慶應スポーツ新聞会

【バスケ】日体大に2連敗で無念の2部降格 入れ替え戦2戦目

 

最後まで懸命にチームを引っ張り続けた家治主将

第87回関東大学バスケットボールリーグ入れ替え戦

慶大-日体大

2011 11/8(火)@国立代々木競技場第二体育館

リーグ入れ替え戦2戦目。前日の1戦目で逆転負けを喫した慶大は、この試合で負けると2部降格という所まで追い込まれた。まさに崖っぷちとも言うべき状況だが、両校の力は非常に拮抗している。そうした相手を上回るためには精神的な強さが求められる。4年生を中心にチームとして団結し、勝利への想いを全面に押し出した戦いが出来るだろうか。試合は最後の最後までもつれる展開となった。

 

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 20 14 26 23 83
日体大 23 28 17 23 91
 

リーグ戦を通して安定感が増した中島はこの日28得点

慶大のスタメンは前日と変わらず、家治(環4)、蛯名(法2)、中島(総2)、本橋(環2)、伊藤(環1)。

前日の敗戦による精神的なダメージが心配されたが、本橋、中島がミドルシュートを決めるなど順調なスタートを切る。その後、ボールロストした家治がベンチに下がるが、変わって投入された矢嶋(総2)が躍動する。伊藤のアシストからジャンプシュートを決めると、ディフェンスではルーズボールに飛び込む。その後、蛯名がゴール下を決めるなど連続得点し、14-10とリード。慶大が流れを掴みかける。しかし、ここで蛯名がファウルの笛を吹かれ、前日に続きファウルトラブルに陥ってしまう。チームに安定感をもたらすキープレーヤーを失った慶大は、勢いを失い日体大に逆転を許す。その後も伊藤がフリースローを2本とも外すなど、なかなか流れが来ないまま、20-23で1Qを終える。2Q、矢嶋が速攻に走り、中島がゴール下で得点するが、24秒ぎりぎりでのシュートが多く、苦しいオフェンスが続く。その後26-27と1点差まで追い上げた所で得点が止まってしまう。相手が外のシュートを決め続ける中、慶大は単調なオフェンスに終始し、30-43と一気に点差を離されてしまう。たまらず蛯名をコートに戻すが、流れは変わらず。パスミスが繰り返されるなど「ケアレスミス」(佐々木HC)が続き、34-51と17点のビハインドを負って後半へ。

ルーキーの伊藤はリーグ戦で大きく飛躍を遂げた

3Q、開始早々、慶大は中島の連続スリーポイント、蛯名のミドルシュートで11点差まで詰め寄る。さらには本橋、家治がバスケットカウントを決め、流れは慶大に傾く。だが、ここでまたしてもパスミスで自ら反撃の機会を逸し、10点差からなかなか縮めることが出来ない。終盤、伊藤のスリーポイントでようやく点差を1桁に乗せ、60-68と8点差で4Qへ。勝負の最終Q、負けられない慶大はここぞとばかりにトランジションバスケットを見せる。リバウンドから速い展開に持ち込み、本橋がゴール下を決める。さらにはブレイクから権田が得点するなど、開始1分で怒涛の4連続得点を挙げ、68-68と同点に追いつく。勢いに乗った慶大はそのまま一気に逆転するかと思われた。しかしこの勝負所で、プレッシャーからか動きが硬くなってしまう。シュートが落ちない日体大とは対照的に、慶大はなかなか相手ディフェンスを打開できず、タフショットが続く。77-85と8点ビハインドになった所で、慶大はオールコートディフェンスを敷き挽回を図る。残り時間が1分を切った所で蛯名が連続してゴール下を決め、83-87と4点差まで追い上げる。残り33秒となり、慶大は最後の望みを懸けてファールゲームを選択。相手のミスを待ち、ラストオフェンスに懸けたい所だったが、最後まで相手のフリースローが落ちることはなく、望みを断つかのように試合終了のブザーが響きわたった。83-91で敗戦。無念の2部降格となった。

あまりにも大きすぎる敗戦に、試合後選手達は肩を落とした。2部降格という結果が重くのしかかる。振り返れば、突き放せそうな場面でミスが相次ぐなど、最後まで歯車が噛み合わなかった印象が強い。それはチームルールを徹底できていないことの表れである。「チームルールをしっかりと確立して、高い勝率を目指してどこのチームにも勝てるようにやっている」(佐々木HC)という慶大にとっては、バスケットの根本が揺らいでしまっていることを意味している。そうした課題をシーズンを通して解消できなかったことが、厳しい結果を招いた要因であろう。ただ、それは逆に言えば「こういう時にこういう頑張り方をするよねというチームになれば、2部だろうが1部だろうが関係ない」(佐々木HC)ということでもある。強い慶大を取り戻すことが出来れば、当たり前の様に1部に返り咲くはずだ。そして、11月末には4年生にとって最後の大会であるインカレが控えている。リーグ戦とは異なる一発勝負の舞台で、この1年間の集大成を見せて欲しい。

By Yosuke Okada

コメント 

佐々木HC

今年のチームを象徴するゲームでした。(追い付いたときのミスについて)昨日もそうなんだよね。ここで頑張れば5点差が7点に変えられるかなとか、12点差で勝っててもうちょっと頑張ればというところでケアレスミスをする。今年のチームの特徴です。プレッシャーをかけられて取られたっていうのはしょうがないけど、そうじゃなくてケアレスミスで取られるっていうのが多すぎる。(前日の敗戦からの切り替え)ああいう負け方をすると、次は大敗をするというのがうちの子達のお決まりなんだけど、それを途中五分に戻したというのは少し意地を見せたんじゃないかな。昨日とは少しディフェンスのやり方を変えて、それはそれである程度機能したんじゃないかなと思うけど、全面的に機能したわけではないです。(チームに必要なことは)やっぱり決定力が無いんだよね。まず1つはスコアラーがいない。そしてもう1つは、精神的な支柱が今年は不在だった。(4年生について)練習は一生懸命やっているんだけど、何のためにやっているかということだよね。彼らもわかってはいると思うけど、表現の仕方がわからないのかな。そこら辺は色々な手を使ったり、色々な言い方をしてるんだけど、それがなかなか現実のものにならなかった。最後の最後まで4年生を使ったんだけど、ある意味使っただけという感じかな。卒業生がいたからっていうこともあるんだけど、自分達の代になったら家治だけじゃなくて、周りの連中も頑張りようがあるんじゃないかと思うけど、それがなかなか成果というかプレーに表れない。最後までまとまりの取れなかったチームでしたね。(2部での戦いになるが)上がるしかないです。鈴木たちの代に比べたら上が10チームになって強いチームが2つ抜けてるからそんなに強いとは思わないけど、うちの連中にとっては1部だろうと2部だろうとどっちでもあんまり変わらないんですよ。いいチームというか、こういう時にこういう頑張り方をするよねというチームになれば、2部だろうが1部だろうが勝てると思ってます。だから僕としてはそんなにこだわっていない。僕は2部からスタートしているので、2部の大変さというのも分からなくはないけど、実はそんなに難しいことではないと思ってます。ただ今年のようなチームだと厳しいですね。さっきも言ったように芯がないし、フロアリーダーがいないし、1つ1つのプレーにおけるリーダーがいない。リング下は俺がやるよ、ボール運びは俺がやるよ、シュートは俺がやるよ、リバウンドは俺がやるよ、という役割分担をしてきたつもりなんだけど、それが全然結びつかなかった。それが結びつけば、2部で戦うことに不安はないです。(下級生主体であるチームの将来性は)あると思いたいね。だけど僕に言わせると、学生が試合中に色んなことを言っているんだけど、それがチームが同じベクトルを向くような声掛けじゃないのが気になってます。若いとかベテランが多いとかいうことじゃなくて、それがきちっとしないと、いくら若くても来年思うように頑張ってくれるかは非常に不安な所です。最後の最後まで選手の中で意見が食い違っていました。僕が学生に最後に言ったのは素直になることが大事だということ。スポーツでは違う自分を演出しなければいけない場面がたくさんあります。ということは、素直に言われたことに対してやってみることが大事。もっと言うとアメリカで生まれたスポーツは全部そうなんです。戦術的にずっと練習して積み重ねていくものなので、悪い言い方だけど、1つの歯車にならないと駄目なんだよね。そういう意味で言うと、下級生だからといって来年いいチームになるというのは非常に疑問です。素直さがないので。ラグビーとかサッカーとは違ってイーブンなスポーツではないんです。必ずボールを持っている方が有利になるようにできている。だから作戦をしっかりと立てて、それに沿って動いていく。作戦は技術だし技術は作戦に繋がるものです。リバウンドは取るべき人が取って、今日みたいにパスミスはしない。そこらへんが最後の最後まで解消できなかった。僕の指導力不足ですね。(インカレに向けて)一応学生にはいい山に入っているから、頑張ればなんとかなるよと言ってきました。ただ今日勝っていれば2部に落ちてもインカレは少し望みがあったけど、負けてしまっては1人1人が相当変わらなければ厳しいですね。

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