【バスケ】六大学リーグ戦2日目 接戦を制し2連勝を飾る!

即戦力と期待される大元

第8回 東京六大学バスケットボールチャリティーマッチ

2012/3/18 (日) @明大和泉体育館

六大学リーグ戦2日目。初日を2連敗で終えた慶大はこの日、1試合目で法大、2試合目で東大と対戦した。法大は慶大と同じ2部リーグに所属しており、秋に控えるリーグ戦を想定しても負けられない相手である。試合は2試合共に終盤までもつれる接戦となった。

1試合目 慶大法大

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 34 18 15 29 96
法大 10 26 29 27 92

権田はアウトサイドシュートに磨きをかける

 

 

慶大のスターターは本橋(環3)、矢嶋(総3)、伊藤(環2)、権田(政2)、大元(環1)。

桂、蛯名、中島が欠場したため、スターターに変動があったこの試合。ルーキーの大元を2番、本来は3番である権田を4番に起用する苦肉の策で試合に臨んだが、序盤はこれが功を奏す展開となる。1Q、権田のスリーポイントで慶大が先攻すると、その後も現在取り組んでいるというハイスクリーンからの展開から順調に得点を重ねていく。その中で伊藤のアシストから大元がスリーポイントを決めるなど、洛南コンビも息の合ったプレーを見せる。2番起用となった大元はリバウンドにも積極的に絡み、蛯名不在の影響を感じさせない働きを見せる。権田のアシストから矢嶋がバスケットカウントを決め23-8と慶大リードを広げると、続けざまに矢嶋のルーズボールから伊藤、本橋と繋がり美しいが決まる。終盤には大元が苦しい体勢からジャンプショットを決めきると、ディフェンスでもスティールから相手のアンスポを誘うなど、慶大が終始法大を圧倒し、34-10で1Qを終える。2Qは一転してディフェンスがルーズになってしまい、法大に追い上げを許してしまう。オフェンスにおいてもパスが回らなくなり得点が止まる。そんな中慶大は、安定感を増している伊藤のミドルシュートで何とか得点をつないでいき、52-36で前半を終える。

後半、流れを取り戻したい慶大だったが、相手の戻りが早くなりなかなかトランジションに持ち込めない。ハーフコートオフェンスを強いられるとイージーショットを落として相手に流れを渡してしまう。その後も法大に何本も速攻を許し59-58とあっという間に1点差まで追い上げられる。終盤、慶大は権田がポストプレーから得点するなど何とかリードを守り、67-65と2点リードで3Q終了。4Q、開始早々に権田、本橋の速攻が飛び出し、慶大が若干抜け出す。その後一旦は追いつかれるも、矢嶋の連続得点もあり、87-76と法大を再び突き放す。最後は相手のファールゲームに対し、途中出場の平石がフリースローをきっちり決めて96-92で接戦をものにした。

2試合目 慶大東大 

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 15 22 20 16 73
東大 18 10 17 24 69
慶大のスタメンは大木(経3)、田中(環3)、平石(環3)、吉川(環2)、山崎哲(環1)。

吉川はキレのある動きでチームを牽引

4部の東大に対しBチーム主体のメンバーで挑んだ慶大は、序盤からブレイクが決まり順調な滑り出しを見せる。だが、途中で相手がゾーンディフェンスを敷いてからは、ミスが目立ち、得点が止まってしまう。ディフェンスでも不用意なファウルから相手にフリースローを与え、逆転を許して1Qを終える。2Qは一転して慶大ペース。大木のスリーポイントや中島一(総1)の好ディフェンスで流れを掴むと、吉川がスリーポイント、ドライブインと持ち味を存分に発揮しチームを牽引する。さらには素早いトランジションから清家(経1)、山崎哲の連続得点で東大を突き放し、37-28で前半を終える。

後半、田中のスリーポイントで先攻すると、大木にもスリーポイントが飛び出す。さらにはゴール下で堅実なプレーを見せる山崎哲の活躍もあり、慶大がリードを広げる。中盤には平石のスティールから吉川の速攻が飛び出すなど、本来のトランジションバスケットも見られるようになる。だが、終盤は再び相手のゾーンディフェンスに苦しめられオフェンスが停滞し、57-45で3Q終了。4Q、相手のゾーンを崩せず慶大オフェンスが停滞すると、ディフェンスがルーズになった所を東大に突かれ、合わせのプレーから一気に点差を詰められてしまう。中盤には61-61と同点に追いつかれてしまうが、大木、平石がリバウンドに飛び込みチームを助ける。そこから吉川のスリーポイント、平石のバスケットカウントが飛び出し慶大が1歩抜け出す。終盤、ファールゲームになるが、平石がフリースローをきっちりと沈め、73-69で辛くも勝利。2日目は2連勝となった。

結果だけ見れば2連勝となったが、「試合のスタミナとか試合勘が鈍っている」(佐々木HC)との言葉通り、1試合を通じての安定感に欠ける戦いぶりであった。桂、蛯名という本来柱となるべき2人が欠けていたとはいえ、試合中に1度崩れると立て直すのに時間が掛かってしまう印象が強い。「形になってきた」(佐々木HC)という伊藤の存在感は際立っているが、伊藤に続く選手がいないのも事実である。上級生が更なる奮起を見せ、チームに安定感をもたらすことが出来るかが、今後の戦いの鍵となっていくだろう。

(記事・岡田洋介)

試合後コメント

佐々木三男HC

ゲームのスタミナがないですね。そのままいけるような所で自分達でミスをしてダメになってしまう。(法大戦では2Q以降ディフェンスが機能していないようだったが)ああいう試合になると相手も開き直れるからやりにくさはあると思うんだけど、あれだけの差を付けているのだから本来は15点差ぐらいで終わらなければいけない所を詰められている。そういう意味でまだ試合のスタミナとか試合勘が鈍ってますね。(今日の試合で試したかったこと)本来だと3年の中島が試さなければならない人間のはずだったんですけど、怪我をしてしまったので全員で埋め合わせをしたという感じです。あと伊藤はある程度の形が出来ているので、伊藤と新人のバランスというか合わせ方、1番をやったり2番をやったりということは試しています。伊藤のシュートというのはある意味うちにとって欠かせないような状況になりつつあって、1番だけに置いておくと得点力が下がっちゃうので、2番にしたりということですね。ただもう少しオートマチックに変化出来るといいんですけど、それも試しているという感じです。(権田の4番起用について)本来は3番で使わなければいけない人間なんだけど、さっきも言ったように中島が怪我でいないので仕方ないですね。(今後のチーム作り)今後は新人をどれだけ中に入れてチームとしての形を取らせるかだと思います。

*学年・学部は六大学リーグパンフレットに基づき、2012年度で表記しています。

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