清水 春も秋も両方とも早稲田に負けて2位という結果に終わって、しかも一点差とかのゲームを逆転でひっくり返されたので、結果的に全日本に出ることは出来たんですけど悔しいシーズンでしたね。
増田 早稲田戦まではうまくいっていたんですけど、早稲田戦の終盤で逆転されるっていうパターンがけっこうあったんで自分自身の体力的な問題とかもあって、そこは改善したいなと思います。
―やはり早大とやるのは特別か
清水 今まではそうでもなかったよね。今まではそんなに強くなかったので、早慶戦っていう感じの他の部のような意識はしてなかったんですけど、今は六大の中で一番強いライバルとして意識してるっていう感じですね。
増田 みんなで食らいついてくる、何とかして打とうという気持ちが他のチームよりかなり強いので対戦しててもすごい嫌だなと思いますね。
―新チーム始動後の取り組みは
清水 チーム的には基礎の部分をすごい大事にしてきて、単純にランニング量を増やすとか練習の日数を去年の計画より増やしてみたりだとか。あとはルール、部室をきれいにすることであったりだとかグラウンドでのルールだとかを今までに比べると明確化してみんなでそれを徹底してやっていこうという感じで、細かいところから一つ一つからチームの底力あげていこうという感じの意識ですね。
―練習の日数増やしたというのは具体的に
清水 冬のオフに入るまで期間を例年より一週間長く練習したり、冬のオフ明けの時期も約一週間ぐらい早めて、自主トレをみんなで早い段階で集まって始めるといった感じです。
―個人としては
清水 今年主将になって、チームの補佐的な役割から一番上で引っ張らなきゃいけないことになったので、練習量増やすことであったり、ルールを明確にして徹底させることとかもうちのチームは普段監督がいないので、自分がいかにそこに対して本気でやっているのかという姿勢で周りがついてくるかどうかが決まってくると思うので、そこに対して自分が練習頑張るとかルールを自分が一番徹底してやるという意気込みみたいなものは持ってここまでやってきたと思います。
増田 3年生までは自分がエースとしてただ試合で活躍するっていうところで自分の実力をいかに上げるかっていうところに重きを置いてやってきたんですけど、4年になって投手チーフという役職をもらってるんですけど、一人だけでは勝てないので後輩の育成というところが大事になってくると思うので、ブルペンに後輩が入る時とかにはどんな悩みをかかえているとかしっかり把握してアドバイスをしたり、普段の練習で後輩からどういう練習をしたいとかを聞き出してそれをちゃんと聞きいれて練習メニューを作るというところで後輩との繋がりを大切にしてやっています。
―練習試合を通じて手ごたえは
清水 バントとかで簡単なミスをしないというところで基礎力向上をテーマにしてやってきた成果として出てきてるんじゃないかなというのはありますね。去年は守備でミスして負けるとか勝負所でバントミスしてというのがあったんですけど、練習試合ではそういう致命的なミスが今のところはなく来てるのかなと思います。
増田 個人的にはこの冬ウェイトトレーニングに取り組んだので球も速くなったし、体力もついて練習試合でもしっかり完投できるスタミナもついたので、そこはいいかなと思います。後輩もストライク入らないピッチャーとかも結構多かったんですけど、教えたフォームを試してくれたりしっかり取り組んでくれたのでそこら辺は成果出てるんじゃないかなと感じます。
―チームカラー、チームの雰囲気は
清水 難しいな、それは(笑) でもわりとチーム全体として一つのことに全力で取り組んでるというところを感じてます。例えばランニングのメニューとかでタイムを設定してそれより早く入るとして、去年まではギリギリに入ってくるような雰囲気だったんですけど、今年は設定してたタイムよりだいぶ早く入ってくるという感じで、そういうところで一人一人が熱い思い持って取り組んでくれてるのかなという感じはしてますね。
増田 みんな今までしっかり取り組んでくれたので、それが投げてても伝わってくるので自分がしっかり抑えてみんなで勝ちたいと思えるようなチームなので。つらい時でもみんなが支えてくれるっていう雰囲気のあるチームだと思うので、心強いなと思います。
―主将という立場に変わって自分の中で変わったことは
清水 監督が普段いないので、自分が一番前に立ってミーティングでの最初の発言とか自分の醸し出す雰囲気とかでチームの雰囲気とかは練習の最初で決まってくると思うので、そういう意味では責任感みたいなものは主将になってついたんじゃないかなっていう気はしますね。一つ一つの行動とか態度とか見て部員のみんなが何か感じてくれてると思うので、そこで自分がどういう行動をとるかということで影響が変わってくると思うので、そこは常に自分が先頭で引っ張るくらいの責任感はちょっとはついたと思います。
―下級生から守り続けたエースとしての自覚は
増田 最後は自分の今までやってきたことを試合で出せるように、自分がチームの柱として投げていかないといけないので最後はエースという立場を自覚して自分のピッチングや練習の姿で後輩を引っ張っていけるぐらいまでやっていこうかなと思います。
―お互いのことはどう見ていますか
清水 増田はみんなから愛されてますね。1年の時も4年生の懐に飛び込んでいって、4年生にすごい愛されていたのですごいと思ってて、今は新2年生からも遠慮とか恐怖心という壁を取っ払って下の学年とも仲良くして、考えてることとかも自分(清水主将)には恐れ多くて言えないことも色々聞いて、それが結果的に練習でこういうふうにやっていこうかというふうになっているので、そういう部分はすごいなと。
増田 主将になってみんなに指示する側になったと思うんですけど、そこでただ指示するだけだったらみんなついてこないと思うんですけど、慈は朝練とかもホントに数多くやっていて、普段の練習の態度も誰よりも熱心に取り組んでいるっていうところで「慈さんならついていきたい」と思えるような存在なんじゃないかなと思います。自分自身も本当に頼りにしてるし、後輩からも頼りにされてるんじゃないかなと思います。あと練習の雰囲気も盛り上げてくれるので、キャプテンでありムードメーカーであり4番ですごい存在だと思います。
清水 あと増田君は・・・(笑)試合中の執念がすごくて、本当に諦めないです。1年生の時からずっとエースで投げてるんですけど、負けず嫌いで勝利にかける執念っていうのは守っていてこいつのために何とかして点取りたいなって思わせてくれるようなマウンドさばきをしてるので(笑)あと熱いですね。いつも頼りっぱなしなのでどうにかして今年はバッターも頑張りたいなと思います。
―4年生でラスト1年にかける思いは強いか
もちろんです。清水 やっぱりリーグ戦優勝じゃないですか、まず。そこから全日本行ってそこでも優勝したいですね。
増田 入学した時に自分の考えとしては全日本で1位になりたいっていう強い思いがあったので、本当にリーグ戦優勝もそうですけど、全試合完封して1戦目と3戦目、全部抑えて自分が投げる試合は絶対勝つっていう強い気持ちを持っていきたいです。
―最後に意気込みをお願いします
清水:熱い試合して優勝します。もし見に来てもらえたら見に来てよかったと思ってもらえるような試合を全力でやって、結果的に六大学で1位になって陸の王者慶應で(笑)
増田 僕もリーグ戦優勝投手、ベストナインとか最優秀防御率とかタイトル全部取るぐらいの勢いで、チームが勝つことを最優先に死ぬ気でやっていきたいです。
写真右=清水 慈(しみず・しげる)法学部法律学科4年。慶應高出身。今季より主将としてチームを牽引している。
同左=増田 俊(ますだ・しゅん)理工学部4年。大分上野丘高出身。2009年春季リーグ戦では入部直後の一年生ながら最優秀投手、最優秀防御率、ベストナインとタイトルを総なめ、優勝に大きく貢献した。
(取材 並松 康弘)
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2012年度東京六大学準硬式野球春季リーグ戦日程
週 | 試合日 | 時間 | 対 | 球場 |
開会式 | 4/7 | 9:00 | 大田スタジアム | |
第一週 | 4/7 | 13:00 | 立教 | 大田スタジアム |
4/8 | 10:00 | 早大東伏見グラウンド | ||
第三週 | 4/21 | 13:00 | 法政 | 府中市民球場 |
4/22 | 10:00 | 早大東伏見グラウンド | ||
第四週 | 4/28 | 13:00 | 東京 | 法大多摩グラウンド |
4/29 | 10:00 | 早大東伏見グラウンド | ||
第六週 | 5/12 | 13:00 | 明治 | 法大多摩グラウンド |
5/13 | 10:00 | 早大東伏見グラウンド | ||
第八週 | 5/26 | 13:30 | 早稲田 | 早大東伏見グラウンド |
5/27 | 10:00 | 早大東伏見グラウンド | ||
閉会式 | 6/3 | 14:00 | 早大東伏見グラウンド |
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