【バスケ】リーグ2週目、拓大戦でまさかの黒星、優勝に向けて大きな痛手。

第86回 関東大学バスケットボールリーグ戦

2010/09/11 (土)@青山学院大学淵野辺キャンパス

慶大‐拓殖大

  1Q 2Q 3Q 4Q OT 合計
慶大 26 18 21 25 96
拓大 21 20 17 32 11 101
1部リーグ1週目、大黒柱岩下を欠いた慶大は勢いのある専大相手に1勝1敗。リーグ優勝を掲げる慶大にとっては大きな痛手。そして臨んだ今日の試合。相手は今年2部から1部に昇格し、勢いのある拓大。終盤までリードするも、そこから拓大のアウトサイドのシュートが全く落ちず。オーバータイムに突入するも拓大の勢いを止められず痛い敗戦を喫した。

慶大のスタメンは二ノ宮主将(環4)、酒井副将(環4)、澤谷(政4)家治(環3)、桂(政2)

第1Q家治がアグレッシブにゴールにアタックし、連続得点。ルーズボールや粘り強いディフェンスからチャンスを得た二ノ宮、酒井もしっかりとシュートを沈めリードを奪う。対する拓大も得意のアウトサイドシュートを連続して決め、必死に食らいつく。26-21と慶大リードで第1Q終了。第2Q拓大はゾーンディフェンスを敢行。慶大はゾーンアタックで対処するも、「ゾーンアタックは本当に課題」(酒井)となかなか得点に結びつくオフェンスを展開出来ず。拓大は依然として好調なアウトサイドからのオフェンスで連続して得点。慶大のこの苦しい状況を家治が次々にタフショットを沈めチームを救う。更にディフェンスで酒井が豪快なブロックを見せると、二ノ宮もスリーポイントを沈め44―41と何とか慶大がリードを保ったまま前半終了。

第3Q、「予定の行動」(佐々木HC)と慶大は岩下(総4)を投入。序盤は再び家治が連続得点。岩下も得意のブロックでインサイドを死守すると、波に乗った慶大・酒井の放つシュートが面白いようにリングに吸い込まれ加点。しかし終了間際、拓大もしっかりと時間内にスリーポイントを沈め65-58で第3Q終了。最終Q、、二ノ宮、酒井、岩下の4年生3人が得点し、チームを引っ張るも、拓大も今日好調のアウトサイドシュートを連続して決め、互いに譲らず。そこから何とか慶大がリードを奪うが、拓大のディフェンスを前にして連続でターンオーバー。流れが拓大に傾き、何とか勝機を見出したい拓大はファールゲームを敢行。残り1,5秒、90-90の状況で岩下がフリースローを2本得るも、2本とも外し、試合はオーバータイムに。オーバータイム直後から拓大のスリーポイントが面白いように決まる。慶大も何とか二ノ宮がファウルをもらい得点を重ねるが、拓大の勢いは止められず、96-101と慶大にとっては大きな敗戦を喫した。

今日の試合、「勝負所で相手の長所である外のシュートを決められた」(酒井)と終盤で拓大に勢いに乗られ、そのまま黒星という形になってしまった。「自分達の良さを忘れ気味」(佐々木HC)と本来の慶大のあるべき姿をもう一度見つめ直す時ではないか。持ち味のトランジションを徹底し、他を圧倒する力がこの長いリーグ戦を戦う中で高まればこれからの強豪との対戦、インカレに向けて大きな糧となるはずだ。

By Shigehisa Osajima

コメント

 

佐々木HC

 

(具体的な敗因は)4年生が大事な所であんな動きだったらやりようがないです。(後半から岩下の投入は)予定の行動です。ちょっと長く使いすぎたかな。(拓大への対策は)対策はしていて、それなりの成果は出ていたと思うんだけど、ミーティングで言ってきたんだけど自分達の良さを忘れて、相手の良い所ばっかりを対策しすぎたので。本来的には私はそういうバスケットではないので、ミスでしたね。(家治選手に更に求めることは)家治は、本人には言ってないんだけど、動ける相手のオフェンスを止められるディフェンス力をつけないと真のエースにはなれないので、今それを求めている所です。それは本人が乗り越えるでしょう。今日はうまくいかなかったと言っても、それを乗り越えない限りうちは戦えないので。今日はもうちょっと頑張れたと思えます。さっき言ったディフェンスの件と同じなんだけど、ポイントゲッターになるには、どんなことがあってもねじ込むということをやって欲しいので。大祐(小林大祐09年総卒・現日立サンロッカーズ所属)だって3年かかったので、うちのエースになるには。家治はこのリーグ戦頑張ればもう2、3試合やれば落ち着くんじゃないかという風に思っています。ただボールをもらってからシュートまでのアジリティーが不足しています。(修正点については)自分達の良さを忘れ気味なので、受けに立つような形になっているので。今まで120点とるって言っていないんですよ、今年のチームには。荷が重いと思っているので。でも指導者としてスローガンとして掲げてそこに近付くように指導しなければならないし、本人達も努力しないといけないと思います。今後一回原点に返って自分達の良さを磨きたいと思います。(コンディショニングについては)コンディションは悪くないです。練習はしっかりとやってます。第1週第2週でこんなこけてるようじゃ優勝はありませんし、それぐらいでへこたれる体力じゃ、青学には100点ゲームでしょう。そんな低レベルで考えてませんから。コンディショニングやりながら戦うような時点ではないので。練習がきついと言っているようじゃ話にならないよと。到達点が違うので。もう一度自分達の良さを確認していきたいです。

酒井

最後までこっちのペースだったんですけど、勝負所で相手の長所である外のシュートを決められて…。本当に2連勝したかったんで悔しいですけど、気持ち切りかえてまた明日頑張りたいです。(リバウンドについて)専修はゴリゴリなんですけど、拓殖は外のシュートを打ってきて、リバウンドが跳ねた所に飛び込んで来て、少し取られてしまったかなと思います。対策としては、まず外のシュートを打たせないようにということだったんですけど、ちょっと出来なかったかなと思うので、先週同様2日目にはしっかり対策立てて勝ちに行きたいと思います。(ゾーンアタックについて)ゾーンアタックは本当に課題なんですけど、まだアウトサイドとインサイドの連携が取れてないと思ってて、外で回しすぎてシュートが単発に終わってしまうことが多かったので、もう少しインサイドに入れてから打ったりとか、そこらへんの連携をコミュニケーションとって解決していきたいと思います。(明日に向けた改善点は)相手の特徴を抑えることも大事なんですけど、自分たちのいいところを出すのが1番大切だと思うので。トランジションゲームであったり、思い切りの良さであったり。まだ下級生が躊躇しているところがあると思うので、もうちょっと個々のいいところを出してもらえればなと4年生としては思ってるんですけど。それをサポートするのが4年生だと思うので、今日は勝負どころでダメだったんですけど、明日は同じ過ちを繰り返さないように、40分間集中していきたいと思います。

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