10月18日(日)東京六大学野球2026秋季リーグ戦 明大2回戦 @明治神宮野球場
勝てば春秋連覇が決まる大一番。慶大先発・広池浩成(経4・慶應)は初回こそ三者凡退で抑える上々の立ち上がりを見せるも、2回に光弘帆高(商4・履正社)に2点本塁打を打たれ先制を許す。4回にも若狭遼之助(商4・星稜)に適時三塁打を打たれ、3点をリードされる苦しい展開となる。打線は明大先発・湯田統真(政経3・仙台育英)の前に、4回まで無安打に抑え込まれるも、5回、一宮知樹(経2・八千代松陰)が本塁打を放ち反撃の口火を切る。その後も丸田湊斗(法3・慶應)の適時打で1点差に迫り、6回には林純司(環3・報徳学園)の犠飛で同点に追いつく。しかし、7回に沖村要(商4・慶應)が4点を失い勝ち越されると、その後は打線も沈黙。3―7で敗れ、優勝は翌日の明大3回戦以降にお預けとなった。
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 明大 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 7 |
| 慶大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
慶大バッテリー:広池、●沖村、熊ノ郷ー吉開
明大バッテリー:〇湯田、松本直ー福原
慶大本塁打:一宮3号ソロ(5回)
明大本塁打:光弘1号2ラン
天王山の初戦をものにした慶大は、前日の第2試合・早大対立大で立大が勝利を収めたことから、この試合に勝利すれば春秋連覇が決まる。そんな重要な一戦の先発を託されたのは、先日の法大戦で勝敗こそつかなかったものの、7回途中2失点の好投を見せた広池。前日は先発・渡辺和大(商4・高松商業)が4回までに5失点と明大にリードされるが、ここまでのリーグ戦で抜群の安定感を誇る救援陣が明大打線を封じると、打線が繋がりを見せ、逆転に成功し勝利を収めた。リードされても1点ずつ粘り強く反撃できるかが、勝利への鍵となる。
初回、先発・広池は明大の強力上位打線を三者凡退に切って取る、上々の立ち上がりを見せる。その裏、慶大打線も明大先発・湯田の前に三者凡退に倒れ、投手戦の様相をのぞかせる。

先発・広池
しかし2回表、死球で走者を背負うと、光弘に甘く入った変化球を捉えられ、右本塁打で2点を先制される。早くもリードを許す展開となった。すぐさま追いつきたい慶大は、2回裏、1死から一宮が四球で出塁するも、後続が続かず無得点で終わる。
4回表、1死から内野安打で出塁を許し、内野ゴロで走者を進められ、2死二塁のピンチを迎える。続くDH・若狭に右翼手の頭を超える適時三塁打を打たれ、追加点を許す。なおも、2死三塁のピンチを迎えるが、空振り三振で切って取り、この回を最小失点で切り抜ける。
5回裏、湯田の前にここまで無安打に抑え込まれていた慶大打線に火がつく。先頭の一宮がこの日のチーム初安打となる、打った瞬間それと分かる左翼ポール際への本塁打を放ち、反撃の狼煙をあげると、林純の中前安打、吉野太陽(法4・慶應)の死球で一、二塁のチャンスを作る。内野ゴロと邪飛で2死となるも、丸田が中前への適時打を放ち、1点差に詰め寄る。

今季3本目の本塁打を放った一宮

1点差に迫る適時打を放った丸田
6回表、広池は失策と安打で2死一、二塁のピンチを背負うも、為永皓(情1・横浜)を投ゴロに打ち取り、無失点で切り抜ける。その裏、先頭打者の今津慶介(総4・旭川東)が左安打で出塁すると、中塚がフルカウントから直球を中堅手の前に運び、無死一、三塁とチャンスを作る。一宮は三振に倒れるも、続く林純の右翼へのやや浅い飛球で、今津がタッチアップ。捕手のタッチをかいくぐる好走塁で試合を振り出しに戻す。

同点のホームを踏んだ今津
広池は6回を投げ、被安打6、5奪三振、3失点で降板。7回からは沖村がマウンドに上がるも、連続四球で無死一、二塁のピンチを招く。続く田上夏衣(商3・広陵)に三塁手の頭を超える適時打を浴び、再びリードを許す展開に。なおも無死一、二塁から、榊原七斗(情コミュ4・報徳学園)に中前安打を打たれ、満塁とされると、続く内海優太(商4・広陵)の内野ゴロの間に三塁走者が生還し、追加点を許す。その後も、野選と犠飛で走者が生還し、点差を4点に広げられる。

2番手・沖村
その裏、なんとしてでも得点を奪いたい慶大打線は、先頭の吉開鉄朗(商4・慶應)が左前安打で出塁すると、丸田が四球を選び、1死一、二塁のチャンスを作る。小原大和(環4・花巻東)の内野ゴロの間に走者がそれぞれ進塁し、2死二、三塁として今津を迎える。2球目の直球を捉えるも、明大中堅手・榊原の好守備に阻まれ、無得点に終わる。

打撃の好調を見せる吉開
8回からは、熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園)がマウンドにあがると、150km/hを超える速球を軸に、2イニングを無失点に抑え、打線の反撃を待つ。

150キロ台の直球を連発した熊ノ郷
しかし、その打線は、7回からマウンドに上がった松本直(情4・鎌倉学園)に無失点に抑え込まれ、反撃ならず。試合終了。3-7で敗戦を喫した。
目前に迫った春秋連覇を、この一戦で決めることはできなかった。3点を追う展開から一宮の本塁打などで同点に追いつき、前日の逆転勝利を再現するかに思われた慶大。しかし、7回に4点を失うと、その後は打線が沈黙し、悔しい敗戦となった。それでも、序盤の劣勢を跳ね返した打線の粘りは、次戦へ向けて明るい材料だ。春秋連覇を懸けた3回戦。投打がかみ合った慶大らしい野球で、今度こそ優勝をつかみ取りたい。
(記事:原田武郎/写真:河合亜采子、鈴木啓護、奈須龍成、山内悠暉/取材:藤原清麗、秋吉一樹)
◆慶大野手成績
| 位置 | 選手 | 1回 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 | 6回 | 7回 | 8回 | 9回 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| [8] | 丸田湊斗(法3・慶應) | 右飛 | 中飛 | 中安 | 四球 | ||||||
| [D] | 小原大和(環4・花巻東) | 見三振 | 遊飛 | 空三振 | 一ゴロ | ||||||
| [4] | 今津慶介(総4・旭川東) | 二ゴロ | 中飛 | 左安 | 中飛 | ||||||
| [9] | 中塚遥翔(環3・智辯和歌山) | 一ゴロ | 空三振 | 中安 | 一ゴロ | ||||||
| [7] | 一宮知樹(経2・八千代松陰) | 四球 | 左本 | 空三振 | 空三振 | ||||||
| [6] | 林純司(環3・報徳学園) | 空三振 | 中安 | 右犠飛 | 三ゴロ | ||||||
| [3] | 吉野太陽(法4・慶應) | 空三振 | 死球 | 遊飛 | 空三振 | ||||||
| [2] | 吉開鉄朗(商4・慶應) | 二飛 | 捕ゴロ | 左安 | 空三振 | ||||||
| [5] | 竹田一遥(環2・聖光学院) | 右飛 | 一邪飛 | 右飛 | |||||||
| H | 吉田雄亮(商4・慶應) | 空三振 |
◆慶大投手成績
| 選手 | 投球回 | 打者 | 投球数 | 被安打 | 被本塁打 | 与四死球 | 三振 | 失点 | 自責点 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 先発 | 広池浩成(経4・慶應) | 6 | 26 | 95 | 6 | 1 | 1 | 5 | 3 | 3 |
| 2 | 沖村要(商4・慶應) | 1 | 8 | 35 | 2 | 0 | 2 | 1 | 4 | 4 |
| 3 | 熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園) | 2 | 7 | 44 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 |

