【ソッカー女子】慶大史上初の勝ち点1 次に繋がる歴史的第一歩

 

 強敵集いし関東大学女子サッカー1部リーグで、開幕3連敗となった慶大。目標であるインカレ出場のためには何とか勝ち点、勝利を積み上げたいところだ。今節はそのライバルとなる尚美学園大との対戦だったが、創部7年目の慶大ソッカー部女子が歴史の扉を切り開く試合となった。

2012年9月15日(土)15:00K.O@尚美学園大グラウンド

慶大 尚美学園大
前半
後半
合計

♦慶大出場選手(学部学年・前所属)
GK #1 佐々木 優(商2・ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
DF #2 原 志帆(環2・文京学院大女子高)
→75分 #5  川崎 栞(政4・慶應湘南藤沢高)
DF #11 中山 茜(環4・横須賀シーガルズ)
DF #19 遠藤 未来(環1・村田女子高)
DF #21 平田 諒子(文1・福岡女学院高)
MF #10 石原 愛海(環3・JFAアカデミー福島)
→86分 #26 白石 舞由華(経1・慶應湘南藤沢高)
MF #7 梅原 那奈(環1・常葉学園橘高)
MF #20 二宮 早紀(環1・常盤木学園高)
MF #4  須藤 なぎさ(商3・柏陽高)
→63分  #8 山本 瑶子(政4・慶應湘南藤沢高)
MF #18 赤羽 紗里(総1・スフィーダ世田谷)
FW #14 山下 千尋(経4・慶應湘南藤沢高)
→89分 #17 渡邊 紗絵(環2・大和シルフィード)
 

こぼれ球に反応し、先制ゴールを決めた原

前節同様、中山主将(環4)を「最も貢献度が高い」CBで起用し、守備に重点を置く作戦に。FWには山下(経4)を抜擢し、得点を狙う。

試合開始直後は慶大ペース。今までの押される展開とは異なり、自分たちでボールを持って攻め込む時間帯が多い展開となる。まずは右サイドから崩すと、赤羽(総1)のパスを受けた石原(環3)がシュート。これは惜しくもゴール右に外れるが、積極的な立ち上がりを見せる。

「サイドが高い位置を取っていたので、その裏のスペースを使う」(岩崎監督)作戦が功を奏したのは前半16分。中央へ切り込んだ二宮(環1)が右サイドに展開すると、裏のスペースに抜けた赤羽へ。そのまま相手を引きつけると、中央の山下へラストパス。右足で放ったシュートは惜しくも相手GKに阻まれるが、こぼれ球に反応した原(環2)がこれを押し込み、先制に成功した。

攻撃の起点となった山下。先制点にも絡む活躍を見せた

その後も慶大は猛攻を仕掛ける。左サイドからのグラウンダーのクロスに山下が合わせるもこれはGK正面。ゴール左から二宮のFKで好機を演出するもシュートには至らず。さらに石原のスルーパスから赤羽が中央へパス。二宮が体を張って、落としたボールを須藤(商3)がシュートを放つがこれはGKに阻まれ、追加点には至らなかった。

一方でディフェンスでは中山を中心に相手の攻撃を跳ね返し続け、前半に許した枠内シュートは0本。ほぼ完璧に近い内容で、前半を1-0とリードして折り返す。

後半も流れをつかんだのは慶大だった。セットプレーを中心にゴール前に攻め込むシーンが多く、何度も追加点のチャンスを迎える。しかし、あと一歩のとこ ろで決定的なシュートを放つことはできなかった。

すると、徐々に主導権は尚美学園大へ。中央への縦パスを起点にサイドに展開され、クロスボールからチャンスを作られる。慶大も中盤でのプレスやGK佐々木(商2)のファインセーブで対応するが、後半24分ついに同点に追いつかれてしまう。課題のセットプレーから一瞬マークが甘くなったところを突かれ、切り返しからコースに上手いシュートを決められた。佐々木もわずかに触ったものの、無情にもボールはサイドネットに突き刺さった。

4年生にとっては、4年目にして初めての勝ち点1

その後は完全に相手に押し込まれる。初出場となった白石(経1)らを投入するが、防戦一方の状況は打破できず。最後はほとんど自陣での守りを強いられたが、それでも何とか勝ち越し点は許さず、1-1の引き分けで勝ち点1を獲得した。

 2年連続3回目となる1部リーグ挑戦で史上初の勝ち点1を獲得。先制直後のチャンスで追加点を取れなかったという課題はあるが、「最後の猛攻を防いだのは価値がある」(岩崎監督)。中山頼みの感が否めなかった攻撃陣も、山下が起点となるなど新しい形が見られた。次こそは初勝利をつかみ取ってくれるはずだ。(並松 康弘)

 ♦監督・選手コメント♦

岩崎 陸 監督

(引き分けで勝ち点1獲得)これは自分たちの歴史の中で初めて取った勝ち点1なので、もちろん勝てれば一番良かったけど、尚美の最後の猛攻を防いだのも価値があるし、次に繋がる勝ち点1だと思います。(勝ち点)1というのは次に自分たちが勝てると、その1が効いてくるので。徐々に上がってきていますね。(前半から相手のディフェンスラインの裏を狙っていたが)ラインの裏というよりも相手のサイドバックの前と後ろのスペース、相手はサイドが高い位置を取っていたので、その裏のスペースを使うように今週トレーニングしてきて、山下がトップっていうのも急きょだったんですけど、非常にボールが収まっていい状態であそこが起点になったので、それが自分たちが今日前へ出ていけた一番の要因かなと思います。先制点も山下がシュートを打ち切ったのを原志帆が詰めていたので。素晴らしいゴールだったと思います。(途中から中山主将をFWにして勝負するという選択肢は)早く中山を本来の場所に戻してあげたいというところはあるんだけど、中山が今もたらしているディフェンスラインの安定っていうのはやっぱりいいものがあるので、中山がいたからこそ、今日こういう形で守れたというのはあると思いますね。(後半の途中からはかなり押し込まれる展開となったが)そうですね。自分たちが勝っていくためには、後半の立ち上がりが良くて何本かゴール前にいいボール入ったあそこを決め切る。ああいうのを点にしていかないと勝ちは出てこないのかなと思います。後半の選手交代もあそこやっぱり動かないとたぶんそのままズルズルやられていたので、今日どういう感じだったのかを選手にも聞いて、また月曜に繋げていきたいと思います。(特に4年生は勝ち点1に特別な思いがあると思うが)やっぱり勝ちたかったと思います。もう1点取れるチームになりたいですね。これをもう一つステップアップするだけだと思うので、尚美見たいな(ロングボールを)蹴ってくる相手にこれだけやれたのは大きいですね。(リーグ戦インカレ争いが混戦となっているが)ここからが本当の勝負というか自分たちが勝ち点どんどん上げていけるかが大事なので、次の関学、神大の前半戦の2つでそこで勝ち切って勝ち点3を取る。それで後半戦残り3つの中で勝ち点取れれば十分インカレ行けるチャンスは出るので、ここから勝負ですね。

中山 茜 主将

(引き分けで勝ち点1を獲得)今日は初めて勝ち点を大学リーグ(1部)で取れたんですけど、勝ち点3を取り切りたかったです。悔しいです。(先制点を取れていい流れだった)そうですね。そういうところで点を取れたり、後半初めに点を取り切るというチームになっていかないといけないなと思います。(勝ち点1には特別な思いがあると思うが)勝ち点1というのは大きいんですけど、1部の強いリーグの中でインカレ目指すにはもっと勝ち点3を取っていかないと戦っていけないと思うので、この1点を大きな自信になりましたし、もっと勝ち点3を取れるチームに成長していきたいと思います。(センターバックで2試合プレーして感じたことは)ディフェンスというところで自分は攻撃的な守備をすることで、後ろから前にロングパスを入れて攻撃を組み立てるところを意識してやっているんですけど、後ろから見ていると今のところはもっと繋げるとか自分が前に戻ったらこういうふうにしようというのも見えてきました。(ご自身が最前線でプレーしたいという思いもあると思うが)あるんですけど、部のこと考えると一番ここでやるのが、貢献度が高いと監督にも言われたので、強い相手にはそこで我慢して勝ち点1、勝ち点3を狙っていきたいです。

山下 千尋

(引き分けで勝ち点1を獲得したが)本当は勝ちたいところではあったんですけど、勝ち点を奪えたっていうのはインカレ出場へ良い一歩だと思うので、これから気を緩めずに次の試合も勝てるようにやっていきたいと思います。FWでの起用だったが)もともとFWをやっていたので、私のプレースタイル的にも収めることを求められているんだろうな思っていたので、なるべく自分が収めどころになって、自分があんまり目立つプレーができるわけでもないので、簡単にやろうとは思っていました。(先制点に絡んだ場面もあったが)あれは本当に嬉しかったです。志帆が走り込んでくれていたので、みんなの頑張りから生まれた点です。(勝ち点1には特別な思いがあると思うが)私の場合は1年生の時から1部で戦わせてもらっていて、1年生の時は1部相手に全くボールを触った経験もないくらい辛い試合だったんですけど、本当に頼もしい1年生も入ってきて、チーム力も上がってきて、OGの先輩たちに頑張っているのを伝えられるようにできたらいいなと思っています。(今後への意気込みは)今後はどんどん勝ちにいって、絶対インカレ出場しようと思います。

第26回関東大学女子サッカーリーグ戦1部順位表 第4節終了時点

※7位までがインカレ出場権獲得。8,9位は2部との入れ替え戦、10位は2部に自動降格。赤字は次節の対戦相手。

順位

大学名

勝ち点

得失点差

日本体育大学

12

+18

早稲田大学

12

+16

武蔵丘短期大学

12

+10

関東学園大学

+9

尚美学園大学

-4

神奈川大学

-5

筑波大学

-7

国士舘大学

-9

大東文化大学

-14

10

慶應義塾大学

-11

 

 

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