【航空】第50回全日本学生グライダー競技選手権記念大会

航空部は、過去に、全国大会にあたる全日本学生グライダー競技選手権大会で、8連覇を成し遂げたことのある実績を持つほどの強豪である。今年度も4冠を達成するなど、慶應の体育会の中でも、戦績は群を抜いている。まさに、大学グライダー界の「空の王者」である。しかし、塾生の間では、まだまだあまり知られていないというのが現実だ。今回は、このような素晴らしい実績を持つ部活の存在を塾生に知ってもらうためにも、グライダー競技の特徴も含めつつ、慶應義塾体育会航空部を紹介していく。

2010/3/7~3/14@妻沼滑空所

団体優勝:慶應Aチーム

個人優勝:星野佑介

トラックまず、グライダーは、プロペラやエンジンなどといった動力を一切使わずに飛ぶ。飛ばす方法は、ウィンチと呼ばれる巻き取り機(左図)を使って機体を勢いよく引っ張り、その引っ張った力で、凧上げと同じ原理で機体を上に飛ばすというものである。機体をより高く飛ばすためには、上昇気流を読まなければならず、比較的、経験(滑走時間)がものをいう競技といえるだろう。また、男女が同じフィールドで戦うことのできる競技としても知られており、実際に、前回の第49回大会では、慶應の知花理江子さんが見事に個人優勝を果たしている。競技としては、ポイント制で行われ、指定された周回コースを飛行し、飛行距離と所要時間の長短により優劣を競う(大会競技規則より抜粋)。活動内容は、月に一回埼玉県熊谷市の妻沼滑空場で合宿を行い、日吉で月に一二回ミーティングや機体の整備を行うというものである。したがって、一年間の三分の一程度は合宿地で部員と過ごすこととなり、このことによって部員の絆が深っていくという。実際、私の感想で恐縮ではあるものの、パイロットを、地上にいる選手たちが無線などを使って必死にサポートしている姿は、並々ならぬ絆の強さを感じさせるものであった。

このように、本当にごく一部に過ぎないが、航空部についての紹介をしてきた。「航空部の存在を知って、こういう部活に入ってみれば良かった、と言う人が多い。それだけに、もっと航空部についてのことを知ってもらって、もっと多くの人に空を飛んでもらいたい」(星野佑介・経4)何かと狭苦しい都会にいることの多い我々。ぜひこのような部活の存在を知って、大空への解放感を感じてみるのもどうであろうか。

星野佑介

(今日のフライトについて)全体的には本来の力を発揮することはできなかった。特に最後の二回目は、一回逆転されていただけに緊張した。(一回逆転されてしまった時の心境は)二位のチームはハンデが有利に働く状況(慶応は新型機を使っており、そうでない他大学との不公平をなくすため)であったため、もう失敗はできないな、とプレッシャーがかかったが、抜かされることは事前に読んでいただけに落ち着くことはできた。地上にいる時も、上昇気流や風向きを考えることで二回目のフライトのシュミレーションをすることができたので、そのことで緊張をほぐすことができた。(去年の11月に主将を現3年に引き継いだが、主将の座を退いてからはどのようなモチベーションで競技に臨んでいたのか)主将だった時は、自分が発言などをしていって部を引っ張っていたが、船曳(現主将)の飲み込みが早く、安心して(主将としての役割を)任せることができた。それだけに、主将を退いてからは、自分のフライトだけに集中することができた。(塾生に一言)やっぱりまだ(航空部の存在を)認知されていないところが多いと思う。よく航空部の存在を知って、こういう部活に入ってみれば良かった、と言う人が多い。それだけに、もっと航空部についてのことを知ってもらって、もっと多くの人に空を飛んでもらいたい。途中からでもいいので、是非とも興味を持って、練習などを見にきていただきたい。

船曳主将

(航空部に入ろうと思ったきっかけは)とにかく空が好きだった。また、具体的なきっかけとしては、中学生の時に、航空関係の仕事をされている、父の知り合いの方がテレビに出ているのを見て、それに影響された。(いつからフライトを始めたのか。また、初めて飛ぶときは怖くはなかったのか)最初に飛んだのは大学生の時。それまでは、(自分の力だけで)飛んだことは一度もなかった。(まったくの初心者であったために)最初の頃は飛ぶのは本当に怖かったが、OBの教官の方々の熱心な指導もあって、半年くらいで、自分一人で飛ぶことができるようになった。最初に飛べるようになった頃の時の爽快感はいまだに忘れることができない。(ズバリ、この部活のいいところは)120日も合宿をするため、部員の信頼関係は本当に厚いものとなる。また、グライダーを飛ばすという作業は、一つ一つが命がけのものであり、一人一人に命を預けていくということである。それだけに、より一層部員同士の信頼関係は深まっていくと思うし、この絆の深さこそがこの部活のいいところだと思う。(この部活に入って、そして、空を飛ぶことによって得られたものとは)まだまだよくはわからないが、自分や人の命を扱う機会が多いだけに、責任感が芽生えるようになった。また、(一人のパイロットのために、20人もが下で見守るというような)チームワークの素晴らしさを学ぶことができた。(最後に、今年の4月から入学される新入生に一言)航空部は、慶應の部活の中でも常に優勝を狙うことのできる数少ない部活のうちのひとつ。一緒に空を飛ぶことで全国制覇をしよう。

by Yu Takata

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