【男子ラクロス】北大相手に快勝!いざ「学生日本一」へ!

「学生日本一」へあと2勝とせまる慶大男子ラクロス部は、北海道地区1位の北大と対戦。序盤は藤澤晶選手(経4)、田中篤志副将(法4)らの活躍により慶大が試合の流れをつかんだが、後半になるとパスや守備のミスが目立ち北大の得点を許してしまう。それでも終わってみれば10点以上の大差で慶大の圧勝。関東王者の実力を見せつけた。

第4全日本ラクロス大学選手権大会(男子)準決勝 VS北海道大

 2012/11/23(金)11:00 F.O.

 @大井ふ頭中央海浜公園第2球技場

チーム

1Q

2Q

3Q

4Q

慶大

6

3

2

4

15

北大

0

1

1

3

ここ数試合、得点を量産している藤澤晶

降りしきる雨の中、時折肌寒い風が吹くという最悪のコンディション。その中でも慶大男子ラクロス部の前に遮る雲はなかった。

試合は第1Q開始2分にして動いた。MF前田(経3)のパスに素早く反応したMF藤澤(経4)のシュートで慶大が先制。試合の流れを一気に引き寄せる。その後は素早いパス回しや見事な切り返しを武器に、AT脇坂俊輝(経2)、AT田中篤志(経4)らのゴールラッシュを見せる。快足を活かした自慢の攻撃陣と相手にシュートすら許さない固い守備陣が噛み合い、最初のクォーターは6-0と北大を圧倒して終えた。

続く第2Qでも、AT田中やMF藤澤らが順調にゴールを決めたが、次第にパスを取りこぼす、シュートを外すなど初歩的な部分にミスが目立ち始める。攻守の歯車が狂い始めた中で、遂に北大に得点を許してしまった。さらにクリース前を固める相手の守備陣を崩せず、前クォーターのような攻めの姿勢を見せられない。AT加藤(経4)が何とかシュートを押し込んだが、相次いだ攻撃陣のミスのためこのクォーターはわずか3得点。9-1前半を折り返す。

8点リードで迎えた3Q、25日に決勝を見据え主力を休ませるべく控えの選手たちを投入し始める。中でも相川駿主将(法4)、廣田裕次郎(商4)、岡本遼也(経3)ら実力者たちが退いた守備陣が苦戦。北大に反撃を許してしまう。それでも11-3と8点リードを守り、運命の最終クォーターを迎える。

FOからチームに勢いをもたらす陣野クリス真澄

第4Qで慶大は全ての選手を交代させるという大胆な作戦に出る。主力選手の体力を温存し、若手選手を主体に積極的に攻めることが狙い。MF前田、MF伊藤広大(法2)ら、次世代の慶大ラクロスを背負う選手たちが鮮やかなシュートで得点を決め、北大の追随を許さない。また、攻撃陣だけではなく守備の面においてもDF阿部竜士(政4)らが効果的な動きを見せて相手攻撃陣をねじ伏せた。

そのまま試合は慶大が関東王者の貫録を見せつける形で終了。しかし攻守に渡りミスが目立つなど、決して満足のゆく試合内容ではなかった。「学生日本一」に向けて必要なのは、残すところあと1勝。「目の前の試合に全力で取り組む姿勢」(田中)を忘れず邁進してきた慶大男子ラクロス部の前に、光輝満てる栄冠が待っている。

(記事 河合美紀)

以下、試合後の選手コメント

DF相川駿主将(法4)

 (怪我の状態について)最初は全治7週間ということで今年は無理だという話だったんですけど、徐々に良くなってきました。全日本選手権決勝までには、治るかなという感じですね。(今日の試合ベンチから見ていてどうでしたか)相手のレベルに合わせることなく自分たちのラクロスを貫いていこうということでやりました。2Qまではベストメンバーでやって試合を決定づけようとやっていました。(2Q調子が落ちたように見えました)2日後に決勝が控えているということもあるので、意図的に休ませた部分もありました。ただ、単純にミスとかディフェンスのプレッシャーの弱さとかもあったのでそこは修正しないとなという感じですね。(3、4Qは控え主体のメンバー構成でしたが、彼らの出来はいかがでしたか)正直微妙かなと。やはり、ミスが多い。こういう大きな舞台でもいつも通りのプレーができないと今後通用しないと思うのでそこは修正していって欲しいです。(そうした中で、良かった選手を挙げるとすれば誰になりますか)MFの伊藤君ですね。彼は、今日からボールを運ぶ役割をやらせてたんですけど、まずまずの仕事はしてくれていたのかなと。まあ、まだまだ成長していてほしいですけど。(決勝に向けて主将としてどうチームを引っ張っていきたいですか)関東のFinalに勝ってから少しふわふわしている部分はあるので、やはりそこは1回締め直そうということでやってきています。高いテンションで臨みたいです。

この日2得点の田中

AT田中篤志副将(政4

(あいにくの天気だったがコンディションに影響はあったか)少し寒いとは感じたが特に問題はありませんでした。寒かった分しっかり防寒できたので、体の動きについても大丈夫だったと思います。(自身の得点について)2得点は決めたがその倍以上シュートは外していたので、まだまだだという風に自分では感じています。(途中若手の選手が主体となる場面があったが)前半だけである程度差をつけられたので、そこから先は25日にある試合の事を考えて、体力を温存しようということになり、若いメンバーが試合に出ることになりました。25日の試合に向けて)全国でも優勝して1位になって、良い形で全日本選手権を迎えたいと思います。やはり2位で行くよりも1位で行く方が気持ち的にも上だと思うのでしっかり勝ちたいです。(日本一に向けてここまでの試合を総括すると)ここまで来てしまえば、「もうすぐそこに全日本の決勝がせまっている」という気持ちもあれば、「やっとここまで来た」という気持ちもあります。(日本一に向けた気持ち)全日本の舞台でより良いパフォーマンスをするためには、目の前の試合1戦1戦をしっかりとこなして勝っていくことが優勝できる状態になっていくと思います。

MF大山貴志(経4)

(勝利おめでとうございます)ありがとうございます。(試合を振り返っていかがですか)関東大会から、期間が空いて無くて短い期間の中で、技術であったり気持ちの部分というのを強化していけるのかを意識して準備してきました。そういう練習の部分が結果につながったという部分では良かったのかなと思います。(自身のプレーについてはいかがですか)北大は、マンツーマンとゾーンと二つのディフェンスを巧みに使いこなしてくるチームで、それに対して、自分たちはどうフレキシブルに対応できるかというのを課題に置いていました。ただ、もともと普段から自分たちがやってきていることを試合に出すことができた部分もありました。(4年生としてどうチームを引っ張っていこうと思っているのですか)4年生として残りの期間も1か月を切っていて、後悔しないようにということは思ってました。プレーで引っ張るということはもちろんなのですがベンチ、応援というところからもチームを鼓舞していかなければいけない立場にいるのではないかなと思います。(決勝に向けてどういったことを意識して京大戦に臨みたいですか)あくまでも全日本選手権の優勝を目指しているので、そこも通過点として実力を全日本選手権でも発揮できるということを証明したいです。いつもの通り、やるべきことをやりたいです。(今日の勝利で4年振りの全日本選手権主出場を決めました)自分が入学してから、全日本選手権に出場できていなかったということですごく嬉しいです。また、これからラクロスを始めようと思っている人たちにも認知されたのではないかなと思います。

MF伊藤 広大(法2

(試合を振り返って)最初にミスをしてしまって、心が折れそうだったんですけど、先輩が励ましてくれて最後得点することが出来たので、結果としては良かったかなと思います。(試合中に何か意識していたことは)先輩たちが京都戦でしっかりと走れるように、僕が出て主力選手を温存させたいなと思っていました。(試合における自身の役割は)僕はクリアを任されていて、今日はミスも多かったんですけど、とにかくそれを意識していました。(この出場機会をどう活かすか)初めて公式戦に出たんですけど、いつもと雰囲気も違ってすごく緊張しましたし、自分にとってはすごくいい経験になったと思います。(決勝戦に向けて)今日先輩たちが休むことが出来たと思うので、決勝もいつも通りいいプレーをしてもらって、絶対に勝って欲しいです。

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