【アメフト】リーグ戦初戦で勝利し、好スタートを切る!

2010年9月4日(土) 秋季リーグ戦 慶大―東海大@アミノバイタルフィールド
得点
慶大   東海大
0 1Q 0
6 2Q 7
10 3Q 0
14 4Q 6
30 合計 13
 厳しい日差し、暑さの中2010年度秋季リーグ戦が開幕。慶大は試合序盤、久々の試合のため流れをつかみ切れずリードを許す。だが後半に入りオフェンス・ディフェンス共に徐々に調子を上げ、東海大を突き放した。

 「今日久しぶりの試合でしたし、初戦であったので前半はオフェンス・ディフェンス共に空回りしていた部分があった」と芦名主将が語るように前半は流れをうまく掴むことはできなかった。慶大は試合序盤からDL芦名主将がQBサックを決め流れに乗るかと思われたが、オフェンスが得点を決め切れない。QB徳島やRB梅田、福島のランで次々1stダウンを獲得するも、自陣20yでの4thダウンギャンブルに失敗。逆に東海大RB清水にTDを許し0-7。前半終了間際にRB海老沼がランでTDを決めなんとか得点するものの、その後の2ポイントコンバージョンを失敗。なんとか6-7にした形で前半を終える。

 後半、慶大は見違えたプレーをみせる。後半開始早々、QB徳島のロングランでゴール12yまで進め、DB坪井がFGを決め逆転。ディフェンスでもDL芦名主将が今日2個目となるQBサックを決め完全に流れを掴む。QB徳島は得意のランだけでなく課題であったパスも決めた。RB梅田、海老沼、福島が次々にランでTDを決めあっという間に30-7とした。試合時間残り0秒で得点を許すも結果は余裕のある勝利であった。

最も進歩した部分はパスプレーだ。1stダウンを獲得した22回のプレーのうちランが12回、パスが10回であった。いままでQB徳島やRB陣のラン頼りであったオフェンスにバリエーションが加わった。2年生QB堀井も12回のうち9回パスを成功させ、「安心して自分と代われる」(徳島)、「良いパサーで経験値を積めば軸になる選手になると思いますね」(浅野副将)と言われるほどの成長を見せている。チーム、個人、共に成長を見せた慶大はリーグ戦で大躍進を見せてくれるにちがいない。

芦名主将

適当に練習をしていてもレベルはあがるものですが、例えばチームの練習精度の高さは上がってはいると思っているんですけど、練習ではどうにもならないような暑さに対してそれ以上の強い気持ちで戦うかっていう部分ではまだまだでした。そこで今日は気持ち的に負けてたなと思います。(後半好調の要因は)試合に慣れていったというよりも、いつもの練習通りにできるようになっていったかなと思います。(夏に取り組んだことは)ディフェンスはタックルをしっかりとやるということでやっていたんですが、今日もタックルミスは多くて、そういうところからズルズルいかれてしまったかなと。チームとして取り組んだことは練習してればある程度うまくなるけども、そこで満足しないで「自分が変わらなくちゃいけない」という気持ちであったり、試合が始まる時にスイッチを切り替えられるようにすることを意識して練習をしていました。(チームの状態は)昨日まではすごいよかったんですけど、やっぱり試合ではまだまだ力を出せていないですね。そこは悔しいです。これから修正していく部分はそういう小さいところだと思います。(個人の調子は)一昨日くらいまで体の調子は夏合宿とかの影響もあってすごい悪かったんですけど、昨日でうまく調整して臨むことができました。(次戦の日体大戦は)あまり意識しているチームではないんですけど、今日出た課題を1週間でしっかりと修復して、あとは暑いところで最初から力をだせるようにということですね(笑)

浅野副将

(試合を振り返って)去年の初戦も東海とやっていて、その時は51‐0で勝っているんですけど、その前は負けているんですよ。今日は初戦ということで浮き足立っていて、最初に自分たちがドライブしたんですけどタッチダウンが取れなくて、逆に相手がゲインしてタッチダウンを取って悪い雰囲気になって、そこから勝てたというのは収穫ですけど最初からちゃんとしてタッチダウン取らないと次は勝てないと思うので、今週しっかり直していきたいですね。(流れが悪い中でチームで話し合ったことは)自分たちのやるべきことはみんな理解していて、そこが慶應の強みでもありますし、そこを再確認して臨みました。(夏に取り組んできたことは)去年は夏合宿で完全燃焼という感じだったんですけど、今年からは次の試合に生きるような練習に取り組んでいて。テンポの良い短い練習だったんですけど。あとは春から全員を試合に出していったので、そういう意味では層は厚くなったかなと思います。(オフェンスについて総括すると)パ

スもランもバランス良くやっていて、そういう攻撃が慶應らしいんですけど。4回攻撃のうち3rdダウンでヤードがけっこう残っていて苦し紛れのパスみたいな感じのところがあったので。しっかり1stダウン、2ndダウンで進んで、何でもできる状況で3rdダウンでパスを投げるという状況にしないと、(相手の)ディフェンスがパスが来るって絞れちゃうんですよね。1stダウンで4ヤード以上取れていないのが今日の反省で苦し紛れのパスだったんですけど、後輩たちが頑張ってくれたので良かったです。(QBの堀井選手については)若くて精神的にちょっとブレるところもあるんですけど、良いパサーで経験値を積めば軸になる選手になると思いますね。(個人的な出来は)スタートの速さがウリなんですけど、スナップで審判に少し速いって言われて、そこが乗り切れなかったです。ディフェンスラインはけっこう押せているんですけど、その後ろのラインバッカーへのブロックなんかはこれから詰めていくところで
すね。(リーグ戦の展望は)1位になって、甲子園行って、ハッピーな感じでいきたいです。(日体大戦に向けて)慶應のオフェンスは総合力で勝つチームなので、強い個がしっかり連携して更に高い個を構築していけたらなと思います

徳島

東海大とは初戦で当たることが多く何をやってくるかわからない部分がある。自分たちもスロースターターで最初から爆発しようと思っていたが自分たちのミスで最初乗り切れなかったと思う(ミスとは)試合では簡単に決まっているパスだとか単純なプレーの間違いだとかで浮足立っていたかなと思う(後半について)前半に比べればよかったが最後にズルズル嫌な反則でやられたのが今後の改善点ですね(自身のランプレーについて)まあまあでした。自身を持って出来るところなので、後堀井のパスでゲインしていけたのがよかったと思う(パスについて)前半がひどくて、後半ちょっと盛り返したかなぐらいだがまだまだ課題がたくさんあって一日でも早く直していきたい(バックアップの選手が出てきたことについて)18番の堀井はパスが得意で何発か通していると思う。5番の須藤は走るのもパスもできるので安心して自分と代われる(夏合宿で成長した点)一番大きいのはチームのプレーに慣れたこと。いろいろな判断でカート・ローズコーチのオフェンスにより慣れたかなと(秋シーズンに向けての抱負)個人の成績どうこうではなくて全勝するために必要なプレーをやっていきたいと思っている。

福島

(試合を振り返って)暑かったですね。タッチダウンが4つ取れたんですけど、すべてランニングバックっていうポジションから取れたのでそれはウチのポジションとして良かったかなと思います。(試合展開については)先制点を取られてしまって、秋のリーグのオープニングゲームの最初の得点を慶應が取れなかったというのは残念だったんですけど、そういう状況でもみんな落ち着いて慶應のペースを崩さなかったのは良かったかなと思います。(夏に個人的に取り組んでいたことは)春の社会人の練習があってからランニングバックは他のどのポジションよりも走り込まなければいけないと言われて、そこから練習でめちゃくちゃ走ってます。(その成果は出たか)全体的に出ているんですけど、まだまだ足りないと思います。(個人的な出来は)普通でした。後輩に活躍されてしまったので、今度は負けないように1本目らしく、エースらしく走れたらなと思います。(課題を挙げるとすれば)ランニングバックの1発の少なさです。よく言ったら安定感があるということなんですけど、悪く言えば破壊力がないということなので、そういうところを上げていきたいと思います。(リーグ戦の展望は)全勝して、クラッシュ勝って、甲子園行って、ライスボウル行って、正月まで練習しようかなと思います。(日体大戦に向けて)もっと暑くなると思うので、暑さに負けないように頑張りたいと思います。

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