【アメフト】アメフト早慶戦 5年ぶりの大勝利!!

4月29日(木) 早慶戦 慶大─早大 @駒沢陸上競技場

得点
慶大   早大
7 1Q 7
7 2Q 3
0 3Q 14
14 4Q 0
28 合計 24
  昨年の敗戦で早慶戦4連敗を喫してしまった慶大が、今年は早大にリベンジを果たした。試合序盤は慶大ペースで進むものの、後半に入ると早大に昨年のクラッシュボウル出場チームの意地を見せつけられ逆転を許す。しかし第4Q終盤で慶大が逆転TDを決め勝利。伝統の一戦にふさわしい試合となった。

 試合は早大のキックオフからスタート。早慶戦4連敗をなんとか食い止めたい慶大は序盤から好調な動きを見せる。試合出だしからQB徳島(政3)が得意のランでファーストダウンを連続で獲得。RB海老沼(経4)もランで稼ぎ、最後はRB福島(環4)が先制点となるTDを決める。一方の早稲田も離されない。早大RB藤堂がランで連続ファーストダウンを獲得。そのシリーズで早大FBの大野がTDを決め同点。両チーム試合の立ち上がりは順調であった。第2Qも慶大が先制。RB梅田(総3)のランでファーストダウンを獲得し、続くオフェンスでQB徳島がランプレーでTD。終始慶大ペースで試合が進んでいったが終盤にQB徳島が痛恨のターンオーバーを犯しそこから早稲田の反撃が始まる。慶大のミスからチャンスを得た早稲田はきっちりFGを決め14-10。慶大はリードしているものの、追い上げられる形で前半を終える。

 「早稲田の追い上げっていうものにはちょっとびっくりした」(芦名)と主将が漏らすほど後半は早稲田が本領を発揮。早大RB藤堂のロングランをきっかけにRB大野がTDを決める。キックも成功し、14-17と後半出だしから逆転を許す。慶大オフェンスが不調の一方で、ディフェンスは早大の藤堂と大野という2選手のランプレーをとめることができない。早大はまたしてもRB藤堂がランでファーストダウンを獲得。そのシリーズの最後もRB大野にランでTDを決められ14-24。最悪の展開の中4Qに突入するが、今年の慶大はここで終わらなかった。ディフェンス陣がLB中村のロスタックルを筆頭に奮起。オフェンスではRB福島がランで連続ファーストダウン、RB梅田も続き最後はRB福島がTDを決める。一気に勢いに乗った慶大はディフェンス陣が勝利への執念を見せつける。2回もメジャーが入るほどギリギリのところで早稲田のオフェンスを阻止。そして4回目の攻撃で早大はパントではなくギャンブルを選択。「(あの時は)ここで止めることができなくても次で止めれるなっていうポジティブな気持ちでいましたね」(芦名)と勝敗を分けるこの1プレーを余裕を持ちながら阻止。ディフェンス陣が掴んだチャンスを続くオフェンス陣も逃さなかった。「作戦通りにうまくいくってよかったです」(徳島)というプレーはWR松井がQB徳島から浮いたパスをキャッチしてTD。最後の最後で28-24と試合をひっくり返した。「あとは気合いですね」(芦名)試合後主将が語ったように残り1分半は全身全霊でディフェンス陣が早大オフェンスをシャットアウト。早慶戦4連敗から5年ぶりの勝利をあげた。

By kazunori wakita

芦名主将

(試合を終えた今の気持ちは)嬉しいという気持ちはもちろんあるんですが、安堵感という感じの方が強いですね。自分がチームを指導してきて、常に不安の中でやってきたので、今回の結果が出たことはまだ途中ではあるんですけど安堵感がありましたね。(今日の試合を振り返って)本当に試合は試合自体が始まる前から始まっていて、準備であったりとか気持ちの面であったりとかのところで早稲田に勝っていたのかなと思います。(前半好調の要因は)それぞれが一つ一つのプレーを大事にやってきたからだと思います。本当に今に集中して毎プレーに100%の力が出せたのかって思います。(ハーフタイムでは)チームに喝を入れるというのではなくて、目標をもう一回再確認したというか、早稲田はまた盛り返してくることはわかっていたので、俺達は早稲田にひるまずに勝つことだっていうことを再確認しました。(試合時間残り1分半からは我慢の時間でしたが)気合いですね(笑)。勝てるっていう気持ちをちらつかせることなく、最初と同じように1プレー1プレーにおいてボールをはたき落とすだとか、ちゃんとラッシュをかけるだとかに集中してプレーできたのかなって思います。(逆転のTDの気持ちは)やってやりましたね。うれしかったです。(秋のリーグ戦へ勢いがついたと思いますが)早稲田の前の試合と早稲田に勝ったっていうことは自分が大学でアメフトをやってきて初めてのことだったんですけど、ここで慢心せずに勝った中でもたくさん反省を見つけて改善していきたいと思います。

 

浅野

(試合後の今の心境は)僕入学してから早慶戦勝ってないんですよ。でまぁ勝てて自分自身うれしいし、後輩にも勝てるってこと示せて本当に4年としてうれしいです。(今日の試合を振り返って)最初はかなりオフェンスも本当に良くて、点も取ってたんだけど、そのあとからちょっと集中力が途切れちゃって、そこで早稲田が盛り返してきて、それで3回の攻撃でファーストダウンがとれない、ディフェンス完璧に流れ持ってかれちゃって。そこからオフェンス最後ドライブで点取れて。最後もサックできたのでよかったです。(前半好調の理由は)とりあえず、うちのゲームプランはとりあえずランで。ランプレーでオフェンスラインからゴリゴリやって勝つっていうことがはまったのかなと思います。(徳島選手の活躍は)。徳島はよくがんばったと思います。ただまだちょっと若いところもあるので、もうちょっと精神的に安定感があるとこれからもっとよくなるかなと思います。(ハーフタイムの指示は)後半は良くて2回しかオフェンスのまわってくる時間がなくて、たぶん最後の2分で逆転するようなシチュエーションになる可能性が高いから、その気持ちを作っとけと言われました。(終盤ビハインドで迎えた局面は)もう何も考えないで、男ならやるっしょみたいな感じで気合い入れてやりました。(逆転した時は)クッソうれしかったですけど、早稲田っていうのはすげー気持ちの強いチームなのでそこはしっかり気持ちを引き締めて、最後までやるっていうのは思ってました。(最後の1分半は)まぁもちろんヒヤヒヤしてましたが、点を取られても取り返してやろうという気持ちで待ってました。(秋リーグに向けて勢いがつくと思いますが)勢いはもちろんのっていくんだけど、そこでミスをなくしていって、慶應のフットボール出来るように、がんばります。

 

樋口

(試合前の指示は)風が強いからしっかりボールコントロールして時間を使ってラインのなかでどんどんいこうと。要所でパスを決めていれば今日みたいな展開にはならなかった。まだまだです。(前半好調の要因は)OLが押せていた。(4Qの)ギャンブルを止められたのが大きかった。(反省点は)パスが決まらなかった。もっと要所でパスを決めていれば。秋のためにも精度を上げていきたい。(秋は)とにかくランだけでは日大や法政には勝てないので要所でパスを決められるユニットにしていきたい。

徳島

今日は最初のシリーズで勝ちが取れたので、とても良い滑り出しだったのでした。途中ちょっと中だるみがあって10点差つけられて、今までの慶應なら、そこで気持ちが折られていたのですが、今日は逆転劇に繋げられたということで、オフェンスもディフェンスも、ひとまわりふたまわり成長できたと思います。(後半、少しミスが目立ちましたが)あれは僕のミスです。今日は本当に良い結果になりましたが、反省すべきところは、インターセプトや反則をとられたことで、それが中盤逆転される理由になってしまったので、次回から改善していきたいと思います。

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