【バレーボール】春季リーグ開幕直前!中等部ー塾高2年生対談 稲井正太郎×今田匠海

バレー企画

いよいよ開幕を迎える、春季リーグ。慶大は昨季の悔しさを胸に、春での関東1部復帰を目指します。開幕に際して、昨季からスタメンとして活躍してきたMB・稲井正太郎(法2・慶應)とL・今田匠海(政2・慶應)にお話を伺いました!対照的でありながら、息ぴったりなお二人の対談を、最後までお楽しみください。これを読めば、春季リーグをさらに楽しめるはず!

お二人について

ーー他己紹介からお願いします!

稲井正太郎(法2・慶應)

ポジション:MB(ミドルブロッカー)

身長186cm、最高到達点333cm

今田稲井:正太郎はイケメンで、身長も高くて、成績も良くて完璧人間。チームにいると明るくて面白くて、どこにいてもその場の中心になれる人ですね。

 

今田匠海(政2・慶應)

ポジション:L(リベロ)

身長170cm、最高到達点313cm

稲井今田:匠海は中学からずっと一緒にやってるけど、僕が今まで出会ってきた人の中で誰よりもバレーが大好きなんだなと感じます。イケメンで、頭も良くて何でもできる人なんだけど、誰よりも最後まで練習していたりだとか、常に考えてバレーしている。目標に向かって努力できる人。自分は怠けてしまうタイプだから尊敬してます。

照れながらもお互いを紹介してくださりました!

ーー中学時代からの仲ということですが、お互いの第一印象は

今田:面白い人が多かったんですけど、正太郎は特に面白くて、後輩に対して誰よりも優しい印象がありました。あと、当時はスポーツ眼鏡をかけていたので垢抜けたなと(笑)。

稲井:匠海は入部当初、初心者だったのに部の中で1人だけ最初から高いポテンシャルを発揮していて、すぐに試合に出ていた覚えがあります。距離の詰め方も上手いので、コミュニケーションをとりやすかったです。

 

ーー体育会バレーボール部に入ったきっかけは

今田:僕はバレーをするんだったら体育会って決めていて。バレーのサークルに入るくらいだったら、きっぱりバレーをやめて別のスポーツをすることも考えたけど、仲良い先輩が誘ってくれて。この人たちと一緒にやりたいなと、人で選んだというのが大きいですね。

稲井:僕は高校でバレーをやり切ったと感じていたので、大学では全く(部活で)やる気がなかったけど、バレーは好きだからサークルでちょっとやりながら大学を楽しもうと思ってた。サークルに入って1カ月半くらいの時に、学部とか授業で体育会の人に会った時にその人たちがすごい輝いて見えて、自分は本当にこれでいいのかと一回問い直して。高校の時に全国行けるか行けないかで悔しい思いをしたのも思い出して、熱い思いは体育会でしか得られないことかなと思って体育会を選びました。

 

プレーについて

ーーお互いのプレーで尊敬するところは

今田:僕はリベロなのでブロックはしないけど、正太郎は相手がどっちに(スパイクを)打つのか分かっているのかなって。それがすごいなと思います。ブロックの片手だけ残して(相手のスパイクを)止めるのは、身長があったらやりたかったことかもしれないです。クイックは「そのトスからそっちに打てるの!」というプレーが多くて、打ち分ける努力がすごいと思います。

稲井:匠海は守備専門でレシーブメインだけど、僕のポジションはレシーブが苦手な人が多いから、対極にあると思っていて。体のどこに当たってもボールが上がる、どう触ってもほしいところに返してくれるっていうのがすごい実力だと思います。逆に、僕はどこに当たっても上がらないので(笑)。試合中、自分がブロックで止めなければいけないボールが来た時も、後ろで匠海が待っていてくれると、「やっぱそこにいるんだ」っていう安心感とかすごいありますね。

稲井選手の強みを話す今田選手(右)

ーー今田選手がポジショニングで意識していることは

今田:リベロのポジションニングにおいては、スパイクとボールを視界に入れるのが一番重要だと思っていて。ボールの軌道に合わせてポジショニングをするし、ボールとスパイカーの位置関係を見て「相手のスパイカーはどこからどこのコースなら打てるのかな」ということを考えて、自分は右側で取るのが得意だし、左側にくるボールの方が地面に落ちるまでの時間が短いから(右利きのスパイカーの場合)、少し左寄りにポジショニングしています。もし右側に来ても地面に落ちるまでの時間が長いから、一歩足を出して、手を出したら間に合うっていう感じかな。ボールと選手の位置関係を考えながら、練習試合とかで経験を積んでやっとここらへんに来るかなというのが分かるようになったから、ほぼ読みだけど。「相手の攻撃の幅を考慮して、ここにいようかな」という実践に基づいた読みです。

 

ーー稲井選手は、ブロックで意識していることはありますか

今田:片手を残したりとかは?

稲井:客観的に見ると対空時間は一瞬に感じると思うんですけど、やっている身としては結構時間があって。空中での読み合いとか駆け引きとか、飛んでいる間に色々やりとりを2往復くらいするんですよ。例えば、「自分はこっちに打とうかな。でもブロックはここにいる。じゃあこっちに打ってやろう」っていう相手スパイカーの思考を僕が読んで、という僕の読みを読んだ相手を読んで自分はこっちに跳ぼうというのもあるので(笑)。でも最終的にスパイクを打つときは、手はスパイクを打つ方向に向けないといけないので。そういった面で見るとブロックは後出しできるから、最後の最後まで待って、待ちに待って相手が打つ瞬間に手を出すという感じなので結構一か八かではあるんですけど、いかに相手の思考を読んで待てるかが大事になると思います。

ブロックの読みについて話す稲井選手(左)

ーーバレーボールの好きなところは

稲井:まず、チームプレー。絶対に1人だけで成り立つことはなくて、全員のプレーが重なって1点を積み上げるから、仲間意識が強まる。25点ある中で、全員で1点1点をとっていると感じられることが好きなところです。

今田:リベロは一打目に触ることが多いから、自分が上げたボールをトスにつなげて、チームのスパイカーが決めてくれる瞬間が一番気持ち良くて。その瞬間のためにバレーしてます。

 

ーー体育会に入って伸びたと思うところは

稲井:僕は高さが増したと思う。バレー界の中では大きいほうじゃなくて高さの面で劣ってしまうことが多かった。筋トレが嫌いだったから高校ではやらなかったけど、大学で逃げられなくなってちゃんとやるようになってから格段に高さが上がって、高さで絶望することがなくなった。

今田:自分が成長している実感がないのでお願いします(笑)。

稲井:おっけ!任せろ。匠海は守備専門だから一打目に触ることが多いけど、2本目のセッターの代わりをすることも多くて、それってどっちに上がるかわかりやすくてブロックもつきやすいけど、ジャンプトスをするようになってセッターと変わらなくなったから、マークもしづらいし2本目の精度がすごい上がったなと思います。

 

今季の取り組み、チームについて

ーー塾高の後輩たちが出場していた春高バレーは観ましたか

稲井今田:観ました!

 

ーー新1年生の松田悠冬(商1・慶應)については

今田:悠冬は僕たちが高3の時も一緒にやっていたけど、めっちゃうまくなってるなと思いました。試合中のブロッカーとの駆け引きとか、トスの質とか二段トスもレシーブも全部うまくなってるし、すごい成長を感じました。嬉しいです(笑)。

稲井:プレーももちろんですけど、人としても成長していると思いました。ちょっと親バカ的なんですけど(笑)。最初は結構尖っていて、たまに反抗的なところもあったんですけど、今は結構丸くなっていて可愛いし、一人一人の選手、スパイカーに寄り添ってプレーしているんだなというのは思いました。そこは人としてもすごい大人になっていて、嬉しいです(笑)。

Sprout Campで、MB・稲井選手(左)にトスを上げるS・松田選手(右)

ーー冬の期間に力を入れたことは

今田:自分はフローターサーブカットをひたすら練習しました。フローターサーブの方が苦手だったというのと、基本的にジャンプサーブよりはチャンスサーブと呼ばれる部類で、来たら絶対返さなければいけないし、自分は隣にいる人の分まで取りに行くこともあるので、正面じゃないボール、イレギュラーとかも発生するので、そういったシチュエーションも想定しながら練習をしてきました。

稲井:僕は身体が貧弱だったので、筋トレを頑張りました…

今田:声小さくない?(笑)

稲井:上半身も、下半身も全部頑張りました。ね?

今田:一応ね(笑)。

 

ーー2年生としてどう頑張っていきたいですか

稲井:秋リーグはブランクもあったけど、今回はこの冬準備して伸びた自分を試せるのが楽しみですね。今年の課題としては、もう少し速さを出していきたい。もうちょっとテキパキ動いて、プレー中の切り替えもしていきたいです。

今田:僕はチームとして話させてもらうと、去年の春リーグでボコボコにされて、早慶戦で負けて、東日本インカレでも早稲田にギリギリで負けてしまってというのも経験して。春リーグは負けてしまうレベルの実力しかなかったけど、どこに勝ってもおかしくないくらいチームとして完成して、チームとして完成すればここまで戦えるんだとも思ったので。今日やってみても、今年のチームはあと少しのところまで来れているので、去年は早慶明で明治にも勝てましたし、今年こそは春リーグで1部に復帰して、秋も勝って1部で3年生を迎えられたらなと思います。早慶戦は絶対勝ちたいよね。

稲井:ここ(日吉記念館)でやるんだから、勝ちたいよね。

取材は、Sprout Campの後に日吉記念館で行いました!

ーー今季の注目選手は

今田:松田くん(=松田悠冬)と、入来さん(=副将・入来晃徳、環4・佐世保南)と…稲井さんですかね(笑)。

稲井:入来さんかな。入来さんは中学の時とかも日本代表にも選ばれているし、下級生の時は怪我とかも多くて満足に試合に出れていなかったと思うけど、今年は集大成の4年生で懸ける思いも違うし、チームの大エースというか“最後の頼みの綱”みたいなところがあるので、「あの人で勝つ」というイメージがあるので、彼に注目です。

注目選手に挙がった副将/OP・入来選手

ーー春リーグへの意気込みをお願いします!

今田:もともとディグが得意なので、触れるボールは全部上げて攻撃につなげたいです。サーブカットも2部で全部返せないようでは1部で戦っていけないと思うので、全部返すという気持ちで頑張りたいです!

稲井:冬もそうですし、この1年弱頑張ってきた速さと高さを活かして、攻撃面で主に活躍したいです。終盤の競った展開や劣勢の時も、自分が相手の流れを切って、チームを勝利に導けるような攻撃力の高い選手として貢献したいですね。絶対にこの春で、1部昇格したいと思います!

色紙に意気込みを書いていただきました!

稲井「実るほど 頭を垂れる 稲穂かな」

今田「進取果敢」

ーー楽しみにしております!素敵なお話をありがとうございました。

(取材:村田理咲、梅木陽咲、長掛真依)

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