【ソッカー(男子)】今年も終盤に強さを発揮 朔の劇的同点弾で引き分け発進/関東リーグ2部第1節 VS専修大学

ソッカー男子

昨年11月のプレーオフ・法大戦から早くも4ヶ月。まだ肌寒さが残る中、慶大ソッカー部は2部の舞台で再スタートを切った。序盤から積極的に攻撃を見せる慶大は、4分、6分、17分と立て続けにシュートを放つ。迎えた20分、混戦の中を抜け出した三浦大其(経3・慶應)が圧巻のドリブル突破から冷静に流し込み先制に成功する。その後いくつか決定機を作られるものの、ゴールキーパー福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)を中心にゴールを割らせず前半は終了。しかし後半開始直後の51分、右サイドから突破を許し、逆サイドへ流れたボールを押し込まれ同点に追いつかれる。一進一退の攻防が続く中82分、強烈なミドルシュートを決められ逆転を許す。このままでは終われない慶大は89分、途中出場の田中佑紀(法3・桐蔭学園)がPKを獲得。しかしここは相手ゴールキーパーに読まれ得点にはならない。終了間際の90+6分、相手のトラップミスを見逃さなかった朔浩太朗(理4・学習院高等科)が土壇場でゴールを決め同点に追いつく。試合はこのまま終了し、2-2の引き分けでのスタートとなった。

2026/4/5(日)14:00キックオフ@専修大学生田北グラウンド 

【スコア】 

慶應義塾大学2ー2専修大学 

【得点者】 

20分 慶大 三浦大其 

51分 専大 佐藤柚太

82分 専大 小林亮太

90+6分 慶大 朔浩太郎

【慶大出場選手】

ポジション

背番号 選手名(学部学年・出身高校)

GK

1 福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)

DF

2 三浦成貴(商4・浜松開誠館)

 

4 秋元心太(法3・駒大高)

 

6 斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)

 

16 霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース)

MF

→72分 5 田形 昂生(政4・慶應)

 

8 小野翔大(経3・慶應)

 

11 梅野真生(総3・成蹊高/横河武蔵野FC U-18)

 

→ 80分 7 朔浩太朗(理4・学習院高等科)

 

13 三浦大其 (経3・慶應)

 

23 山本凉(法2・桐蔭学園)

 

27 片岡律貴(政3・慶應)

 

→ 67分 26 尾形祐輔(文2・興国)

FW

9 オノノジュ慶吏(政2・前橋育英)

 

→ 80分 15 田中 佑紀(法3・桐蔭学園)

 昨年主力のほとんどを担った旧4年生が引退し、フレッシュなメンバーで再スタートを切った。主将を務めるのは三浦成貴(商4・浜松開誠館)。昨年の悔しさを知る副将、斎藤大雅(文4・立命館宇治/京都サンガF.C.U-18)とともに経験豊富なリーダーがディフェンスラインからチームを支える。「一部奪還・早慶戦勝利」を目標に掲げる慶大は序盤から積極的に攻撃を仕掛ける。

開始早々の4分、昨シーズンの新人戦で大きな活躍を見せた梅野真生(総3・成蹊/横河武蔵野FC U-18)のドリブル突破からオノノジュ慶吏(政2・前橋育英)がペナルティエリア内でキープ。落としを受けた山本涼(法2・桐蔭学園)がシュートを放つも枠を捉えきれない。慶大がボールを支配する時間が続く中、17分には相手のロングキックを回収した小野翔大(経3・慶應)がオノノジュの裏へ一気に浮き球のパスを送る。抜け出したオノノジュのシュートはミートしなかったものの、多彩な攻撃で相手守備陣へ圧力をかける。

圧倒的なフィジカルを誇るオノノジュ

試合が動いたのは直後の20分、右サイドでの混戦からボールを回収した山本は右ウイングの三浦大其(経3・慶應)へパスを送る。相手のサイドバックを驚異的なスピードで抜き去ると、角度のない中から逆サイドネットへコントロールシュート。これがゴールに吸い込まれ、慶大は待望の先制点を挙げた。得点を挙げた三浦大は3度雄叫びをあげ、喜びを爆発させた。

先制点を決めた三浦大

このままの流れを保ちたい慶大であったが24分、中盤のパス交換から中央突破を許し決定機を作られる。しかしここは斎藤雅と秋元心太(法3・駒大高)が連動したディフェンスでシュートコースを限定し、ボールはポストに弾かれる。28分には危険な位置で横パスを相手に回収され、再度決定機を作られるも、ゴールキーパー福井大次郎(経3・慶應/横浜F・マリノスユース)が前に出て難なくキャッチ。安定感のある対応を見せる。

安定した対応を見せた福井

前半のうちに追加点を奪いたい慶大は32分、押し込んだ状態からペナルティアリア付近で相手のファウルを誘い、ゴールに近い位置でフリーキックを獲得。片岡律貴(経3・慶應)が右足を振り抜くがこれは惜しくもクロスバーに嫌われる。その後も決定機を作り出すもゴールを奪うには至れず、1-0で前半は終了した。

惜しくもクロスバーに阻まれる

後半も主導権を握りたい慶大だったが開始直後の51分、サイドチェンジから右サイドで突破を許し、左サイドに流れたボールを押し込まれ同点に追いつかれる。開始早々に得点を奪われる展開となったが、昨季1部を経験している慶大イレブンは焦らない。

 

押し込まれる展開が続く中でも三浦成を中心に声を掛け合い細かい修正を図る。互いに決め手を欠く一進一退の攻防が続く中、66分にはゴール前の危険な位置でボールを失い1対1の場面を迎える。しかしここも福井がビッグセーブを見せ窮地を救う。

 

流れを変えたい慶大は67分にインサイドハーフ片岡に代えて尾形裕輔(文2・興國)を、72分には左サイドバックの霜田晟那(理2・都立八王子東/FC町田ゼルビアユース)に代えて田形昴生(政4・慶應)を投入し攻守両面で活性化を図る。しかし34分、相手はフォワードのポストプレーから左サイドへ展開。右サイドから突破を許し再度1対1の場面を迎えるも、福井が神懸かったセーブを連発。逆転弾は許さない。さらに80分には梅野、オノノジュに代えて朔浩太朗(理4・学習院高等科)田中佑紀(法3・桐蔭学園)を投入。勝ち越しへ向けて攻勢を強める。

朔のドリブル突破からチャンスを作る

しかし直後の82分、右サイドの突破からクロスを許し、ペナルティエリア付近で混戦状態に。クリアしきれないままバイタルエリアの相手選手へボールが渡り、強烈なミドルシュートを決められ逆転を許す。

このままでは終われない慶大は89分、相手を押し込んだ状態で左インサイドハーフの尾形が中央へアーリークロスを送る。センターフォワードの田中の巧みな抜け出しに思わず相手選手は手を使って倒してしまい、ペナルティキックを獲得。キッカーはもちろん田中。右側へ蹴りこむも相手ゴールキーパーのファインセーブに弾かれ、さらに山本がこぼれ球に反応して詰めるも枠を捉えきれない。

このまま終わるかに思われたが終了間際の90+6分、福井のロングキックを相手ディフェンダーがコントロールを誤る。これを見逃さなかった朔はボールを回収、そのまま相手ゴールキーパーとの1対1を制して見事サイドネットへ流し込み、土壇場で同点に追いつく。試合はこのまま終了し、2部開幕戦は2-2での痛み分けとなった。

土壇場での同点弾

試合を通してハイボールに対する福井の安定した対応や両ウイングのドリブル突破、ボランチ小野の空中戦の強さやボールさばきの巧みさが光っていた。次戦ではチームとしての完成度を高め、ホームで勝利を飾りたい。

(記事:甲大悟、取材:髙木謙、塩田隆貴、小野寺叶翔)

【選手インタビュー】

三浦成貴(商4・浜松開誠館)

ーー今日の試合を振り返って
ポジティブに捉えられる側面とネガティブに捉えられる側面もあるのかなっていう風に思っていて。後半ああいう状況で、こう自分たちで苦しい展開にさせてしまって、ただ最後の最後でこう諦めずにみんなで1点もぎ取ったっていう点は結構ポジティブに捉えていいのかなと思っています。そういう粘り強く負けないあの姿勢が、結果として負けないということが、一部奪還する上ではかなり必要になってくるかなって思うんで、そこはポジティブにとらえていいのかなっていう風に思っています。一方で、相手の質だったり強度だったりっていうのは3部上がりっていうのもあって、そこまで高いとは個人的には思ってなくて。チームとしてもほんとはやっぱり勝ちたかったし、前半それなりいいサッカーができたからこそ、もっとゴール前の質、クオリティーの部分を引き上げることができれば、もっと楽な試合展開になったのかなっていう風に思うんで、課題はまだまだ山ありだが、引き分けで終えたところはポジティブに捉えられるとこまだあるのかなっていう感じです。

 

ーー開幕前、キャプテンとしてどのような話をチームメイトにしたか
とにかく自分からは、やっぱ今年は、昨シーズン結構力のある4年生たちがいたっていうのもあって、結構関東リーグ出るのが初めてとか、ベンチに入るの初めてっていう選手がすごく多いんで、どうしても応援部員が見ている中であったり、観客がいる中で関東リーグってなると、こう力入っちゃったり、こうなんとか上手くやろうっていう風に、ミスしないようにっていう、少しネガティブなことが目的となって試合に入ってしまう傾向が結構あるので、そうじゃなくて、とにかくチームが勝つためにやるべきことに全力でトライすること。その上でのミスは仲間が全力でカバーするからってことを試合前には伝えました。

ーー後半苦しい時間帯、どのような声をかけていたか。
とにかくやること変えないっていうことと、我々は勝たなきゃいけないっていうこと。大体負けている時とか、1回1点取って引き分けに持ち込んだ時とか、そのままでいいやみたいな、その現状維持に走りがちなところがあるので、負けていて、試合展開もきつくて、もうやられて、やべこれ耐えなきゃ耐えなきゃみたいな。とりあえず今現状に休んずるというか。点取ったら点取ったで、引き分けになって一旦安心・安堵に包まれるみたいな。それだと絶対やっぱ勝てないので、とにかく勝ちに行くんだってことは結構全体に声は出し発信していたつもりではあります。

ーー今年の目標である一部奪還、早慶戦勝利を達成するために、どのようなことをピッチで表現していきたいか
とにかく慶応のサッカーを監督中心に、我々には我々のサッカーがあるので、それをしっかりと体現することと、最終的には思いの強さが勝敗に関わってくるかなっていう風に思うんで、いくらこう技術、戦術、テクニカルの部分を突き詰めたといって、最終的にはやっぱり勝ちたいんだとか、勝たなきゃいけないチームのために一部奪還必ずやらなきゃいけないっていう、達成しなきゃいけないっていう、こう個人個人の責任感であったり、強い思いっていうところが、やっぱ最終的にはそこが1番重要になってくるかなっていう風に思うんで、ピッチの上でそういうロジックの部分と、ちょっとチープな表現になってしまいますがパッションの部分と、両立させる形で、目標達成に向けて全力で突き進んでいけたらなっていう風には思っています。

ーー明治学院戦に向けて
今日の引き分けが勝つことでもなく、負けることでもなく、引き分けである必要があったっていう風に最終的に総括できるように、この引き分けっていうのを必ずポジティブに捉えて、必ず次につなげて、次は勝ちに全力で、全員で突き進んでいこうと思います。

 

◇三浦大其(経3・慶應)

ーー今日の試合を振り返って
絶対勝たないといけない試合だったかなと思います。

ーーオフシーズンにチームとして、個人として取り組んだこと
去年4年生主体だったのが、今年は去年あんまり出てなかった人がいっぱい出る形になったんで、その中で自分たちの形作りみたいな、何個かのパターンとか、そういうチームとしての型を作っていた感じです。個人としてはフィジカル的な能力を上げていた感じです。

ーー先制点を振り返って
あのシーンは、その前2回ぐらいボール受けた時に、中にカットインしていて、多分もうそろそろ縦の警戒といてくれるだろうなって思ったんで、ほんとちょうどいい感じに縦に行けたんで、そこからはクロスあげようか迷いながら、えぐっていったら、意外とシュートコース空いてそうだったんで、迷いなく打っていったって感じです。

ーー後半押し込まれた要因
前半ミドルブロックプレスプレスの形で、あまり前から行かずに自分たちの陣地に引き込んで、相手が自分たちの陣地に入ってきたところでとろうみたいな意識だったんですけど、自分含めてその前線がそれにちょっとじれちゃって。後半、監督からもちょっと前から行っていいよみたいな指示があったんですけど、それでちょっと前行ってみようと思ったら、試合の流れが変わっちゃったかなっていう感じですね。

ーー明治学院戦に向けて
勝ち点3は絶対で、個人としても今日以上の結果を出さないといけないと思うんで、それに向けてまた1週間全員でやっていこうかなと思います。

◇福井大次郎(経3・横浜F・マリノスユース)


ーー今日の試合を振り返って
専修大学さんは3部から上がってきて勢いがあるのはわかっていて、最初の入り前半はうまくいったなっていう印象はありますが、後半相手の勢いに押されて2失点してしまったことは自分の責任だと感じますし、そこを改善しなきゃ次とか、それ以降勝てないなっていうのはあるんで、来週までにそこを改善しようかなというふうに思います。

ーーGKとして後ろからチームの戦いぶりをどのように見ていたか
相手スリーバックで中盤も人数多いなっていうところで、サイドバック空いているなっていう印象があって、そこは上手く使えたなっていう感じはあるんですけど、中盤相手人数多いんで、後ろ崩せず守備の時間が多く、後ろを徹底して引いちゃった部分はあって、前に押し出せなかったり、シュートだったり、自由にやられちゃったなっていうのがあるんで、そこは改善しなきゃいけないポイントだと思います。

ーーオフシーズンに取り組んだこと
コーチの高橋さんと常に自分の課題を改善しようっていう取り組みはもちろんしていて。一昨年の正ゴールキーパーの村上さんだったり、去年のゆんてさんが見せてくれたことを、自分の中であのレベルに達してないっていうのは自覚していたんで、オフシーズンでできることは全部やろうっていうのは考えていて。一人で練習したり筋トレしたり、やれることは全部やった中でもやっぱ関東リーグ出ても2失点してしまうようなキーパーなんで、そこは自分自身力のなさを感じたものの、止められた部分はよく振り返って、次も継続してプレイできるようにやりたいと思います。

ーー次節に向けて
一部奪還、早慶戦勝利をチーム目標に掲げていて、次絶対に落とせないですし、明治学院大とは天皇杯で前にやりましたけど、非常に組織的なパスワークがある印象なので、そこは警戒しつつも、やっぱり自分たちがやっていることは変えちゃいけないってところはあるんで、明治学院大学戦はまた切り替えて前向いてやっていこうかなと思います。

ーー今シーズンをどのようなシーズンにしたいか
シーズン通して早慶戦勝利を目指すし、リーグも一部奪還を目指す中で2部圧倒しようっていうのは、1つ行動指針であるんで、各々がもちろん組織的なものもあるんですけど、個の成長はもちろん促しつつ、最終的に組織でまとまらなきゃいけないんで、そこは次の試合からどんどん改善しなきゃいけない部分を改善して、続けるところは続けて、徹底して勝ちに行こうかなと思います。

◇朔浩太朗(理4・学習院高等科)

ーーどのような気持ちで試合に臨んだか
前半良くて、後半絶対決められて1ー1っていう状況で、中町さんからも「お前が点取ってこい」って言われて送り出されていたので、もう点取ることしか考えてなかったです。

ーー今日は左ウィングでの出場となったがやりづらさなどはあったか
いや全くなかったです。高校時代やってたので。中町さんからも今週 1週間は左でも準備しとくように言われてたので。何も問題なかったです。
ーー今日ゴール決めた時の感想
安心もあるし、もう 1点と取らないとっていう焦りもありました。

ーー今日試合全体を振り返って

開幕戦ってところで、もう去年法政に入れ替え戦で負けてから「1部奪還」を掲げて、開幕戦絶対勝ち点3取りに行くって学年としても強く思ってたし、チームとしても練習重ねてきたんですけど、引き分けで終わってしまったってので、今回出た反省点を次に繋げたいと思います。

ーー次節・明学大戦の意気込み
今回は勝ち点1しか取れなかったので、チームとして絶対3点取りに行きたいです。個人的にも明学っていうのは強い思い入れがあって。2年生の時に初めて出た試合が明学戦で、自分としてもいいパフォーマンスができて、自分が勝利に貢献できたっていう経験もありますし、明学にはやっぱり必ず勝ちたいです。あとはこの前の天皇杯予選を明学と戦って勝てたんで、次も勝ちたいです。

タイトルとURLをコピーしました