秋季リーグ特集の第3弾は、体育会本部兼任常任委員を務める山本悠登(環4)と七條真理(環3)の対談。体育会を盛り上げる、アツイ2人に貴重なお話を伺った。
――体育会本部とは
七條 僕が考えるのは、中高でいう生徒会みたいなものだと思っています。慶應義塾体育会における、自分たちが何をできるのかというのを常に模索していっている組織だと思います。
山本 そういうのに加えて、ただ単にまとめればいいというのではなくて、体育会全体を盛り上げて、他の早稲田とか、そういう大学に負けないような慶應義塾体育会を、本部が中心となって盛り上げていこうという思いを持った熱い組織だと思います。
――具体的には
山本 自分たち2人は、兼任常任委員なので、これといった仕事というものはないのですけど、専任常任委員というのが別にあって、その人たちがやっている仕事を、部活を中心にやりながら、手伝うということをやっています。
――本部があっての体育会というふうに伺いました
山本 本部は体育会の中でも大きいというか、「あって」というのがわからないですけど。それぞれ部の方針もありますし、必ずしも本部様々という感じではないかもしれないです。
――選手との兼任は難しくないですか
山本 自分の中では、選手として、チームの中心となって活躍して、そして兼任の仕事をまっとうするというのが、1つかなと思っています。あまりバレー部の中には、兼任がどうとか、本部がどうとかは持ち込まないで、自分のバレーに集中して、ということは考えています。
七條 僕はあまりバレーと体育会本部を分けては考えていなくて、両方が体育会活動の一環と考えています。どちらかというと、僕は山本先輩みたいに選手として貢献できていないのですけど、慶スポさんと一緒に様々な試合に行って観戦するだけではなくて、応援するということも本部の活動だと思っています。そういうこととトータルしたときに、体育会本部兼任常任委員といえると思っているので、兼任が難しいとは思ったことはないです。
――他の体育会の方と仲良くなれますか
七條 僕の同期は水泳とか、空手とか相撲とか、あまりメジャーではない部活もあるのですが、その人たちと仲良くなれる。一昨日もオフ前で、みんなで飲みに行きました。
山本 みんなにも仲良くしてもらって、バレー部だけにとどまるよりも、つながりは広く持たせてもらっているかなと思います。
――早慶戦の際には兼任常任委員としての思いは
山本 バレー部として、絶対に早稲田に勝つぞという、伝統みたいなものは他の部よりは薄いと思うんですよ。例えば、バレー部は試合後に早慶で飲んだりするのですけど、他の部では絶対にありえないとか。そういうものはあるのですけど、全体でバレー部のような部もあれば、早稲田には絶対に負けないという部もあったりする中で、相対的に、そういうことをふまえて、早稲田には負けないという思いでやりました。
七條 本部員が応援に来てくれるという意識はありました。できることをしっかりやって、本部員として恥ずかしくないことをやるという気持ちが半分、バレー部員としての役割を果たすという気持ちも半分でした。
――お二人からバレー部員に体育会本部のことを話すことは
七條 僕の考えでは、例えばバレー部の中だけにとどまりたくないとか、他の部を知ってみたいとか、他の部と一緒に頑張ってみたいという気持ちがある人が、本部に入ればいいと思っています。重量挙げだったり何でもいいのですけど、やる気のある人がやればいいと思っているので、僕たちが2人いるからといって、バレー部に本部がどういう組織だとかを押しつけたりはないと思います。
――これからの仕事は
七條 直近ではそんなにないです。仕事というわけではないのですけど、僕は毎週行けるかぎりはバスケに行っています。記念館の隣でいつも練習しているので、ずっと東洋大に通っています。
――この夏を振り返って
山本 プレーヤーとしては、四年生は最後のリーグなので、春できなかったこと、東海とか筑波に負けてしまったので、つめられなかったことをつめるということで、企業に行って試合をしてもらったりして、遠征続きだったのですけど、チームとしていい時間を過ごせたかなと思います。
――秋に向けて、チームの状態・意気込み
山本 ケガ人とかも出たりして、わからないのですけど、優勝目指してやってきているので、優勝目指して頑張るという思いです。
七條 夏やってきたことを秋にいかしたいと思っていて、というのは、今年監督から、選手兼学生コーチをやってくれという話があって。合宿に行ったりもしたのですけど、ときには合宿に行かずに残って、下級生の育成にあたっていたということもあったので、そうしてやった選手が秋のリーグに出てくれるというのは、僕が出るのも嬉しいし、やってやろうという気持ちにもなりますけど、一緒に練習して、うまくなった後輩が試合に出て活躍してくれるというのも楽しみにしています。
――お忙しい中、ありがとうございました!
(取材・吉武さくら)
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