今季リーグ戦2戦2勝と相性の良い立大との対戦となったインカレ2回戦。序盤は慶大の動きの良さが目立ち、小坂(商3)の2得点などで一時は3点差をつける。終盤第3ピリオドは立大の勢いに押される場面も見られたが、慶大は集中力を切らさずになんとか耐え抜き5-4で辛勝した。
第84回日本学生氷上競技選手権大会
2012/1/7(金)10:30 FO@ときわスケートセンター
慶應義塾大学5-4立教大学
{得点者 慶大のみ}小坂2、松山、水澤、種田
初戦の勝利の勢いそのままに第1ピリオドから立大を攻め立てる慶大。FW似鳥(環4)やFW荒谷(経4)を中心に再三相手ゴールを脅かす。しかし決め手を欠きゴールを奪うことができない。このまま両チーム無得点で終えるかと思われた15分、ついに均衡が破れる。ゴール前右でパスを受けたFW小坂が強烈なシュートを叩き込み、慶大が先制点を挙げる。結局、第1ピリオドはこのまま1-0で終えた。
追加点が欲しい第2ピリオド。序盤は一進一退の攻防が続く。そんな中で試合を動かしたのはまたもや小坂であった。DF小川(環3)の落としを受けると、相手ディフェンスにつかれながらもシュートを放ち2点目を挙げる。その後1点差に詰められるも、17分にはFW小守谷(経3)が相手2人を引き付けたスペースをうまく使ったFW松山(商4)が3点目となるゴールを決め3-1とする。
リードを広げたい第3ピリオド。12分、ブルーライン付近からDF水澤(政2)が放ったシュートがそそのままゴールネットに吸い込まれ4-1。3点差にリードを広げ勝利が見えたラスト5分、慶大に試練が待っていた。16分にゴール裏をうまく使われ得点を奪われると、その2分後にはキルプレーの際に失点しついに1点差。しかし会場全体の流れが立大に傾く中でも慶大は集中力を切らさなかった。6人攻撃にきた相手のパックを奪ったFW種田(経2)が試合を決定づける5点目をエンプティネットに突き刺し勝負あり。終了間際に1点を返されたものの5-4で勝利し、見事2回戦突破を決めた。
次戦は今季グループA優勝の強敵東洋大。しかし、インカレ優勝を目指す慶大は負けるわけにはいかない。「慶應のホッケーをやりぬけばチャンスはある」(浅沼監督)と語る通り、慶應にも勝機はある。このチームで出来る試合も残りわずか。少しでも長くこのチームでの戦いを見せてほしい。似鳥組の戦いはまだ終わらない。
By Shun Yasuda
浅沼監督
(振り返って)東京でもやっているカードなのですが改めてインカレという場でお互いにこのチームでの最後の試合をかけて戦う一戦なので、相手も相当高い気持ちでくると思っていて、お互いに負けられない試合として臨んだ中で、3ピリ、3点差をつけてはいましたが最後追い上げられてしまったのはお互いの気持ちのぶつかり合った試合であったからかなと思います。(選手にはどんな声をかけたか)2ピリの時からピリオドごとにどんどん運動量をあげていけというのは伝えていたのですが、なかなか守りの面であったりとかでパックのつながりが良くなかったので、後半少し失点を気にしてはいました。立教も個人技があるチームなので、高めに一人上がってきたりというプレーがあったときに怖いと思っていたのでそこをケアしながらやろうとしました。(ベンチ外のメンバーも含めよく声がでていたが)会場の形もそうなのかもしれないが、ベンチの裏に控えの選手全員が後ろにいたので非常にチーム一体となって戦った感がでた試合であったと思います。(次は強敵東洋大だが)多分十数年ぶりのベスト8、準々決勝となると思うのでまずはおもいっきり、来年グループAで戦うチームだと思うので胸を借りるつもりと、一方でチームは違いますが去年、一昨年とグループAで勝てていた試合もあったので勝機はあると思いますし、我々のプレースタイルを崩さずに慶應のプレーをやりぬけばチャンスはあると思います。
小坂
(何とか勝利を収めることができたが)苦しい試合でしたけど、すごい楽しめて、いいゲームができて、勝ててよかったと思います。(2得点の活躍だが1点目を振り返って)キーパーが結構好きなキーパーで、狙いやすいなと思っていて、リーグ戦でも結構相性が良かったので、股下という自分は普段あんまり狙わないんですけど、入れられてよかったです。(2点目は)(小川)雄太朗からのパスが足元でちょっと難しかったですけど、とりあえずシュートだけ打とうと思って、打ったら入ったという感じですね。(この大会で優勝するという目標で苫小牧入りしたが今のチームの雰囲気は)苦しい試合が2試合続いたんですけど、結構勢いもついて、勝てて流れはいいと思うので、次は東洋なんですけど、前の試合で大東が日大に勝ったりしてますし、トーナメントで何が起こるかわからないので、全力を尽くして東洋に挑みたいと思います。(今日は2試合と過酷なスケジュールだが対策などは)特に何もやらずに、ちょっと寝て気持ちで体力はカバーしようかなと思います。(次戦・東洋大戦に向けて)1部Aで優勝するようなチームで、すごい難しい相手だと思うんですけど、僕らは東洋に勝つために練習でやってきたので、その練習でやってきたことをうまく出していけばチャンスは出てくるかなと思います。
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