一般受験を乗り越え、慶應義塾体育会で活躍する学生にインタビューを行う受験生応援企画。第11弾となる今回はソッカー部の梅野真生(総2・成蹊/横河武蔵野FC U–18)にインタビュー。デンバー大学での留学を経験し、社会人サッカーをこなしながら、慶大総合政策学部合格を決めたという梅野。その異色の経歴とその経験から得たものとは。
大学でもサッカーを続けたいという思いと、海外に行けば何か変わるのではないかという考えから、アメリカ合衆国コロラド州にある私立大学・デンバー大学に進学した梅野真生(総2・成蹊/横河武蔵野FC U–18)。アメリカでの大学サッカーを経験していくなかで、日本でのサッカー生活を夢見るように。20歳の夏に退学を決意し、日本へ帰国した。
9月から本格的に受験勉強を開始。高いレベルでサッカーを続けたいという気持ちが強かった梅野は慶大を第一志望に。なかでも、デンバー大で培った英語を活かせることと幅広い学問を学べることを理由に総合政策学部を選んだ。
社会人サッカーと塾講師のアルバイトを両立しながら、受験勉強に励んだという梅野。ストレスの溜まりやすい受験期だが、梅野はサッカーをすることがリフレッシュに繋がったと話した。朝に社会人サッカーの練習に参加し、夕方まで塾講師のアルバイト。そのまま塾の自習スペースで受験勉強をするというサイクルを確立し、日々勉強に励んだ。「入学後すぐに関東リーグに出場する」という目標を掲げ、勉強に取り組みながらも、サッカーの練習も怠らなかった。
英語は留学の経験を活用し受験の武器とするも、小論文では苦戦。「一番頼りになる参考書だった」と語る赤本と、アルバイト先の総合政策学部の先輩に助けをもらい、小論文を対策。万全な状態で受験へ挑んだ。見事合格を果たした梅野は、”21歳のフレッシュマン“として、憧れのソッカー部に入部。受験生時代を「自分と一番向き合った時間」と振り返る梅野。2025年度は22歳で背番号“22”を背負い、関東リーグ戦にも出場を果たした。
留学期や受験期の経験が今にどう活きているかを聞くと「自分で解決しないといけない問題が多くて、もちろん英語でも苦戦しました。ただ、そのおかげで今は上手くいかないことがあっても、あまり辛いとは思わなくなりました。サッカーをやっていると思ったようにいかないことも多いんですけど、留学期や受験期を経験したからこそ、サッカーやる上で辛いと思うことはほとんどなかったというのは、今に活きてるところなのかなと思います」と語った。
さまざまな経験をしながらも、現在はソッカー部でフォワードとして活躍する梅野。その姿は、受験をはじめとするあらゆる苦労も、大学生活やその先の社会で実りとなることを示していると言える。今は苦しい時間を過ごしているであろう受験生に、その苦労が、経験が必ず役に立つことを、梅野はプレーで、結果で教えてくれる。慶大合格を目指す受験生と人生23年目を迎える梅野の2026年に期待したい。
(記事:塩田隆貴 取材:塩田隆貴、小野寺叶翔)


