【弓術】男子団体は強豪法大に敗れベスト8、女子団体は1回戦から勝ち抜き準優勝!/全関東学生弓道選手権大会

弓道

第53回全関東学生弓道選手権大会が10日、11日、日本武道館で行われ、慶大は男女団体と個人戦に臨んだ。普段とは異なるアリーナ会場での開催で声出し応援も解禁され、独特な雰囲気に包まれ行射が行われた。男子団体は2回戦で快勝するも3回戦で優勝した法大に敗北。一方女子は1回戦から勝ち上がり、見事準優勝に輝いた。

 

第53回全関東学生弓道選手権大会

6月10日(土)・11日(日)@日本武道館

 

♢結果♢

男子 ベスト8

女子 準優勝

個人入賞者 男子:瀬戸口翼(経2・慶應湘南藤沢)9位

 

♢男子♢

ポジション

選手名

2回戦

3回戦

大前(おおまえ)

上田悦大(理4・慶應)

二的

大河内悠成(法2・慶應志木)

三的

森住俊祐(経2・慶應湘南藤沢)

四的

瀬戸口翼(経2・慶應湘南藤沢)

落前(おちまえ)

中村久高(商3・慶應湘南藤沢)

落(おち)

宮脇颯真(法4・慶應)

合計

 

〇慶大(20)

×慶大(17)

対戦校

 

×東海大(12)

〇法大(22)

 

2回戦を戦う選手たち

予選を順調に勝ち抜き2回戦から臨んだ慶大の相手は1回戦で11中の東海大。実力を出し切れば勝てる相手だったが、普段とは異なるアリーナ会場での試合ということもあってか、大前の上田がいきなり外してしまう。しかし、その後二的から落前まで順調に的に当てていく。2射目以降は緊張も少しほぐれ、順調に当てていく。最終4射目の落・宮脇もしっかりと的を射て24射中20射を的中。東海大を大きく突き放して3回戦進出(ベスト8)を決めた。

主将で落を務めた宮脇

3回戦の相手は、2回戦で全射的中の強豪・法大。注目の一戦とあり、アリーナの観客や部員も固唾(かたず)をのんで見守る。1射目は5人が的中。慶大は自分のペースで焦らずにしっかり的を射ていく。2射目を終えて10射的中と法大に互角の戦いを見せる。しかし後半戦、前半同様に確実に当てていく法大に対して慶大は徐々にミスが出てきてしまう。瀬戸口と中村久は2戦連続で全射的中させるも、2回戦で全射的中の大河内、主将の宮脇の調子が上がらず、17-22で今大会を制した法大に敗れた。

 

♢女子♢

ポジション

選手名

1回戦

2回戦

3回戦

大前

中林杏実(理3・吉祥女子)

桐本愛理(環2・慶應湘南藤沢)

平井結菜(文4・吉祥女子)

合計

 

〇慶大(8)

〇慶大(6)

〇慶大(8)

対戦校

 

×東京学芸大(5)

×東京外大(4)

×一橋大(7)

 

ポジション

選手名

準決勝

決勝

大前

中林杏実

桐本愛理

平井結菜

合計

 

〇慶大(9)

×慶大(8)

対戦校

 

×桜美林大(6)

〇明大(10)

女子団体は3人で行われる

1回戦から臨んだ女子は1回戦から安定した行射を見せ、3回戦は1本差で勝利を決める。準決勝ではこの日最多の9本的を射て決勝に進出した、決勝で戦った明大は10本的中。慶大は8-10で敗れたが、準優勝という素晴らしい結果を残した。

手前から中林、桐本、平井

 

次戦は来週末行われる第35回全国大学弓道選抜大会である。アリーナという独特の環境で集中力を保つことの難しさを実感しただろう。しかし、男子も優勝した法大相手に前半で接戦を繰り広げ、女子も準優勝に輝くなど大きな収穫と課題を得た大会となった。この経験を生かして次の舞台でより精度を上げて的を射てくれることに期待したい。

(取材:長沢美伸)

 

主将・宮脇颯真選手

――今大会を振り返って

3回戦敗退ということで、本来目標としていた優勝・ベスト4以上が実現できなかったことが非常に悔しかったです。法政さんとの試合で途中までは拮抗していたので、本当に自滅してしまったという残念な結果だったと思います。

――ご自身の行射を振り返って

練習では的中率は高かったのですが、射形を見た時に真っすぐ引けていなくて、後ろに矢が飛んでしまう癖がありそれを克服してきたつもりですが、結局それが本番で出てしまったことが課題だと思いました。

――次戦以降に向けて

2週間後の全国選抜大会を目標にしていますが、その時は弓を射るときの後半の動作が鍵になると思っています。的を狙う時に両手が伸び合っていることを大切にしながら、最終的に緩まずに離れを出せるようになれたらいいと思います。

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