【バスケ】後半失速し苦しい連敗。再起待たれる一戦に vs国士舘大

チームの意思統一が図れていないと振り返る伊藤。逆境でこそ主将としての真価が問われる。

チームの意思統一が図れていないと振り返る伊藤。逆境でこそ主将としての真価が問われる。

先日の白鴎戦、法政戦で自分たちのバスケットボールをコート上で表現することができず惨敗を喫した慶大。この悪い流れを断ち切るため、そして来季のトーナメントにおいてよりよいシード権を手にするためにも、この国士舘大との順位決定戦は負けられない戦いとなった。試合は前半こそ互角の試合運びとなったが、1日での修正は厳しかったのか、過去2試合同様に後半で大きく引き離されてしまった。このスランプから一刻も早く慶大が抜け出し、好調時の慶大のバスケを再び見せてくれることを願うばかりだ。

2014/05/29(木) @代々木第二体育館
第63回 関東大学バスケットボール選手権大会
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 12 14 17 11 54
国士舘大 15 13 28 23 79
慶大スターティングメンバー
  選手名(♯背番号・学部・学年・出身校)
PG #4 伊藤良太(環4・洛南高)
SG #20 西戸良(総2・洛南高)
SF #10 大元孝文(環3・洛南高)
PF #6 権田隆人(政4・慶應高)
C #7 黒木亮(環3・延岡学園高)
 

1Qは過去2試合に比べ積極的なディフェンスが見られた。特に伊藤、西戸が激しいダブルチームでのチェックで相手のターンオーバーを誘発し、簡単なオフェンスを許さない。一方、オフェンスに関しては機能しきれず。伊藤も主将としてチームをけん引しようと数多くのシュートを放ち、そのセレクションは決して悪くはないものの、やはりここの2試合での不調の影響もあるのか、なかなか精度が上がらない。終始ロースコアな展開が続き、12-15で1Qを終えた。 続く2Q序盤、慶大は国士舘大にファストブレイクでの3ポイントシュートや、オフェンスリバウンドからのセカンドチャンスを許すなどし、一時9点差までリードを広げられる。しかし「リバウンドとルーズボールを取って先輩たちに一回でも多くオフェンスをさせる」と意気込むサワ(環1・國學院久我山高)が試合の流れを変えた。積極的なリバウンド参加に加えて、タフなディフェンスから豪快なブロックを決め、チームを盛り立てる。そんなサワの活躍もあり慶大は点差を2点にまで縮め、前半を折り返した。

2Qで獅子奮迅の活躍を見せたサワ。「気迫あふれるプレー」を見事に実行した。

2Qで獅子奮迅の活躍を見せたサワ。「気迫あふれるプレー」を見事に実行した。

しかし3Q、懸念された後半の入りで慶大は前半につかみかけた流れを逸してしまう。相手に多くのカットインを許すと、ディフェンスが崩されたことで相手選手へのボックスアウトが遅れ、オフェンスリバウンドを阻止できない。さらに相手の得点源である原にこのQだけで3つのバスケットカウントを決められ、流れは完全に国士舘大に傾いた。この間にインサイドの核である黒木が4つ目のパーソナルファウルを犯し、慶大は苦しい時間帯が終盤まで続いた。迎えた最終Q、黒木のいないペイントエリアを国士舘大に攻められ、点差は開くばかり。伊藤が1対1からのミドルシュートを決め意地を見せるも国士舘ペースの展開は変わらず。気持ちの糸が切れてしまったのか、慶大は最後の5分間で1得点もあげることができず、最終的には25点差での大敗を喫した。

前半までは対等に渡り合っていた慶大であったが、後半はまるで別のチームであるかのように変わってしまった。「後半の入りの部分で気が緩んでしまって、詰めるべきところを詰められなかったことが一番大きく、そこから負けにつながってしまった」(サワ)と語るように選手達も危機感を募らせてはいるが、なかなかその修正を実戦で果たすことができない。しかしこのままで終わる慶大ではないはずだ。この試合で味わった悔しさバネに、選手達がまずは再起を果たし、その上で更なる成長を遂げることが期待される。

 (記事:岩田亮)

[C]トカチョフ サワ(環1・国学院久我山高)

非常に白鴎戦と似た試合展開で、後半の入りの部分で気が緩んでしまって、詰めるべきところを詰められなかったことが一番大きく、そこから負けにつながってしまったかなと思います。(詰められなかった部分はどこか)ディフェンスやリバウンド、ルーズボールなど、決めるべきところでシュートだとか、イージーシュートを決めきれないところです。上のレベルなってくるとそういうシュートが入らなければ勝てないので、やはりそこかなと思います。(リバウンドやルーズボールでの活躍が見られたが)今自分にできることは、そのリバウンドとルーズボールを取って先輩たちに一回でも多くオフェンスをさせるとか、速攻を出すことだと思うので、そこは意識してやっていきました。(ベンチスタートの際に意識しているのもそのような点か)自分が出たときはいい流れを作れるように意識して、気迫あふれるプレーをするようにしています。自分が頑張れば、先輩たちもおのずと頑張ってくれるかなという考えは自分自身の中で持っていて、そういう1年が頑張るから先輩も頑張らなきゃという環境を作ることが出来れば、チームは強くなると思っているので、一生懸命やるということを第一に考えています。(早慶戦への意気込み)今回のリーグ戦で、リバウンドの部分は多少通用する部分があったと思っているので、早慶戦でもリバウンドでチームを支えられるように、シュートを打ったらサワが絶対取ってくれると先輩たちがそう思ってくれるくらい、確実にリバウンドを取ってチームにいい流れを持ってくることができたらいいなと思います。

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