【ラクロス(女子)】優勝まであと一歩届かず 最後のBLAST!/ウィンターステージ 

円陣を組む慶大 女子ラクロス

12月21日、新人戦であるウィンターステージが大宮けんぽグラウンドで行われた。ウィンターステージの魅力は今後慶大日本一に貢献するであろう原石のプレイヤーを見つけられるところだ。そんな原石の集まりである慶大は今回予選リーグを突破し、決勝トーナメントに出場したが、三位決定戦で中央大に敗れ結果4位となった。

予選リーグ第1試合 vs 東大・東京芸大合同チーム

♢スタメン♢

#0  楠原すみれ(法1・慶應女子)

#1  古田萌子(総1・湘南白百合)

#14 柏木彩希(経1・慶應湘南藤沢)

#16 井口穂(総1・日本大学)

#29 清水香理那(環1・慶應女子)

#38 山上美晴(法1・慶應女子)

#63 綾部遥香(法1・慶應女子)

#67 平井美寿(経1・慶應女子)

#79 林萌々(理1・同志社)

#87 浦部葉奈(商1・大妻多摩)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

慶大

東大・東京芸大合同チーム

慶大得点者

林、柏木、井口

楠原、浦部(2)

ウィンターステージ 第1試合、開始1分早々、東大・東京芸大合同チームにゴールを許してしまう。しかし、直後2分には負けじと林萌々(理1・同志社)がゴールの裏から周り、シュートを決める。その後、慶大は勢いをつけ、柏木彩希(経1・慶應湘南藤沢)や井口穂(総1・日本大学)が続々とシュートを決める。だが、第1Q終了間際に速攻を仕掛けられ、シュートを許してしまい第1Qを3−2で終える。

攻撃を展開する柏木

攻撃を展開する柏木

第2Qは慶大が序盤から猛烈な攻撃を仕掛ける。開始直後楠原すみれ(法1・慶應女子)がシュートを決め、その勢いに乗るかのように開始2分、浦部葉奈(商1・大妻多摩)がシュートを入れ5−2となる。5分には相手の負けじとした攻撃に慶大はピンチに陥るも、1年生守護神・古田萌子(総1・湘南白百合)が相手のシュートをセーブし、得点を許さない。その後、古田を後押しするかのように浦部が今試合2本目のシュートを決める。残り2分、相手は最後の力を振り絞って攻撃を展開し、点差を縮められて6−3で試合が終了した。

指示出しをする古田

指示出しをする古田

予選リーグ第2試合 vs  東京理科・筑波・千葉大合同チーム

 

♢スタメン♢

#0  楠原すみれ(法1・慶應女子)

#1  古田萌子(総1・湘南白百合)

#14 柏木彩希(経1・慶應湘南藤沢)

#16 井口穂(総1・日本大学)

#38 山上美晴(法1・慶應女子)

#63 綾部遥香(法1・慶應女子)

#64 遠藤凛々子(経1・慶應湘南藤沢)

#66 脇芽生(法1・大妻多摩)

#67 平井美寿(経1・慶應女子)

#82 小島夏菜(商1・田園調布)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

慶大

東京理科・筑波・千葉大合同チーム

慶大得点者

井口、脇、楠原、清水、福澤、林

第2試合、ドローを奪取すると、獲得した井口がそのままシュートを決める。その後、慶大はパスを繋ぎながら攻撃のタイミングを伺う。開始3分、脇芽生(法1・大妻多摩)が絶好の位置にポジショニングし、華麗なシュートを決める。ますますエンジンがかかってきた慶大は、その直後楠原がシュートを決め、相手との点差を広げていく。そして6分、相手の虚を突くかのようにゴール裏から清水香理那(環1・慶應女子)がシュートを決める。第1Qの笛が鳴るまで慶大の勢いは衰えず、福澤由里子(総1・慶應湘南藤沢)、林も得点し、6−0で第1Qを終える。第2Qではグラボ混戦(落ちているボール(グラウンドボール)を取るのに両チームが混戦になること)が多発し、試合は中々動かない展開となった。また、第2QはGL三上結子(法1・捜真女学校)のボールキープ力が光った。三上は相手のボールダウンにすぐさま反応し、ボールを持ち続け相手に攻撃の隙を与えなかった。しばらく試合が動かないまま時間が経過した。しかし、終了間際に相手にFS(フリーショット)を決められ、第2試合は6−1で終えた。そして、この試合の勝利により慶大は決勝トーナメントへと駒を進めた。

ゴールを守る三上

ゴールを守る三上

準々決勝 vs  日大・武蔵合同チーム

 

♢スタメン♢

#0  楠原すみれ(法1・慶應女子)

#1  古田萌子(総1・湘南白百合)

#14 柏木彩希(経1・慶應湘南藤沢)

#16 井口穂(総1・日本大学)

#29 清水香理那(環1・慶應女子)

#38 山上美晴(法1・慶應女子)

#64 遠藤凛々子(経1・慶應湘南藤沢)

#67 平井美寿(経1・慶應女子)

#79 林萌々(理1・同志社)

#87 浦部葉奈(商1・大妻多摩)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

サドンデス

慶大

日大・武蔵合同チーム

 

慶大得点者

井口

平井

勝利に喜ぶ慶大

準々決勝は相手にドローを取られ、劣勢からのスタートとなった。相手の粘り強いディフェンスにより、シュートチャンスを中々掴めない状態が続いた。浦部がシュートを放つも相手のディフェンスにより万全でない状態でシュートを打たされ、点には繋がらない。そして6分、相手にボールを支配され、ついにシュートを許してしまう。そんなピンチの中、遠藤凛々子(経1・慶應湘南藤沢)がロングパスを通し、クリアに成功。しかし、相手の堅いディフェンスを崩し切ることができないまま0−1で第1Qを終えた。第2Qも相手のディフェンスの勢いが衰えることはなく、4分が経過した。ここで点を入れなければ準々決勝敗退となってしまう状況の中、井口がシュートを決め、試合をなんとか振り出しに戻した。その後、慶大はFSのチャンスが来るも決めきれず第2Qが1−1で終了した。そして、試合の決着がつくサドンデス。序盤、清水がボールを奪ったがパスが繋がらない。ボールダウンをするもそれにすぐさま反応した平井美寿(経1・慶應女子)が力強いシュートを決めた。2−1で試合が終了し、慶大は準決勝への進出が確定した。

 

準決勝 vs 横浜国立・法政大学合同チーム

 

♢スタメン♢

#0  楠原すみれ(法1・慶應女子)

#1  古田萌子(総1・湘南白百合)

#16 井口穂(総1・日本大学)

#29 清水香理那(環1・慶應女子)

#38 山上美晴(法1・慶應女子)

#63 綾部遥香(法1・慶應女子)

#64 遠藤凛々子(経1・慶應湘南藤沢)

#67 平井美寿(経1・慶應女子)

#79 林萌々(理1・同志社)

#87 浦部葉奈(商1・大妻多摩)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

サドンデス

慶大

横浜国立・法政大学合同チーム

慶大得点者

井口、藤田、清水

清水

ドローを待つ清水

勝てば決勝進出の準決勝。第1Qは序盤から怒涛の展開となった。開始30秒、井口が平井の上げたドローを見事取り、そのままシュートを決めた。そして慶大は勢いを増すように、藤田恭子(法1・学習院女子)がFSを決める。しかし第1Q中盤、相手のエンジンもかかり始め、相手に2点を許してしまう。負けじと清水が得点するも、その後に相手も得点し、3−3で第1Qを終えた。第2Qは開始早々慶大にイエローカードが出されてしまい、ピンチを招く。そして、数的不利の状況の中相手にゴールを許してしまい、3−4となる。しかし、5分、そんな慶大のピンチを救うかのように井口がシュートを決めた。その後三上がセーブをし、相手に追加点を許さず4−4で第2Qを終えた。そして迎えたサドンデス。開始早々、平井が相手から危険なプレーを受けるもファウルが認められず試合続行となる。緊張感漂う中、慶大は最後までボールを追い続けたが、相手にゴールを決められ4−5で準決勝敗退となった。

 

3位決定戦 vs 中央大学

 

♢スタメン♢

#0  楠原すみれ(法1・慶應女子)

#1  古田萌子(総1・湘南白百合)

#8  藤田恭子(法1・学習院女子)

#11 福澤由里子(総1・慶應湘南藤沢)

#16 井口穂(総1・日本大学)

#23 中村彩愛(経1・慶應湘南藤沢)

#38 山上美晴(法1・慶應女子)

#64 遠藤凛々子(経1・慶應湘南藤沢)

#79 林萌々(理1・同志社)

#87 浦部葉奈(商1・大妻多摩)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

慶大

中央大学

慶大得点者

井口、楠原(2)

浦部

ドローを上げる楠原

泣いても笑っても最後の試合である3位決定戦。最初のドローを奪取すると、獲得したFSを楠原が決めて慶大の流れをつくった。そんな流れをさらに勢いづけるかのように直後井口が追加点を入れ2−0とする。慶大がボールを支配し続けるも中盤でついに相手にゴールを許してしまう。ところが8分、再びFSを獲得した楠原は見事にシュートを決め、点差を再び2点に戻して第1Qを終えた。第2Q、三上が好セーブを見せるも相手にFSを入れられてしまう。相手の猛攻は時間が経つにつれどんどん勢いを増していき、追加点を4点許してしまう。終盤、このままでは終われない慶大は執念のプレーを見せ、浦部がFSを獲得。貴重なFSを見事に浦部は決め切ったものの、ここでホイッスルが鳴り、4−5でウィンターステージの幕を下ろした。

2得点を決めた浦部

サマーステージに続く1年生大会であるウィンターステージでは、夏よりもさらに躍進した選手たちの姿が見られた。結果は4位と優勝には届かなかったが、慶大の勝利への執念の強さ、全身全霊でプレーする選手たちに胸を打たれた人も多いだろう。これからの慶大の中核を担うであろう新人ラクロスプレイヤーたちに期待せずにはいられない。今後3年間の活躍に要注目だ。

 

(写真・文・取材:和田里咲)

 

♢選手コメント♢

 

平井美寿(経1・慶應女子)選手

ドローを上げる平井

ーーサドンビクトリーのシュートを決めたときの気持ちを率直に教えてください。

幼馴染である清水からのパスをもらったため、絶対に決めるしかないと思いました。絶対にこのグラボを取るしかないと思い、決めきれたのでとても嬉しかったです。

ーードローを綺麗に上げている場面が多かったですが、ドローの時は何を意識していましたか?

相手がどこにあげたいかを感じ取ってその裏をつくように意識してました。

ーー平井選手のチームにおける役割を教えてください。

全体のバランスを見てペースを整えるようにしていました。

ーー今後への意気込み

自分の弱点を改善して最強のプレイヤーになりたいです。そして、絶対に今回の雪辱を果たし、次は優勝します!

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