【男子ホッケー】粘りを見せるも開幕は黒星スタート/関東学生リーグ春季 明大戦

3年ぶりの関東学生リーグ制覇を掲げる慶大ホッケー部。試合は開幕戦という硬さからか、思うようにボールが落ち着かなかったものの粘り強い守備で必死に明大に食らいつく。しかし前半ラストプレーで失点を喫し嫌な流れを作ってしまうと、後半は一進一退の流れとなるも得点に結びつかなかった。結果0-2で敗戦。慶大は黒星スタートとなった。

関東学生ホッケーリーグ春季 2014

第二節 2014/4/12(土) 13:15~ @慶應義塾大学日吉ホッケー場   

慶應義塾大学 0-2 明治大学

(前半0-1、後半0-1)  

【得点者(アシスト者)】 なし  

<スタメン> G本名智一(経3)、FB田中啓介(政4)、三木雅史(経3)、宮坂健吾(政2)、吉國光裕(政1)、MF岡田寛(政4)、細井佑(経2)、中井将人(政2)、FW谷直剛(政3)、遠藤錬(経3)、下山雄大(経2)

 

開幕戦を白星で飾れず、肩を落とす選手たち

開幕戦を白星で飾れず、肩を落とす選手たち

 

 日本にもっとも早くに伝わり、ホッケー界のパイオニアとして第一線を走り続けている慶應義塾ホッケー部(昨季1部4位)。今年度は昨年までの草薙(和輝・法卒)主将をはじめ、多くの主力が抜け、監督も8年ぶりに交代、変化の時を迎えている。対する明大(昨季1部5位)は昨年までの主力が多く残り、新たに1年生にU-18代表が2人加入。まさに相手に不足はない。3年ぶりの関東学生リーグ制覇へ火ぶたが切って落とされた。

 

  明大のセンターパスで始まった前半は、互いに開幕戦な上、公式戦初出場の選手がいるためか細かな隙が生まれる。そのため試合早々から攻守の切り替えが多い試合展開となった。前半序盤にサークル外からの打ち込みに下山(経2)がタッチシュートを狙うもノーゴール。逆に攻め込まれると主将の田中(政4)、三木(経3)といった上級生のFBが落ち着いて対応、何とか失点を防いでいく。一進一退の攻防が続くも、アウトレットからなかなかリズムを作れない慶大は徐々に明大にペースを握られる。前半10分にPC(ペナルティーコーナー)を献上するも、ゴーリー本名(経3)がファインセーブ。続くタッチシュートで視点を変えてきた明大PCも本名が冷静に対応する。この日の本名はこれでリズムを作ったのか、反応や飛び出しのタイミングも正確であり、猛攻を仕掛ける明大FW陣を仕留めた。このままスコアレスで前半を終えるかと思えた終了間際。この日5本目の明大PCは出しからのボールがゴール外に流れるも、そこから打ち込まれるとゴール前であわされゴールを決められてしまう。するとここで終了のホーン。痛恨の失点になってしまった。

岡田の放ったフリックは惜しくも枠外へ

岡田の放ったフリックは惜しくも枠外へ

 

 嫌な流れを変えたい後半。序盤は慶大ペースで進むもゴールまでは至らない。一方守備では緊張がとれたのか、サークル内に侵入されるものの公式戦初出場の吉國(政1)や初スタメンの宮坂(政2)が1on1で相手を止めるなど粘りを見せる。しかし運動量の落ちない明大にFB陣は振り切られ再び失点。勝利が遠のいてしまう。後がない慶大は谷(政3)を中心としたサイド攻撃に加え、細井(経2)の速いストロークから攻撃への活路を見出す。しかしあと一歩のところでゴールが遠い。試合終了5分前、ようやくこの日初めてのPCを獲得。岡田(政4)の鋭いフリックシュートは無情にも枠をとらえられず、そのまま0-2で試合終了。高根新監督の下で結成した今シーズンの初陣を白星で飾ることはできなかった。    

 

 

 

 昨年よりメンバーが大幅変わり、「やりたいことがまだまだ練習不足というのがあって、もう少し出し切れた」(田中)と語るように、まだ連携不足が見られたこの試合。しかし、粘り強く全員攻撃全員守備を貫くホッケーは要所にあらわれた。まだまだリーグ戦は始まったばかり。「何が今足りないのか、するべきか、課題は何か、何が通用するのかをしっかり確認し」(田中)、慶大ホッケー部はここから巻き返しを図る。    

 

次戦 4月19日15:15~ vs学習院大学(昨季1部8位) @慶應日吉グラウンド  

 

(記事:荒川智史 写真:河合佳祐)

 

以下、コメント  

FB田中啓介(政4=慶應義塾)主将

(今日の試合を振り返って)やりたいことがまだまだ練習不足というのがあって、もう少し出し切れたかなと思います。まだまとまってないので、あとでビデオミーティングを通して振り返って次の学習院戦に向けて、何が今足りないのか、するべきか、課題は何か、何が通用するのかをしっかり確認して、学習院に大勝して、さらに次の早稲田含めて2連勝して、上位に食い込もうと思っています。(初戦ということで硬さもありましたか)今日が初めてだった選手もいたので、もう少し役割をはっきりさせてあげて、試合にリラックスして臨ませてあげればなと反省しています。でも今日で固さはとれたと思うので、勢いつけてここからいきたいと思います。(ハーフタイム中に高根監督から何か声をかけられたか)もっとシンプルにボールを回して――と指示があったんですが、やはり硬さがあって、僕からも指示であったりプレーであったりを大胆にできなかったので、次はもっと声出してやりたいとおもいます。(ケガのほうはもう大丈夫ですか)大丈夫です、次も頑張ります。

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