【競走】勝負の関東インカレ2日目‐男子1部に向けての挑戦
2014.05.23
2部降格という屈辱を味わうこととなってしまった去年の関東インカレから1年。とうとうリベンジの時がやって来た。慶大競走部は1日目に23点獲得し見事1位で2日目を迎えた。2日目はトラック競技の決勝が行われる勝負の1日。トラック部門ではまず男子400mで茅田昴(理4)が1位、壁谷智之(総4)が2位と躍動。そして男子100mでは慶大のエース山縣亮太(総4)が1位、期待のルーキー小池祐貴(総1)が3位という結果を残した。さらに岩見隆宏(理4)、吉田直人(理2)、小池、山縣の4人で臨んだ男子4×100mRでは優勝を果たした。男子の活躍に劣らず女子100mHでは荻原さや(総4)が3位に食い込む。またフィールド部門では男子走高跳で刈田真人(総3)が見事優勝を掴み取った。
2014年5月17日 関東インカレ2日目@熊谷スポーツ文化公園陸上競技場
慶大競走部は1日目に23点を獲得しスタートダッシュに成功した。そして2日目も多くの選手が好記録を残していく。
まずは男子400mで茅田が他を寄せ付けない走りを見せつけ47″70で見事優勝、茅田にやや遅れて壁谷も48″11でフィニッシュし、慶大は1位、2位を独占した。そして女子も勢いに乗る男子に続こうと女子100mHに荻原が登場。荻原はスタートでよい飛び出しを見せると、華麗にハードルを飛び越えていく。そして14″01でゴールし結果は3位。専門は7種競技である荻原は試合後「ハードルの専門種目の選手たちに挑戦するような気持ちで臨んだ」と語ってくれた。専門が7種競技だということでハードル専門の選手には負けられない。そういった強いメンタルが彼女を表彰台へと導いたのだろう。3日目、4日目に行われる7種競技でも荻原の活躍に期待したい。
7種競技での活躍も期待される荻原(総4)
そして会場のボルテージが頂点に近づいた頃、とうとう山縣と小池の出場する男子100m決勝が行われた。スタート直前、会場は静まり緊張感が張り詰める。ピストルの音とともに山縣、小池の両選手が爆発的なスタートを見せる。しかしレース中盤に差し掛かるとすでに山縣の独壇場と化していた。小池は山縣に着いていくことができない。山縣は圧倒的な強さを見せつけ10″23で優勝を勝ち取った。小池は10″41で3位フィニッシュ。山縣が慶大のエースぶりを発揮した。
また会場を驚かせたのは男子4×100mRで慶大が見せつけた走りであった。バトンの受け渡しで多少の詰まりなどがあったものの、39″96の好タイムで優勝。特に3走の小池は他大との差を大きく広げるダイナミックな走りを見せつけた。
フィールド部門では207cmを1回目で成功した刈田が優勝を決めた。しかし試合後刈田は「記録は全く満足していなくて、210cmを越えられなかったのは弱い部分が出てしまったからだと思います」と207cm成功後に挑戦したものの成功することのできなかった210cmの跳躍について反省していた。優勝してもハングリーな気持ちを決して忘れない刈田に今後の大会で他を圧倒する跳躍を期待したい。
慶大は2日目を終え86点で1位で大会を折り返すことができた。しかし最後まで油断することはできない。念願の1部復帰を目指して最後まで全力で駆け抜けてほしい。
(記事 河合佳祐)
荻原さや(総4)
(今日のレースを振り返って)1年生のときにもこのレースでダントツ最下位を走ったので、4年目の今日にこうしてみんなに応援されながら3位になって表彰台に乗ることができて本当にうれしいです。(今日のコンディションは?)私は専門が7種競技の来週の種目の選手なのであんまり気負わずに挑戦するというか、ハードルの専門種目の選手たちに挑戦するような気持ちで臨んだので、コンディションはすごくよかったと思います。(今年強い1年生がたくさん入ってチームとして変わったことは?)とても強い1年生が入ったので私自身4年として責任を感じますし、1年生の勢いをもらってとても刺激になります。(冬場に練習して意識して練習していたことは?)走力を上げることを一番の目標に置いていて、7種競技においてもハードルにおいても走ることがすべてにつながると思っていたので、とにかく冬場は走っていました。(来週に向けて)7種競技の特にハードルで今日よりも去年よりもいい結果を出すことと今シーズンで陸上を終えるので、10年間の陸上生活をどう締めくくるかというのを常に考えながら頑張っていきたいと思います。
刈田真人(総3)
(今日の跳躍を振り返って)記録は207cmだったんですけどそれまでは全て1本でいけて、全て1本で跳べている時というのは調子がいいときというか、あまり僕はそのような試合ができないので、そういった面では良かったと思います。(今日のコンディションはどうだったか)天気も良かったですし、関カレという舞台なので、そういう部分を加味したら良かったと思います。(記録に関しては)記録は全く満足していなくて、210cmを越えられなかったのは弱い部分が出てしまったからだと思います。(今後に向けての意気込み)今回大事なのはここでの結果以上に、来年一部に上がれたら一部で自分が何点とれるかということだと思うので、それを考えてやっていきたいと思います。
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