【ソッカー(男子)】全国に向けての第一歩 4年生の2ゴールで後期リーグ戦初勝利/関東リーグ第17節 VS日本体育大学

ソッカー男子

後期関東リーグ戦未勝利の慶大は、リーグ戦5位の日体大をホームに迎え、リーグ戦の連敗脱出と、後期初勝利を狙う。 慶大は21分、MF田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)の無回転シュートが相手GKのミスを誘い、こぼれ球をFW立石宗悟 (法4・桐蔭学園)が詰め、先制点を奪う。しかしながら、相手FWの高さを活かした攻撃に圧され、38分にセットプレーの流れから押し込まれ失点を許してしまい、前半を1-1で折り返す。 後半に入ってもなお膠着した状態が続いたが、84分、MF角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)のパスからMF齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)が抜け出し、待望の勝ち越しゴールを奪う。最終盤の相手の猛攻を抑えきり、2-1で勝利を掴み取った。 

 

2025/10/18(土)14:00キックオフ@慶應義塾大学下田グラウンド

 

【スコア】 

慶應義塾大学2-1日本体育大学 

 

【得点者】 

21分 慶大 立石宗悟 

38分 日体大 赤井ウェズリー景太 
84分 慶大 齋藤真之介 (角田 惠風) 
  

【慶大出場選手】 

ポジション 

背番号 選手名(学部学年・出身高校) 

GK 

1 洪潤太(政4・東京朝鮮中高級学校/三菱養和SCユース) 

DF 

3 三浦成貴(商3・浜松開誠館) 

 

4 斎藤大雅(文3・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18) 

 

6 永澤昂大(政4・國學院久我山) 

 

16 藤平一寿(法4・桐蔭学園) 

 

64分 27 霜田 晟那(理1・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース) 

MF 

7 齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース) 

 

8 田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース) 

 

10 角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース) 

 

14 村井亮友(商4・桐生 / ザスパクサツ群馬 U-18) 

 

→64分 19 朔浩太朗(理3・学習院高等科) 

 

18 石田航大(政3・慶應/ブリオベッカ浦安U-18) 

 

24分 13 藤井漱介(商3・静岡学園) 

DF 

→89分 5 早川太晟(総4・都立駒場) 

FW 

11 立石宗悟 (法4・桐蔭学園) 

 

 

曇天の中で始まった本ゲーム。前半14分、慶大は左サイドからMFの齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)が左サイドから中央に仕掛け、その後、MF 角田惠風(商4・慶應/横浜F・マリノスユース)からパスを受けた田中雄大(商4・成城学園/三菱養和SCユース)が左足でシュートを放つも、相手GKの好守に阻まれる。

ミドルシュートで狙う田中

しかし、前半21分、田中のゴール右への無回転シュートは相手キーパーが止めるも、こぼれ球を立石宗悟 (法4・桐蔭学園)が落ち着いて決め、慶大が先制点を奪う。

先制ゴールの立石

さらに慶大は、前半24分、石田航大(政3・慶應/ブリオベッカ浦安U-18)に代えて藤井漱介(商3・静岡学園)を送り、攻撃の活性化を図る。

惜しくも交代となった石田

しかし、日体大の長身FW、赤井ウェズリー景太(4・三菱養和SC・Y)を中心とする高さを活かした攻撃によってボールを奪われる時間が増える。すると、前半37分、相手のコーナーキックからヘディングシュートを決められ、同点に追いつかれる。その後は両チーム共に決め手を欠き、前半は1-1で終了する。

勇猛果敢に突き進んだ村井

後半、慶大は右サイドでのスローから攻撃の機会を伺うが、相手の堅いディフェンスに阻まれる。63,64分に立石が立て続けにシュートを放つも、得点には結びつかない。

今節は途中出場となった霜田

流れを変えるべく、慶大は64分、藤平一寿(法4・桐蔭学園)に代えて霜田晟那(理1・FC町田ゼルビアユース)を、村井亮友(商4・桐生 / ザスパクサツ群馬 U-18)に代えて朔浩太朗(理3・学習院高等科)を送る。すると84分、MF角田のパスからMF齋藤が抜け出し、待望の勝ち越しゴールを奪う。

齋藤真のゴールで勝ち越しへ

その後、89分にはMF藤井に代え早川太晟(総4・都立駒場)を投入し、5バックにシステムを変更して堅固な守備ブロックを形成する。後半アディショナルタイムの日体大の猛攻を凌ぎ切った慶大は、2-1で、第8節の東洋大戦以来となる、後期リーグ戦初勝利を果たした。 

勝利の若き血が鳴り響いた

(記事:佐々木瞬 取材:重吉咲弥、塩田隆貴、小野寺叶翔、佐々木瞬)

 

【選手インタビュー】 

立石宗悟 (法4・桐蔭学園)

復帰を果たした立石

ーー3試合ぶりの出場だったと思いますが、今日の試合を振り返って 

まだ後期リーグ戦が開幕してから勝てていなかったので、何としても勝ちたいと思ってチーム全体でゲームに臨めました。 

 

ーー先制ゴールを振り返って 

その前に雄大(=田中雄大 商4・成城学園/三菱養和SCユース)も良いシュートを撃ってキーパーが弾いているのを見ていたので、雄大が撃った瞬間に相手より早く反応出来て良かったです。 

 

ーー次節(桐蔭横浜大戦)に向けて 

高校が桐蔭学園だったので、当時は桐蔭横浜大に行く可能性もありました。友達も多く出ると思うので頑張りたいと思います 

 

齋藤真之介(経4・桜修館/FC町田ゼルビアユース)

好調の続く齋藤真

ーー後期初勝利だと思うのですが、今日の試合を振り返っていかがですか? 

毎試合今日こそはと思って挑んでいたが中々勝てなかった中で、チームとして今週1週間良い準備が出来た中で、チーム一丸となって掴めた勝利だったと思います。 

 

ーー勝ち越しのゴールを振り返って 

恵風(=角田惠風 商4・慶應/横浜F・マリノスユース)が前を向いたら背後に走るというのを普段から意識している中で、あれだけ良いボールが届けばゴールになるというのが互いに通じ合えた良いゴールだったと思います。 

 

ーー次節に向けて 

今日勝てたのもチームで1週間良い準備が出来たからだと思うので、また1週間準備を積み重ねて、また来週も勝ちたいなと思います。

 

◇齋藤大雅(文3・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)

ゴールを守り切った斎藤雅

ーー今日の試合を振り返っての感想

後期始まって1勝目で、やっと勝つことができたので、結果というところに対してほっとしています。

 

ーー後期は複数失点する試合が続いていましたが、今節は1失点に抑えました

前半も難しい展開があって、なかなか相手のフォワードに収められて危険を作られたりとピンチも多くありましたが、全員で体を張って守りきることができたのが、1失点に抑えられた要因かなと思います。

ただ、今シーズンはまだクリーンシートがないので、そこを早く成し遂げられるようにしたいです。

 

ーー相手のフォワードが2m近い選手でしたが、対応で意識したことはありますか

相手が大きくて強いので、無理にボールを奪いに行って入れ替わるというのは避けることを意識していました。

 

ーー次節に向けての意気込み

今日1勝したとはいえ、順位的にはまだ苦しい状況が続いているので、次節もしっかり勝って連勝できるように、いい準備をしていきたいと思います。

 

◇早川太晟(総4・都立駒場)

久しぶりの出場となった

ーー久々のリーグ戦勝利をどう受け止めていますか

チーム全体として待ち望んでいた瞬間だったと思います。後期リーグ再開以来、良いゲームをしても結果として引き分け止まり、負け越すような試合が続いた中で勝利を掴むことができたことは素直に嬉しく思います。

 

ーー第7節以来の出場となりましたが、どういう気持ちでピッチに入りましたか

とにかく目の前の試合に集中することだけ考えてピッチに入りました。試合展開、5バックにする意味、自分の長所を考慮しての途中交代での投入だったと思うので、自分の役割を全うすることだけ考えていました。ただ、今現時点でたいがとよしきを信頼していないわけではありませんが、4年生として、そしてプレイヤーとしてスタメンに名を連ねることができていない現状を悔しく思っています。

 

ーー5バックをやってみての感想

今日の展開を想定して練習からやっていたので特筆して思うことはありません。しかし、自分の役割を全うする上で、2つ(マイボールを失ったこと、競り合いで負けたこと)のミスをしてしまった事は試合結果を大きく変えてしまう可能性があったので、反省して次に活かしたいと思っています。

 

ーー次節への意気込み

個人としては一プレイヤーとしての悔しさから逃げずにスタメンを奪いに行く健全な競争をしたいと思っています。チームとしては、今節の勝利を皮切りに流れを断ち切り、勢いに乗って連勝へと繋がるよう日々の練習から最高の準備をしたいと思います。

 

◇中町公祐監督

9試合ぶりの勝利を手にした中町監督

ーー後期リーグ戦初勝利となりましたが
簡単じゃないなと感じました。ただ、やっぱり面白いもので、試合の内容的は勝ててなくとも、良い試合が後期続いていた中で、不細工ではありましたけど、なんとか勝ち点3を掴み取ってサッカーの醍醐味というのを実感しました。何より戦っている学生たちが勝つための執念を見せてくれたかなと思います。

 

ーー前節・国士舘戦から1週間、どんな準備を行なってきたか
もちろんショッキングな負け方でしたが、エラーと言うのはサッカー選手としても、人としても、プレーの中で起きてしまうものなので、それにどうやって立ち向かっていくか、どう立て直していくかと言う話はしました。

 

ーー慶應サイドバック陣が相手シャドーとウィングバック2人を同時見るような形になる中で、どういう守備をするプランだったか
基本的にはこの角田の状況と、相手がサイドチェンジでサイドバックの裏に入るような形を取っていたので、それを想定した中で、相手の背の高い選手やストロングのある選手相手に、チーム全体で辛抱強く戦ってくれたなという印象です。

 

ーー最後は5バックに
最後はもう長いボール対策で。関東リーグは本当に長いボールを蹴ってくるチームが多い中で、少しでも失点の可能性を低くするために行いました。試合終了間際に失点したケースもあったので、そういったところの工夫は行いました。

 

ーー今後も5バックを使っていく可能性は
今後もリードしていたらない話ではないかなと思います。臨機応変に対応します。

 

ーー次節への意気込み
もう我々は勝つしかないので。学生たちと一緒に勝利を目指して行ければと思います。

タイトルとURLをコピーしました