16日、慶大弓術部男子が都学選抜、日本大学との王座練習試合を戦った。21日、22日に開催される全日本学生弓道王座決定戦の前哨戦としての3試合を、1勝2敗という結果で終えた。収穫と課題を整理し、4年ぶりの伊勢路へと駆け出す。
11月16日(日)
於:慶應義塾大学志正弓道場
【試合結果】
慶應義塾大学79-83日本大学
慶應義塾大学78-87都学選抜
慶應義塾大学76-73日本大学
東京都学生弓道連盟Ⅰ部リーグを戦う弓術部男子は、10月19日、桜美林大学との順位決定戦に勝利し、優勝を決めた。この結果により、11月21日、22日に伊勢神宮で開催される全日本学生弓道王座決定戦への出場権を獲得。優勝した2021年以来、4年ぶりの出場となる。
また、塾生時代は選手として、2020年からは指揮官として弓術部に多大な貢献をしてきた島田壮監督(平7卒)が今年限りで退任。部員たちは、お世話になった島田監督のラストイヤーに、大きな結果を収められるよう意気込んでいる。
この日は、王座決定戦を前にした最後の実戦として、日本大学、都学選抜との練習試合に臨んだ。
【1戦目】
慶應義塾大学79ー83日本大学
慶大結果 | |||||
壱之立 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | 計 | |
大前 | 小泉達也(政2) | 4 | 4 | 4 | 12 |
二段 | 増田雄介(政1) | 3 | 4 | 4 | 11 |
落前 | 樫村太陽(商4) | 4 | 1 | 3※ | 8 |
落 | 増田啓吾(政3) | 3 | 3 | 1 | 7 |
小計 | 14 | 12 | 12 | 38 | |
弐之立 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | 計 | |
大前 | 菅沼貴博(経2) | 2 | 4 | 3 | 9 |
二段 | 八尋泰司(経2) | 3 | 4 | 4 | 11 |
落前 | 中澤篤軌(経1) | 3 | 3 | 4※ | 10 |
落 | 森住俊祐(経4) | 4 | 3 | 4 | 11 |
小計 | 12 | 14 | 15 | 41 | |
合計 | 26 | 26 | 27 | 79 | |
※樫村から小山巧豊(理3)に交代、中澤から油井蔵之介(経1)に交代
王座決定戦と同じ「4人立2立 順立」の試合形式で行われた本練習試合。1人あたり12射で、チームで96射を行う。1戦目は79中という結果に終わった。
【2戦目】
慶應義塾大学78-87都学選抜
慶大結果 | |||||
壱之立 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | 計 | |
大前 | 小泉達也(政2) | 4 | 4 | 4 | 12 |
二段 | 増田雄介(政1) | 4 | 3 | 3 | 10 |
落前 | 小山巧豊(理3) | 1 | 2※ | 3 | 6 |
落 | 増田啓吾(政3) | 4 | 4 | 3 | 11 |
小計 | 13 | 13 | 13 | 39 | |
弐之立 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | 計 | |
大前 | 菅沼貴博(経2) | 3 | 1 | 4※ | 8 |
二段 | 八尋泰司(経2) | 4 | 4 | 3 | 11 |
落前 | 油井蔵之介(経1) | 2 | 3 | 4 | 9 |
落 | 森住俊祐(経4) | 4 | 3 | 4 | 11 |
小計 | 13 | 11 | 15 | 39 | |
合計 | 25 | 24 | 29 | 78 | |
※小山から樫村に交代、菅沼から中澤に交代
2戦目の相手は、都学Ⅰ部リーグの的中率上位者から成る都学選抜。小泉達也(政2・慶應)が1戦目に続き、全ての射で的中。大学から弓道を始めた八尋泰司(経2・開成)や主将の森住俊祐(経4・慶應湘南藤沢)も高い的中率を記録し、28㍍先にある直径わずか36㌢の的を次々と射貫いていったが、精鋭揃いの相手に敗れた。


【3戦目】
慶應義塾大学76ー73日本大学
慶大結果 | |||||
壱之立 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | 計 | |
大前 | 小泉達也(政2) | 4 | 4 | 2 | 10 |
二段 | 宮良由宇土(環4) | 3 | 2 | 3 | 8 |
落前 | 樫村太陽(商4) | 2 | 4 | 4 | 10 |
落 | 増田啓吾(政3) | 3 | 3 | 3 | 9 |
小計 | 12 | 13 | 12 | 37 | |
弐之立 | Ⅰ | Ⅱ | Ⅲ | 計 | |
大前 | 中澤篤軌(経1) | 4 | 4 | 4 | 12 |
二段 | 八尋泰司(経2) | 2 | 4 | 3※ | 9 |
落前 | 油井蔵之介(経1) | 4 | 3 | 3 | 10 |
落 | 大河内悠成(法4) | 2 | 4 | 2 | 8 |
小計 | 12 | 15 | 12 | 38 | |
合計 | 24 | 28 | 24 | 76 | |
※八尋から増田(雄)に交代
2連敗で迎えた3戦目は日大との再戦。伊勢の舞台を想定した静かな雰囲気の中、的に矢が中ると蝮谷の寒空に大きな音が響いた。また、皆中(4射全て的中させること)を記録した際には観客から拍手が送られた。中澤篤軌(経1・慶應)が12射全て中てる大活躍。76-73でこの日初めて勝利を掴んだ。


巻藁室で感覚を調整する部員
3試合を1勝2敗で終えた慶大。多くの観客が見つめる状況での射を経験できたことは、伊勢の舞台に向けて大きな財産となった。
11月21日、22日に開催される王座決定戦。チームスローガン『信じ、頂点へ』のもと、夢の舞台で躍動する。
(取材:蕭敏星、柄澤晃希)


