皆でしっかり認識をすり合わせ、チーム一丸となって戦いたいと思います。
(記事、撮影:岡里佳)