【野球】立大のサウスポーを攻略せよ!“チーム今津”白星発進なるか/立大戦展望

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4月11日に開幕を迎える東京六大学野球2026春季リーグ戦。慶大の開幕カードは昨春に引き続き立大となった。対立大の直近10年を振り返ると、39勝11敗6分という成績であり、昨年は2季連続で勝ち点を挙げている。「リーグ優勝、日本一、四冠」を目標に掲げる慶大にとって、重要な初戦。“チーム今津”による新シーズンの船出に注目が集まる。

 

まずは、昨年の立大戦を振り返る。昨春は、3回戦までもつれ込む接戦を制し、勝ち点を挙げて好スタートを切った。1回戦では、前主将・外丸東眞(令8環卒・前橋育英)の9回1失点の好投で、チームを勝利に導く。続く2回戦では、常松広太郎(令8政卒・慶應湘南藤沢)に1試合2本塁打が飛び出したものの、1点差で惜敗。それでも3回戦では、15安打9得点と打線が爆発し、快勝で開幕カードをものにした。

昨秋は自力優勝の可能性が消滅した中で迎えた一戦だったが、ここでも勝負強さを発揮する。1回戦では、延長11回に5得点を奪う粘りで競り勝つと、2回戦は6-2で敗戦。しかし3回戦では、今津慶介(総4・旭川東)の代打逆転3ランが飛び出し、劇的勝利で2季連続の勝ち点獲得となった。

 

新チームが始動し、松山キャンプ(愛知県)から始まり、中津(大分県)、鹿児島、関西/中部(大阪府、愛知県)と44日間の春季キャンプを行った慶大。この約2か月間で35試合(Aチームのみ、ノーゲーム・中止を除く)を重ね、実戦経験を積んできた。

他リーグの大学や、社会人、NPB球団と対戦する薩摩おいどんリーグでは、13試合で10勝3敗という好成績を収めた。大会を通して打線は絶好調ぶりを見せ、名古屋商科大戦杏林大戦では大量得点で快勝。西南学院大戦では8回に逆転に成功するなど、慶大らしい粘り強さを見せた。一方で、投手陣は継投で試合を作る場面も多く見られたが、四死球で走者を背負う場面や送球や捕球のミスなど、守備面には課題を残す形となった。

 

その後もオープン戦を重ね、3月24日に行われた三菱重工East戦では渡辺和大(商4・高松商業)と水野敬太(経3・札幌南)の完封リレー。特に水野は3イニング6奪三振の好投を見せた。3月28日に行われた桐蔭横浜大戦では序盤に3点を取られたものの、終盤の6、7回で一気に逆転。点差はあれど簡単には諦めない慶大の強さをアピールした。こうした実戦を通して経験を積む中で、社会人チームとの対戦でも5勝3敗1分と健闘しており、着実に力をつけていることがうかがえる。

 

対する立大戦は3人のサウスポーが慶大打線に立ちはだかる。第1先発として予想される斎藤蓉(コミュ4・仙台育英)は昨年デビューを果たし、持ち前の140km/h後半の直球とキレのある変化球を武器に16試合に出場。3月29日に行われた社会人対抗戦では強豪・東京ガス相手に、打者9人のうち4三振を奪う好投を見せた。2人目のサウスポー・森本光紀(文4・福岡大大濠)は2年時の明大1回戦で初出場・初勝利のデビューを果たすと、昨秋は5試合に出場し、防御率は驚異の0.82と安定感を誇る。さらに3人目の田中優飛(文3・仙台育英)は1年春からリーグ戦に出場しており、通算4勝を挙げているため警戒すべき存在だ。打線も、小林隼翔(コミュ3・広陵)丸山一喜(コミュ4・大阪桐蔭)村本勇海(文3・大阪桐蔭)主将・落合智哉(スポ4・東邦)などリーグ経験豊富なメンバーが顔をそろえる。特に、村本は東京ガス戦でチームが2安打に抑え込まれる中、その2安打を記録するなど好調ぶりを示しており、手強い打者になるだろう。

立大主将・落合

その強力打線に立ち向かうのは、慶大が誇る左右の二枚看板・渡辺和大(商4・高松商業)広池浩成(経4・慶應)。両チームの先発の立ち上がりが勝敗を分けそうだ。加えて、球速を伸ばした鈴木佳門(経2・慶應)水野、投球フォームを進化させた松井喜一(経3・慶應)ら力をつけたリリーフ陣が二枚看板を援護する。

左のエース・渡辺和

右のエース・広池

一方、打撃陣はクリーンアップを担う主将・今津、主砲・中塚遥翔(環3・智辯和歌山)の得点機での一本が求められる。今津はオープン戦の立命館大戦と明治安田戦で本塁打を放っており、ここぞでの打撃に目が離せない。中塚はチャンスに強いバッティングに加え、選球眼の良さも光る。また、3、4年生から期待されている右打者・一宮知樹(経2・八千代松陰)の打撃もサウスポー攻略の鍵を握る存在となるだろう。

「強い慶應」を取り戻すために。5季ぶりの優勝へ ”チーム今津”の戦いが始まる。

好スタートを切りたい

(記事:河合亜采子)

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