2月26日(木)薩摩おいどんリーグ 立命館大戦 @平和リース球場
薩摩おいどんリーグで、ここまで2戦2勝と勢いに乗る慶大(鹿屋体育大戦は雨天ノーゲーム)。この日の試合は、昨年明治神宮大会で準優勝に輝いた立命館大との一戦。初回、慶大は加藤右悟(新環2・慶應)と横地広太(新政4・慶應)の適時打で3点を先制すると、2回にも3点を加え序盤から主導権を握る。しかし3回には3失策で4失点、さらに4回にも1点を奪われ、1点差に迫られるも、直後に追加点を挙げリードを死守。その後は沖村要(新商4・慶應)、栗林兼吾(新商4・小山台)ら救援陣がピンチを背負いながらも要所を締める好投を見せると、最後はリリーフエース・水野敬太(新経3・札幌南)が最終回の反撃を食い止め、8-6で逃げ切り勝利。明治神宮大会準優勝の立命館大を相手に投打で粘りを見せ、実りある一戦となった。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 慶大 | 3 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 8 |
| 立命館大 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 |
2月21日より鹿児島県で開催されている薩摩おいどんリーグ。ここまで2戦2勝(鹿屋体育大戦の雨天ノーゲームを含む)と勢いに乗る慶大はこの日、昨年の明治神宮大会で準優勝に輝いた立命館大との試合に臨む。
慶大打線は初回から牙を剥く。ここまで全試合1番に座る服部翔(新政3・星稜)は高めの直球を捉えて安打すると、丸田湊斗(新法3・慶應)も四球を選び好機を演出。2死一、三塁として5番・加藤が中前安打を放ち先制に成功する。すると、ここまで好調の6番・横地がフルカウントから高めの直球を強振すると、打球は右中間を破る適時二塁打となりさらに2点を獲得。試合の流れを掴む。
慶應の先発は、今年度も先発の一翼を担う渡辺和大(新商4・高松商業)。初回先頭打者に初球を安打にされるも、直後の2番打者を二ゴロ併殺に打ち取り、その後走者を背負いながらも1回を抑える。

先発・渡辺和
2回裏の攻撃でも慶大打線は止まらない。新主将・今津慶介(新総4・旭川東)が左前安打で出塁すると直後には盗塁を成功。さらには一塁後方の邪飛でタッチアップを決め一死三塁。今津らしい積極的な走塁で好機を広げると、直後の服部が適時打を放ってさらに1点を追加。その後2死二、三塁としてこの日4番の中塚遥翔(新環3・智辯和歌山)がフルカウントから低めの直球を捉えて2点を獲得する。2回終了時点で6得点と、自慢の打線が火を吹いた。

適時打を放った中塚
しかし3回、渡辺和は失策と死球で無死一、二塁とすると適時打を浴びて1点を返される。なんとか流れを断ち切りたい渡辺和だったが、続く初球が暴投となり進塁を許すと、直後の内野ゴロの間に1点を、さらに味方の失策で1点を返されてしまう。その後も、内野ゴロで野手選択の結果ピンチを拡大。2死一、二塁から8番・林憲伸(新産社4・立命館宇治)に適時打を許す。ミスが重なりこの回4点を失う。4回にも1点を失い、これで6-5と1点差。立命館大に流れが傾き始める。
しかし、ここから慶大が意地を見せる。横地の死球と渡辺憩(新商3・慶應)のクリーンヒットで1死一、二塁。続く林純司(新環3・報徳学園)が適時打を放ち追加点を獲得。2点差で中盤を迎える。
5回からは先発の渡辺和に代えて沖村要(新商4・慶應)が登板。2つの四球で2死一、二塁のピンチを招くと、1番・能美省吾(新産社4・金沢)にスライダーを捉えられ打球は左翼手・横地の前へ。しかし横地はここで完璧な本塁返球。見事二塁走者の生還を阻止し沖村を救う。

2番手・沖村
7回、その横地が安打で出塁すると、2死三塁から相手の失策で1点を追加。初回の2点二塁打に始まり、攻守に躍動する男が貴重なダメ押し点に貢献する。7回裏には沖村に変わって栗林が登板。無死一、二塁のピンチを招くも併殺で切り抜ける。続く8回にも3つの四球で満塁のピンチを背負うも直球を打たせ勝負所を凌ぐ。ラストイヤーの躍進に期待がかかる左腕が要所を締め、試合は3点差で最終回へ。

期待がかかる栗林
9回裏には、リリーフエース・水野が登板。1死一塁から二塁打を許すと、1番・能美には四球を許し、1死満塁の絶体絶命の局面を迎える。続く2番・川端一正(新産社4・初芝橋本)に犠飛を許し2点差。じりじりと得点差を縮められる展開に。続く3番・中山樹(新産社2・立命館守山)に四球を許し再び満塁とする。しかし水野は冷静だった。カウント2-2から低めの直球を打たせてゲームセット。投手転向後に急成長し、昨季ついにリリーフエースの座を掴み取ったシンデレラボーイが、勝負所で素晴らしい直球を投げ込んでみせた。
序盤の猛攻で一気に試合を決めるかと思われたが、中盤以降は両校の意地がぶつかり合う緊迫した展開となった。しかし、その苦しい場面で横地の好返球や救援陣の粘りなど、ピンチでの勝負力が光ったのは大きな収穫である。打線も勝負強い打撃や、新主将・今津を中心に隙を突く積極的な走塁を見せ、冬を越えての仕上がりの良さを存分にアピールした。その一方で、四死球や失策など修正すべき課題も残った。しかし、前年度明治神宮大会準優勝の立命館大を相手に接戦を勝ち切った経験は、チームにとって確かな自信となるはずだ。
◆慶大野手成績
| 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [5] | 服部翔(新政3・星稜) | 中安 | 左安 | 中飛 | 遊ゴロ | 空三振 | ||||
| [8] | 丸田湊斗(新法3・慶應) | 四球 | 中飛 | 四球 | 一ゴロ | 二ゴロ | ||||
| [3] | 吉野太陽(新法4・慶應) | 二ゴロ | 四球 | 遊飛 | 右2 | 空三振 | ||||
| 3 | 延末藍太(新商3・慶應) | |||||||||
| [9] | 中塚遥翔(新環3・智辯和歌山) | 見三振 | 左安 | 空三振 | ||||||
| 9 | 𠮷田雄亮(新商4・慶應) | 遊ゴロ | 左飛 | |||||||
| [2] | 加藤右悟(新環2・慶應) | 中安 | 中飛 | 左飛 | 左飛 | 左飛 | ||||
| 2 | 吉開鉄朗(新商4・慶應) | |||||||||
| [7] | 横地広太(新政4・慶應) | 右2 | 中飛 | 死球 | 左安 | |||||
| 7 | 一宮智樹(新経2・慶應) | 死球 | ||||||||
| [H] | 渡辺憩(新商3・慶應) | 見三振 | 遊安 | 左安 | 投犠打 | 三併 | ||||
| [4] | 今津慶介(新総4・旭川東) | 左安 | 三安 | 投ゴロ | ||||||
| 4 | 上田太陽(新商4・國學院久我山) | 一ゴロ | ||||||||
| [6] | 林純司(新環3・報徳学園) | 右飛 | 左飛 | 右安 | 三失 |
◆慶大投手成績
| 選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先発 | 渡辺和大(新商4・高松商業) | 4 | 23 | 50 | 8 | 0 | 2 | 2 | 5 | 5 |
| 2 | 沖村要(新商4・慶應) | 2 | 9 | 47 | 1 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 |
| 3 | 栗林兼吾(新商4・小山台) | 2 | 10 | 31 | 1 | 0 | 4 | 1 | 0 | 0 |
| 4 | 水野敬太(新経3・札幌南) | 1 | 7 | 25 | 2 | 0 | 2 | 0 | 1 | 1 |
(記事:神戸佑貴 写真:加藤由衣、神戸佑貴)

