【ラグビー】茂木組最終戦、1点差で惜敗しシーズンを終える 大学選手権第3戦/法大戦

先週の筑波大戦で、国立行きがなくなってしまった慶大。この日は茂木組の最終戦となる大学選手権・法大戦が行われた。この1年突き詰めてきた慶大らしいラグビーを体現したかったが、前半パスのミスが響き、無得点に抑えられてしまう。後半はミスが減り、一時は1点差をつけて逆転に成功した。だが試合終了間際にペナルティを犯し、法大にPGを決められノーサイドの笛が鳴った。28-29とわずか1点差で敗れ、茂木組の戦いは悔しすぎる敗北で締めくくられた。

 

 

大学選手権第3戦

対法大@県営熊谷ラグビー場

 

 

得点
慶大 チーム 法大
前半 後半 前半 後半
PG
DG
28 小計 22
28 合計 29

 

得点者(慶大のみ)

T=渡辺、浦野、鈴木、木原

G=瀧口4

出場選手

ポジション

1.PR

三谷俊介(総3・国学院久我山)

2.HO

渡辺祐吉(経4・慶應)

3.PR

平野裕馬(環4・国学院久我山)

4.LO

池田尚(商4・慶應)

5.LO

佐藤大朗(総4・国立)

→18. 山田亮介(環4・国学院久我山)

6.FL

茂木俊和(理4・清真学園)

→19. 木原健裕(総2・本郷)

7.FL

森川翼(環2・桐蔭学園)

8.NO8

鹿児島昌平(経4・慶應)

9.SH

宮澤尚人(法2・慶應)

→20.猪狩有智(経3・慶應志木)

10.SO

宮川尚之(環3・成蹊)

11.WTB

瀧口晃太郎(文4・桐光学園)

12.CTB

高田英(経4・慶應志木)

13.CTB

柚木大佑(商4・慶應)

→21. 川原健太郎(環2・小倉)

14.WTB

鈴木貴裕(経4・慶應)

15.FB

浦野龍基(政2・慶應志木)

 両校にとって今シーズンの最終戦となったこの試合。序盤は両チームともミスを連発し、試合は動かない。慶大はパスのミスが目立つ立ち上がりであった。だが、決して終始法大ペースで試合が進んでしまった訳ではない。15分にはフェーズを重ねていた慶大が、敵陣ゴールラインまであと5メートルのところまで攻め込む。だがチャンスをつかみきれない。22分にも渡辺副将(経4)をはじめとしたFwd陣が粘り、じりじり敵陣深くまで迫る。だがこの好機も活かすことができず、苦しい展開が続く。すると26分に、ディフェンスの穴をつかれて相手に先制を許してしまう。その後も慶大はパスのミスを連発。相手のボールへのリアクションスピードが速かったこともあり、攻めきることができなかった。再三訪れたチャンスを一つもものにできなかった慶大は、0-7のまま、相手にリードを許した状態で前半を終えることとなった。

 

 そして茂木組最後の40分。勝利のために、なんとしてもすぐに逆転を狙いたいところだった。だが、開始わずか1分で相手にトライを献上しさらなるリードを奪われてしまう。その後6分にモールを押し込んでいき、最後は渡辺が「自分たちのやってきたことが随所に出せた」と振り返るトライを挙げた。なんとか慶大がこの日初めてとなる得点を挙げる。ここからは一時点差を広げられてしまった場面もあったものの、慶大も意地を見せ反撃する。前半多発してしまったハンドリングエラーやパスのミスが減ると攻撃のテンポは上がった。Bksも前半以上に機能してくる。残り10分となるまでにFB浦野(政2)・鈴木(経4)がトライを挙げ、5点差とする。すると38分にはラインアウトからモールを形成し、押し込んでFL木原(総2)がトライ。WTB瀧口(文4)のゴールも成功し、28-26と逆転する。このまま慶大の劇的逆転勝利となるかと思われた。だが一筋縄ではいかなかった。41分に慶大はペナルティを犯し、法大にPGを決められる。最後の最後に28—29とされてそのままノーサイドの時を迎えた。勝利目前のところまで追い上げただけに慶大にとっては非常に悔しい敗戦となった。

 

「今までやって来たことを出して勝とう」(LO佐藤・総4)と、臨んだ最終戦。追い上げるも、最後にPGを決められての敗戦。選手たちは勝つことの厳しさ・むずかしさを痛感したであろう。茂木主将(理4)は「後半3トライ取られてしまったことが今日の敗因」として挙げた。慶大らしいタックルや粘りのディフェンスができれば、防げた失点もあったであろう。4年生を中心に選手たちに悔しさが残った。だが「僕たちの姿を見て後輩たちに何か感じていてほしい」(茂木)。慶大らしいディフェンスを徹底することの大切さは、きっと下級生にも伝わったはずだ。

 

 

 

 今年度は春から強豪校に勝てない日々が続き、対抗戦は5位、大学選手権ではグループ内で1勝2敗と苦しい戦いが続いた慶大。だが苦しい時期を経験、あるいは目の当りにしていた下級生は何かを吸収したに違いない。

春にはまた新たなタイガー軍団が始動する。この試合を含むこれまでの戦いから学んだことを生かし、これまで以上に強いタイガー軍団となってくれることに期待したい。伝統の低いタックルや愚直なディフェンスを磨き直し、来年度こそは真の日本一に輝いてほしい。

 

【ケイスポ的MOM 】アタックを勢いづける縦の突破が武器 SO宮川尚之

この試合、アタックでチームに大いに貢献したのがSO宮川尚之(環3)だった。攻撃の起点として自身の強いフィジカルを活かし、幾度となく縦の突破を見せ、チームのトライにつながる活躍が光った。今年度はAチームでの出場機会が少なかった。だが来年はSOとしてだけでなく最上級生としても、チームを引っ張っていく存在となる。宮川自身、「1、2年生の時は自分ひとりでラグビーをやっているという感覚だったが、今年に入って15人で勝ちにいこうと思えるようになった」とメンタル面での成長も少しずつ実感している。プレーでも気持ちでもチームを勝ちに導くSOを目指して。来シーズンも黒黄の司令塔の活躍に期待だ。

慶應スポーツ新聞会

高橋 茜

 

コメント

田中監督

 

(試合を振り返って)前半はせっかくテリトリーを取っていたのですが、細かいミスが原因で流れをつかめなかったと思います。流れをつかめないまま、得点できず、また相手にミスから得点を許してしまいました。後半はそこをしっかりと修正してていねいに、ボールを大事にしていけたと思います。だからこそ追いつくことができたと思います。最後の反則は一生懸命やっていたから出た反則だと思います。誰かを責めることは決してありませんが、反則が原因で相手にPGを決められてしまいました。非常に悔しい敗戦です。慶大にとって今シーズン最後の試合であり、4年生にとっても最後の試合でしたが、学生たちはよく体を張っていたと思います。慶大のラグビーを貫いていたと思います。残念ながら今シーズンは終わりますが、茂木主将を中心に今年の慶大はまとまったチームになったと思います。またこの悔しさを次の代が引き継いでいって、伝統を継承していってくれたら良いと思います。

 

FL茂木主将

 

(振り返って)4トライとられてしまったことがいけなかったと思います。今シーズンの慶大の目標は、アタックでは4トライ、ディフェンスでは2トライ以内の抑えるというものでした。最近の試合では2トライ以上取られることが非常に多く、今日も後半に3トライとられてしまいました。最後の慶大のペナルティは仕方ないというか、狙ってやったものではなかったです。そう考えると、後半3トライ取られてしまったことが今日の敗因だったと思います。今日の試合は次のステージには進めませんが、今シーズン最後の試合だったので黒黄を着る以上はプライドを持ってやろう、ということでした。タックルが甘かったこともあって今日の試合はあまり良くなかったと思います。(最後の試合を終えた今の気持ち)僕自身のプレーもふがいなく、涙も出ないような悔しさを感じています。終わってしまったことですが、最後の試合は勝って終わりたいとみんなで言っていました。それができなかったのが部員のみんな、同期のみんなに申し訳ないですね。(法大のPGを見ていた時は)外れてくれないか、とは思いました。でも声を出してプレッシャーをかけるのは反則なので、見ていることしかできなかったです。あの反則はしょうがなかったと思います。こうやってやられてしまったことが後輩にとって良い経験となってくれれば、と思います。(後輩にプレー面で伝えられたことは)今日僕自身のプレーからはなかったと思います。(主将としての1年を振り返って)いろんなことがありました。皆がいろいろやってくれたからこそやってこられたと思います。僕自身すごく引っ張ってもらった感じがあります。特に幹部やAチームの4年生にはお世話になりました。ジュニアの4年生もジュニアをまとめてくれました。4年生全体が動いてくれたので、こういうチームができたと思います。最後に結果が手に入らなかったと思うので、この姿を見て後輩たちに何か感じていてほしいです。口で伝えるのも簡単なんですが、行動をみて「こうしていたらからこうしよう」とか、僕らがだめだったところを改善していってほしいです。どんどんよくしていってほしいです。(競技から引退することについて)悔しさはものすごくありますが、レベルの高いところではこれ以上はできないと思います。そういった意味でもこれが最後の試合だったんだな、と思います。今後は高校に帰って教えたりすることはあるかもしれません。でもこのような舞台でプレーできるのは最後だったので、心残りはあります。(後輩へのメッセージ)4年生を中心にまとまっていってほしいですね。4年生はある程度ビジョンを持って臨んでもらいたいです。ビジョンは好きなように決めてもらってかまわないと思うので、先輩たちの残したものプラス自分たちのオリジナルなものを作っていってくれたら良いと思います。

 

 

HO渡辺副将

 

(今日の試合を振り返って)自分たちのやりたかったラグビーが出し切れなかったというのが敗因で、ただモールであったり随所に自分たちのやってきたことが出せた試合でもあります。最後取りきるところで取りきれなかったというのも敗因で、下向いていてもしょうがないので後輩に思いを託します。(前半膠着していたがどういったことを考えていたか)僕はスクラムやって顔あげたらスクラムという感じだったんですけどミスが多かったなあという印象とあとスクラムが相手結構強かったんでなるべく勝負したくなかったんですけどそこで勝負できなかったのが苦戦した原因です。(前試合からどんなことを意識してやってきたか)4年生の最後まで頑張る姿というのを後輩にみせたいという一心でやりました。(今年を振り返って)本当につらいシーズンだったと思うんですけど仲間と切磋琢磨しながらここまできて、終わってしまったんですけどこれたというのは僕にとって大きな財産です。(自身のラグビー生活を振り返って)小さなときに鎌倉ラグビースクールでラグビーに出会えて楽しさを教えてもらって、中学でも楽しくやって、高校で厳しさを学び、大学で結果の大切さを学んだということで自分の人生そのものではないですけど、多くのことを学びました。(後輩たちへメッセージ)いつでも応援しています。

 

 

 

 WTB鈴木副将

 

(今の気持ちは)本当に、自分たちのやってきたことを全く出せずに、不完全燃焼で終わってしまいました。何か負けて悔しいんですけど、 それよりも自分たちのらしさを何も出せなかったことが悔しいというか、もやもやして納得できない終わり方になってしまいました。(試合を振り返って)ブレイクダウン周りでプレッシャーを食らってしまい、外でプレーすることができませんでした。正直あんまりボールに関わることができなかったので、もっと積極的にいけたらよかったんですけど、でも僕だけでなくチーム全体がチームの形というものを見失ってしまったと思います。プレー面は反省の方が多いです。(トライシーン)そこまで良いテンポで攻めていて、僕はもう取り切るのが仕事なので。ちょっと相手のディフェンスも来てたのですが、取り切ることができたので、よかったとは言えないですが、トライを取れたことは よかったと思います。(前の試合からの気持ちの切り替えは) 筑波戦で負けてしまい、この法政戦で先はなかったんですけど、1年間通してやろうとしたラグビーというのを完成させようと思いました。やりきることが、後輩たちに姿勢として残せる部分かなと思ったので、自分たちのラグビーをやりきることを目標にしました。でも結果 的にこのような試合になってしまって、この一週間、先がないのに頑張ってくれた後輩たちには、申し訳ない気持ちとありがとうという気 持ちがあります。(最後法大がPGを蹴るのをどのような気持ちで見ていたか)もう、あのときは正直どうしようもなかったので、ボールの跳ね返りだけはしっかり処理しようと思っていました。分からなかったです。(茂木組とはどのようなチームだったか) 春の試合から、中々結果が出ずに苦しんだのですが、そんな中でもつらい練習をチームで乗り越えてきました。苦しい中でも、チーム一丸 となって、1年生から4年生までよく頑張ったと思います。この頑張りが、結果として出せなかったのですが、無駄ではないと思います。 僕たちはここでもう終わってしまいましたが、後輩たちには、この1年間努力してきたことを生かして、勝って笑って終われるように、頑 張ってほしいと思います。

 

PR平野

 

 (今の気持ちは)一週間前から終わりが見えていた戦いだったので、モチベーションが難しかったのですが、最後は後輩に残せるもの、自分たちはこういう代だったんだって印象づけられる試合にしようってことでした。でもこういう形になってしまって残念です。(試合を振り返って)スクラムの部分でいけるかなと思ったのですが、法政さんの組み方や強さに手こずってしまいました。ボールポゼッションとかの支配 率はあったので、トライを取ることの難しさを身に染みて思いました。(前の試合からの気持ちの切り替えは)僕たちの代の引退が決まって しまって、何をモチベーションにしようって話をした中で、後輩だったり応援してくれた同期のことを考えて、何よりも勝利を捧げようと 思いました。(法大が最後PGを蹴るのをどのような気持ちで見ていたか)一昨年のジュニア選手権の決勝(東海大戦)でもこういう場面があって、それが 鮮明に蘇りました。プレッシャーもかけられないので、願うしかなかったですね。(茂木組とはどのようなチームだったか) 色々な個性がある中で、茂木が先頭に立って引っ張ってくれて、副将の渡辺や鈴木が上手くまとめてくれたなあと思います。それだけに優 勝という形で締めくくれなくて残念です。本当に、よくまとまった代でした。(4年間を振り返って)3年4年と試合に出させてもらって、 1年のときは上に偉大な先輩がいてモチベーションになったり、スクラムが押せなくて悩んだ時期もありました。でも、4年間を振り返る と、そういう時期があったから今の自分がいるのかなと思います。最後優勝で終われなかったのは残念ですが、全体を見れば充実してたと 思います。(後輩へのメッセージは)僕はスクラムリーダーだったのですが、今日はこういう風にスクラムを押せなくて全うできませんでした。でも、他校のスクラムと互角に渡り合えるところまできたと思うので、前3の後輩にはがんばって一番強いスクラムを作ってほしいな と思います。(今後に向けて)そんなに有名なチームにいくわけではないんですけど、そこでしっかり結果を残して、そのチームで出られるようにしたいです。

 

 

LO池田

 

(大学選手権初スタメンだったが)正直せっかくスタメンで使っていただいたのに、よくなかったので後悔の残る試合となりました。Bチームから上がって来てのスタメンだったが)Bチームで僕を始め、柚木だったり今日出ていない石田だったりBチームで苦しんできた4年生の分まで頑張りたかったんですが、うまくいかなくて後悔しています。ですが、気持ちとしては出ていない人の分まで頑張ろうと思ってやってきました。(出られなかった石田選手から何か声をかけられたか)本人も悔しかったと思うんですが、僕に頑張れ、うらやましいと言ってくれました。そして嬉しいとも言ってくれたことを一番よく覚えています。4年間を振り返って)僕は大学3年まではほとんどEチームやリハビリにいて、陽の目の当たらない選手だったんですが今年は野澤さんを始め良くしてもらって最終戦ではスタメンに出させてもらいました。最初の3年は辛かったんですが、最後の1年でAチームに出れたので、辛かったですが充実した4年間でした。(後輩に残せたものは)チームとしては慶應のラグビーを完成しようという目標でやってきて、一つ形として筑波大戦は大学選手権の中でいい形があったのでそこは良かったかなと思います。個人としてはAチームの中で僕は小さくて、一番センスもない人間だったのでその中で泥臭くやることが僕の中で一番のものだったのでそれを後輩に伝えられていればと思います。

 

LO佐藤

 

(試合を振り返って)勝っても負けても最後ということで、今までやって来たことを出して勝とうという話だったんですがミスが多くて自分達のラグビーができない時間が多かったのでそこは凄い悔しい試合となりました。(ブレイクダウンで絡まれるシーンが多かったが)ちょっと相手が反則気味でいつもないくらいの形で来ていて、それに早い段階で僕たちが対応できなかったのが一番大きかったと思います。後半は反則を取らないことが分かったので3人目が早く行って相手を剥がすことを意識したので、後半は前半よりは球が出るようになったと思います。(今日のゲームプランは)ゲームプランはいつも通りで、前半と後半20分は走って、間の時間はコントロールするということでした。今まで走ってきたラグビーを継続して、相手を疲れさせて走り勝とうということでした。(攻撃の形はどうだったか)出来てるところもあったんですが、相手が絡んできていたのでそこで人数を使ってしまって次のシェイプに立てない場面が何回かあったかなという感じです。(大学ラグビー生活4年間を振り返って)僕は弱いところから挑戦の気持ちで入ってきたんですが、4年間で成長させてもらえたなと思います。僕は社会人でもラグビーを続けるのでこれで終わりではないので、ここで学んだことを次に生かして成長していきたいと思います。(後輩に残せたものは)慶應は個人技が凄い人がいないのでチームで戦うしかないんですが、勝てなかったことが多かった中でチームとして戦って通用するところが何個もあったのでそこを受け継いでもらって、後輩たちなりにそこにプラスαしてもらって次に繋げて欲しいと思います。(社会人のドコモでのプレーに向けての抱負は)慶應で学んだ低いタックルと走り勝つ運動量をドコモに行ってもしっかりと生かして、社会人で武器を身に付けられたらいいなと思います。慶應で身に付けたことを生かして進化していきたいです。

 

NO8鹿児島

 

(今日の試合を振り返って)大学4年間と、ラグビー人生のすべてを出そうと思って臨みました。(今の気持ち)自分の力はしっかり出しきったと思うんですけれども、負けてしまったという結果に対して今日出られないメンバーと後輩たちに申し訳ないと思っています。(大学選手権については)今日の試合でも今までの慶応なら追いつくことが出来なかったと思うんですけれどもあそこで喰らいつけたので、日々練習を重ねるごとに確実にチームの力は上がっていたと思います。 (NO8として)チームを勝たすことが出来なかったというのは僕の責任だと思うので、もうこのチームを背負えないというのは悲しいですけれども後輩たちには僕が得てきたものをしっかり伝えて、来年からは強い慶應のバックローから盛り上げていくいいチームを作り上げてほしいなと思います。(4年間を振り返って)後悔することはいろいろあるんですけれども、こんな素晴らしい環境でラグビーをすることが出来て今まで支えてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。

 

SO宮川尚之

 

(今日の試合を振り返って)テリトリーは結構取れていた、相手陣には攻めていけたんですけどやはり最後取りきれなかったという一年間の課題が出た試合だったと思います。(前半膠着していたがどんなことを考えていたか)取られたトライも自分たちのミスから出たトライ、崩されたトライではなかったんでやられているという思いはなかったんですけど、敵陣にいたのに1トライも取れずに帰ってきてしまったというのがあるんで後半はとにかくそこを頑張ろうと思って試合していました。(今日大きな敗因は)やはりゴール前で取りきれなかったというのが大きな敗因だと思います。(今年を振り返って)春シーズンはいろいろあって迷惑かけてしまって早慶戦から戻ってこられたんですけど、やっぱり自分ひとりの力ではうまくいかなくて、いろいろな人に支えられてきた一年だったと思います。(成長した部分はあるか)1、2年生の時は自分ひとりでラグビーやっているという感覚だったんですけど、今年にはいって15人で勝ちにいこうと思えるようになったことだと思います。(来年最高学年だが意気込み)たぶん目標は日本一になると思うんですけど、言葉でいうのは簡単ですけどそれを部員全員で体現できたらな、と思います。(引退する4年生にメッセージ)春シーズン迷惑をかけてしまって、取り返そうと頑張ったんですけど、最後まで結果を出すことができなくて申し訳なかったなと思います。

 

CTB高田

 

(試合を振り返って)ハンドリングエラーとペナルティが多くて、ポゼッションは高かったんですけどそういうところのミスが続いて失点されてしまったというのが非常に悔しいです。(試合への意気込みは)国立にはいけないということで、慶應のラグビーを完成させようと思いシェイプとワンキルとタックルというところにフォーカスしていたんですけど、出た部分も出なかった部分もあったかなと思います。(最後の相手のPGはどんな気持ちで見ていたか)特に何も考えずに、結構難しい位置だったので入ったら負けても仕方ないかなという気持ちでした。(4年間を振り返って)1、2年のときは全然出れなかったんですけど、3、4年になってメンバーにどんどん入れるようになって非常にうれしかったです。でも、その分責任も重くなってきてその責任を遂行できたかわからないですけど、自分としては満足のいく結果だったと思います。(後輩へのメッセージ)今年かなり負けが続いていたシーズンだったんですが、勝つことがチームを成長させることだと思うので、まずはしっかりと春の初めから体を作ってどんどん勝っていってほしいと思います。

 

CTB柚木

 

(試合を振り返って)今日は慶應のラグビーを完成させようと言っていたんですけど、やり切れなかった部分があったのが悔しいです。(黒黄の13番を着ての出場だったが)1年生のときからずっとスタメンで出たいという夢があり最後の最後で叶ったというのはすごいうれしくて、これで引退だったので後輩に何か残せるようなプレーをできたらなと思って臨みました。(今日の自身のプレーについて)自分のミスでトライを取られてしまったところもありましたし、自分としてはもっとタックルしたかったんですけどあまり相手も来なかったです。やはりミスのところが悔いが残ります。(後輩に残せたものはあったか)僕自身はラグビーがうまいわけではないので、常に練習とかちょっとしたことも全部100%でやりきる姿だけでも後輩に見てもらえたらなというふうに思っていて、それを感じてくれる後輩がいればいいなと思います。4年間を振り返って)つらいことや全然結果が出なかったことが多くて順風満帆では決してなかったんですけど、最後の最後でこうして13番を着れたということで、12番、13番に対してあきらめなかったことだけがよかったなと思います。(後輩へのメッセージ)結果が出なかったりつらい時期があると、気持ちが折れたり練習でも気持ちを入れて臨めないときもあると思うんですけど、そういうときも自分を信じて諦めずにやり続けてほしいなと思います。

 

WTB 瀧口

 

(今日の試合を振り返って)最後の試合なので、今までやってきたことをすべて出し切りたかったです。しかし、相手のブレイクダウンでのプレッシャーが強く、早いテンポを作れませんでした。敵陣でプレー出来ましたが、自分たちのラグビーが出来ませんでした。(今日の試合に向けての意気込み)最後の試合なので、勝って有終の美を飾りたかったです。(キックの調子)一年間やってきたことが形になり、嬉しかったですが、勝利に結び付かずに残念です。(自身のプレーについて)早いテンポが作れない中で、適切なプレーが出来なかったことと、ターンオーバが多かったです。(今季を振り返って)結果が出ずに辛かったです。応援しているひとにも申し訳なかったです。(4年間を振り返って)そんなに強豪校から入ったわけではないのに、Aチームで出られたのは良かったですし、努力したことが報われたので、自信になりました。これを社会に出ても役に立てていきたいです。(茂木組について)スター選手がいないので、愚直なプレーを心掛けたり、毎晩ミーティングをしたり、地道な努力を重ねる慶大らしいチームでしたが、結果が出ずに残念です。(後輩へのメッセージ)後輩には僕たちみたいに悔しい思いをしてほしくないので、結果にこだわって悔いのないように頑張ってほしいです。

 

FB 浦野

 

(今日の試合を振り返って)自分達のミスで負けてしまいました。(今日の試合に向けての意気込み)最後なので、4年生に勝って引退してもらうことと、自分に求められているトライをとることです。(トライシーンを振り返って)直前に自分のミスでトライをとられました。なので、自分で取り返したかったです。(自身のプレーについて)カウンターをするべきか悩んでしまった場面がありました。しかし、トライをとれたことは良かったと思っています。(今季を振り返って)色々なことがありました。SO、WTB、FBと色々なポジションを経験できました。また、その中で課題も見つかり、今後に繋がる1年でした。(茂木組について)まとまりがありました。(4年生について)一番上でチームを引っ張る姿はチームの強さの源でした。(今季トライを量産したが)自分のチームでの存在価値はトライをとることなので、うれしいです。(来季に向けての意気込み)個人としても、チームとしても、今季の経験を無駄にしないために、今季の課題を克服して日本一になります。

 

LO山田

 

(最後の試合だったが)先週筑波に負けて、目標は終わっていたので自分自身のモチベーションを保つのが難しい状況でしたけど、最後は勝利で飾りたかったというのは強く思います。(シーズンを振り返って)春からいろんなこともありまして、結果も出なくて辛いシーズンでした。早明帝筑に一勝もできなくて、正直なにやってたんだろうな、という感じです。(印象に残っていることは)最初はチームがバラバラだったんですけど、シーズンが深まっていくうちに、どうしたら勝てるかというのを色々考えたことや、4年生からもらった寄せ書きが印象に残っています。今日のアップでも部員全員が応援してくれてすごくいい雰囲気でやっていたので、この雰囲気でもっとラグビーを続けたかったと思いました。(同期に伝えたいこと)とにかく試合に出られない選手たちが僕たちのために尽くしてくれたので、本当にありがとうと言いたいです。あとは僕はラグビーを続けるチャンスがあるので、他の同期の分まで社会人になっても頑張っていきたいです。(後輩に期待したいことは)いくら善戦したとしても結果が全ての世界なので、やっぱり結果にこだわって全ての練習を行って、最後に後悔のないように終わってほしいと思います。

 

SH猪狩

 

(試合を振り返って)前半は縦に強いアタックができなかったので、後半はパスの回数を少なくして縦に縦に行こうということでアタックはだいぶ修正できたと思います。(この試合への意気込みは)もう次はないですが今年最後の試合なので、慶應の一番いいラグビーをしようということだったんですけど、なかなかできずに苦しい試合になってしまいました。(1年間を振り返って)やっぱりAチームでの試合経験が少なかったと思っています。来年は今年出た反省を活かしてプレーで引っ張っていければと思います。(新体制への意気込み)まだ何も決まってないですけど、自分もAチームに出ている立場なので、プレーでも生活の面でも引っ張っていきたいと思います。

 

 

岡主務

(主務としての1年間を振り返って)春からなかなか勝てなかったので、選手たち自身もすごく悩んでいました。自分の力がどうチームに響くかはわからないんですけど、いつも自分がなにか良い影響を与えられたら、と思ってやってきました。でも最後に筑波大に勝てませんでした。選手に、もしかしたらやりたくないようなラグビーを我慢してやらせてしまっていた感じもあるので、それはすごく申し訳なかったという気持ちでいっぱいです。やりきったというよりは後悔しかないです。結果が全てなので。この1週間はチームとしてやりきった感じはありますが、1年間を通してみると悔しい限りです。(岡主務から見た茂木主将は)茂木を主将にして良かったと思います。自分自身も茂木に支えられました。茂木だけでなく、渡辺・鈴木副将、新甫Bksリーダーの4人にはすごく感謝しています。(後輩へのメッセージ)マネージャーという立場の人間は、チームが勝利しないと意味がありません。勝利だけを目指して頑張って欲しいです。選手の後輩たちは、マネージャーたちがチームのために働いているんだということを感じながら取り組んでいって欲しいです。

 

※以上をもちまして蹴球部の2012年度シーズンは終了となります。4年生の皆様、本当にお疲れ様でした。それに伴い、今年度の慶應スポーツの蹴球部取材記事もこれが最後のものとなります。1年間、ご愛読頂きありがとうございました。また、お忙しい中でも快く取材に御協力頂いた選手、スタッフの皆様に、この場を借りて厚く御礼申し上げます。来年度も慶應スポーツは塾蹴球部を精力的に取材してまいります。今後ともよろしくお願い致します。

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