6月20日、下田テニスコートにて春季早慶定期戦が行われる。1部昇格こそ逃したものの、新戦力が台頭し、小池主将もシングルスで自力のインカレ出場権を獲得するなど、着実に力をつけている男子部。そして、昨季の5部最下位からⅤ字回復を遂げ、5部1位、入れ替え戦勝利で4部昇格を果たした女子部。男女ともに日本屈指の実力を誇るワセダに対し、慶大ソフトテニス部はどのように立ち向かうのか。ケイスポではこのほど、男子部主将・小池賀久(経4・慶應)選手、女子部主将・藤村夏帆(商3・豊橋南)選手にインタビューを行い、早慶戦への意気込みを伺った。
ーー自己紹介
小池:慶應義塾大学経済学部4年、体育会男子ソフトテニス部主将の小池賀久と申します。
藤村:慶應義塾大学商学部3年、同じく女子部主将の藤村夏帆と申します。よろしくお願いします。
ーーソフトテニスをはじめたきっかけ
小池:僕は小学2年生からソフトテニスを始めたのですが、ちょうど地元にソフトテニスのクラブチームがありまして、テニスをもともとやっていた友人に誘われたのがきっかけになります。
藤村:ソフトテニスを始めたのは中学1年生の時で、姉が同じ中学校のソフトテニス部に在籍していたのがきっかけです。
ーー慶大ソフトテニス部に加入した理由
小池:僕はもともと慶應義塾高校出身で、当時もソフトテニス部に所属していたのですが、引退試合が国体の試合だったんですけど、そこで2勝4敗と勝ち越せずに終わってしまったのがすごく悔しくて、大学でリベンジしてやろう、という気持ちで入部したという形になります。
藤村:中学3年間はソフトテニスをやっていたのですが、その後進学した高校にソフトテニス部がなく、硬式テニス部に転向しました。大学に進学したタイミングで、硬式、軟式問わずさまざまな体育会やサークルなどの新歓に参加した際、ソフトテニス部の先輩方がすごく優しくて、中学、高校を振り返っても、ソフトテニスが楽しかった印象があったので、入部を決意しました。
ーー慶大ソフトテニス部の良いところ・ソフトテニスの魅力
小池:部の良いところに関しては2つあるかなと思っています。1つ目は、委員会制度です。広報委員会、技術向上委員会など、それぞれ5つの委員会に分かれている中で、下級生でも部の運営に携わることができるところが魅力だと思います。また、今部員が23名で、各学年4,5人ずつで活動していく中で、学年の隔たりなく活動しているところも魅力の1つだと考えています。
ソフトテニスの良いところは、硬式だとシングルスがメインになってくる競技なのですが、ソフトテニスはダブルスがメインになっているので、ペアとしての連携だったり、勝った時にペアと喜びを分かち合えるという点で、競技として魅力的なのではないかと思います。

藤村:部の良いところとしましては、縦横のつながりが強いということが挙げられると思います。OB、OGの方々の支援をいただいたり、一緒に練習をさせていただいたり、試合の応援に駆け付けてくださったりして、非常に親密にさせていただいています。2年前に部員が2人になった時、OB、OGの方に手厚く協力していただいて、練習だけでなく、新歓の場面でも協力していただきました。また、今は部員8人で活動しているのですが、全員仲が良く、和気あいあいと活動している部分も魅力なのかなと思います。
ソフトテニスの魅力については、さきほど小池から話があったようなダブルスの魅力に加えて、応援ができる点もソフトテニスならではの魅力だと思っています。テニスのパフォーマンスだけでなく、声をそろえた応援なども楽しめることも魅力だと思います。
ーー男子部と女子部の普段の関わりは
小池:男子部と女子部は練習は分かれてやっている形にはなるのですが、新歓や式典では両部で協力して合同で活動しています。あとは、先日女子部が入れ替え戦に勝利して4部昇格を決めた際には、男子部が女子部の応援に行っていましたし、お互いの応援に駆け付けるという部分でも協力しています。
藤村:加えて、自主練の際には協力することが多いです。男子部の方に球出しをしていただくことなどもあります。
ーー主将として意識していること
小池:下級生と仲良くするということを意識しています。主将という立場である以上、必然的に練習でもプライベートでも上級生と関わることが増えてくるのですが、1年生も部にとって欠かせない存在になってくるので、1年生が積極的に意見が言えるような状況を作るために、練習でもプライベートでも、後輩に積極的に声をかけることは意識しています。
藤村:私は主体性を大事にしたいと思っています。日々の活動でも、自分の得意なプレー、反省点などを部員一人一人に出してもらって、そこからどんな練習がしたいかを聞くようにしています。また、誰でも意見が言いやすいように、主将としての立場、上級生としての立場みたいなものに固執することなく、上下関係を問わず近い距離を意識して、練習中から楽しい雰囲気を作ることも意識しています。

ーー新チーム始動からここまでを振り返って
小池:リーグ戦では、昨秋の2部3位から今春2部4位と、順位としては1つ下がってしまう形にはなってしまいました。それでも、優勝候補のチームに勝つなど、技術面では上達した姿を見せることができたと思います。また、去年の秋リーグから出場していて、秋の時点では0勝だった後輩がリーグ戦初勝利を掴んだことなど、勝つ経験値を積むことができたことは大きな収穫だったと思います。
藤村:4月から新入生2人を迎えて8人で活動することになったのですが、リーグ戦では昨秋の5部最下位から、今春は4勝1敗で5部優勝を飾ることができました。春に入ってきた1年生もリーグ戦で3勝を挙げてくれて、私個人としても4月から新しいペアを組んだ中で着実に能力をつけることが出来たと思っています。チームとしての目標は5部3位だったのですが、5部優勝、そして入れ替え戦も勝って4部昇格という、目標を上回る結果が得られたことで、満足のいく結果となっていると思います。
ーー個人としての今季のパフォーマンスを振り返って
小池:春の大会で、ダブルスは去年関東3位だったところがベスト32で敗退してしまったのですが、シングルスでは過去最高のベスト16に入賞できました。シングルスでは過去最高のパフォーマンスを見せることが出来ましたし、チームに割り振られている校内枠ではなく、インカレの自力出場権を掴んだことができたので、嬉しい結果になったと実感しています。

藤村:女子部としては、平日にある個人戦に正規のペアで出場することが出来なかったのですが、リーグ戦の個人戦では初めて初戦を勝つことができたので、目標に届いて嬉しかったです。また、団体戦ではメンタル面での成長を実感しています。主将としてチームを引っ張るという強い気持ちを持って、先鋒として安定した結果を残すことができたので、満足しています。
ーー藤村主将、女子部が4部昇格を果たした要因は
藤村:練習メニューを作るときに、試合形式を多めにしていたので、その中でチームとして切磋琢磨しあえる練習を作ることが出来たことと、チーム全体として勝つマインドを共有することができたことが要因だと思います。また、今年から入ってくれた1年生が、入ったばかりにもかかわらず、応援でもプレーでも貢献してくれました。

ーー小池主将、去年の秋の取材の際、春季リーグの結果を踏まえてインカレの目標を決めると仰っていたが、目標は定まったか
小池:春のリーグ戦が終わった後にチームとして目標決めのミーティングを行った時に、インカレの目標を団体ベスト16に設定しました。過去の結果を見た時に、慶應は2年連続でベスト64となっているので、まずはここを超えようと。そして、ベスト16というのは関東1部、2部のチームが残るような環境になってくるので、ベスト16まで到達することができれば、秋のリーグ戦で2部昇格を目指せるような実力をつけられていることの裏付けにもなるということで、ベスト16という目標を設定しました。
ーー入部前と入部後で早慶戦に対する想いなどは変化したか
小池:大学に入ってから、自分が試合に勝つという覚悟だったり、勝ってチームに貢献することに対する自覚がより強まったと思います。自分は(慶應義塾)高校時代から隣のコートで練習していたこともあって、漠然としたイメージや、早慶戦への憧れのようなものはぼんやりと持っていました。大学生になってからは、早慶戦での勝利への執着心が格段にあがっていると感じています。
藤村:入部して、1年生のころから早慶戦に出させていただいているのですが、ワセダは1部校で、リーグ戦での対戦もないので、手の届かない存在となっているのですが、年々試合の中身が変化してきていると感じています。はじめは1セットも取れなかった中で、徐々に1セット、2セットと、負けたとしてもセットを奪える試合が増えてきたり、惜しいプレーが増えてきた実感があります。今まではセットを取る、良い試合をするというところが目標となっていましたが、4年生になった今は1勝を挙げるということに対して強い思いを持っています。
ーー昨年までの早慶戦を振り返って
小池:自分が入学してから春の早慶戦3連敗していて、セットカウントで見た時も、去年、一昨年と同じく1-6で敗れているので、なかなか壁が高い現状になっているなと感じています。

藤村:女子部も同じく1勝を挙げるのも厳しいような状況になっています。それでも、私の同級生のワセダの選手ともだんだん打ち合えるようになってきているので、今年に関してはなんとか1勝を掴みたいと思っています。
ーーこの春、六大学リーグ戦での早慶戦で対戦した時の感触
小池:六大学も定期戦と同じ形式で7対戦行われるのですが、去年や一昨年の定期戦と同様にセットカウント1-6で敗れていて、1本(試合)取ることが出来ても、他のペアで勝利に持っていくことが出来ていないので、変わらず状況は厳しいと感じています。
藤村:女子部は3対戦行われるのですが、1ペア1セット取ったのが現状になっていまして、ワセダも年々レベルアップしていることもあって、追いつくのが厳しい状況ではあります。
ーー早慶戦で注目してほしいご自身のプレー
小池:ワセダに勝つとなると、前衛がいかに試合に絡んでいくかが重要になってくると思います。前衛の躍動感あふれるプレーに注目してほしいです!
藤村:私も同じく前衛のプレーが大事だと思っています。それに加えてサーブレシーブ、特にサーブの部分で、私たちの部にはカットサーブという特殊なサーブを打つ選手もおりますので、サーブで先手を取って、そこから攻めていくようなプレーを見てほしいと思います。

ーー最後に、早慶定期戦への抱負
小池:自分自身としては最後の全早慶戦になります。チームとしても勝利を目指していますし、個人としても、主将としてしっかり1勝を勝ち取って、チームに流れをもたらす役目を果たしたいです。ラストイヤーということで、自分の全力を出し切ろうと思いますので、応援のほどよろしくお願いします!
藤村:私も今回の春季早慶戦が最後の早慶戦になるので、集大成となるように、サーブであったり、前衛としての躍動感あふれるプレーでチームを引っ張っていきたいです。また、応援だったり、チームの雰囲気作りの部分でもチームをけん引していきたいと思います。応援よろしくお願いします!
ーーお忙しい中ありがとうございました!
※記事内の写真はソフトテニス部より提供していただきました。
(取材/記事:髙木謙)


