【女子ラクロス】始まりの鐘がなる「慶應伝説」!!六大学交流戦優勝!!

 

一昨年、昨年と大学選手権連覇を達成し、まさに黄金期を築き上げている慶大。今季は1年次より主力として活躍している廣野マキ(政4)を主将に据えシーズンがスタートした。今季のチームにとって初めての大会となったのがこの六大学交流戦。明大、立大、早大と強豪が揃うこの大会となったが、慶大は見事に優勝を果たした。  

 

守備の要へと成長した竹内

守備の要へと成長した竹内

 この大会の初戦、すなわち今季のチームの初戦の相手は立大。昨年のグループリーグでまさかの大敗を喫した因縁の相手だ。昨季間違いなくメンバーの中で一番印象に残った出来事であろう。この敗戦をきっかけにチームとして変わったと多くのメンバーは声を揃える。その因縁の相手に対し慶大は13-2で圧勝。チームが始動して間もないタイミングではあったが、幸先の良いスタートを切った   。

新時代のエース・川村

新時代のエース・川村

 

 

次の相手は早大。この時期から4年生の就職活動が本格化しチームとして難しい局面になるかと思われたが、この試合も8-1で圧勝。しかし「ミスが多く自滅した試合」(廣野)と全く納得できない勝利となった。

3戦目の相手は法大。早大、立大に比べると力の劣る相手に対し序盤から相手を圧倒。16-3で完勝するも「個の力に頼ってしまっている」(廣野)とチームとしてのまとまりに課題を残すこととなった。

細田の豊富な運動量はチームに不可欠だ

細田の豊富な運動量はチームに不可欠だ

次の相手は明大。昨季のFinal4、一昨季のFinalと接戦をなっている強豪校だ。昨季の段階では明大の方に分があり、慶大が関東王者になる上で最大の難関であると思われていた。また、3月には明大、早大と合同合宿を行った慶大。そこでの練習試合でも敗れることがあり、今年もその強さは健在だ。しかし、目標のためにはここで簡単に敗れるわけにはいかない。試合の方は接戦になるも最後は相手を振り切って8-6で勝利。決勝へと駒を進めた

果敢にボールを奪いに行く鈴木早紀

果敢にボールを奪いに行く鈴木早紀

 

決勝の相手は宿敵早大。しかし、そのメンバーに多くの観客がどよめく。2連覇に貢献したメンバーの多くがベンチ外に。これは5月18日に行われる早慶定期戦があり、真剣勝負は1回であることに意味があるということで両チームがサブの選手で戦うことになったのだ。この層のメンバーがいかに活躍するか、それは未来の慶大に大きく関わってくる。いつもは控えのメンバーもしっかりと慶大らしさをだし7-5で勝利。見事に六大学交流戦を優勝で飾った。

 

 

飯豊がディフェンスラインを統率する

飯豊がディフェンスラインを統率する

大学選手権連覇を達成し、黄金時代を築きつつある慶大。今季もその戦力は磐石だ。ディフェンス面では昨年まで絶対的な守護神であった渡邊光里(政卒)が卒業したものの高橋美帆(経3)が台頭。その穴を埋める。DF陣もスタメンに定着して4年目の飯豊文香(経4)を中心に竹内さち(法4)が昨季急成長を遂げるなど隙はない。中盤の底で攻撃の芽をしっかりと摘む鈴木早紀(政4)の存在も心強い。一方オフェンス面でも小川絵里子(商卒)の穴は小さくないが川村真央(文4)にエースとしての自覚が芽生え心配はない。前線で圧倒的な存在感を放つ廣野、グランドボールへの寄りで出色の出来を魅せる細田咲彩(経4)ももちろん健在だ。下級生も福井爽香(商3)、鈴木智子(政3)を中心に主力の一員へと成長した。5月の早慶定期戦、さらには大学選手権3連覇に向けて死角はどこにも見当たらない  

(記事 住田 孝介) 

また、嬉しいニュースも入ってきた。2014年度の日本代表候補に廣野、飯豊、細田、福井、高橋の5名が選出。6月にスタンフォード大との親善試合を行う予定だ。

日本代表、慶大と活躍の場所を選ばない廣野。日本ラクロス会の宝だ

日本代表、慶大と活躍の場所を選ばない廣野。日本ラクロス会の宝だ

日本代表候補コメント(このコメントは決勝戦後のものです)

廣野マキ(政4)

(今日の試合に関して)早稲田の皆さんと話し合ったうえでバックアップのメンバー中心の試合になりました。(外で見ていて、成長したと感じた選手などはいましたか)下級生の成長というのをこの試合ですごい見られて、強いプレーを体現できる選手が2・3年生を中心にいたのですごい良かったと思います。チーム全体を通してもすごく自信につながったとも思います。(後輩のプレーは刺激になりますか)5月18日の早慶戦を見据えても、今日のメンバーの伸びというのがすごく重要になってくると思うし、私たちも今日の試合を見てすごい刺激になったし、早稲田に火をつけてしまうことにもなってしまったと思うんですけど、いい試合ができそうです。(だいぶチームとしてもまとまりが出てきたと感じ ますか)春錬が始まって3か月近くが経過して、チームとしての一体感というか、共通認識を持ち始められるようになってきたんですけど、まだまだそこは詰められる部分なのかなと思ってます。(日本代表選出について)今年の日本代表は特に若い選手を中心に6月のスタンフォード大との交流試合を目指してやってきているんですけど、そこでも違うラクロスを教わったり、一緒にプレーすることができたりするので、それもとても刺激になると思うので、し っかりと自分が成長してチームに還元できるように頑張りたいと思います。(慶大からは5人が選出されました)4年生3人と、3年生2人ですね。それに加えてOGの方も何人か選ばれているので、そこで慶應の強さというのを代表でも見せていきたいと思います。(早慶戦に向けて意気込み)8連覇がかかっている早慶戦で、早稲田は次の早慶戦だけでなくリーグ戦でも大事な相手になってくると思うので、リーグを見据えてしっかりと今の実力を見せて差を見せつけたいと思うので、応援のほどよろしくお願いします!

 

 

飯豊文香(経4)

(六大戦を振り返って)今日の決勝は早慶定期戦を見据えてお互いメンバー外の選手で戦いましたが、今日試合に出た選手たちが頑張って底上げしてトップの選手に食らいつくことが大切だと思います。(久しぶりにピッチの外から試合を見ることになりました)ピッチの中にいるのと外にいるのでは全然違って、自分の試合に役立ちそうなシーンもすごくありました。(日本代表候補にも選ばれました)私自身は咲彩やマキと違い代表に選ばれることが初めてだったので、貴重な機会なので自分のまだまだな部分をもっともっと磨いていきたいです。(ラクロスクリニックも行いました)クリニックは自分たちがラクロスを教えるということでしたが、自分たちがやりたいことを発信することて自分自身が成長できました。考えながらラクロスをやることができました。(就活との両立もあった春シーズンでした)就活は無事内定が決まりました。3月とか自分を含めみんなラクロスばかりやっていて就活大丈夫かみたいな空気にもなりましたが、みんな結構無事に内定出たんで、あとはラクロス一本で頑張っていきます。(早慶戦に向けて)自分にとっては4回目の早慶戦で、今年は4000人の集客を目指しているのですが、みなさんに3連覇するに相応しいチームであることを見せたいと思います。

 

細田咲彩(経4)

(六大学戦を振りかえって)立大戦から結構長かったのですが、最初はチームとして形になっておらず、自分たちのやりたいラクロスをやれずにもどかしい時期もありましたが、試合が進むにつれてチームとして戦うことができました。今日の試合もよくない時間帯もありましたが、個の力で最後勝ちきって優勝できたのでよかったです。これを今後に繋げていきたいです。(メンバーを入れ替えて臨みました)早慶戦が2週間後ということで、真剣勝負は1回だから意味があるということで、メンバー調整をしました。(日本代表候補にも選ばれました)自分よりもうまい選手ばかりの環境でラクロスができて刺激をうけます。慶大の強みとか弱みも客観的に見ることができることができるのでそれを慶大に還元していきたいです。(そのなかで得たこと)自分はグランドボールへの寄りが持ち味だと思っていて、そこの部分では日本代表でも負けたくないです。(早慶戦に向けて)勝ちます!!最後の早慶戦で、勝つべき試合であると思っているので、あと2週間しっかり練習して圧勝したいです!!

 

福井爽香(商3)

(今大会を振り返って)課題がたくさん見つかった試合だったなと思っていて、3月には明治と早稲田と合宿を組んでいたんですけど、その時の練習試合での反省などを試すことができたので、いい経験になったと思っています。(この春取り組んできたことは)春の練習期間は土台作りというイメージがどの大学でもあると思いますが、土台だけでなくしっかりフルフィールドでゲームライクな練習をするということを意識してやってきました。そのゲームライクな中で自分で課題を見つけてそれぞれが取り組むという環境を作れたかなと思っています。(日本代表に選ばれていかがでしたか)すごいうれしい気持ちでいっぱいなんですけど、やっぱり代表のレベルになると周りの人の技術レベルもすごく高いので、まだまだこれじゃいけないな思います。(早慶戦に向けての意気込み では絶対8連勝するので、みなさん応援来てください。

 

高橋美帆(経3)

(六大学を振り返って)今日は上の12枚以外の試合だったんですけど、そこの層がすごく力強く勝ってくれたので、次の早慶戦にもつながる戦いになったかなと思います。(日本代表に選ばれたことについて)それに関しては私自身はそんなに気にしてないというか、それよりはチームの中で自分がどれだけチームに貢献できるかということを考えていて、そこでまだ不十分なところが自分自身いっぱいあるので、そこをもっと頑張りたいなと思っています。(早慶戦への意気込み)今日早稲田が負けてまたなおさら、今までの早慶戦でも早稲田は7連敗しているので、絶対すごい強気で何も恐れることなく来ると思うので、うちもそれに負けないように、一人一人が強い気持ちを持って、やっていけたらいいなって思います。

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