【バレーボール】第1戦 帰ってきた陸の王者、40年振りの躍動 東海大戦

 4月15日、関東大学バレーボール1部リーグ戦が開幕した。今季より40年ぶりに1部に復帰した慶大は、初戦で昨年度五冠を達成した東海大と対戦。1-3で敗れはしたものの、新エース・間宮(政2)の攻守にわたる活躍などで善戦した慶大が、1部の舞台で大きな一歩を踏み出した。

期待の新戦力岡田(中央)

 

試合序盤は一進一退の競った試合展開となった第1セット。しかし中盤、チャンスボールを得点に結び付けられないなど、相手のミスに付け込めない慶大は、徐々に点差を離されていく。最後は村上(法2)のクイックに、東海大このセット5本目のブロックが決まり、19-25でこのセットを落とした。

第2セットは、終始東海大ペースで試合が進行。東海大の強力なジャンプサーブに、間宮、川村(環2)を中心とする自慢のレシーブ陣が苦戦を強いられる。慶大ベンチは途中2枚替えなどで苦しい局面の打開を図ったが、波に乗った東海大の勢いを止めるには至らない。結局9-25でこのセットを落とした慶大。セットカウント0-2となり東海大に王手をかけられた。

第3セット、前セットの悪い流れを断ち切るかのように、いきなり慶大期待のルーキー岡田(商1)の2連続サービスエースがさく裂。その後も間宮、山本(環2)などの活躍で中盤まで慶大リードで試合が進む。その後一旦は東海大に逆転を許すも、すかさずセッター小池(環4)がツーアタック。相手に主導権を渡さない。その後はどちらに転んでもおかしくない緊迫した試合展開となったが、慶大は大事なところで渋谷(環3)がクイックを決めたのに対し、東海大はミスを連発。役者そろい踏みとなった第3セット、慶大は王者・東海大から25-23で価値ある1セットを奪取した。

第4セットは序盤こそ競った展開となるも、中盤以降は東海大が地力を発揮。一時は13-20の大差をつけられる。しかしここから慶大は怒涛の反攻。この日それまで、レシーブにスパイクにと獅子奮迅の働きを見せていた間宮が今度はサーブで魅せ、破竹の4連続ポイント。その強烈なサーブは東海大ファンが埋める会場をどよめかせた。また、この場面で村上がこの試合チーム初となるブロックを決め、19-21まで追い上げる。しかし、その後も粘りを見せたが、最後は東海大に振り切られた慶大。21-25でこのセットを落とし、セットカウント1-3で、今季の初陣を飾ることはできなかった。

新エースの活躍、新戦力の台頭などで、王者・東海大からセットを奪うという大善戦を見せた慶大。1部の舞台でも十分に戦えるという姿を見せつけた。40年という長い時を経て、学生バレー界最高峰の舞台に帰ってきた「陸の王者」。その戦いから今後も目が離せない。

得点
慶大 セット 東海大
19 25
25
25 23
21 25
コメント 

宗雲監督

(今日の試合を振り返って)完敗です。大学バレーの王者東海大とうちとでは力の差は歴然としていたが、それ以上に選手たちはよく戦ってくれたと思う。2セット目は相手がブロックが高いチームなのでああいう結果になってしまった。(東海大から1セットを奪ったが)うちがほぼ100%の力を出して、向こうが80%の出来だったというだけのこと。ブロックが出ていないのが反省点。2次、3次の攻撃がまったくできず、スパイクアウトが多くなってしまった。

小池主将

(今日の試合を振り返って)自分たちの力は出し切ったけれど力不足というか、まだまだやることはたくさんあるなと感じました。もちろん良いところもあったけど、悪いところもあったので、その部分をリーグ戦期間中に潰していけたらと思います。(1部の東海大の印象は)やっぱり大きいなっていう印象。王者らしいバレーをしてくるなと思いました。1セットとったけれど、力の差はまだまだあるなと思って。先程言ったんですが、通用した部分もあったので、良い収穫というか良いゲームができたと思います。(2部との差は感じたか)やっぱり高さと決定力が全然違った。一枚も二枚もレベルがあがったなと思いました。(主将としてこれから1部での試合をどのように戦っていきたいか)これから苦しい試合が続くと思うが、気持ちを切らさずに前向きにチームを引っ張っていって、苦しいときこそ自分が明るくいれたらと思います。(明日の日体大との試合に向けて)自分たちのバレー、練習してきたことをしっかり出すこと。苦しい試合展開になると思うのですが自分たちの慶應バレーをしっかり最後まで貫き通せたらと思います。

間宮

(今日の試合を振り返って)1部1位で強いと思っていた東海大からセットを取れて良かった。(東海大の印象は)強い。オーラがすごい。でも案外やれなくないなという印象も受けた。(活躍に観客も沸いていた)ありがとうございます(笑)(このシーズンに向けてどのような練習をしてきたか)昨年からやりたいことがあって、ブロックが見えていたら飛ばしたいと思っていた。そのためにはパワー不足だと感じていたため、とにかく筋力トレーニングを行なった。(成果は)感じられた。(明日以降への意気込みを)今日の相手に向かっていく気持ちを忘れずに、明日以降も頑張りたい。

慶大出場選手

 レフト   間宮 秀太(政2)

 レフト   岡田 拓己(商1)

 ライト   山本 悠登(環2)

 センター  渋谷 隆太(環3)

 センター  村上 拓也(法2)

 セッター  小池 聡司(環4)

 リベロ   川村 昌平(環2)

 途中出場  高田 啓人(商4)

       藤井 宏行(環4)

       山枝 徹(環4)

       蜂須賀 大輔(環3)

       是澤 佳次郎(経3)

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