【バスケ】二連敗も俯かず。課題を明確にして最終日へ

 

3年目のシーズンを向かえ、心身共に成長を続ける権田。

3年目のシーズンを向かえ、心身共に成長を続ける権田。

 

 

1日目の結果は1勝1敗であり、内容、結果共に満足のいくものではなかった慶大。2日目の初戦は1部リーグで活躍する明大、第2試合は3部リーグに属する立教大である。1部と戦える数少ない機会であり、また秋のリーグ戦を見据えて戦うことのできる絶好の機会だ。1日目で、ディフェンス面での反省が挙げられたが、再び課題の残る一戦となった模様だ。

2013/03/17(日) @明大和泉キャンパス
東京六大学バスケットボールリーグ戦 第3試合 vs明大
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
●慶大 12 20 15 28 75
○明大 31 22 18 23 94
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(#背番号・学部・学年・出身校)
PG #16 伊藤良太(環3・洛南高)
SG #14 大元孝文(環2・洛南高)
SF #19 福元直人(環2・福大大濠高)
PF #10 矢嶋瞭(総4・福大大濠高)
C #11 権田隆人(政3・慶應高)

佐々木HCも「一番体が出来上がっている」と太鼓判を押す福元。

佐々木HCも「一番体が出来上がっている」と太鼓判を押す福元。

六大学リーグ三戦目、慶大は前日の早大戦で負傷した主将の蛯名を欠き、明大の徹底したディフェンスや、勢いのある攻撃に苦しめられる形で展開されていく。1Q開始からお互いなかなか点が取れないなか、まず明大が3ポイントで先制する。すぐさま伊藤のミドルシュートで点を取り返すが、慶大はここから波に乗ることができない。序盤は明大の精度の高い3ポイントが立て続けに決まり、慶大は早い段階で追いかける立場となってしまう。食らいつこうと伊藤を中心に積極的な攻めを見せるが、相手のすきのないディフェンスに阻まれ、得点を重ねることができない。こういった状況のなか矢嶋がミドルシュートやレイアップを決め意地を示し、徐々に慶大が中盤で流れを掴み出す。しかし相手の3ポイントを止めることができず、1Qは12-31と追う形で終える。続く2Qに入っても明大から流れを奪うことができず苦しい展開となる。伊藤のドライブ、大元の華麗なレイアップなどで点を重ねるが、明大も安定して得意のアウトサイドからの点を重ね、慶大に流れを渡さない。しかし1Qと同様、ひときわ存在感を発揮したのが復帰したばかりの矢嶋であった。矢嶋がテンポよく3ポイントそしてミドルを決め、攻撃にリズムを加える。また途中から投入された山崎哲(環2・秋田高)もゴール下を決めるなど新しい慶大の一面を見せる。しかしディフェンスの要である蛯名を欠く慶大は相手の徹底したオフェンスの勢いを止めることができず、32-53と大差を開けられた状態で試合を折り返す。

3Qに入り、普段の慶大らしさを取り戻したいが、明大が全く流れを崩さない。明大はエースの#2目健人を筆頭にアウトサイドからのシュートを中心とした攻めを徹底して行ってくる。慶大は伊藤、権田のミドルレンジからのシュート、矢嶋の3ポイントなどで点差を縮めようと踏ん張りを見せ、点を徐々に重ねていく。しかし試合の流れは明大が握っているため、全く点差を縮めることができない。3Qは47-71で終え、24点差を追う形で最後4Qを迎える。4Qは非常に苦しい状況の中、新二年生の大元、福元が粘りを見せる。大元がリズムのいい攻撃の中から3ポイントを決めると、それに呼応したかのように福元が落ち着いてシュートを決め明大に食らいつく。それに奮起したかのようにオフェンスでは吉川治瑛(環3・世田谷学園高)のレイアップや矢嶋の3ポイント、ディフェンスでは矢嶋のブロックなどで流れを引き寄せる。しかし開いてしまった点差を縮めることができず、また最後まで明大のアウトサイドに対応できなかった慶大は、結果的には75-94と苦い一敗を喫し、課題の残る試合となった。

東京六大学バスケットボールリーグ戦 第4試合 vs立教大
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
●慶大 16 14 33 22 85
○立大 19 29 28 17 93
◆慶大スターティングメンバー
PG #13 吉川治瑛(環3・世田谷学園高)
SG #5  田中貴啓(環4・福大大濠高)
SF #12 中村滉平(理3・慶應高)
PF #8  長命祐樹(経4・慶應高)
C #7  本橋祐典(環4・佼成学園高)

大元の高い得点能力は、チームの躍進には必要不可欠だ。

大元の高い得点能力は、チームの躍進には必要不可欠だ。

1Qは序盤から慶大がイージーミスを連発するのを尻目に、立教大はそのチャンスを逃さず、得点に繋げていく。上手くコミュニケーションが取れずミスが多かった」(吉川)ことで、多くのチャンスを逃してしまった。その後、吉川が立て続けにジャンパーを沈めれば、本橋の速攻、ミドルで逆転に成功する。しかし、立教大のプレッシャーが強く、慶大は攻めあぐねる。ボール運びでの苦戦も強いられ、劣勢が続くも、3点差で1Qを終える。2Qからは立教大が終始リードする展開となった。1対1の強さ、速攻の正確さなどで、立教大が慶大を圧倒する時間帯が続く。3点だった点差はあっという間に10点へと広がる。2Q開始から4分半、ここで佐々木HCは選手の総入れ替えを指示する。矢嶋、伊藤、権田、大元、福元といった本来のスタメンがコート上に姿を現した。慶大は巻き返しを図りたいところだったが、更に点差は開くという不測の事態に。「すぐにプレーに100%の力を出せなかった」(大元)ことで、みるみるうちに点は離れていった。2Qは最終的に18点の大差をつけられて、試合を折り返すこととなった。

3Qからは徐々にエンジンがかかり始める。権田がジャンパー、バスカンを決める。チームディフェンスも機能し始め、相手のミスを誘発。そこから大元が走り、速攻で得点を重ねていく。田中副将のバスカンでチームは盛り上がりを見せる。その後、大元、権田がチームを牽引し、63-76で3Q終了。4Qは福元のジャンパーで幕が開く。大元が連続で得点し、7点差まで詰め寄ると、立教大がタイムアウトを要求。タイムアウト後、立教大の運動量豊富なチームディフェンスに慶大は苦しめられ、なかなか追いつくことができない。懸命に食らいつくも、流れが慶大に傾くことはなく、85-96で敗戦という結果になった。

もうちょっといい試合がやりたいと佐々木HCは語った。結果云々よりも、内容が良くないという印象だ。ディフェンスや基礎的な部分の練習をこなしてきた慶大だが、自分たちがやってきたディフェンスと走ることを徹底できなかった」(福元)と、その成果を発揮することができなかった。また、ベストメンバーが揃わない中、チーム全体の底上げは必須だ。しかし立教大戦でメンバーの総入れ替えを行ったことからも、まだまだレベルアップの必要性があるだろう。ただ、まだシーズン序盤である。課題が明確になれば、その分修正もしやすい。新入生もまだ合流していない。東京六大学バスケットボールリーグ戦最終日に向けて、今いるメンバーで、練習で行ったことをコート上で体現し、全力を尽くすのみだ。

(記事: 清水隆太郎、丸山由鶴)

 

佐々木HC

明治戦は結局は振り回されてしまって、ノーマークのシュートで25点分くらい取られたことはまずいですし、立教戦はバックアップの選手達がどれぐらい可能性があるのかを試す試合だったので、我慢しなきゃいけないとは思ってたんですけど。そのままだと相手にも申し訳無かったので、スターター出したんですが、届くとか届かないとかではなく、もう少し迫力が無いといけないですね。(ディフェンスで苦戦した要因は)1対1もそうだし、ピックアップが非常にルーズでした。ボールを貰われる前からノーマークを沢山作っていたんで、相手のシュートが落ちないっていうこともあるんですけど、原則はノーマークだとシュートを打つっていう判断なんで。ピックアップが悪いんですよね。(蛯名選手不在の影響は)去年もそうだけど、この人がいないとダメだというのが続くのが最悪で。確かにメンバーがいないというのはあるんですけど、出れない人のことで色々言ってもしょうがないんで。でも影響はあったんじゃないかと思います。(スモールラインナップだったが)というよりも本橋が、期待していることに対してのレスポンスが悪いんですよ。去年から彼にはずっと課題として出しているんですけど、全然その課題は修正されてないんで。本来は使いたいんですが、チームが期待していることをやらずに我儘を通すことを許しているといいチームにはなれないと思いますし。その修正をさせたいと思ってますが。リバウンドを取れないと勝負にならないんですが、そこが直ってなかったんで、やむなくです。(20日の試合に向けて)次の試合は同じリーグの相手なので、もうちょっといい試合がやりたいですね。一部リーグ相手には20点くらいの差は今があるかなと感じていて、最終試合はある意味イーブンの試合をやりたいと思っていますね。

[F] 権田隆人(政3・慶應高)

こんなに差があるとは思っていませんでした。もっと自分たちがやりたいことをやりたかったのですが、ディフェンス面などで相手にやられてしまいました。(立大戦を振り返って)難しい入りでしたが、もっと自分たちのやりたいバスケができたと思いますし、3部の相手なのに勝ち越せなかったのが今の実力です。途中出場でしたが勝ち越せるようなプレーをしたかったです。(自身のプレーを振り返って)チーム状況もあり、5番ポジションで出ることがすごく多く、いつも4番でプレーをしているので難しいです。しかし、出させてもらっている以上役割を発揮しないといけないので、そう言う意味では100点には程遠い出来です。(ディフェンス面について)シーズンインして1ヶ月、ディフェンス面は重点的にやってきましたが、たくさん得点を取られているので、練習が生きていないです。練習でやってきていることを本番でいかに出すかです。(シュートの調子)自分の持ち味であるアウトサイドシュートはまずまずでした。しかし、センターとして出ているのにゴール下の決定率は悪いので、反省しています。(法大戦にむけて)2日空いて、今回出来なかったことを確認して、またこれまでいい流れで試合を出来ていないので、法大戦は必死に勝ちにいっていい流れを春シーズンにつなげていきたいです。

[G] 吉川治瑛(環3・世田谷学園高)

明治戦はチームが悪い流れになってて、点も取れずディフェンスも出来ていない状況で自分が何を出来るかって考えた時に、チームとして今までやって来たのはディフェンスだったので、ディフェンスから頑張ろうと思ってコートに入りました。2回目にコートに出た時はディフェンスを頑張って得点も少し取ることが出来たので、良かったと思ってます。立教戦はBチームですけどスタメンとしてチャンスを貰ったんで、ガードとしてゲームをコントロールしようと思ったんですけど、上手くコミュニケーションが取れずミスが多くて10点差まで離されてしまったんで、ミスを無くして行かなければと思っています。(ベンチの指示)練習して来たことはディフェンスなんで、そこは絶対にやらなければならないことだと思っています。後はポジションによって違うんですが、ガードで出された時はセットオフェンスの指示があるんで、それを徹底しようと意識してます。(シーズンインからやって来たこと)ディフェンスと体力作りという面なので、オフェンス面は殆ど練習していなくて、ディフェンスだけをやって来たのに、今日は明治や立教に点を取られてしまったんで、まだまだ足りないのかなと感じています。(ディフェンスが良くなかった要因は?)相手に縦に抜かれる部分が多かったり、ピックの場面でのファイトオーバーがまだ全然徹底出来ていなかったんで、そこは課題です。まだまだ出来ていないことだらけなんで、これからもっと練習して行きたいと思います。(20日の試合に向けて)六大学最後なので、明日明後日でしっかり練習して今日駄目だった部分を修正し、ディフェンスから良い流れを作れるように、出場する機会があれば頑張りたいと思います。

[G] 大元孝文(環3・洛南高)

明治戦は一部との差を感じた試合でした。ディフェンスもいつも練習でやっている感じとは違くてハードでしたし、簡単にボールを持たせてもらえなかったので、シュートにいくことも困難で、自分の持ち味がなかなか出せず、苦しい試合だったなと思います。立教戦は、先生が途中でオールメンバーチェンジして、チームをガラリと変えた時に、すぐにプレーに100%の力を出せなかったので、広げられた点差をなかなか詰めることができませんでした。(HCからの指示)昨日の早稲田戦で外の確率が良かっただけに、今日の試合は自分でなかなか点をとりにいかないということをご指摘いただきました。明治のディフェンスが激しかったという事もあるのですが、なかなかアウトサイドを狙うチャンスがなくて、確率も良くなかったので、どんな相手でも、自分のプレーができるようにしていかなければいけないなと思いました。(意識していること)新チームになり、矢嶋さんが帰ってきたので、矢嶋さんの控えで出ることが多くなると思います。途中から出てきて、何本も打てるチャンスはないと思うので、体も準備していかないといけないし、いい流れの中でシュートを打つことを意識してやりたいです。(20日に向けて)明治戦でも立教戦でも良いところがでなかった分、20日に自分のベストのパフォーマンスが出せるよう明日の練習で切り替えてやることと気持ちの面でも昨日と今日、2日間以上に強い気持ちをもって臨みたいです。

[G] 福元直人(環3・福大大濠高)

全然ダメというのが感想です。オフェンスが上手くいかないことが多く、また自分たちがやってきたディフェンスと走ることを徹底できなかったというのがまず評価にも値しないと思います。(今日の試合で気をつけたこと)ディフェンスから走ることを今までトレーニングしてきたので、それをまずやろうと思ってました。(相手の印象について)明治はインカレ3位にもなってて、大きいし、ディフェンスのあたりが激しかったり、走ってきたり、シュートが上手かったりと、一部の上位校の強さというのを感じました。立教はすごく早いバスケットを展開してきて、お互いディフェンスから速攻というトランジションバスケをするチームだと思うのですけど、その面でも上回られたと思います。(春にやってきたことについて)去年のチームが終わって、合宿だったりチームで取り組んだトレーニングというのはすごい意識して、トレーニング面では精力的に取り組んだかなと思います。(次の法大戦に向けて)今までやってきたことを体現して、その中でできないことがあれば修正するというのがチーム目標なので、まずはディフェンスから走ることをしっかり自分たちの流れで作って、昨日今日とできなかったオフェンスでの修正点だったり、個人的な部分だと抜いた後のセレクションがまだまだだと思ったので、明日明後日で修正して20日に向けてがんばっていきたいです。

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