【バレーボール】チーム一丸となってつかんだ勝利! 東海大戦

劇的な逆転勝利!

劇的な逆転勝利!

 

春季リーグ戦も7日を消化しここまで3勝4敗の慶大。今日の相手はここまで1敗として優勝のためには取りこぼしは許されない東海大。慶大は去年勝利することができなかった相手だ。序盤の2セットを連取される苦しい展開となったがここから奮起し、逆転勝利を収めた。

 

5月11日(日)春季関東大学男子1部バレーボールリーグ第8戦 慶大×東海大 @日本体育大学 健志台米本記念体育館

 

得点

 

慶大

セット

東海大

18

25

22

25

25

20

25

14

15

11

 

第1セット、「自分たちのバレーができなかった」(柳田・環4)と振り返るようにこのセットを通じて試合の主導権は相手にあった。それでも柳田が得意のサーブで慶大の攻撃のリズムを作っていく。だが相手のジャンプサーブにレセプションを崩されサービスエース2本を含め4連続得点を許してしまう。その後は稲田(環4)のクイックで食い下がるも相手の勢いを止められず、18-25の大差でこのセットを落とす。

 

大活躍の成尾⑤

大活躍の成尾⑤

 

 

第2セットはスタートから黒田(環1)を起用するも「ブロックが絞りやすく、そこで苦戦した」(宗雲監督)とのようになかなか慶大の攻撃をさせてもらえない。8-9の場面、丸谷(環4)に代えサウスポーの成尾(環4)を投入。すぐにスパイクを決め、監督の起用に応える。試合は中盤につけられた3点差を最後までひっくり返すことができず、22-25で落としてしまう。

 

第3セットもスタートからミスを含め3連続得点を許す苦しい展開。昨日のストレート負けが脳裏によぎる中、この空気を打破したのはやはり頼れる主将・柳田であった。スパイクを決めてからサーブでもサービスエースを3本決め、会場の視線を釘付けにする。この破壊力満点のサーブでリズムを作り、この間6連続得点を奪い一気に逆転する。その後も柳田中心に攻撃を組み立てていき、最後までリードを保って25-20でこのセットを取り返す。

 

守りの軸、野瀬⑯

守りの軸、野瀬⑯

 

続く第4セットも慶大の勢いは止まらない。柳田のパイプで初得点を奪うと成尾の左手から繰り出される力強いスパイクが決まり、守ってはリベロ野瀬(環3)を中心としてレセプションを固め、相手に連続得点を許さない。18-9の場面では野口がブロックポイントを奪い、ベンチや外の応援も合わさって盛り上がりは最高潮に達する。この勢いのまま危なげなく25-14で連取する。

 

勝負の第5セット。相手の当たり損ないとなったクイックが決まる不運な立ち上がりとなるものの、ここで成尾のジャンプサーブから黒田、柳田が2連続でダイレクトスパイクを決め一気に主導権をつかみにいく。ここでも頼りになるのはやはり柳田であった。相手に2連続得点を許し、これ以上点差を詰められたくない6-4の場面。長いラリーの末、柳田のスパイクが決まり、渾身のガッツポーズを見せる。中盤には成尾のスパイク、フェイントが決まりチームを乗せていく。こうして序盤のリードを保ったまま、最後は柳田が決め15-11で試合終了。2セット連取されてから3セットを取り返すという大逆転劇となった。

 

今回の価値ある勝利を振り返って「自分たちで建て直せた」(柳田)と胸を張る結果であった。この要因は「のびのびとやってくれた」(宗雲監督)、「入っただけではなくて結果を残してくれた」(柳田)と語るように途中からコートに入った成尾、黒田のサイド陣の活躍が目立ったためだ。彼らの活躍でスタメンにも大きな刺激を与えただろう。また、試合を通じてベンチやコートの外からの応援がチームの一体感を生み、勝つためのいい雰囲気を作り出していった。次戦は早慶戦。万全の準備をし、前年度全日本王者に輝いた早稲田に挑む。

 

(記事 岩井邦夫)

 

監督・選手コメント

宗雲監督

(鮮やかな逆転勝利となりましたが、今日の試合を振り返って)途中交代で出た、おそらく初めて黒田(環1)と成尾(環4)の2枚が代わって出て、成尾がのびのびしたプレーをしてくれたので、黒田の負担も減って、相手のマークが黒田や成尾につかなくてはならない状況になって、そこに柳田(環4)が後ろから打ってきたので、スパイカーが増えたという点では良かったし、その子たちがのびのびとやってくれたのが一丸となった要因ではなかったかなと思います。(成尾選手の起用について)本来はオポジットなのですが、左利きなので。サーブレシーブのことと、レフトで打たなくてはいけないという不利なところがあるので、途中からはレフト対角、柳田選手の対角に置いています。(相手の攻撃に対する対策)もちろんデータ班が考えてくれて、序盤ちょっとうまくいかなかったんですけれど、こちらがサイドの選手の攻撃をつぶしていったらセンターの10番の選手の攻撃が多くなったので、ワンタッチをとれるようになったので、学生が考えた通りの理想的な展開になったと思います。(1・2セットの苦戦の原因は)チームのこの春のスタートとして守備を固めるというので、佐藤凜太郎選手(環3)が入っているのですけども打力がちょっと少ないので、そういう意味では相手からするとブロックが絞りやすく、そこで苦戦したというのはあると思います。こちらのスパイカーの枚数が足りなかったというのが1・2セット目で敗因だと思います。(次週は早慶戦となりますが)お互い同じような一枚エースのチームなので、学生がプライドを持って勝ちに行ってくれると思います。

 

柳田将洋 主将

 (今日の試合を振り返って)最初の2セットとられたときはやっぱり自分たちのバレーができなかったんですけど、そこから自分たちで建て直せたということが勝利の要因だと思います。(逆転のターニングポイントやキーマンは)メンバーチェンジで入った成尾と黒田の二人だと思うんですけど、入っただけではなくて結果を残してくれたことが入った以上に大きく流れが変わった要因だと思います。(自身のプレーは)最初に2セットとられたところは自分が入っていながら不甲斐ない結果でセットをとられてしまったので、そこはこれからの課題かなと思っています。(残りの試合に向けて)半分が過ぎて残りの試合も少ないので、すべての試合でしっかり力を発揮できるように頑張りたいです。

 

成尾陸

(今日の試合を振り返って)勝てたので特に何も言うことはないです。僕は微力ですがチームに貢献できたかなと思っています。これで来週も同じようにできたらいいなと思います。とにかく今日は勝てて良かったです。(自身のプレーを振り返って)前衛のときにスパイクがあまり決まらなかったので、来週の課題として頑張りたいです。サーブは自分的には良かったのでスパイクを頑張りたいです。(2セット連取されてから巻き返したが、原動力となったのは)同期の丸谷がつらそうだったので、僕のプレーを見て気持ちを上げて欲しいと思って頑張りました。(来週に向けて)途中出場でも何でもいいので、来週も出て活躍したいと思います。

 

黒田彪斗

(今日の試合を振り返って)いつもこういう感じで雰囲気を変える役割が自分にあると思うので、巻き返す雰囲気を作ってくれと言われました。(卒業生の方も応援に駆け付けていましたが)直接一緒にバレーをしたことはないのですが力になります。(今日はプレーする時間が長かったですが)正直なところ、最後の方に足をつりそうになりました。(次戦は早慶戦となりますが)昔から伝統のある早慶戦なので、出る機会があれば全力で活躍する気持ちで頑張りたいと思います。

 

出場選手

サイド 柳田将洋(環4・東洋高)
セッター 野口剛志郎(環4・東福岡高)
センター 上田悠貴(総3・生野高)
サイド 佐藤凜太郎(環3・東北高)
サイド 丸谷将大(環4・東筑高)
センター 稲田聡典(環4・日向学院高)
リベロ 野瀬将平(環3・東福岡高)
途中出場 成尾陸(環4・高松一高)
布川智規(商2・桐朋高)
上野素希(文2・甲陽学院高)
池田裕哉(環2・北嵯峨高)
黒田彪斗(環1・富山一高)
 

第9戦は本日、駒澤大学駒澤キャンパス体育館にて第一試合、相手は早大との戦いになります。当日はTwitterでの速報に加え、ケイスポのWeb上に記事を公開いたしますのでご期待ください!

 

 

 

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました