【バスケ】今季3度目となる因縁の対決!不調を決定付ける敗戦 vs法大

1Qで西戸とともに得点を稼いだ大元。慶大バスケの持ち味である速攻を体現する。

1Qで西戸とともに得点を稼いだ大元。慶大バスケの持ち味である速攻を体現する。

前日の白鴎大戦で手痛い敗北を喫し、迎えた関東トーナメント順位決定戦。相手は六大学リーグ、京王電鉄杯と今年に入ってからすでに2試合で対戦した因縁の相手でもある法政大。慶大が2戦2勝で迎えるこの試合で、前日の流れを断ち切るためにも勝利を収めたいところだ。しかし、1Qこそ拮抗する試合展開となったものの、2Qでは開始5分間で得点することができないなど、2Q以降オフェンスが機能しなかった慶大。終わってみると、勢いのある攻撃でリズムを掴んだ法大に20点以上の点差をつけられ、慶大の完敗となった。

2014/05/28(水) @大田区総合体育館
第63回 関東大学バスケットボール選手権大会
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 16 8 13 24 61
法大 17 22 26 20 85
慶大スターティングメンバー
  選手名(♯背番号・学部・学年・出身校)
PG #13 福元直人(環3・福大大濠高)
SG #4 伊藤良太(環4・洛南高)
SF #10 大元孝文(環3・洛南高)
PF #6 木村能生(環1・東山高)
C #7 黒木亮(環3・延岡学園高)
 

1Q、試合開始から1年生の木村がスティールを奪うと、大元が速攻を決め幸先良いスタートとなる。慶大が大元、西戸によりドライブやミドルシュートを重ねると、法大もリズムよく内外から得点する。中盤、オフェンスリバウンドからシュートを沈めた西戸を火付け役に他の選手も後に続くが、それに対抗して法大にもオフェンスリバウンドを決められる展開に。慶大がこのQで奪った16得点のうち、大元と西戸の2人が14得点をたたき出す活躍を見せるも、1Qは16-17と全体を通して両者譲らないシーソーゲームとなった。 2Q、一進一退の攻防から流れを引き寄せたい慶大。しかしパスやシュートに精彩を欠き、開始から5分間得点することができない。その間法大に3ポイントや速攻を決められ、逆に相手に流れを渡してしまった。その後もオフェンスが機能せず、24-39と点差を大きく広げられ前半を終えた。

開幕スティールで慶大に先制点をもたらした一年生の木村。192㎝の背丈で慶大の高さを補う。

開幕スティールで慶大に先制点をもたらした一年生の木村。192㎝の背丈で慶大の高さを補う。

続く3Q、2Qの悪い流れを断ち切るためにも序盤に得点を入れたいところだが、このQも開始から5連続で法大に得点を許してしまう。途中、大元のゴール下や黒木のミドルシュートが決まるも、勢いに乗りたい場面でトラベリングを取られてしまうなど、リズムを掴みきれないまま3Qを終える。点差を広げられ18点ビハインドの37-65で最終Qを迎えることとなった。 最終Q、序盤から慶大は積極的にシュートを狙い、オフェンスが機能し始める。中盤には木村がゴール下でバスケットカウントを勝ち取りベンチを沸かせると、大元も3ポイントやアシストを決めるなど、得点面において改善が見られるようになる。一方で法大もスティールからの速攻など攻守にわたりテンポのよいバスケットを展開し、最後まで慶大は流れを引き寄せることができなかった。2,3Qでの点差が重く後を引き、最終的には61-85で法政大に完敗を喫した。

昨年の入替戦で共に1部昇格を果たした法政大との一戦。今季ここまで2戦2勝で迎えるもこの試合では完敗となり、トーナメントでの不調を誰の目にも明らかにする結果となった。前日の白鷗大戦と同じく、前後半で交代の仕方を変えるなど、采配の面でもまだまだ試行錯誤が見られる。明日も、同じく昨年1部昇格した国士館大との戦いが続く。嫌な流れが続いているが、昨年2部で戦い、これからも対戦する国士館大との一戦が「きっかけを掴める試合」(伊藤)になることを願う。早慶戦を10日後に控え、伊藤主将の言葉の通り、今後選手が「自分たちの力を100%」出せるような試合を期待したい。

(記事:近藤侑未)

阪口HC

ボロボロだったね。(敗因はどこにあったか)相手がどうこうではなく、自分たちのチームの問題だね。まあ膿をだせたんじゃない。いろんなことが噴出してきたから、でもそれはいいことだと思う。スタメンとかは選手のいろんな意見を吸い上げたりしたし、自分たちが言った分選手にも責任はあるよね。(5人同時交代の意図は)練習でそういう風にやっていたんでね、動きが5人じゃないとうまくいかないというのが分かっていたから。でも後半すべて混ぜて、またこれから起用は変わるかもしれません。練習から頑張っていきます。(練習で特に意識していることは)心だよね。ひとつになれるかどうか。今まで個人が試合に出られてうれしかったという感じなので、本当にチームとして勝てるようになるか、今日なんかバラバラだったから。ただ、チーム一つになれば絶対勝てると思うのでね、それを目指して頑張ります。

[PG]伊藤良太主将(環4・洛南高)

僕たちの力を昨日に引き続き100%出せたかというとそうではなくて、法大を前に自分の中でこうしたいとか、チームとしてこうしたいというのが本当にバラバラで、一人一人やりたいことがまとまっていない中で挑んでしまった結果がこのようなものだったので、振り返ると本当に不甲斐ない試合だったと思います。(課題は見つかったか)具体的な課題というよりもまずチームとして一つのことに全員が向かっていくということが大事だと考えています。今本当にバラバラになってしまっているということと、昨年積み重ねてきたものが少しずつ薄れてきてしまっていることが問題だと思っているので、まずそこをこの後のミーティングで確認しようと思います。 (明日の国士舘大戦に向けて)まずは相手がどうこうというよりも、自分たちの力を100%出すために、今後一人一人のやりたいことと、チームとしてやりたいことを明確にしていきたいと思います。その上で、国士舘は今年一部で戦う相手なので、もちろん勝つことを目標としていますが、チームとして何かきっかけを掴める試合にしたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました