【アメフト】第60回早慶戦直前特集③ 上保悟主将

第3回に渡ってお届けしている第60回アメフト早慶戦直前特集。最終回は今季主将に就任した上保悟(経4・慶應高)のインタビューです!高校時代まではバスケの名選手だった上保は大学でアメフトに転向し、今や主将としてUNICORNSを牽引。最後の早慶定期戦にかける誰よりも熱き想いとは―。

一言一言、力強く答える上保主将

―自己紹介をお願いします

経済学部4年、背番号39上保悟と申します。ポジションはランニングバック(RB)です。アメフトは大学から始めたので今年で4年目ですね。

―高校生までは他のスポーツをやっていたか

高校まではバスケットをずっとやっていました。

―アメフトを始めたきっかけ、理由は

アメフトを見てすごいかっこいいなと思って、アメリカではバスケットとアメフトを一緒にやっている人も多いので自分もできるかなと思って、UNICORNS見たらすごい雰囲気が良くてやろうかなと思いました。

―アメフトのどこに魅かれたか

人数がすごい多くて、組織化されているんだけど実は一人一人が男と男の一対一のプレーというところがかっこいいと思いました。

―バスケのプレー経験が生かされていることは

フットワークやボールに対するアジャスト力は培われていたのかなと思います。

―ランニングバックというポジションは

ランニングバックはアメフトでは花形のポジションで、ボールを持って走ったり、相手の選手をブロックして、パスを投げるクォーターバック(QB)を守ったり、パスコースに出てキャッチをしたりと何でもやるポジションです。

―ランニングバックの魅力は

目立てるってことですね。

―ランニングバックを選んだ理由は

アメフトやるならぜひランニングバックしたいと思っていたので、それだけで決めましたね。

―責任を感じる場面は

ボールを持てる人と持てない人がアメフトにはあるんですけど、自分は持てる人なので11人のオフェンス、11人のディフェンス、UNICORNSだったら100人を超える部員の責任を持って、ボールを落としちゃいけない、1ヤードでも前に進まないといけない責任がとてもあります。

―今季からは主将としてもプレーするが

数名の立候補者が出まして、その中で全員投票で選ばれたので、責任重大だと思いました。でもそれと同時にチームを変えられるという自信もあったので、気持ち的にはやってやろうと思ってましたね。

―主将になったという実感は

毎日練習の前と後に一言、自分が話すんですけど、そこでベストを尽くそうと思って本を読んだり色々なことを振り返ったりして、みんなに少しでも分かりやすくモチベーションが上がるように言葉を選んで話しています。

―普段の練習で主将として意識していることは

ランニングバックはすごい人数が多いので、ランニングバックしか見れないんですけど、それ以外のディフェンスのポジションなどの全体の雰囲気とかも練習中に目を配らせようと心がけてます。

―主将から見た今季のチームは

(昨季の)スターターの喪失度が大きくてその分経験がないんですけど、よりやる気やモチベーションが高いので取り組む姿勢とかも変わってきていて、逆境ですけどチャンスだと思ってやっています。

―今季の目指すアメフトは

本当に全員で一つのフットボールをするというユニコーンズスタイルを貫くことです。相手がどんなチームでも、弱い相手でも強い相手でも自分たちがやりやすい相手でもやりにくい相手でもUNICORNSのスタイルを貫きたいです。

―スローガンや理念は

英語で「DO THE RIGHT THINGS ALL THE TIME」、常にUNICORNSというチームのために正しいことをしようということを、オン・ザ・フィールド、オフ・ザ・フィールドの両方で常に正しいことをしようとしています。

―昨シーズンを振り返って

「1ヤードでも前へ」上保のランに注目だ!

春までは調子悪くなかったと思うんですけど、逆に調子悪くなかったからこそ自分たちが少し安心してしまったかなと思います。6月に関西に遠征をして、秋に日本一になった関学と対戦する機会に恵まれたんですけど、そこそこいい試合をしまして、そこで安心して自分たちはいけるんじゃないかなと過信を抱いてしまったことが一番のウィークポイントだったと思います。

―技術的な部分で言うと

去年はオフェンスもディフェンスもプレーはなかなか良かったと思うんですけど、キッキングのスペシャルチームも含めてチームとして機能していなかったです。一つ一つのプレーを見たらなかなか良かったんですけど、全体で見ると(良い)プレーが続かない、逆に(悪い)流れが断ち切れないというのがありました。

―今季もそこが課題となるか

まだ1試合しか他大と試合をやってないので、どれくらいの課題かっていうのは正直まだ分からないんですけど、雰囲気も人も変わったのでそれはあまり心配してないです。

―新チームの目標は

新チームは12月12日からスタートしたんですけど、自分たちは去年1個順位を落として4位だったので、今まで以上の取り組みでないとこれ以上の結果にはならないので、試合に出る人、出ない人、スタッフ全員が一つとなって戦いたいです。

―チームとしての手ごたえ、自身の調子は

いや、まだまだ全然ですね。(個人的には)スペシャルチームも含めて活躍したいなと思います。ランニングバック以外で出る機会も多いと思うので、そこでも活躍できるなと思います。

―主将が期待する慶大の注目選手は

オフェンスはラインズマンの菊地(隆太・政4)、ワイドレシーバーでは笠原(康輝・総3)、吉田幸祐(法3)に期待しています。やっぱり実力と今までの経験があるので、そういった面でチームを引っ張っていくべき選手だと思っているので期待しています。

―早大の印象は

とにかく早稲田は他のスポーツも含めてとても強いという印象を持っていまして、特に早稲田BIG BEARSはアメフトがとても丁寧で、毎回ビックネームやスター選手がいるんですけど、それ以外の選手の完成度もとても高くてチームとして機能していると思うので、自分たちはチャレンジするつもりで早稲田をぶち倒したいと思います。

―注意している選手は

ディフェンスライン(DL)の長尾(篤)選手、ディフェンスバック(DB)の末吉(裕一)選手、あとはラインバッカー(LB)で主将の小松原(健)選手です。小松原選手は同じ主将という立場で、ランニングバックとラインバッカーということで当たる機会も多くなると思うので、一対一の男の勝負を見せたいと思います。

―早慶戦はやはり特別ですか

はい!フィールドも試合の雰囲気も他のリーグ戦とは全く違っていて、それ以上に秋にも5年ぶりにリーグ戦で早稲田とやることになりまして、しかもそれが最終ゲームなので早稲田に始まり早稲田に終わる年になると思うので、どうしても勝ちたいですね。

―観客もたくさんいらっしゃると思うが

そうですね。他のリーグの試合も観客の方が応援に来ていらっしゃるんですけど、競技場の形もスタンドの形も違うし、何か雰囲気も全然違うのでいつもより大きなプレッシャーと期待を持って戦っているので、特別な感じがします。

―慶大が早大に勝っている点は

アメフトのコーチのレベルですかね。本当にうちのコーチには日本でトップレベルのカート・ローズってアメリカで活躍しているコーディネーターと代表のディフェンスコーディネーターの津田さんという方がいらっしゃるので、それをいかに自分たちが体現できるかということで早稲田に勝つことが出来ると思います。

―逆に慶大が早大に劣っている点は

フィジカルの点では劣っているんですけど、身長が伸びることも体重が急に増えるということもないので、自分たちはもっと細かいところの精度を上げるしかないと思います。

―それらをふまえて、慶大が早大に勝つために必要なことは

本当にありきたりですけど、一人ひとりの意識や努力次第で絶対勝てると思うので前向きに頑張りたいと思います。

―早慶戦で注目してほしい自身のプレーは

ボールを持つ機会があると思うのでその時は1ヤードでも前に進みたいと思っているので、そういうところを見て欲しいです。

―最後に意気込みをお願いします

記念すべき60回目の早慶戦ということもあり、さらに今年は春にも秋にも早慶戦があるので先ほども申しましたが、早稲田に始まり早稲田に終わる年になると思うので、どうしても自分たちのいいスタート切るために早慶戦を勝つことしか考えていません。ぜひ応援お願いします。

(取材・並松 康弘)

♠上保 悟 RB#39

慶大アメリカンフットボール部主将。現在、経済学部4年。慶應高出身。「早稲田に始まり早稲田に終わる年」と早慶戦にかける想いは誰よりも強い!

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