【バレーボール】第1弾 俺たちがチームを引っ張る!主将・副将対談 間宮秀太主将×前田優介副将

主将、副将にそれぞれ就任した間宮(左)と前田優(右)

 昨年は全日本インカレでベスト8に終わったバレー部。新体制の開幕特集第1弾では、今年度の主将・副将としてチームを引っ張る間宮秀太(政4)と前田優介(環4)にお話を伺った。1年生のときからチームの中心として活躍してきた間宮主将と、重役に突如抜擢された前田副将。おおよそ対照的ともいえるこの二人が、それぞれの持ち味を出してどのようにチームをまとめ上げていくか注目だ。

 
 

――主将、副将に決まったのはいつですか

間宮 12月くらいです。

――どのようにして決まったのですか

前田 同期で話をしました。

間宮 サイゼで話しました(笑)

――決まったときの気持ちは

間宮 去年から上級生が試合に出ていなくて、僕が主将みたいな意識でやっていたので、そんなに驚くことはなかったです。

前田 僕は、最初は副将に向いていないと思っていたんですけど、秀太(=間宮主将)とは若干雰囲気が逆な感じがするので、それはそれでいいのかなと。いい責任感の中やっているような感じがします。

――主将・副将として心がけていることはありますか

間宮 出しゃばらないことですかね、僕は出しゃばってしまうので。去年感じたことなんですけど、4年生が僕らにある程度仕事を任せてくれていたので、いざ僕らの代になってもやることが分かっていたというか。今は僕らが中心で出ているので、そこで出しゃばってしまうと来年再来年には、去年僕たちがしてきたことが出来なくなってしまうので、そこは気をつけています。

前田 僕も「先輩ぶらない」じゃないですけど、「副将らしくない副将」みたいな方がいいかなと思っていて。上からの指示というよりも、他の部員や後輩たちと同じ目線に立って、チーム面なり練習なりを進めていけるような副将でありたいなと思っています。

――お互いの評価は

間宮 前田優介は芯がしっかりしているので、僕は結構ナヨナヨしちゃうんですけど、言いたいことや思っていることが腹に据わっていて頼りになるところはあります。

前田 こいつは1年生のときから試合に出ていて、最初からもうチームを引っ張らなきゃいけない状況に置かれたというか、自分から行ったわけで(笑)その状況から始まって、今年やっと主将として引っ張っていける立場になって。これまで溜まってきたものがすごく出ていて、思いが強すぎて空回りするところもあるんですけど、その思いの強さはいいなと。でもちょっと……あ、いいところを言うのか(笑)

間宮 そこだけにしといてください(笑)

――お二人とも、なるべくして主将・副将に決まったという感じですか

前田 こいつはそうですよ。僕は話し合いをするまで全然感じていなかったことなので。秀太はそんな感じです。1年生のときから主将って決まっていたので。

レシーブに跳ぶ前田優(右)

 

――新体制になってからの練習はいかがですか

間宮 とにかくレシーブが弱くてですね。僕ら、攻撃面は決定率上位なんですけど、レシーブやブロック、そこからの切り返しが甘すぎるので、そこを春から徹底してやっていたんですけど、結構その成果は出てきているんじゃないかなと思っています。

前田 リベロとしては、レシーブが弱いって言われたくないので、チームの目標に対しても熱心に取り組めているなという感じはするんですけど。やっぱりレシーブが出来なくて負けたっていう結果があったので、できるだけそこを目標に頑張っていきたいなと思って今はやっています。

――春合宿は

間宮 合宿は、いいときもあり悪いときもありという感じで。

前田 ムラがありました。

間宮 そのムラが課題です。いい試合ができたっていうのは収穫なんですけど、悪い試合は悪い試合で課題が残ってしまったので、そういうことですかね。

――チームの雰囲気はどうご覧になっていますか

前田 どうなんだろう。僕はいいと思うんだけど。結構「勝とうぜ」みたいな雰囲気がある気がする。

間宮 うん。勝とうぜはあります。

前田 けど、それが空回りしている感じの試合もちょいちょいあって。

間宮 勝たなきゃいけないっていうムードがあるのは、今までと違っていいところだと思うんですけど、逆にそれがあるから負けそうになったときのメンタルの作り方がまだ分かっていないというか。そんな感じです。

「間宮がしっかりしていてこそ、うちのチームは戦える」(前田)

 

チームを鼓舞する間宮(中央)

――今年のキーポイント、キーマンを挙げるとすればどのあたりですか

前田 それは完全に間宮だと思います。これはもう間違いなく間宮です、本当に。

間宮 ありがとうございます(笑)光栄です。

前田 うちは攻撃力はいいんですけど、キャッチが返ってないと本当にヘボいチームなので。1年生の野瀬と秀太が二人でキャッチをしてるんですけど、秀太が崩れたり萎えてたりするとチームもガクンとなっていきますし、プレー面もメンタル面も秀太がコートの中でしっかりしていてこそ、うちのチームはしっかり戦えるっていう状況をこいつは作れるので。僕は秀太が大事なんじゃないかなと思っているんですけど。

間宮 どんどん書いてください。赤字のビッグで(笑)

前田 (笑)褒めてるだけじゃなくて、秀太が駄目だったら駄目ですよ!

――間宮主将から見て、今年のキーポイントやキーマンは

間宮 とにかくこのチームはレシーブが上がったときが本当に強いんですよ。誰というよりは、レシーブに注目してみてほしいですね。

――新入生はどうでしょう

間宮 よくやってくれていると思います。

――期待の選手などは

前田 それはもう野瀬が。

間宮 とりあえず野瀬が今試合に出ているので。はい。野瀬という者がいます。

前田 (笑)

「レシーブが明暗を分ける」

 

――春季リーグが始まりますが

間宮 とにかく強いチームに勝てないので。そこが慶應の体質というか、僕は嫌なんです。強いチームに勝てるように。今まで勝ててこなかったチーム、強くてビッグネームと言われるチームに勝っていくことが目標です。そうすれば自然と優勝なども見えてくると思うので。

前田 強いところにたまに勝つことは今までもあったんですけど、それが奇跡だね、ミラクルだねみたいに言われるのをそろそろ卒業したいなと思っていて。勝って当然みたいな。難しいと思うんですけど、そのくらいまでいかないとタイトルなどは見えてこないと思うので。内容も大事ですけど、勝てるチームというのを目指していきたいです。

――今年のチームの手応えとしてはどうですか

間宮 1部は10チームあるんですけど、僕は正直、10位もあると思うし1位もあると思います。

前田 あるねー。あるわ(笑)

間宮 それは本当に始まってみないと分からないです。今はムラがありすぎて、それは課題といえば課題なんですけど、プラスに働けばすごくプラスになると思います。

前田 本当に言うとおりだと思います。1位もあると思うしビリもあると思う(笑)さっきも言ったように、レシーブが上がれば本当に強くて。それは僕たちの強みでもあるけど、そこが上がらない限り弱みでもあるというか、僕たちのチームは始まらないです。10位がありうるっていうのは信じたくないことなんですけど、そこは頑張ってレシーブを今やっているので、しっかり徹底して、リーグ戦では1位を取りたいなと。取れる可能性はあると思います。

――やはりカギはレシーブということですね

前田 間違いなくそうです。

間宮 はい。

――初戦は筑波大ですが、それに向けて

間宮 とりあえず勝ちたいですね。

前田 初戦は勝ちたい!

頼もしい間宮(左)と前田優(右)

――お二人が目指す理想の主将像・副将像は

前田 僕はさっき言ったように「副将らしくない副将」というのを意識してやっています。言うことは言うし、見つけたことに対しての注意だとかはするんですけど、あくまで同じ部の一員として気付いたことを言っているだけで。副将という高い立場からではなく、みんなと同じ目線で見て練習や試合に取り組んでいけるような、そのなかで信頼されていけるような存在でありたいと思っています。

間宮 僕は特に考えてないですね。とりあえず全日本インカレ終わった後に、後輩や監督やOBの方から、主将すごかったねとか、よかったね、今年のチーム最高だねみたいなことを言われるように頑張るだけですかね。

――お忙しい中ありがとうございました

(取材 大貫 心明)

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