【バスケ】拓大との接戦に勝利、第2週を終える。

2日間に渡りチームを引っ張った酒井(環4)

第86回 関東大学バスケットボールリーグ戦

2010/09/12(日)@青山学院大相模原キャンパス

  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 20 23 22 29 92
拓大 20 16 29 18 83
関東大学リーグ戦第2週拓殖大学との第2戦。前日、延長戦の末の敗れ早くも2敗目を喫し、優勝のためにはもう負けは許されない。拓大のアウトサイドのシュートを抑えられるかが鍵となる。

試合は序盤から拓大が前日の勢いそのままにアウトサイドを次々に決めるが、慶大も二ノ宮、酒井が積極的に仕掛けて得点を重ね、終盤まで一進一退の攻防が続く。同点で迎えた勝負所の4Q、酒井、中島(総1)らの連続得点で一気に突き放し、92-83で勝利。前日のリベンジを果たした。

慶大のスタメンは、二ノ宮主将 (環4)、酒井副将 (環4)、岩下(総4)、家治(環3)、桂(政2)

1Q、序盤から慶大は苦しい展開。前日に続いてアウトサイドが好調な拓大に一時は7点差とされるも、そこから慶大は二ノ宮が仕掛ける。スリーポイントやドライブからのタフショットなど3連続得点で一気に逆転。スタメンに復帰した岩下もゴール下で得点。酒井も再三ドライブを仕掛け、4年生3人がチームを引っ張る。対する拓大もランニングプレーから得点を重ねる。どちらも譲らぬまま20-20の同点で1Qは終了。2Q、慶大は集中したディフェンスから流れをつかむと、酒井のドライブからのバスケットカウントを含む連続得点でリードを奪う。さらに中島のミドルシュート、二ノ宮の難しい体勢からのスリーポイントで9点リード。ただ拓大もインサイドとアウトサイドでバランスよく得点を重ね詰め寄る。慶大は金子(環3)、蛯名(法1)などガード陣を入れ替えながら、セットプレーから得点。43-36と7点差をつけ前半を折り返す。

迎えた後半、慶大は家治のミドルシュートで先行。そこから拓大が3連続得点で一気に同点に。慶大は課題であるゾーンアタックが機能せず、ミスやファウルで得点が止まるが、ここでルーキーの中島がチームを救う活躍を見せる。2本のスリーポイントを決め、さらにゴール下でも得点しチームに貢献。この1年生の活躍に4年生も続く。酒井のスリーポイント、二ノ宮のアシストから岩下の得点と一気に突き放しにかかる。だが拓大も#94長谷川(智)、#99長谷川(技)のアウトサイドが全く落ちず、65-65の同点で3Q終了。勝負の最終Q、再び酒井がゴール下で強さを見せ、中島もインサイドで奮闘しフリースローで得点。更にここまでおとなしかった家治にも当たりが出始める。そして、家治の鋭いドライブからのミドルシュート、二ノ宮、中島の連続スリーポイントなどでついに12点差と突き放す。その後も家治が積極的にドライブを仕掛けファウルをもらうとフリースローで連続得点。中島もリバウンドに飛び込み流れを渡さない。終盤拓大のオールコートプレスに対してもコートを広く使い冷静に得点を重ね、92-83で苦しい試合をものにした。

2勝2敗の5分となった慶大。まだまだ本来の速い展開が見られないが、岩下のスタメン復帰、これまで当たりがなかった中島が結果を残すなど収穫もあった。さらにこの試合は控え選手も多く出場し、まさに総力戦で勝利をもぎ取った。次戦の相手は筑波大。去年優勝がかかった大一番で敗れているだけに、何としても勝利し初の2連勝を手にしたいところだ。

By Yosuke Okada

コメント

佐々木HC

チームとしてはいいものばかりではないけど、ある意味結果が全ての世界なので勝てたというのは良かったんじゃない。(ゾーンアタックの出来は)ゾーンもマンツーも、今までやってきたことをやるということ。だけどゾーンは去年からある意味練習し過ぎてるかも知れないね。いつも言ってるんですけど、ゾーンアタックというのは外が入れればおしまいで、いかに外からノーマークの状態を作って打たせることが出来るかということなので、それを毎回毎回やるということです。シュートが落ちた場合のリバウンダーとセーフティーというのは自動的に決まるので、もう入れるしかないんですよ。それが今日良かったのは中島かな。あのコーナーからの2つのシュートがチームを落ち着かせたね。(昨日を踏まえての対策は)相手のいい所ばっかりをクローズアップしていたので、自分達の特徴を上手く活かすということをやろうよという話をしました。(勝負所で4年生が頑張れたのでは)4年が頑張らなかったらチームにならないし、昨日みたいに4年が率先してミスしたら勝ち試合も絶対勝てませんよ。我々は4年生がいいことをやることが、ある意味伝統というか、それが蓄積されて、弱い連中が集まっても部の形が出来ていってると僕は思っているので、4年生は十二分に働かないとまずいですよ。でも最後は危なかったでしょ。相手がもうちょっと意欲的だったらかかってますよ。4年生はまだまだです。(筑波戦に向けて)去年いいところでやられてるからね。それに筑波もタレント豊富なんですよね。今ガード陣が2人出てないようでしたけどあれだけやれるので。だから我々としては、しっかり心して当たって、2連勝していくということです。

二ノ宮主将

試合に勝つか負けるかは4年生にかかっている。昨日も4年生が最後がんばれなかったので、今日はしっかり確認して立て直す意識をした。(岩下選手が復帰して)特にやることは変わっていないが、岩下は経験がある分がんばりどこを分かっていて、チームによい流れをもってきてくれる。他のバックアップメンバーが、ここで動くとか打つとかを分かってくれればいいが、まだなかなかできていないのでそこが課題。(自分で攻めるシーンが多かったが意識してか)攻めれたので攻めていこうと。(リーグ戦の疲れは)痛んでいる選手もいるので…。リーグ戦の難しさとして自己管理がある。しっかりやっていかないと。(次回の筑大戦は)まだうちの早い展開が出しきれていないので、自分たちのできることをして、その上で相手の特徴を抑えていけたら。

酒井副将

昨日は最後の詰めの部分でもう4年生が下級生に声掛けられたかなと思ってたんですけど、今日はそこらへんが上手くいったかなと思います。(ゾーンアタックの出来は)岩下が入ったことによってだいぶ中にも簡単に入るようになったんですけど、まだ外で回しすぎている。今大会ゾーンを使ってるチームが多いので、ゾーンアタックの精度をもっと上げていけたらなと思います。(筑波戦に向けて)あっちも万全じゃないみたいですけど、そんなのは関係なく。春のトーナメントでも当たったし、遠征でも何度か練習試合してて、相手の特徴はお互い分かってると思うんで、それより高いレベルで相手を圧倒出来るように、この1週間調整していきたいと思います。

岩下

とにかく勝って良かったというのが1つ。内容としては、個人的な反省になるが、柱になるべき自分が要所でミスをしたり下手なファールをしてチームの流れを崩してしまった。勝負弱さが自分の中にあったのが反省です。(拓大が全員がスリーポイントが打てるスタイルだったが)スリーポイントのチェックとロングリバウンドのボックスアウトは、しっかりスカウティングしていた。昨日なんかは出ている選手がそういうポイントを抑えられなかったことが敗因。(自身のコンディションは)とりあえず悪くはない。でもチームに迷惑をかけてしまったので、これからがんばって返していく。(次週の筑大戦は)インサイドが鍵なので、リバウンド、ディフェンスなどでチームに責任を果たさないといけない。それが勝利に結びつく。昨年のリーグ戦の借りもあるし、今年はゾーンアタックが不調なので、その辺もしっかりやっていきたい。

中島

昨日負けてチームの雰囲気も良くなかったんですけど、昨日ミーティングして、ベンチも応援席にいる人も全員で盛り上がっていこうということで、今日はいい雰囲気で試合が出来たと思います。(自身の出来は)スリーは先週からずっと打ってて、入んなかったんですけど、それでも先輩達が打っていけと言ってくれていたので、それが入って良かったと思います。インサイドでは岩下さんの代わりとしてリバウンドをとらないといけないので、とにかくリバウンドに飛び込むということを意識してやって、それが出来たと思うので良かったと思います。(ゾーンアタックの出来は)僕はハイポストで繋ぐ役割が中心なんですけど、今日はちょっと繋げなくて。どこの大学もゾーンを持ってると思うので、ハイポストの繋ぎを意識して頑張っていきたいと思います。(筑波戦に向けて)今日スリーが入って、シュートタッチもだいぶ良くなってきたんで、スリーを決めることはもちろんなんですけど、それ以前にリバウンドを頑張るっていう自分の役割をしっかり果たせるように、はつらつと頑張っていきたいと思います。

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