【野球】今シーズン最終戦 要所での一本が出ず惨敗 早大②

6月2日(日) 慶大―早大 2回戦

 

今季5試合目の完封負けを喫し、春季リーグ戦を終えた

今季5試合目の完封負けを喫し、春季リーグ戦を終えた

春季リーグ戦もついに最終週を迎えた東京六大学野球。最終カードの早慶戦は、4位5位決定戦となるも、2万人を超える観衆がつめかけた。試合は先発山田(環4)は初回に中村、茂木に適時打を許すと、3回には昨日の1回戦に引き続き小野田に3点本塁打を浴びる苦しい展開に。打線は再三、得点圏に走者を進めるも、すべて得点に結びつかず完封負け。春季リーグ戦は最後、早慶戦2連敗のいう形で幕を閉じ、慶大は5位に終わった。

 

慶大
早大
 

慶大:●山田、加嶋、菊池、小原、明―小笠原、手錢、藤井

早大:○吉永、内田―土屋

 

慶大出場選手

ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
[7] 佐藤旭(商3・慶應)
荒川(商4・慶應)
[4] 北村(商2・丸亀)
H4 堀野(理4・掛川西)
[9] 谷田(商2・慶應)
稲垣(商4・慶應湘南藤沢)
[8] 藤本知(環3・慶應)
[5] 横尾(総2・日大三)
[6] 山本泰(環2・慶應)
[3] 松本大(環4・桐光学園)
H 植田(商4・慶應)
R 梅野(環2・福岡大大濠)
竹内惇(商3・慶應)
[2] 小笠原(環2・智弁和歌山)
H2 手錢(環4・大社)
藤井(環4・郡山)
[1] 山田(環4・中京大中京)
加嶋(商2・慶應志木)
渡邊暁(商4・慶應)
菊池(環4・盛岡一)
小原(環1・花巻東)
H 大坪(総4・佐賀西)
明(政3・慶應)
 

 

この日も2安打と好調を維持してきた佐藤旭

この日も2安打と好調を維持してきた佐藤旭

心配された雨も降らず、13時2分にプレイボールのかかった早慶2回戦。昨日は先制を許してから追加点を取られ、終盤反撃するも追いつけずに敗れた慶大。勝ち点を得るために、必勝をきしてマウンドに送るのは、左腕エース・加嶋(商2)でなく、4年生右腕・山田(環4)。今季から頭角をあらわし、東大戦では自身初勝利を収めた右の本格派だ。

 

慶大の攻撃は初回、先頭の佐藤旭(商3)が早大先発投手・吉永の初球を左翼線へ弾き返し2塁打。いきなり先制のチャンスを迎える。ここで迎えるは、今日スタメン出場の北村(商2)。確実に走者を進めたいところだったが1球目はバントファールにしてしまう。その後、強硬策に切り替えるも右前への浅いフライに。右打ちを狙いヘッドを遅らせるも、結局は走者を進めることはできずアウトカウントを増やしてしまった。

続く谷田(商2)の4球目に早大捕手・土屋の捕逸で1死3塁と何としても先制点が欲しい展開。転がせば1点が入る確率が高い場面で遊飛に終わりチャンスを掴みきれない。4番の藤本知(環3)は四球、その後の横尾(総2)は三振に打ち取られスリーアウト。先制できた場面で得点できないという悪い流れの初回の攻撃となった。

 

その悪い流れの中で山田が早大打線に立ち上がりを攻めたてられる。2番・白澤に右前に上手く運ばれると、2球目に盗塁。捕

山田は初回から失点し早慶戦で自身2勝目とはならなかった

山田は初回から失点し早慶戦で自身2勝目とはならなかった

手・小笠原(環2)の送球がワンバウンドし、送球カバーに入っていた北村も捕球できず、一気に3塁まで落とし入れられてしまう。そして1回表の慶大の攻撃と同じ、1死3塁の場面から3番中村に適時打を浴び、連日の先制を許す。その後、好調小野田は打ち取るも、茂木に左越え2塁打を打たれこの回計2失点。前日の1回戦と同じ初回から点を取られる苦しい展開になってしまう。

 

何としても反撃したい打線は3回、再び先頭で回ってきた佐藤旭が安打で出塁すると、またしてもバントが必要な場面で、北村にかえ、代打堀野(理4)を送る。しかし堀野もファーストストライクをバントファール。その後バスターに切り替えるも左飛に終わり、進塁させられず。後続の打者も捕邪飛、三振に打ち取られ、得点することはできない。

 

 

藤本知はこの日も2塁打を放ち長距離砲としての存在感をアピール

藤本知はこの日も2塁打を放ち長距離砲としての存在感をアピール

逆に山田の後を3回1死から任されていた加嶋が追加点を許してしまう。4回先頭打者の石井に2塁打を浴びると、きっちり3塁に走者を送られ、迎えるは投手の吉永。打球は打ち取ったかに見えたが、前進守備の三遊間を抜け失点してしまいなかなか試合の流れを断ち切れない。

 

打線はその裏1死から山本泰(環2)が左翼線に2塁打を放ち、チャンスメイク。しかし後続が二飛、三振に倒れ、吉永の前にチャンスは作るも得点に結びつかない。

 

打線の悪い流れを断ち切るため、5回からマウンドに上がったのは、1回戦で久々の登板を果たし、見事無失点投球をした菊池(環4)。しかしその菊池も流れを立て直すことができず、大野大に2点適時打を打たれ追加点を許す。続く6回にも登板するが、東條にソロ本塁打を浴び、ダメ押しの9点目。

そのあとを継いだ1年生左腕・小原(環1)、今季安定した成績を残す明(政3)は残りの回を無失点に抑えるも打線が挽回できない。

7回、8回と走者は出すものの得点には至らず、吉永、内田に完封リレーを許してしまう。吉永のボールは全体的に高めに来ていただけに、とらえきれなかったという印象だ。

 

今季敗戦数8のうち完封負けは、この早慶2回戦で5試合目。春季リーグ戦通算でチーム打率.216と打線がなかなか真価を見せることはできなかった。投打が噛み合わなかったのかというとそうでもない。規定投球回数に達していた投手は白村(商4)だけで、先発のコマがなかなかそろわなかったというのが現状だろう。またその白村も持っている力を発揮することができず、防御率4.47、失点は規定投球回に達している選手の中でワーストの26という成績に終わっている。

今季最も目立つ記録は慶大の犠打数の少なさだ。犠打を得意にする堀野を長くけがで欠いたのも一因に挙げられるが、それを考慮しても犠打数6というのは圧倒的に少ない(明:24、法:31、立:19、早:24、東:10)。打率のほかにこのような“進塁させる打撃”が足りていないのが今季一番に目立つ課題だろう。現にこの早慶2回戦でも犠打、進塁打は試合中1つもなく、走者がいる場面では全て浅い飛球か三振、併殺打に終わっている。横尾、谷田、藤本知という六大学屈指の長距離砲がいるにもかかわらずこのような結果に終わったのはこのような原因が考えられる。

 

今春のシーズンはなかなか投打とも実力を発揮できなかった慶大。だが陸の王者・慶應がこのまま終わるはずがない。今季リーグ戦を戦い、多くの課題が見えてきた。そのような課題を秋季リーグ戦までに克服し、秋にはリーグ戦優勝を見せてくれるに違いない。白村、横尾、谷田、藤本知、佐藤旭など六大学ベストナインに選ばれてもおかしくない選手は多くいる。彼らを中心に、チームを作り直し、秋には強い慶大を、塾野球力を見せてくれるだろう。秋の優勝向けて今、新チーム作りはスタートした。                                             (記事・渡邉 拓磨)

 

 

選手コメント

 

堀野 真主将(理4)

(今日を振り返って)今シーズンだめだったところが全部出て、それだけでもう何もないです。(試合中のベンチの雰囲気は)とりあえず1点は取ろうと。お客さんも大勢来てくださっていますし、得点して若き血歌ってもらわないと、という思いでやっていたんですけど上手くいかないものですね。(代打からの出場について)大事な場面でバントという場面でまわってきたんですけど、それが決められなくて。あそこで決まっていたらこういう展開にはならなかっただろうなと思います。あのバントミスで試合崩しちゃったかなと感じます。(今シーズン戦って良かった点、課題点)最後の方にチームで徹底してバットを短く持て、というのを監督から言われて、2試合で散発でも10安打くらい打てたんで、そういう課題を持ってプレーして結果が出たというのは収穫でした。後はもう悪いところは言い尽くせないくらいあります。(来シーズンに向けて)もうすぐ秋のシーズンは始まると思うので、この短い期間で課題をつぶして個々でレベルアップをして、是非優勝決定戦を早慶戦でできるように、頑張ります。

 

山田 貴大(環4)

(今の率直な気持ち)負けてとても悔しいです。(ピッチングの状態)状態は悪くありませんが打ちやすい球があったので、秋までに修正しなければと思いました。(早稲田の印象)3、4番バッターが良いな、という印象はありました。(秋に向けて課題は)秋までにひとまわりもふたまわりも大きくなって、しっかり抑えられる投手になりたいです。

 

植田 忠尚(商4)

(今日の試合を振り返って)慶應は弱いということを実感させられた試合だったと思います。(春季リーグでの自身の成績は)あまり良い成績はだとは言えませんでした。自分の練習不足だったと思います。(秋季リーグに向けて)大学最後のシーズンになるので、自分のできることを精一杯やって、チームに、また下の代に良い印象を与えて、いい形で卒業できるように頑張りたいと思います。

 

佐藤 旭(商3)

(今日の試合を振り返って)春のシーズンの悪いところが全て出てしまったという感じです。(今季の自身の成績について)目標として昨年のヒット数を上回るということがあって、それはクリアすることができたんですけど、出塁するという部分で昨年より落ちてしまった部分があったので、自分の成績には全然満足していませんし、チームとしてもこのような結果に終わってしまったので、満足にいかなかったなというシーズンでした。(チームの成績をどのように捉えるか)最初のカードの立教戦で勝ち点を取れなくて波に乗れずにズルズルいってしまったという感じだったので、なかなか自分たちの野球ができなかったと思います。(秋に向けて)この春本当に屈辱的な思いをしたので、この夏にもう一回しっかりチームを作り直して、自分たちに何が足りないのか、やっぱり他大学との差が大きかったということがあると思うので、この差を埋めて、他大学に勝てるように、最後は優勝できるように頑張っていきたいと思います。

 

藤本 知輝(環3)

(今日の試合を振り返って)チャンスを全然作れなかったので、そこが悔いに残ります。(今季は終盤打撃の調子を上げてきたが)次に繋がるバッティングができていると思うので、維持するというよりは、もっと上を目指してやっていきたいです。(その他今季を振り返って感じたこと)チャンスは作れているんですけど攻めきれていないことが多いので、そういうところを修正できたらいいなと思います。(秋に向けた課題)バントを1回で決めたり、取れるアウトをしっかり取るというような、基本をもう一度しっかりやっていこうと思います。

 

山本 泰寛(環2)

(今日の試合を振り返って)昨日と同様序盤から点を取られて、流れが来なくて最悪な状況になってしまいました。(自分自身の打撃は)好調なんですが、もっとチャンスメークしたりチームに貢献できていないのでそこは課題です。(今シーズンは)チームとしてしっかりと成り立っていなかったので残念でした。(秋に向けて)秋は全勝優勝するくらいの勢いで頑張りたいです。

 

小笠原 知弘(環2)

(今日の試合を振り返って)なかなか思うように行かず、早慶戦ということで、バッテリーでなんとか抑えてという形で行きたかったんですけど、先制点を取られて、追加点を取られて、ダメ押しも取られ…そこまで行くとなかなか打てないし、チームも勝てないんで。本来の形であるような、ピッチャーが抑えて野手が先制点を取ってという形が作れなかったんで負けたと思います。(2回のヒットについて)がむしゃらに打ったという感じでした。ランナーに出るということよりも、チャンスで一本出せるようなバッターになりたいです。(大量失点を喫してしまった投手陣について)調子は良くないと思います。春のシーズンを通してなかなか抑えられなかったというのは、ピッチャーの甘さであるし、バッテリー間の甘さだったので。ピッチャーが抑えて、バッターが打つという形ができてなかったんで、なかなかうまく行かないという感じですね。(秋季リーグに向けて)僕はキャッチャーなので、チームの柱となれるように、信頼されるキャッチャーになるということがまずなんですけれど、ピッチャーをまとめて、強い慶應っていうのを見せて行きたいなと思っています。

 

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