9月12日〜14日にかけて江戸崎総合運動公園体育館にて行われた第49回東日本トランポリン競技選手権大会。金子×寺沢ペアは本大会のシンクロナイズド競技Aクラス男子に出場。安定した演技を披露し、優勝。見事3連覇を達成しました!
今回は金子慶汰(政3・慶應)選手、寺沢健太(理2・都立西)選手に当時の心境や、今後の目標を伺います。

金子慶汰(政3・慶應)

寺沢健太(理2・都立西)
大会記録
| 氏名 | Eスコア | Dスコア | Hスコア | Sスコア | 合計 | 順位 | |
| 金子・寺沢ペア | 決勝 | 8.030 | 11.00 | 9.550 | 19.000 | 47.580 | 1 |
金子→寺沢:彼は幼少期からずっとトランポリンをやっていて。寺沢健太といえば上手いやつみたいなイメージがありました。大学入ってから知ったことといえば、とにかくご飯を食べることが好きでラーメン屋といえばハマトラくらいの勢いでハマトラに通い詰めています。先輩達からはいじられキャラの後輩ですね。仕事もそつなくこなし、めっちゃ真面目で勉強もできるすごいやつだなと思っています。
寺沢→金子:僕の1個上で塾高からずっとこの部活にいるので、部活の雰囲気とかわかっていて、いろいろ的確に指示してくれる頼れる先輩です。
寺沢:あ、優勝かという感じでした。予選4位で結構上はみんな強い人ばかりだったので敵わないと思っていました。決勝ではめちゃくちゃ良い演技ができて、それでも普通だったら敵わないような点数でしたが、上位3組にミスがあったので。結果的にあれ、優勝しちゃったかみたいな感じでした。
金子:自分も同じような意見で、日本代表とかがいるような試合なので。まあ優勝はないかなと最初大会の前には言っていて。でも思う存分楽しめればいいと思って試合に出ていました。なので優勝が決まった時、まずは2人で「え優勝なんだ」みたいな時間はありました。たまたま優勝できた感は否めなかったですが、いい演技ができて。自分たちが今までやってきた中で一番点数が高かったので、優勝っちゃ優勝かという感じで、納得するまでちょっと時間がかかりました。
金子:2人で合わせて飛ぶ演技がシンクロなのですが、今年から組み始めて今回が3回目の試合だったので。とりあえず楽しんで、プロ選手もいるのでそこでいかに戦っていけるかくらいのイメージでやりました。
寺沢:まあがんばるかくらいの、チャレンジャーというか。勝てるけど優勝が狙えるような感じではなかったので、やれることをやろうという心境でした。
寺沢:完璧!(笑)あれは完璧でした。
金子:100パーセント合っていたもんね。多分大会の中で一番同時性が高かった。だからこそ出た点数だったので、本当にいい演技だったのかなと思います。

金子:予選ではだいぶ普通の演技をして4位で終わったというのもあったのですが、決勝は1から10本あって1からほぼ全部合っていました。特に8本目のタックハーフインハーフアウトという技がぴったり合って、そのままラストまで終わったかなというのが自分の印象です。
寺沢:1本目からずっと合っていて、いつずれるかなくらいの感じでいたら最後までずれなかった。気づいたら終わっていたという感じでした。
金子:だいぶ合ってたね。
金子:全日本インカレから東日本までは1か月ぐらいあって、その中で結構(演技を)通さない、一緒に合わせない期間が多かったから、個人個人が自分たちの演技をするための時間だったなという風には思ってて。シンクロ専用の通しっていうのがあって、それでしか合わせないし、それに対しての落とし込みというか、練習が浅かったので。そこに対して練習を取った期間だったっていうのと、スキルアップがあったかなって自分は勝手に思ってます。直前だったので危機感をもって、しっかり余白持って合わせる時間があったのかな。それが功を奏したのかな、と。
寺沢:全カレの決勝で僕が調子悪すぎて、最初からずれずれになって、なんか大変なことになってしまったので。テンションを上げすぎるというか、「よし、やるぞ」っていう気持ちになりすぎると、前回みたいなことになるなっていうのは全カレで分かってたので。落ち着いてというか、個人の通しよりはかなり簡単な技の構成ではあったので、気楽にやろうという意識で練習から取り組みました。その結果、試合に向かっての雰囲気が変わったのかなと。
寺沢:シンクロって隣にいるはいるんですけど、次の相手の高さが落ちるかなとかを気にしすぎると意外に合わないというか。自分の演技が乱れてしまって結局あまり合わないみたいなことになりがちだったので、僕は気にしないで自分の演技をさらっとかな。あんまり気合い入れすぎず、淡々とやるっていう。
金子:だいたい一緒で、自分の演技をするっていうのが結構メインにはなってきたかなって。やっぱり合わせすぎると自分でも気負ってしまって。トランポリンは1度周りの青いところに触れたらもう中断になってしまうので。合わせなきゃ合わせなきゃって合わせて中断になってしまうよりは、自分たちが好きな演技をして合うぐらい。多分気楽に飛んでたら合うのは練習中から分かってたので、そこは結構意識したっていうのが1個です。あとは、彼は飛んでる時に「ひゅっ」て言うんですけど、それを聞きながら気持ちよく飛ぶっていうのやってました。めちゃくちゃ言ってたよね(笑)。多分のびのびやってるからこそ出るこの「ひゅっ」が自分の耳に届いて。さっき8本目で完璧に(タイミングが)合ったって話もしたんですけど、8本目も自分がここで「ひゅっ」来るだろうなって時に「ひゅっ」が来たんで。今日めっちゃ調子いいなと思いながらね。そんな感じでしたね。

寺沢:試合前はイメージトレーニング、今までやってきた練習とか、あとは本当に台に乗って演技するところのイメージをずっと持って、イメージトレーニングをして…リラックス… なんでもないです。
金子:普段と全然違う(笑)
寺沢:まとまらなさそうだなと思ったので(笑)
金子:自分は真逆で。彼はすごく静かで、もじもじしてるんですけど、自分は結構他の人と喋ることが多いかなっていうのはあって。それはもちろん短時間の集中を持たせるためにっていうのもあるんですけど、自分は集中力が全然ないので。彼はずっと集中しているんですけど、僕は試合前、演技前からずっと集中していると、途中で集中力が切れちゃうので。直前までは同期や他大学の人とかとも喋ったりとか。あとは他のクラブのコーチと喋ったりとかして、めっちゃおしゃべりなんじゃないかなって思います。彼の分の発言量も全部代わりに喋ってる感じです。
金子:1年次から毎年1点ずつ点数が上がってるっていうのがまず変化の1つかなと思います。1点ずつ点数は上がってるんですけど、そこにはもちろん相手が合わせるのが上手いっていうのもあるんですけど。特に彼は合わせるのが上手で、そこで点数が上がったっていうのもよかったです。あとは自分の中でシンクロをやっていく中で、3年目にしてちょっとずつ最適解みたいなのが見えてきてって感じですかね。1年目からの優勝っていうのが3年目まで続いてるんですけど、なんかここまで来たら4連覇やりたいっていうのはありますし、彼に託して5連覇目までやってもらいたいなと思ってます。

寺沢:個人だと当たり前なんですけど隣で飛んでる人はいないので。正直ちょっと集中力切れるっていうか、やりにくい部分は僕としてはあって。あまり得意ではないです。シンクロが好きっていう人もたまにいるかもわからないですけど、個人的には難しいっていうのと、隣で飛んでいる人がいると自分の演技をしようと思っても相手が下がったかな、だったら自分も下げなきゃ、みたいに色々な要素が入ってきて考えることがいっぱいある。自分の演技もブレないようにやらなくてはいけないし、相手が今どういう状況になっているかとかも考えなきゃいけない。相手の踏んでる音とかで場所がわかったりするので、ちょっと端に寄っている気がしたら次は下がるのかなとか。調整しつつ(自分は)飛びすぎないとか、そういう風に色々考えることがあって。それが楽しいと思う人もいるかもしれないですけど。まだ処理できていないので、楽しいかは覚えてないんですけど。だから、また来年に向けて頑張ろうかな。
寺沢:醍醐味。トランポリンはかなり個人競技というか、一応団体っていうのもあるんですけど、団体も結局、個人の点数の合計なので、個人がちゃんとやらなきゃいけないっていう。シンクロは2人ですけど、結構チームというか、一緒に頑張るっていうのがあるので。やっぱりタイミングがあった時とかは、かなり個人とは違った嬉しさというか、2人で終わったなみたいな、そういう楽しさはある。見てる側としても、結構見る要素が増えるんで見てる側もわかりやすい。個人よりも合ってるか合ってないかでわかりやすいのがいいところかな。
金子:自分はもう1個あるとしたら一緒に共有できるっていうところはいいのかなと思っていて。それこそ、「ここが悪かったんじゃないの」とか、「ここよかったね」とかも共有できますし、今回の優勝みたいにある種形に残せるという部分で共有ができるのも嬉しいです。1年次、2年次もそうでしたけど、ペアの相手と優勝できてよかったねっていうのを話せるのはすごくいいのかなと思いつつ。ただ、ミスした時はだいぶ申し訳ない気持ちにもなるし。っていうのもありながら、一長一短なところも醍醐味なのかなと思います。
寺沢:怪我をしないのは第一なんですけど、シンクロで言うと、状況としては今のところ3連覇。わからないけど、多分たまたま、たまたまできてるんで。来年こそは、俺たちいけるぞ、これやれば優勝できるなっていう状態に一応持っていけそうな感じはあるので、持っていけるように頑張りたい。そのためには個人がもっとレベルを上げる必要があって。個人のレベルを上げて、やれば優勝できるっていう、その心持ちで来年また迎えられるように。
金子:シンクロに関しては3連覇してるんで、結構ね、先輩の前で言うなと思いましたけど。そのうち2回俺だよ。君関係ないよ(笑)。まあ、たまたまなんで。そこをたまたまじゃなくするってのは同じ意見としてあって。まず4連覇をしてみたいですし。多分、前代未聞なのかな?あまりシンクロで連覇してる人って見たことがないので。そこは作ってみたいなっていうのと、あとは、彼も言ってたように、ここから難しさっていうのがだいぶ上がってくると思うので。それが結構日本の中では上の方に入ってくるぐらいの難度でできるのかなっていうのはあります。そこの難しさに対してどうフォーカスしていくかっていうのが今後の練習では必要なのかなっという部分で。あとは、とりあえず2人で楽しみながら演技できれば、それはそれでいいのかなとも思います。で、5連覇を託したいと思います。
寺沢:思いつきました。全く話してないですけど、今ぱっと思いついたのは、全日本インカレでメダル取りたいっていうのはあります。時期的には全日本インカレ、東日本。先に全日本選手権があるんですけど、そこで決勝を目指したいなと。
金子:初めて聞いたんだけどね、話せよ(笑)
寺沢:東日本で優勝を狙えるレベルを目指していくってなると東日本決勝っていうのも、東と西で少しレベルの偏りがあるので、東で1位だからといっていけるってことではないんですけど。優勝は目指したいと思いました。
金子:じゃあじゃあ。全日本インカレは3位までには入りたい。メダル取りたいっていうのと、全日本の決勝に行きたいですね。

ありがとうございました!
(取材:小野寺叶翔、髙橋真衣、土屋乃々佳、根本佳奈)


