【ハンドボール(女子)】「試合を重ねるごとにプレーが楽しくなる」連携力が武器のチームが本拠地での勝利を誓う/注目選手対談 岩本理子×角田百合佳×森田愛弓

ハンドボール

 2025年12月14日に行われた早慶戦をもって1年間の集大成をぶつけた女子ハンドボール部。新体制で幹部に就任したのは新2・3年生。まだまだ発展途上の部を切磋琢磨しながら支えている。今回は、5月23日(土)にホーム・蝮谷体育館での試合を控える岩本理子(文3・法政)、角田百合佳(環3・慶應女子)、森田愛弓(理3・慶應湘南藤沢)の3名にインタビュー。

取材時の和気あいあいとした雰囲気の中に秘める彼女らのハンドボールへの情熱に迫る。

 

ーー他己紹介をお願いします

岩本→森田:めっちゃスポーツに対して熱くて、このチームで誰よりも勝ちたいと思ってると思う。このあゆみの情熱とか努力にすごい自分も影響されて、もっと頑張ろうと思える。だからすごい尊敬してるし、選手としても人としても、熱くてすごい人だなって思います。

森田→角田:ゆりかはまず副務なんですけど、主務の体調不良とか重なっちゃっている中、リーグ戦の中で主務の仕事とか、色々業務面でチームを支えてくれている人です。
選手としてもポストっていう大事なポジションで、この大きな体格を活かしてシュート決めてくれるし、道を開いてくれる。連携したプレーをゆりかと一緒に頑張ってます。
あとチームの中では常に冷静というか、しっかり考えを持ってプレーしてくれていて、その考えを聞くことで、私もやるだけじゃなくてしっかり考えてプレーするという良い影響を受けています。

角田→岩本:りこはまず2年生の最初の時に入部してきてくれて、同期の中では一番最後に入ったんですけど、そんなことも感じさせないくらい、人間面でも技術面でもハンド部を引っ張っている存在だなって思っていて。具体的には、周りを巻き込む力がすごい。後輩も先輩も同期も、分け隔てなく、自分から明るくコミュニケーション取れる。あとは自主練とか、技術面にも積極的。そういう点で、人を巻き込めるんだなと思います。

途中入部ながらもチームの中心選手に (右:岩本、左:角田)

ーー今期ここまでを振り返って

森田:まず去年までチームを特にプレー面で支えてくれた4年生が、みんな引退してしまって。試合に初めて出る、初心者の多いチームで今頑張っています。リーグ戦ここまではまだ勝てていなくて。これからあと3試合あるんですけど、そこで全員で力合わせて絶対に勝ちたいっていう中で、今練習を頑張っている状況です。
やっぱり他のチームは経験者が多い。中高で(ハンドボールを)やってて、大学でも続けてるっていう人が多い中で、私たちは大学で始めている人が多い環境。でも、残りの3試合は全員で絶対に勝つっていう目標を達成するために、今練習を頑張っています。

 

ーー印象的な試合やプレーは

角田:個人的には第1戦(vs東洋大、18-31)が印象に残っています。さっき説明あったと思うんですけど、あんまり試合経験がない人ばっかりのチームで、「このチームでどういう形で戦えるんだろう」っていうのが見えない中リーグ戦がいきなり始まって、自分としてもリーグ戦に対する不安が大きかった。第1戦で結果としては負けてしまったんですけど、前半は特に、割と同じぐらいかちょっと上くらいの相手に対してシュートまでいけた。

あとは、みんなで試合を通して、ディフェンス面などで修正できたことが、「このチームで、もっと力を合わせれば戦っていけるんだな」っていうのが実感できた。それが自分的には嬉しくて、印象に残ってます。

森田:私は4戦目(vs国際武道大、14-40)。相手は結構格上で、2部Aのリーグの中でもほぼ毎回1位か2位になっているような相手。結構チャレンジな試合という中で、全員でベンチからもコート内からもしっかり声出して、いい雰囲気を作って試合して、格上相手にも私たちの通用するプレーを出すことができたし、次に繋がる試合をできたなっていうので印象に残ってます。

岩本:2戦目の玉川大学との試合で、相手からの速攻も速くて、もうほんとに後半は特にめっちゃ走った試合で。ほんとに疲れたんですけど(笑)、後半から守れてる感覚とか、自分たちで相手を止められてるっていう一体感が初めてここまで感じられた。すごいハンドボールっていう競技が楽しいなって改めて思った瞬間だったので、とても印象的です。

 

ーー個人的に今季はどうか

角田:個人的に思ったのは、4戦目で左手のシュートがたまたま決まったことです。

一同:(笑)

岩本:私はサイドをやってるんですけど、(攻めの)最後のところで相手のゴールキーパーも工夫して守るから、”このチームはこういう守り方”みたいなのを分析したものを見て、一週間徹底的に「じゃあここのコースを狙う」みたいな感じで練習していて。その対策通りにゴールキーパーが守ってきた時にシュートを決められた時はめっちゃ嬉しかったです。

角田:この間に思い出したので、やっぱり真面目なこと言います(笑)。1戦目の1点目を、開始10秒くらいで自分が決めた。このリーグに向けて、チームのきっかけ、攻め方のテンプレートみたいのをずっと練習していて、その練習通りに1点目が決められたことが自分的には印象に残ってます。

森田:うちあんまないんだけど!どれが印象に残ってる?

角田:直近で一番覚えてるのは、第4戦の後半、ほんとに誰も前に攻められない、みたいな時にあゆみが合わせてカットインしてくれて。

岩本:どの試合も、結構あゆみが1対1を仕掛けてくれて、そこからゲームの流れができる。ポジション的にもだけど、あゆみがいつも前を攻めてくれるから、どれも印象的です(笑)。

角田:実は、チームで15点くらい取るとして、そのうちの8点くらいをあゆみが取ります(笑)。

岩本:あと7mスローっていうペナルティがあってほとんどあゆみが打ってるんですけど、一本くらいしか外してない。

森田:ペナルティを取れるのが、自分たちのチームのメンバーの誰か突っ込んでいって、相手の反則が取れた時。なのでチームメイトが取ってくれたチャンスを決めきれたのは嬉しいです。

7mスローを得意とする森田(写真左)

ーー今年のチームの雰囲気の特徴は

森田:それこそ去年は4年生が引っ張ってくれて、私たち下級生はそれについていくっていうチームで、4年生が完全にチームを作ってくれて、それについていくチームだった。それに対して今年は、割と全員で意見を出し合って、全員で作っていくようなチームだなって思っていて。プレー面も、チームの状況のこととかも、全員で話し合って、全員の意見を大事にしていくっていうのが今年のチームの一つの特徴かなと思ってます。

角田:そうだね。みんなそれぞれの主体性を持ってハンドボールしている感じがします。

岩本:後輩との距離が去年よりも近くなった気がしています。

 

ーーそういう雰囲気をもった今年のチームとしての強みは

森田:やっぱり全員が初心者で、経験も浅いっていう中で、一人の力だけじゃなく、全員の力で連携したプレーで、誰かが点を決めるんじゃなくて、コート上の誰でも1点を決められる力があるっていうのが強みかなと思います。

角田:それに加えて、試合を重ねる度にどんどん上手くなるっていうのは、個人的にすごい今年の強みだなって思っています。
ベースの癖がないからこそ、試合を重ねる度に課題を修正していくのをみんなでしっかりできている。試合を重ねるたびにハンドボールっぽくなってるし、ハンドボールが楽しいなって思えるようになってきてるなって思います。

岩本:もうほとんど二人に言われちゃったけど(笑)、技術面でもチーム面でも伸び代しかないチームです。

ーー新入生が入ってきてさらに変化したか

岩本:今年1年生めっちゃ入ってきてくれたよね。

角田:練習の雰囲気が明るくなったよね。

岩本:1年生も初心者で入ってきてくれる子が多いから、その子たちの成長を見て、全力で応援するのも楽しい。できるようになることが日に日に増えていって、それもチームをさらに強くしてくれてるんじゃないかなと思います。

森田:初心者で入ってくれた1年生も多い中で、経験者で入ってくれた1年生もいて。そのうち一人はキーパーの子なんですけど、経験者のキーパーが入ってくれたことで、全員のシュートの質とかも上がって、お互いに成長できる環境になった。
コートプレイヤーの1年生で経験者で入ってくれた子も、すごい視野広くって、いいパス出してくれたり、シュート決めたりしてくるので、経験者の1年生にも刺激をもらってみんな頑張ってます。

 

ーーいつからハンドを始めたのか

森田:1年生の4月。

角田:この二人(森田と角田)は一緒で、二年前です。

岩本:2年生の6月くらい。ギリ一年経ってないくらい。

角田森田:すごいよね。

ーー入部を決めたきっかけは

森田:私はそもそも、あんまり体育会入ることは考えてなくって。でも高3の時に、高校の同級生のお姉ちゃんがハンド部に入っていて、その子に誘われて体験会に参加したら、すごい楽しくて。雰囲気も明るいし、ハンドボールっていう競技自体もその時に知って、競技も「走って・飛んで・投げる」みたいな、スポーツの色々な要素が詰まってる、魅力的な競技だなと思いました。そこで興味を持ったのがきっかけです。体験会に2回目に参加した時に、なんかこうビビっとくるものがあって、入部を決めました。

角田:私もあゆみと基本的には一緒で、雰囲気(の良さ)で決めました。
大学では体育会でスポーツやりたいなって元々思ってました。その理由としては、小学校の時からずっと何かしらスポーツを常にやってきてて、単純にチームスポーツをやるのが好きだから。その中でもハンドボール選んだ理由は、やっぱり体験会の雰囲気が良くて。体育会って、(当時)高校生からの私から見たらすごい厳しそうっていうか、堅そうなイメージがあったんですけど、ハンド部は全然そうじゃなく、先輩もすごい楽しそうにプレーするし、自分もこの部活の雰囲気で4年間やってみたいなって思ったのがきっかけで入りました。

岩本:私はその1年生の時はサークルに入っていて、サークルもすごい楽しかったんですけど、より一つのことに努力したいなって思った時にいろんな体育会を見て、やっぱり一番雰囲気が良かった。すごいみんなも「入ろう入ろう」といっぱい声かけてくれて、全然ナイスシュートじゃないのに、みんな褒めてくれた(笑)。ハンドボールっていう競技のルールかも何も知らなかったけど、「この人たちと一緒にスポーツをしたい」って思って。ほぼ二人と一緒の理由だけど、2年生からでもやっていけそうだなって思ったので決めました。

 

ーー自身のプレー面での強みは

岩本:私は最初めっちゃ足が遅くて、チームメイトにも指摘されて、自分自身でもすごい悩んでたし、このままでは絶対試合出れないと思ってた。なので自分の走り方の動画とかを見て、どうすればいいかとか、ストレッチとか、自分なりに研究して、マシにはなりました(笑)。

角田:(岩本は)めっちゃ足速くなりました!りこのポジション的にコートの端を一番走る人なんですけど、一番先にディフェンスに戻らないと、速攻をやられちゃうポジションで。走る距離も長いんですけど、最近めっちゃナイスディフェンスが増えていて、セットに持ち込めることが増えました。

岩本:もっと速くなります!

角田:自分は割とチームの中で身長がある方だし、ポジションとしても身長があった方が有利。なのでその身長を活かしたプレーが強みです。

森田:自分のスピードを活かして、狭いところとかでも突っ込んでいく。相手(のエリア)にねじ込んで、1点をもぎ取るプレーです。

ーー自身が思うハンドの魅力は

森田:入部を決めたきっかけでもあるんですけど、スポーツのいろんな要素が詰まってる競技だなって思っています。たくさん走るし、たくさん飛んで、いっぱい投げるし。私元々テニスやってたんですけど、その経験も活かせる。それもハンドボールの魅力です。

角田:私が思うハンドボールの魅力は、展開のスピードの速さです。前半と後半、それぞれ30分ずつあるんですけど、プレーが途切れることが基本的にはそんなにないので、常にオフェンスして、ディフェンスしてっていうその展開の速さが、初めて見る人でも見てて飽きないスポーツだなって思います。

岩本:点取ってから喜ぶ時間がないよね(笑)。
あとは、接触プレーがOKだから、ディフェンスで結構(相手選手に)当たる。接触プレーがOKなのが新鮮で、激しいディフェンスが魅力的かなと思います。

 

ーーホーム・蝮谷開催に向けてどうチームで練習を重ねていくか

角田:チームとしてやってることは、分析班がスライドとかで相手の情報とかをまとめています。平日の練習の時点から、相手を想定した練習、例えば相手チーム側に入る人は相手チームの特徴を真似るとか。そんな感じで練習をしています。

森田:ホーム開催だと関係者の方とか家族とか含めて結構たくさんの人が応援に来てくださる中で、応援の声とかを力にできるのがすごい強みだなって思ってて。会場の雰囲気を慶應のものにできる。
あと、普段私たちが練習してる体育館で試合をやるので、やり慣れてるところで普段と同じ環境でプレーできる。それを活かして勝ちたいと思っています。

角田:厳しい試合になるとは思うんですけど、強い相手に対しても会場の雰囲気を自分たちのものにして、どうにか点数を重ねたいと思います。ハンドボールは流れが大事なスポーツなので。

岩本:いっぱい応援してください!

 

ーー注目して欲しいポイントや意気込み

森田:コート内外関係なく、チーム全員での連携したプレーに注目してほしいです。

角田:ハンドボールって、補い合うディフェンスをするというか。隣の人がちょっと抜かれそうだったら、隣の人が寄る、みたいな感じでみんなで連動したディフェンスに注目してほしいなって思います。
試合の中でも、相手のオフェンスに対して試合中から修正を重ねて行けるように頑張ります。

岩本:今色々なオフェンスのきっかけ、合わせとかを練習していて。最初はすごい合わなかったものがどんどん合ってきて、勢い付けて攻めれる場面がすごい増えてきた。やっぱりハンドボールはサインを真ん中の人が出したりするのがかっこいい。「あ、サイン出た」って思ったらなんかクルクルし出すと思うので、それに注目して、「お、攻め始めるぞ」みたいな感じで見ると楽しいのかなって思います。結構どんどん合うようになってきてるから、自分たちも自信を持ってたくさん攻めたいなって思います。

 

ーーお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました!

 

リーグ戦第6戦・駿河台大戦。体育会女子ハンドボール部は、ホーム・蝮谷体育館で今季初勝利を目指す。
日吉駅から徒歩圏内の蝮谷体育館では、観客の声援が試合の流れを大きく左右する。選手たちが語ったように、ハンドボールは“会場全体で戦う競技”だ。熱い応援で勝利を後押ししたい。

注目の一戦は、5月23日(土)16時、蝮谷体育館でスローオフ。

 

(取材:梅木陽咲、塩田隆貴、島森沙奈美 記事:島森沙奈美)



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