【少林寺拳法】「辛く、楽しく、最高の4年間でした」早慶戦優勝インタビュー 吉井大翔主将

少林寺拳法

今回は早慶戦男女完全優勝を記念して、慶大少林寺拳法部の主将として今年1年間部をけん引してきた吉井大翔主将に試合後インタビューを行いました。

【選手インタビュー】

吉井大翔(環4・慶應湘南藤沢)

Q:早慶戦完全優勝おめでとうございます!率直な感想を聞かせてください

吉井安堵ですね。僕たちのチームは、全日本選手権総合優勝と早慶戦完全優勝を目指して今年1年間練習してきました。そんな中で全日本は総合3位に終わって、かつこれが僕にとっての引退試合でもあったので、早慶戦への思いは本当に強かったんです。なので、今日は最高の形で優勝を達成しつつ、個人でも勝ちでチームに貢献できたのでホッとしてます。

 

Q:昨年は惜しくも悔しい結果となった早慶戦。今年はどのような気持ちで試合に臨まれたのですか?

吉井:昨年僕はベンチから試合を見てたんですけど、前主将が大将戦にて僅差で負けて、その時の主将の悔しい表情をずっと覚えています。その前主将のから「次はお前に託した」と言われてから1年間この借りを返そうと練習してきました。ただ昨年とは違って、僕たちは失うものがなかったので、チャレンジャーとして全力で臨むだけでした

「チャレンジャーとして全力で臨むだけでした」(写真左)

Q:女子戦について振り返っていただけますか?

吉井女子戦には1年生が3人出場して、かつ緑帯も3人いた中での挑戦でした。早慶戦に向けては、みんな入部して1年足らずで時間もあまりなかったので、僕たち上級生が練習相手になってとにかく早稲田の選手の研究をしてました。プラン通りと言いますか、本当に練習の成果をそのまま本番で出し切ってくれたので、「よくここまで仕上げてくれたな」という感謝の気持ちです。

休憩中もチームメイトにアドバイスを送る吉井(写真右)

Q:試合中や休憩中も、皆さんが声をかけて励まし合ったりアドバイスを送り合うなど、チームの温かさを感じる瞬間がたくさん見受けられました。部として心がけていたことはあったんですか?

吉井:今年のチームのスローガンは“One for all, All for one”という言葉で、みんなが一つの目標に向かって頑張ること、そして誰かが困っていたらみんなで助ける・助け合うことをモットーに活動してきました。今日はその成果を発揮しきれたと思います。

歓喜の瞬間を分かち合った(写真左)

Q:男子戦について振り返っていただけますか?

吉井正直負ける気はしなかったです。メンバー選定の時点で本当に信頼できる4人を僕の前に置くことが出来ましたし、なにより彼らを信じていたので、慢心ではないですけど「絶対勝つ」気持ちで試合に臨みました。

「チームのみんなを信じていました」(写真中央)

Q:その試合では後輩たちが4連勝して吉井選手にバトンを渡しました。大将戦に向かう時はどういう心境だったのですか?

吉井:早慶戦の大将ということで、やはり負けて終わったら締りが悪いので「絶対に勝たないといけない」って思っていましたし、今日は親や友達、あとは部員のみんなが応援してくれてたので、結構背負うものが大きかったです。でも逆にそれが力になったと感じています。4年間切磋琢磨してきた門田(早大主将)と最後に大将戦で戦うことになって、本当に万感の思いでした。

 

Q:今年の早慶戦が学生生活最後の試合となりました。少林寺拳法部での4年間を改めて振り返ってみていかがですか?

吉井:そうですね、辛く楽しく最高の4年間でしたね。武道で強くなりたいという思いから大学に入って少林寺拳法を始めたんですけど、少林寺拳法部に入ったからこそ、技術的なことだけでなく人間的にも成長できましたし、本当に自分の道を切り拓いてくれた競技だったと思います。

「自分の道を切り拓いてくれた競技だったと思います」

Q:少林寺拳法を競技するうえで心がけてきたことはありますか?

吉井:僕は少林寺拳法とは、勝敗結果だけでなく礼儀作法や技の美しさなどの部分も重視される競技だと思っていて、その辺りは実績関係なく常に意識してきました。もう一つは相手選手への敬意を忘れないことです。早慶戦でも、早稲田がいたからこそ自分達も成長できたと感じているので、今日も感謝の気持ちを胸に試合に向かいました。こういった心構えは少林寺拳法をするうえで重要な要素の一つだと思っています。

試合後に健闘を讃えあう両主将(門田・写真手前、吉井・写真奥)

Q:最後に後輩の皆さんへのメッセージをお願いします!

吉井:僕たちがこれまで目指してきた全日本選手権・総合優勝と早慶戦完全優勝を来年こそ両方達成してもらいたいです。3年生中心に引っ張ってもらって、今年よりも来年、来年よりも再来年、強いチームを作り上げていってほしいです!

(取材:竹腰環)

 

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