【ソッカー男子】第11節 前期リーグ最終節健闘も黒星 国士大戦

第84回関東大学サッカー1部リーグ第11節が20日、古河市立古河サッカー場にて行われ、慶應義塾大は国士舘大に1-2で破れ、リーグ戦2連敗で前期リーグ戦を終えることとなった。

2010/6/20(日)13:50 KО@古河市立古河サッカー場

慶應義塾大学1-2国士舘大学

{得点者}前15分 加美義人(慶大)、後34分 塩谷司(国士大)、後37分 金子昌広(国士大)

 

慶大はこの日、高さ、強さのある国士大FWを抑え、ピッチコンディションの悪さに対応するために本職はCBである笠松(総3)をボランチ、高さのある黄(総3)をCB、横川(総4)をSBに起用した。

慶大は3分に飛び出したキーパーの上を狙ったループシュートをFW河井(政3)が打ちチャンスをつくる。対する国士大もサイドからチャンスをつくり序盤は拮抗した試合展開となった。しかし、前半15分MF山浦(商2)が奪ったボールを右サイドからFW深澤(理4)からのマイナスのパスにMF山浦がシュート、GKが弾いたところを逆サイドから詰めていたMF加美(環4)が決め、慶大がカウンターから先制する。幸先の良い先制点をとった慶大だったが、前半23分得点を決めた加美がこの日2枚目のイエローで退場。一人少なくなり苦しくなった慶大だが逆に「やることがはっきりした」(三上主将、政4)。最終ラインと中盤でしっかり2ラインをつくり、国士大に大きなチャンスをつくらせずに前半1-0でリードしておりかえす。

後半に入っても慶大は高い集中力で国士大の攻撃を凌ぐ。また、劣勢ながらも鋭いカウンターから何度かチャンスもつくった。しかし、暑さの影響か、「少しずつ足が止まっていた」(三上)。そして勝利が見え始めた中むかえた後半34分、これまで国士大に決定機をつくらせていなかった慶大DFが一瞬の隙をみせ、右からのクロスの対応を誤る。国士大はこれを逃さず、国士大DF塩谷がボレーシュートを決め、慶大は追いつかれた。国士大は得意の形でのゴールで勢いづく。さらにその3分後の後半37分またも右サイドから国士大MF金子に豪快なヘディングを決められ逆転される。一人少ない慶大に追いつく力は残されておらず、このまま試合終了を迎えた。

無念の2連敗となったが、「ほぼ90分を10人で戦ったなかで選手達はよくがんばってくれた」(李監督)というように、慶大は健闘した。次は伝統の一戦である早慶戦。気持ちを切り替えて次の試合に臨みたい。

By Tomohiro Nonaga

李監督

(振り返って)この暑さで1人足りなくなってしまい、つらい戦いになった。1点先に取ったが、厳しかった。ほとんど90分を10人で戦ったわけだから。勝ったらラッキーというぐらいの試合だったのかもしれない。退場に関してはね…。大事な試合だということで入れ込みすぎてたね。2枚目のシーンは、1枚貰ってる選手がやるようなプレーではなかったから。(失点シーンは共に惜しいものだったが)そうですね。相手の特徴はわかっていたんですが、最後まで守りきれずやられてしまいました。(相手の特徴、その対策とは)クロスへの対応ですね。そこからの得点が多いので、逆サイドのマークの確認だったりはしていた。ただ、まだまだ足りなかったです。(笠松選手がボランチ起用だったが)よく頑張ってくれたと思います。全体的に見ても悪くはなかったです。ただ(退場シーンが)あまりにも早すぎたので。選手達に不安はあったと思います。90分間持つのかどうかという点で。良く頑張ってくれたとは思います。(松下選手ではなく笠松選手をボランチ起用した理由は)今日に向けては、雨が降るだろうと思って対策をして臨んでいた。グランドも悪くなるだろうから繋げない。シンプルな戦いになるだろうという考えだった。相手の高さ、強さに対策するということで今日のフォーメーションになった。結局雨は降らなかったけど、まぁそのままでも問題ないだろうという感じだった。(前期リーグ戦が終わって、どうだったか)まだまだやらなきゃいけないことがいっぱいある。甘いところが多い。特に守備に関しては。アプローチが甘くなってやられる事が、チームが安定しない要因かなと考えている。最初のコンタクトは厳しくいかないといけない。(早慶戦ではどんな布陣を考えているか)基本はこれまでのリーグ戦と変わらない。藤田がいないから、ボランチをどうするかは考えるけど、あとは変わらない。コンディションを見て決めたいけど、大塚か松下。横川も今日悪くはなかったから可能性はある。(早慶戦に向けてどう士気を高めるか)今日負けてしまったわけだけど、まだ後期のリーグ戦もある。優勝は厳しいかもしれないが、4位のインカレ圏内に入るチャンスはあると思う。それに総理大臣杯では日本一を目指せるわけだから。切り替えてやっていけば良いと思います。

三上主将

(振り返って)とにかく勝ちにこだわりたかったです。結果が出なくてまだまだだなと。1点取られてみんな下を向いてしまったところで、相手も非常に技術の高いいいゴールだったので。相手を乗らせてしまったなと。(1人足りないなか、失点シーンまでは良く守れていましたが)10人になって逆にやることがはっきりしたというか、しっかりブロックを後ろで作って縦に入ったボールをしっかり跳ね返すっていうところが集中してできていたなとは思います。(どう意思統一を)今までのように前から人数かけて取りにいくことは出来ないので、しっかり4バックと中盤4人で守ろうっていうのは退場した時にみんなで声掛け合ってやったので。ワールドカップとかみんな見てそういう試合が多かったのでイメージは出来ていたと思います。(藤田選手が不在で、笠松選手がボランチに上がるなどメンバーの変更もありました)相手のFWが非常に背が高くて下のグラウンドの状況もあまり良くないということと、天候も雨を予想していたので。よこ(横川)も非常に身体的には強いので、中盤でも跳ね返せる人間を置いて、っていう意図は監督の方であったと思います。(上手く機能した感触はありますか)グラウンドは本当にひどい状況だったので、機能はしたと思います。(敗因は)残り15分になって終わりが見えてしまって。本当に全員頑張っていたし気を抜いてた選手も絶対にいなかったと思うんですけど、少しずつ勝利が見えてきてしまってだんだん足が止まってしまったところはあったのかなと思います。(逆にどうすれば勝てたのですか)とにかく全員で声を掛け合って集中を切らさない。それから甘い部分を出さないというのはもっと徹底して、一人一人もうちょっと精神的に強くならなきゃいけないなと思います。(上向いてきたかなという感じはあったのですが)気持ちはしっかり入ってやっていると思うしみんな何とかしたいという思いでやっているので、ここ2連敗してしまったんですけどしっかり気持ちを切り替えて次に望むようにしたいです。(早慶戦にむけてどう士気を高めていきますか)早慶戦ていうのは僕が黙っていても気持ちは盛り上がっていくのでこの敗戦を引きずらないように、っていうところだけですね。(修正点は)今回は10人なので11人でやっている時とは全然違ってくるとは思うんですけど、また今日のような試合展開になったら本当に最後の最後の部分で人任せにしないとかサボらないとか、本当にもう根本的なところを。そこは練習で習慣づけていくしかないので。

加美副将

(振り返って)みんなに申し訳ないです。(イエローカードのシーンは、審判の裁量もあり、不運でしたが)もう少し冷静に対応していれば良かったかなと思います。審判どうこうではなく、自分の責任です。(自身の得点シーンについて)しっかり長い距離を走って、ゴール前までつめるというのはこれまでも意識してやっていたので、それが試合でも出せたと思います。(切り替えが必要だと思うが心境は)そうですね。5日後には早慶戦が控えているので、下を向いている暇はない。しっかり切り替えて、勝ちを掴みたいです。(最後の早慶戦になると思うが意気込み)今日は本当にチームに迷惑をかけたので、その分もしっかり貢献したいなと思っているし、最後は勝って終わりたいと思います。

笠松

 (試合を振り返って)前半20分で加美さんが退場してしまって、その中で10人での戦い方というのをやっていたが、自分自身も慣れないポジションをやってて、途中足がつってしまって、(自分が)出てから2失点したことは責任を感じてて、まだまだ自分たちの実力が足りないなと感じたし、まだ終わったわけじゃないので、後期 に向けてしっかり準備しなければと感じた。(ボランチ出場は高さ対策だったのか)そうですね。高さ対策もあったし、セカンドボールを拾うということもあったが、ペース配分というか、自分も前半から前に攻め上がったりして、結構運動量を高く持ってやっていたが、それが結果的に最後もたなくなってしまったので、そこを保 てるような体力をこれからつけていかないといけないと感じた。ただセカンドボールを拾えた部分もあったし、自分でもできる部分はあったので、そこは収穫もあったのかなと思う。(10人での戦い方は)とにかく前と後ろをコンパクトにして、ディフェンスラインとハーフの2列でしっかり壁を作って、相手のスペースを消すというやり方をやっていたが、実際その中で後半ラスト15分までは守れていたので、やられる気はしなかったが、最後少し運動量が落ちた中で、同じ形で失点してしまったことは、10人での戦い方が自分たちではまだまだ統一できてなかったと思う。(すぐ早慶戦が控えているが)早慶戦は全く別のものなので。やっぱり自然と気持ちも 入ると思うし、早稲田には負けたくないという気持ちは全員持っていると思うので、今日の負けは悔しいが、切り替えて、次は多くのお客さんが見ているということで、慶應のサッカーを見せないといけないと思うので、もう一回

しっかり休んで、火曜日からしっかりミーティングして、準備していきたい。(早慶戦に向けて)結果 もそうだが、内容にしても慶應らしいサッカーを見せないといけないと思うので、気持ちの部分であったり、粘り強さであったり、そういったものをしっかり発揮して、その中で自分たちのサッカーができるように、見ている人たちを楽しませられるようなサッカーが見せれたらなと思う。

山浦

(試合を振り返って)先制点を取れて、自分たちの理想通りの試合だったので、10人になったのは誤算だったが、残り15分までは守れていたので守りきりたかった。(身体を張ったプレーを見せていたが)自分としても今日の試合は前期の中で一番自分のやるべきことをできたが、後半自分のスタミナが落ちてしまったので、そこを 改善できればなと。それともうちょっとゴール前に顔を出せればよかったなと思う。(前半から10人での戦いになったが)ああいうサッカーが今季初めてだったので、チームとしてはいい守りができたが、やっぱり最後頑張らないと意味ないので、みんなの気持ちをもう少ししっかりしたかった。(得点シーンでは)深澤さんからも らって、いろいろ呼ぶ声が聞こえたが、試合も開始早々で、自分でもペースをつかむために打ちたかったので、こぼれればいいかなと思って(シュートを)打ちました。(早慶戦へ向けて)早慶戦は自分のためにやるというよりは、チームのためだったり、支えてくれた人への恩返しの場だと思うので、今日みたいにハードワークし て、総理

大臣杯につながるようにチームを盛り上げて絶対勝ちたい。

慶大出場選手

GK中川翔太(環3)

DF横川達郎(総4)

DF黄大城(総3)

DF三上佳貴(政4)

DF田中奏一(環3)

MF大塚直毅(総3)

MF笠松亮太(総3)→MF松下純土(総1)

MF山浦公裕(商2)→FW森田達見(経2)

MF加美義人(環4)

FW河井陽介(政3)

FW深澤良(理4)→FW川久保理(理2)

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