【ハンドボール(女子)】本拠地で悲願の今季初勝利 激戦を制す

ハンドボール

 リーグ戦第6戦、ホームである蝮谷体育館には多くの観客がつめかけた。前半で先制したのは慶大。一進一退の攻防が続く中、CB森田愛弓(理3・慶應湘南藤沢)を中心に、ディフェンスからの速攻を幾度も仕掛け、得点を重ねていく。ディフェンスではGK森田真由(法1・川和)がファインプレーを連発。多方面からのシュートを体を張ってセーブし、チームのピンチを救った。11-10と1点リードで前半を折り返す。

 点差を広げたい後半は駿河台大に先制を許し流れを渡しかけるも、冷静なディフェンスでチャンスをもぎ取り、多様な攻撃を展開。終盤は点差を追い上げられる場面もありつつ、執念のプレーでなんとか逃げ切り、20-19で試合終了を迎えた。

2026年5月23日(土)16時〜 @蝮谷体育館

 

リーグ戦第6試合

 

前半

後半

合計

慶大

11

20

駿河台大

10

19

 

◇慶大スターティングメンバー◇

GK

#16 森田真由(法1・川和)

LB

#22 岡部希望(理1・柏陽)

CB

#7  森田愛弓(理3・慶應湘南藤沢)

RB

#6  坂元結衣(総3・慶應湘南藤沢)

RW

#14 岩本理子(文3・法政)

PV

#5  角田百合佳(環3・慶應女子)

LW

#13 園田彩乃(経2・慶應湘南藤沢)

 

 立ち上がりは相手の堅守に苦しんだ。慶大は先制こそするも、攻撃の糸口が見つけられず、シュートに持ち込めない場面が続く。ミスからピンチを招く場面もあったが、GK森田真が何度も好セーブを見せ、流れを渡さない。

1年生ながら大活躍を見せる森田真

森田真の奮起に味方もプレーで応えた。守備からリズムを作り、徐々に慶大ペースへ。ボールの回りも良くなり、抜群のパスワークで相手を翻弄。中央、サイド、そして速攻と多用な攻撃パターンから得点を重ねていく。CB森田愛を中心に、怪我から復帰後初出場となったLB篠原琳香(商3・大宮開成)も複数得点を奪い、9-3と6点のリードに。ここで、駿河台大は1回目のタイムアウトを要求し、立て直しを図る。

森田愛の得点を讃える岡部

 タイムアウト後に主導権を握ったのは駿河台大。攻守ともに整理され、流れは駿河台大へ。安易なパスミスからの失点もあり、たまらず慶大もタイムアウトを要求した。だが、悪い流れを断ち切ることはできず、9-10と逆転を許す。しかし、ここで慶大は粘り強さを見せる。森田真の再三の好セーブもあり、これ以上の駿河台大の得点を許さない。攻撃陣もそれに応え、なんとか同点に追いつく。さらには7mスローからの得点で逆転に成功。11-10と前半を1点リードで折り返す。

篠原の得点に歓喜する選手たち

 勝利に向け駿河台大を突き放したい慶大だが、後半の立ち上がりは駿河台大ペースに。3連続得点で再び逆転を許す。だが、ここでも慶大は簡単には崩れなかった。堅守からの速攻で複数得点を奪い、勝ち越しに成功。さらに慶大が駿河台大のミスから得点したところで、駿河台大がタイムアウトを要求した。

速攻からのシュートが目立った森田愛

 残りおよそ10分でスコアは16-14。このままリードを保ち、勝利を手にしたい慶大は、時間を使いながら試合をコントロール。駿河台大に追い上げられる一方、慶大も得点を返しシーソーゲームに。点差が縮まらないまま、もう一度駿河台大のタイムアウトに。その後も拮抗した試合が続き、残り2分、20-18の状況で慶大もタイムアウトを取り、試合を締めにかかる。

角田の得点に喜ぶ選手たち

 タイムアウト後、2点差を追いつきたい駿河台大は前からプレッシャーをかけ、ボールを奪いに行く。慶大は1点を失ったが、その後は集中力を保ち、同点を許さない。執念のプレーでなんとかリードを守り切った慶大が、今期リーグ戦初勝利を手にした。

試合後の整列で笑顔を見せる

 

 翌日に迎えた文教大との春季リーグ戦最終戦。リーグ強豪校相手に9-43と大きく点差をつけられ敗戦を喫した。悔しい結果に終わったが、駿河台大戦での粘り強いプレーで掴み取ったこの1勝は今後、選手たちにとって大きな自信となるに違いない。

 

以下、選手インタビュー

攻撃の中心を担う副将・坂元

ーー今日の試合を振り返って

前半からいい流れで、自分たちのペースで試合をできた感覚が強かったので、最後まで勝てるって思いながら試合ができてすごくやってて楽しかったです。

ーーご自身もゴールを決められていましたが

もう少しシュートを決めたかった部分が大きいです。シュートは決めたのですが、悔しさも残っています。

ーー前半の相手のタイムアウトの後、苦しい時間帯が続いたが、その中でもリードで試合を折り返せた要因

試合中、特にディフェンス中、ベンチも含め全員が声を出して、「まず1点取ろう」とか、声を出し続けていたので、あまり苦しさとかも感じずに、絶対勝てるという意識で試合ができたなって思ってます。

ーー後半最後1点を争う展開だったがそこで最後勝ち切れた要因

今日はホーム戦で慶應の応援もすごい来てくださってたので、会場の雰囲気に乗って、強い気持ちで勝つことしか考えずに全員ができました。やはり気持ちの部分が大きいのかなと思いました。

ーー次戦に向けて

次戦は明日なので、連戦で結構疲労もあると思うんですけれど今日のこの感覚を忘れずに、明日も全員でまた喜べるように頑張ります。

 

一人で10得点をあげた副将・森田愛

ーー今日の試合を振り返って

今まで立ち上がりが悪くて、相手の流れで点差が離されてしまうことが多かったんですけど、今日は最初から自分たちのペースで点を取っていけました。それを最後まで切らさずに、自分たちのペースで試合できたのが良かったなと思います。

ーー今季初勝利、率直なお気持ちは

ほんっっとうに嬉しいです。まだ最終戦まで気は抜けないんですけど、このチームが始まってから勝てない期間が続いた中で、今日の初勝利はすごく嬉しいです。

ーー自陣に攻め込まれる時間も多かったが、得点のほとんどを決められていて、手応えは

全員で守ってからの速攻を今まではすること少なかったんですけど、今日はホーム戦で慣れているコートっていうのもあって、チームメイトがカットしてくれたボールで自分が決められた時はすごく嬉しかったです。

ーー後半最後1点を争う展開だったがそこで勝ち切れた要因

自分たちがリードしていたというのが大きくて、そでマイボールから切らさずに強い気持ちを持って攻め込むことができた。相手ボールの時間も、自分たち全員で連携して守れたことが勝因かなと思います。

ーー次戦に向けて

絶対勝って、リーグ残留して、秋リーグはもっと高い順位が目指せるように頑張りたいと思います!

 

スーパーセーブを連発したGK森田真

ーー今日の試合を振り返って

今日の試合はホーム戦ということもあり、とても雰囲気も良く、みんな笑顔で終えることができたので良かったと思います。

ーー相手に流れが行きかけながらも好セーブで持ち堪えた。日頃の練習で心がけていることは

練習時間だけではなく、休憩時間とかもずっと練習して誰よりも止められるように頑張っています。

ーー7mスローも複数止めていたが、どのような心境だったか

2点差の状況が続いていて、すぐにひっくり返ってしまうとずっと思っていたので、絶対に止めるという強い気持ちでプレーしていました。

ーー最近出場機会が増えて、段々と成長している実感などは

成長している部分もあると思いますが、まだまだ軸移動などに課題があるので、それを次の試合で克服できるように頑張ります。

ーー次戦に向けて

明日はかなり実力差がある相手と言われていますが、それでも絶対に勝って残留できるように、また、明日の試合がこれからのプレーに繋がるように、いろいろなことを試して頑張りたいと思います。

 

以下、最終戦後インタビュー

チームの核となるPV角田

ーー今日の試合を振り返って

絶対に勝って、2部A残留を決めたかった試合でした。序盤に点数を連続で取られてから、なかなか自分たちのペースがつかめなくて、そのまま最後まで試合が進んでしまったっていう課題が残る試合でした。

ーーご自身はゴールを決められていたが、攻撃面の強応えはいかがか

ずっと相手の流れだったんですけど、(一部の)タイミングでは自分たちがやりたい点数の取り方ができたっていうのは良かったかなと思います。

ーー流れを掴むのが難しい試合だったが、チームではどのような声掛けをされていたか

点差を離されるのが怖かったので、点差が開くまでは「最後まで諦めないよ」というような声があったんですけど、離されてからズルズルと行ってしまったと思います。

ーー秋季リーグに向けて

次の秋リーグでは絶対2部Aに戻ってこれるようにチームで頑張るので応援お願いします。

 

(記事・取材:島森沙奈美、稲垣遥河、奥秋柚生)



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