慶大の窮地を救う不動のシングルス1志賀、早慶戦勝利なるか
―昨年の春の早慶戦を振り返ると
昨年の春は5セットではなくて、得意の体力勝ちができなかったんですけど、去年の早慶戦では膝を痛めていて不発だったので思うような プレーができませんでした。今年は痛いところもなく、全力でできると思うので去年の悔しさをぶつけたいと思います。
―昨年度の三回の早慶戦の手応えは
徐々に早慶戦という舞台にも慣れて、自分のプレーを早慶戦で発揮する力がついてきたので、今回の早慶戦ではもっともっといいプレーが できると思うので、自分でも楽しみです。
―昨年の三回の早慶戦から学んだことは
早稲田の選手はリターンを徹底して入れてくる選手が多いので、とにかくファーストサーブの確率と ファーストボレーの質をすごく意識するようにしていて、あとやっぱり早稲田の選手はロブが多いので、それをケアしてパートナーとよく 話しあうようにしています。 去年は膝の痛みに悩まされましたが、今年は体調面の準備は 今年は春関終わって少し疲れはあるんですけど、それは早稲田も同じだと思うので、コンディション的には今年も東京オープン優勝して、 とてもいい状態なので、ベストパフォーマンスができると思います。
―東京オープン連覇について
やっぱり連覇するということはなかなか大変なことだと思うので、すごく自信になりました。
―ATPポイントの取得について
ATPポイントをとることにそれまでは必死だったんですけどようやく取れて、これからが本当のスターだと新たに切り換えて世界のテニ スにも目を向けながらやっていきたいです。
―好調の鍵は
よく走って動けているので、それがなんといっても僕のテニスの武器なので、体がよく動いていることです。ストロークが昨年に比べると だいぶパワーアップしていると思います。
―あえて課題を挙げるとすれば
ストロークや一つ一つのショットに自信がないというわけではないですが、試合の駆け引きだったり、どうしても防戦一方になることが多 いので、どこで勝負するのか、どこで自分から攻めにいくのかということを考えないと。早稲田とやるには守っているだけでは苦しいと思 うので、そういった課題にとりくんでいきたいと思います。
―早慶戦を控えたチームの雰囲気は
例年どおり気合いは入っているので、逆に気負いすぎずに、やっていかなくてはいけないと思います。
―三年生になって、チームの中での自分の役割は変わりましたか
やっぱり上級生になったので、今までは自分が負けても上級生に頼っていて、そんなにチームに迷惑がかかるとは思ってなかったんですけ ど、今回は自分がまわりのコートにもたらす影響も大きいと思う。特に今年は一年生が試合に出るとおもうんですけど、そういった一年生 も周りの、コートの様子を伺いながらやると思うので、最初にスコアを離されないようにっていうのは注意したいと思います。
―早慶戦で期待する一年生は
みんなに期待はしているんですけど、その中でも谷本はすごく爆発力があると思うので、早慶戦とかの舞台では一発があると思うので、そ こはあるんじゃないかなと思います。 早慶戦とはどんな試合ですか 一番自分を表現できる舞台ぢと思うので、そこまで熱く、自分らしく戦える舞台はほかにないと思うので、自分らしく戦いたいです。
―早慶戦の鍵となるのは
リードする場面はくると思うんですけど、そこで意識しすぎず、あくまでも自分たちは挑戦者なんだっていうチーム全体で持つことだと思 います。
―意気込みをお願いします
早稲田に対して団体戦でまだ一勝もできてないので、今回は二本取って、早稲田をギャフンと言わせたいです。
◆志賀 正人(しが まさと)
秀明八千代高を経て現在法学部政治学科3年。正確なストロークと息一つ乱れないポーカーフェイスで相手を圧倒する。関東リーグ、王座では対早大戦以外の試合ではシングルス無敗。早大からの初白星が期待される。
慶大の“眠れる獅子”近藤、春関ダブルス優勝の勢いで完全復活なるか
春関優勝してどんな気持ちでしたか
自信もつきましたし、とりあえずうれしいのと、あとは優勝したことでチームを引っ張れたかなと思います。自分はシングルスは負けてしまったんですけど、シングルスにも影響してくるダブルスの試合だと思いました。
―決勝までに三回早慶対決がありましたが
昨年の夏関でも早稲田とやってるので、僕はあんまり「早稲田だから」っていうのは意識していませんでした。
―第一セットは競って、第二セットは突き放すパターンが多かった原因は
相手は序盤すごくノンプレッシャーでいいプレーをしてくるのでこっちもそれに対応して、第二セットからはそれに慣れて、僕たちの持ち味が出せたのが一番大きかったと思います。
―競っている場面で流れを引き寄せられた要因は
チームとして確率、勝ちに行くテニスというのが挙げられていて、僕と大地さんは確率を意識しながらプレーしていました。そして攻めるときに攻めることができて、守るところで守れたので、それもよかったと思います。
―昨年の春の早慶戦を振り返ると
初めての団体戦、早慶戦でめちゃめちゃ緊張していたんですけど、ダブルスはフルセットで負けてて、シングルスは、とりあえず頑張って自分のテニスをして、自分だけでも勝ったらかっこいいんじゃないかなって思って(笑)。結構楽観的ですけど、俺だけ勝ったらかっこいいかなと思っていたら、いいところでいいボールが入ってくれました。あんまり早慶戦という感じでやっていなかったというか、とりあえず勝ちたくてやっていたら勝っちゃったという感じでした。今年はもうちょっと考えて、大人なプレーができたらいいなと思います。
―早慶戦特有のむずかしさは
いや、去年課題だったのが体力で、リーグを通してずっとベストのパフォーマンスを出せる体力が課題でした。早慶戦ではいつも課題が見つかります。プロに行く上でも、大事な課題が見つかる試合だと思います。
―春関ではどの部分が優勝につながりましたか
準決勝の試合で、相手にずっとフォアハンドを狙われていたんですけど、決勝でも同じ早稲田だったので、やっぱりフォアハンドのリターンを狙われるんじゃないかなと思っていたから、フォアハンドでも思いっきり決めてやろうと思っていて、それが序盤に全部入って、そこから流れに乗れました。
―早慶戦ではどんなプレーを見せたいですか
去年とは違う、成長したところはたくさんあると思うので、ダブルスだと堅くなってきたし、そういうところを全部見せるのと、あんまり早慶戦ということで気負いせずに、自分が伸びる場だと思いながらやらなきゃいけないと思います。あとは自分で言うのも何なんですけど、ぼくと志賀さんがキーになってくると思うので、僕と志賀さんでチームを盛り上げていければいいかなと思います。
―早慶戦について特別な思い入れはありますか
僕自身はあんまり早慶戦だからというようには考えたくないです。でもやっぱり慶応としては、何回も負けているし、僕らがそれを変えられれば、それは歴史に残ることだし、僕自身が貢献して、歴史を変えられれば最高なんじゃないかと思います。
―早慶戦の意気込みを
単複両方絶対勝ちます。
◆近藤 大基(こんどう だいき)
湘南工科大付属高を経て現在環境情報学部2年。屈強な体躯から放たれるサーブ、ストロークはダイナミックかつ正確。高校時代は日本のトップジュニアとしてUSオープンジュニアに出場。高いポテンシャルが早慶戦の舞台で爆発する。
(取材・伊藤明日香)
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