25年度に卒業を迎える4年生を特集する特別企画「光るとき」。第20回となる今回は、ディフェンスリーダーとしてチームを牽引したLB・倉田直(理4・南山)。中高6年間アメフトを経験し、先輩からの勧めを受け、UNICORNSへの入部を決断。ディフェンスの心臓部・LBとして活躍を見せた。4年時にはディフェンスリーダーを務め、後輩と積極的にコミュニケーションをとりながら、ディフェンスの要として躍動した。そんな彼のアメフト人生に迫る。
また、もう一つ印象に残っている試合として、同シーズンの中大戦を挙げた。この試合で、倉田はキックオフボールを掴むと、相手のディフェンスをかわし、84ヤードを駆け抜け、そのままタッチダウン。結果は3ー7で勝利し、自分がチームに貢献できた実感が湧いたという。この試合で、慶大はシーズン初勝利を飾ることとなる。
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3年時は全国大会を経験。相手は関西屈指の強豪・関学大であることを受け、「何かしてやろう」と気合を入れて臨んだ。この試合では、自身の課題であった「待ち」の姿勢からの脱却を目指し、アグレッシブに攻め切ることを意識したという。結果は敗戦となったものの、タックルを決め、ディフェンスで粘りを見せた点には、大きな手ごたえを感じていた。
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そして迎えたラストイヤー。倉田は、自ら立候補し、ディフェンスリーダーを務めた。同ポジションに同期はおらず、後輩と積極的にコミュニケーションをとるうちに、「自分が1番活躍しなければならない」という責任感が芽生えた。また、経験値が低いながらも、責任感を持ち、自身のプレーに悔しさをにじませる後輩たちの姿を見て、刺激を受けた。「後輩に頼ること」の難しさを感じていたが、彼らと「戦友」のような関係を築いたことで、一人一人がスキルを向上させ、慶大アメフト部屈強のディフェンスを作り上げた。

倉田は、アメフト部で過ごした4年間を通じ、「主体性」が身についたという。慶大アメフト部は、学生コーチが選手の評価などに関与し、主導権を握っている。その環境が、自分の能力をアピールし、積極的に発言する「主体性」を与えた。卒業後は、競技と一線を引くつもりだが、フィールドは変わったとしても、「この能力は一生役に立つ」と確信している。慶大アメフト部で培った能力を胸に、新たなステージへと羽ばたく彼に、最大限のエールを送りたい。

(取材、記事:吾妻志穂)

